現実社会の恐怖 エッチな百物語 どこから読んでも各話読み切り 作:みなぽん
機尋の呪い
鳥山石燕の『今昔百鬼拾遺』より、「機尋、機織りで織られた布が蛇となった妖怪。出掛けたきりなかなか帰ってこない夫への怨みが織った布にこもり、蛇へと姿を変えて夫を探しに行くのだという。」
「まったく律儀な女だぜ、一年も帰っていないのに、季節の変わり目になりと衣装替えの服を送ってきやがる」
双葉浩二はぞんざいにダンボールを開けて中の物をぶちまけた。
差出人は福島県に住む双葉 君枝、彼の38歳になる妻だ。福島県の浜通りの家からも宅急便だ。
秋物のトレーナーやジャケット、背広などが律儀に折りたたまれている。
「マジしつけえよな!」中には白い便箋、浩二はみないで破り捨てた。
「もう一つのダンボールは、お漬物と梅干だよ、浩二!」金髪のスレた目をした女が中身を出した。
「あ、それは冷蔵庫に入れとけ!今晩食おうぜ」不倫相手の石塚めぐみに浩二は手を伸ばした。
「あん!これからお店だから触っちゃだめ!メイク落ちちゃう」めぐみはだらしない乳房を震わせた。
「いいじゃないか、今日は現場も休みなんだ。いいからこっちこいよ。」浩二はカットソーの上から手を突っ込んで乳房を揉んだ。めぐみも自ら舌を出してキスをせがんだ。
「ん浩二、んん、くうう、、はぁ、もう強引なんだから、、、、責任とっておまんこ舐めてよ!」
自らずるりとパンティーを脱いで、ソファーの上で足を広げて見せた。
荒れたSEXで形崩れした彼女の花園がヒクヒクと浩二を誘う。
「なんだかんだ言ってお前も好きものだよな、入院中の旦那がなくぜ、めぐみ」浩二は激しく腰を振った。
「あああん、あんなインポ野郎!旦那じゃないもん、ひうううう、いいよ、浩二、旦那の粗チンとは大違い、ああ」
お互いのパートナーを裏切った不倫カップルの2人、皮肉なことに体の相性はバッチリだった。
2人が獣のように愛し合い浩二はめぐみの崩れた陰唇に激しく射精した
リビングで激しいセックスの後、タバコを吸う2人。
「ねえ浩二、さっさとあんな田舎のババアなんかすてちゃえばいいのに!」
「君枝とはいずれ別れるさ、慰謝料とかごめんだからな、あいつから離婚を切り出すように仕向けてんだよ。あいつの貯金も使い込んでやったしな、そろそろ愛想も尽きる頃だろう。そしたら晴れてお前と夫婦になれるぜ、めぐみ!んんーーーーー君枝のつけた梅干しはウメェな」
浩二は年に何度かおざなりの電話をするだけだが、彼女から送られてくる食べ物や洋服はありがたく活用していた。
それから1週間後
「ああ、痛ぇ」浩二は突然さけぶ。朝の歯磨きで「ぐじゅり」と奥歯が外れたのだ。
「ありゃ、なんじゃこりゃ、めぐみ、最近、俺調子悪くて体もだるいような気がするんだよな」
そういって振り返った浩二の口から黒い血が流れていた。そしてめまいと倦怠感を訴えて彼は床に入った。
そして、彼は寝たきりとなった。もとより薄情なめぐみは遊んでくれない浩二を放置して、他の男のところに行っていたわけだが
2週間連絡がないので、キャバクラの仕事帰り、さすがに心配になって彼のアパートに立ち寄った。彼女がみたものは布団の中で息絶えている双葉浩二だった。布団の中で彼は吐血した血と排泄物にまみれていた。死体は夏の熱気に異臭を放っていた。
浩二の不審死の第一発見者となっためぐみ、警察が駆けつけた。
警察に呼ばれ、福島県の田舎から妻の双葉君枝も駆けつけた。
彼女の不倫は君枝の知るところなった。
38歳という都市の割には若く見える、黒髪のショートボブ、黒縁の眼鏡をかけて警察官にぺこぺこと頭を下げた。
めぐみは思った。浩二の言う通り、真面目でつまらない女だ。
こいつは夫の浩二を4年間も帰るのをを信じて待ち続けていたのだろうか?
浩二とめぐみはすでに3年半前から不倫交際をしていたのだ。出稼ぎといって福島を出てきただろうが、浩二がまともに仕送りをしている形跡はなかった。ほとんどめぐみと遊んで散財していたのだ。
不審死の第一発見者であり、不倫交際の相手であるめぐみが疑われた。しかし特に毒物なども検出されず。
結局は自然死として幕を閉じた。そして、捜査の過程でめぐみと浩二が不倫関係だったことを知った君枝は号泣した。
4年にわたる夫の裏切りを知っのだ。慰謝料の請求もあり得たがめぐみは強気で君枝を突っぱねた。
「君枝!あんたの旦那からあたいは無理矢理させられたんだ!慰謝料は覚悟しておきな!」そううそぶいた。
田舎育ちの主婦などすれっからしのめぐみの敵ではなかった。彼女はすごすごと福島に帰っていった。
「あははは、これはマジで慰謝料取れそうじゃん!」笑いながら家に帰る彼女、「おかえりめぐみ、、、キヒヒヒヒ」
そこには警察の連絡で不倫を知った夫が待っていた。目が完全にイッている。「あなた、、あの件は、、そのぉ、あのぉ」
「いいんだよめぐみ、、君はもう一生、僕のそばにいるんだから、、、」夫が包丁を取り出した。
いわき駅で降りる君枝、ロータリーにさす彼女の前に白い軽自動車が止まった。○○電力福島県第一原子力発電所の廃炉を請け負う中小企業、坂東工務店の坂東 二郎の車だった。
「君枝さん、お疲れ様、全て片付いたみたいだね。」「二郎さん、、、わたし」
うつむく君枝、慰めるふりをして、軽自動車の中で唇をうばい、そのまま強引にホテルに連れ込んだ。
君枝はその晩、坂東二郎に激しく抱かれ、身も心も彼の女にされた。
彼女がここに至るまでは多少の仔細がある
2年前、坂東二郎が食堂勤めの君枝に声をかけたのはほんの気まぐれだった。出稼ぎに行って帰らぬ夫、火の車の家計を支えるために
彼女は発電所関係の男たちが使う街の食堂で働いていたのだ。
人目を引く美人ではなかったが話しかけると優しい心遣いがあり、愛嬌のある女だった。
閉店までいつも坂東は粘り、彼女の家まで車で送った。大好きな酒も飲まずに律儀に家まで送ってくれる坂東に次第に君江は心を許した。一緒に食事などをする仲となり、夫の浩二の状況もわかった。彼はその話でぴんときた。君枝の夫は東京で女を作っている。休日を生かして浩二のアパートを覗くと案の定、ケバいキャバクラ嬢と激しいセックスをしている真っ最中だった。
彼は動画に撮った。そして君枝の家を訪ねてその姿を君江に見せた。
「きっと1時の気の迷いに違いありません。あの人はそんな人ではないんです」
真面目な彼女は夫の不倫を信じなかった、新したくなかったのだ。
彼女は大粒の涙を流し床に突っ伏した。
嗚咽を漏らす彼女、彼女の震える肩、白いうなじにゾクリときた坂東は無言で彼女を抱きしめた。
そして激しく唇を奪った。
「君枝さん、俺は君枝さんの事を愛してる!」そう言い放つと抗い恥じらう彼女を全裸にした。
2年間、夫に放置された熟れた女体は二郎の前戯に打ち震え、熱く猛る肉棒を豊潤な淫蜜で包み、熟れたやわ肉が淫らにしゃぶりあげた。
つきたて鏡餅のような肉感溢れる巨乳、彼女は少女のようにコリコリと乳首をボッキさせた。
「あああ、二郎さん、私には夫が、、、、」彼女の抵抗は二郎の性欲を激しく高ぶらせる逆効果だった。
「お願いです。君枝さん、あなたに恋してしまった哀れな男に一晩だけ情をください!」熱く求められる喜び。
「あああ、だめ、いやぁ」夫以外のモノに貫かれ腰をふる背徳感が彼女の思考を焼き切った
普段おとなしい彼女がこんな奔放な肉体を隠していたとは、二郎のうれしい誤算だった。
そして彼はその日、彼女の全身に射精し己の支配の証を刻み込んだ。
君枝とはその後、何度も肌を重ねた。
「二郎さん、もう今回っきりで」彼女は不倫に自責の念を感じているのかSEXのたびにいった。
体の相性も、性格の相性もよかった、何度抱いても抱きつくせない女、君枝の未練を断つためにも二郎を始末すべきだと思った。そして君枝が東京に宅急便を送ると聞いてこれはチャンスだと思った。宛先は案の定、双葉浩二、、
「君枝さんは車ないから大変だろう、いわきの宅配屋まで俺がもっていくよ」と請け負った。
そして彼は事務所に帰ると危険物倉庫の奥に隠してあった、重たいガラスコートされた鉛の箱を取り出した。
原子炉建屋内の炉心融解物のかけら、2週間前にロボットで採取されたものだ。処分場に保管される予定のものを輸送を請け負った彼はこっそりとくすねた。一般人なら絶対に手に入れられない危険物。
彼の会社はそれを手に入れるためにはまたとないポジションにあったのだ。
小さじいっぱいほどの白い灰、、誰にも見られないところで防護服を着込んで、浩二の秋物服の上にかけて
段ボールに蓋をした。そして何食わぬ顔で宅急便に出した。会社に帰って線量計で測ると原発作業休業、相当の線量を浴びていた。
君江から夫の浩二が死んだという知らせを受けたときに彼はニヤリと笑った。
心優しい彼女は夫の突然の死をさぞかし悲しんでいることだろう。
これからはじっくりと時間をかけて君枝の心をほぐして結婚を承諾させるだけだ。いわきに帰ってきたら早速、ホテルに連れて行こう、激しくセックスして身も心も俺の所有物にしてやる。
彼は君枝の熟れた体を思って肉棒をボッキさせた。