“女難の対魔忍”暗躍譚 ―対魔忍RPGX HAERESIS― 作:holmint
「……何? 俺より強い対魔忍?」
「ええ。こういう話は九郎さんとしたことなかったなあ、ってふと思いまして」
「話すネタが無いなら黙ってりゃいいだろう。沈黙に耐えられないタイプだったか、お前?」
「いえ、単にこういう話が好きなんです。『キー坊とバキだったらどっちが強い?』とか『歴代最強のガンダムは何か』とか」
「あー……まあ、気持ちは分かる。……ちなみにお前はアサギと俺、どっちが強いと思うんだ?」
「いやぁ~、ここで『そりゃ九郎さんでしょう』なんておべっか、俺が言うように見えます? ……妹さんとはどうなんです? 俺的には紫先生がNo.2なんですけど」
「家庭の事情でノーコメントだ。大体お前な、ランク付けなんて軽々しくできるほど、今いる対魔忍たちの能力をちゃんと把握してるのか?」
「え? まぁ……目ぼしいものは大体。最近は過去の人物とか伝説とかも調べてます。超レアな忍法に目覚めた子が同級生として転入してきたんで、それについて調べがてら色々とね」
「レア……ああ、“心物合神”の子か。あれは慎重に扱えよ。覚醒した経緯も含めて中々に厄介だぞ」
「ええ、ちょっと資料を漁るだけで危険性は十分理解しましたよ。……話を戻しますけど、さくら先生とはどうです? あの人普段はあんな感じですけど、実力はトップクラスで間違いないですからね」
「お前もしつこいな……。実際の強さ云々はともかく、俺が敵わないと思った人間は2人だけだ。一人は心願寺幻庵。もう一人は俺に戦いのいろはを叩きこんだ男……まあ、師匠と言って差し支えあるまい」
「へぇ……幻庵殿はともかく、九郎さんにも師と仰ぐ人がいるんですか。脳に直接戦闘プログラムをインストールして生まれたんだって話、半分ぐらいは信じてたんですがね」
「馬鹿か。別に人工子宮から産まれてもいないし体は完全に生身……おい、それ言ったのさくらだろ」
「え!? ……あ~いやぁ、どうだったかな。えーと……確か一緒にサイボーグが出てくるSF映画を見てた時、流れでそんな話をしたような……あ、別に九郎さんの事とは言ってなかったかも?」
「胡麻化しヘタか。あいつはマジで……」
「あ、ああ! その師匠ってあの人でしょう。確か対魔殺法の達人で、アサギ先生にも近接戦闘を教えたっていう……えーと、名前は確か、桃知……」
「桃知東洋、な。お前ホント初歩的なとこがちょくちょく抜けてるよな。井河であいつの名前知らないなんて言ったら、モグリか健忘症だと思われるぞ」
「いや、俺ふうまですし……その桃知さんはご存命ですか? 俺、会ったことないんですけど……」
「公には病死、ということになっているな」
「…………そうですか。ちなみに、それは井河の内紛が起きる前に?」
「後だ。……まあ、ぶっちゃけ失踪だよ。紫の比じゃないくらい堅物で融通が利かない男だったからな。対魔忍のあり方についても、かなり強めの思想を持っている男だった」
「所謂過激派ですか。でも、その口ぶりだとアサギ先生への叛乱には参加してないんですよね?」
「政府の介入を受けることも、利権にしか興味のない長老共も同じくらい嫌悪していたんでな。スタンス的には、井河の佐郷文庫とでも言うべきか」
「成程……失踪後の足取りは、分かっているんですか?」
「分からん。……いや、恥ずかしい話だが本当に分からんのだ。極まった理想主義かつ潔癖症の男だが、砂漠だろうが南極だろうが生き延びられる奴だ。死体を確認しない限りは、生きていると思ったほうがいい」
「もし、また姿を現した時は……その、敵になっていると?」
「“俺たちの”味方になることはまずあるまい。……万が一、いや億が一もそんな可能性はないだろうが、もし姿を見たら真っ先に俺へ知らせろよ。間違ってもお友達と相手しようとなんぞするな。無駄に死人を増やすことになるぞ」
「…………アサギ先生でも、敵わない?」
「一対一なら、アサギは負けまい。だが……いや、俺が言うべきことではないな。今のは忘れろ。……あ、分かってるとは思うが―」
「勿論、アサギ先生には聞いたりしませんよ。……もし口が滑っちゃったら、『九郎さんから聞けって言われました』って言えばいいんですよね?」
「そうなったら対抗措置として、お前の部屋のハードディスクに保管してある“お宝”は全部消えると思え。それとも水城ゆきかぜか、相州蛇子あたりに送ればいいか?」
「へっ?」
アミダバラに平穏な一日などというものは存在しない。
人と魔が入り混じって生きるこの街は常に諍いや揉め事が絶えず、おまけにやたらと強烈な個性と実力を兼ね備えた迷惑な連中が跋扈しているために、一度争いが起これば殆どの場合当人だけでなく、周りにも被害を齎す。故に、そういったトラブルメーカーを制し、街全体のパワーバランスを保つ存在は合法非合法を問わず求められ、この街を維持したい者たちからは重宝されている。
「魔術師組合」 や「五行学園」によって一定の秩序が確保された現在にあって尚、このアミダバラが再び混沌の「廃棄都市」になるのを防いでいる力、その最たるものは個人経営の探偵や用心棒といった街の「便利屋」達であり、当人たちにもその自負はある。
それはアミダバラで(色々な意味で)最も有名な探偵にして、個人主義の魔女剣客である、アンネローゼ・ヴァジュラであっても例外ではない。
たとえ普段は依頼以外の揉め事を積極的に無視し、オフと決めた日は朝から酒浸りになって自他楽に暮らす自由人であっても、街そのものの危機には敏感に反応し、自らの全力をもってその根源を断ち切る。
そう思う程度には、アンネローゼも混沌の魔都に愛着がある。
「……何これ? 戦争でもあった?」
とは言えそんな覇気に満ちた女傑でも、面食らう事や立ち竦むこともある。今アンネローゼの眼前には、そんな希少な彼女を見ることができるだけの情景が広がっている。
すなわち、常人であれば目を覆いたくなるような惨劇の跡である。
「これ、あの喧しいロッカーのとこの奴らよね……うわ、ゲロ踏んじゃった」
遠目に煙が上がっているのが見えた場所まで進み、人気のない廃工場が立ち並ぶ地区まで辿り着いた途端、
アンネローゼは通りに人が列をなすかのように倒れ伏している光景を見た。
ほぼ全員が体の何処かしらから血を流しているし、中には嘔吐だの失禁だのをしている者までいる。それらが流した不浄な混合液が染み込んだ街路に足を踏み入れ、流石の魔女剣士も顔を顰めた。
倒れている人間は彼女から見て10人以上確認できる。如何にも忍者然とした恰好や装備から見て、彼女とも顔見知りである火遁衆―「デスフレイム団」なるギャングを装っている対魔忍の連中だと見当がついた。
顔を覗き込んでみると、明らかに平気な様子ではないが呼吸はしているようだ。虫の息といっていい程の重体になっている者もいるが、今のところ事切れる様子はない。
「死んではいなさそうね。気絶してるだけか……悪いわね、救急道具は持ってきてないのよ。手遅れになっても恨まないでよね……一応、おばあちゃんには連絡しとこうかしら」
義理人情にはあまり興味がないアンネローゼだが、一応の同業者に対して最低限の礼儀を果たす気にはなり、ポケットから携帯端末を取り出す。
掛ける相手はノイ・イーズレーン。この町を仕切っている「魔術師組合」の重鎮であり、組合だけでなく五行学園や五車学園といった他の組織にも顔が利く切れ者だ。
普段は観光客相手の土産屋「魔法堂」の店主であり、一見すれば置物のようにも見える小柄な老婆だが、年老いた今も尚アミダバラ随一の魔術師と呼ばれる腕前は健在であり、どんな悪党もこの店に手を出そうとはしない。
アンネローゼも初めてこの街に来た時から、この「おばあちゃん」には幾度となく世話になっている。別に師匠や後見人といった関係ではないが、孤高であることを好む彼女には珍しく、心から敬意を払い慕っている相手だ。
「…………あ、もしもしおばあちゃん。私よ、アンネローゼ。……え? ええ、そう。よく分かったわね。今その地区にいるんだけど、道中に怪我人が大勢倒れててね。私じゃ手が足りないから、おばあちゃんから人手を集めてもらおうと思って……包帯? そんなの持ってないわよ。私には必要ないもの」
通話先から呆れたようなため息が漏れる。鉄火場に身一つで飛び込むアンネローゼを咎めているようだが、愛刀「金剛夜叉」さえあれば誰にも負けることはない、と本気で信じている彼女にとっては大きなお世話でしかない。
「だってこんなになってるとは思わなかったもの。何とかなりそう? ……ああ、組合の連中ね。でもいいの? 後で貸し借りどうのこうので揉めたりしない? ……お客? 誰が? …………対魔忍? 何でおばあちゃんのとこに……ええ、分かった。じゃあ私は先に進むわね。嫌な予感がするのよ……何かはわからないけど、ほっとくとどんどん情況が悪くなりそうな気がしてね。……ええ、いつもの。……大丈夫だってば。それじゃあ、こいつらの救助はよろしく。……はいはい、また後でね」
頼りになる老魔女との連絡が終わり、そのまま道なりに進むアンネローゼ。
単に倒れた人間が見えるほうに進んでいるだけで確固たる根拠があるわけではないが、その足取りに迷いはない。こういう時、彼女の勘が外れたことは一度もないからだ。
怪我人の山を見つけてから100m程進むと、周りの建造物よりも一つ抜きんでて大きい廃工場の近くに辿り着いた。アンネローゼはそこで、今までより更に意外な男が意外な状態でいるのを発見した。
「……炎斗? あなた、どうしたのこんなとこで? また悪酔いでもした?」
そう言う彼女の視線の先には、先程まで通っていた道に転がっていた半死人たちの頭目、「デスフレイム団」団長の西園寺炎斗がいた。
いつも飄々として笑みを絶やさず、頼まれもしないのにギターをかき鳴らす傍迷惑さはどこへ捨てたのか、亀裂だらけのアスファルトにへたり込んで苦しそうに唸っている。
左腕が包帯と三角巾で支えられているのを見るに折れているようだが、その部分が痛むせいで座り込んでいるという風には見えない。何か身体の芯から苦痛を感じているような表情を浮かべている。
「……よぉ、魔女剣客の姐さんじゃねえか。意外に早えご到着だな……生憎、今日はそんなアホな理由で無様を晒してんじゃねえんだ。そっちから来たって事は、俺の部下たちが倒れてんのも見ただろ。かなりヤバい事態だぜ今はよ……あんた、ここに来るまでに全身ラバースーツの女に出くわしたか?」
「は? 何言ってんだこいつ?」と口にこそ出さなかったが、そう言いたいとはっきり読み取れる不審気な顔を向けるアンネローゼ。
しかし炎斗にとっては冗談でも何でもないため、至って真剣な顔で話を続ける。
「何言ってんだって自分でも思うさ。だが俺もあいつらもその女にやられたんだ。……アンタ、この騒ぎを聞きつけて来たんだろ。恐らくその女は今工場の中にいる。行くんなら止めやしねえが、十分注意しな。下手すりゃアンタでもやばいぜ」
「あらそう? それは楽しみね。まあ貴方はさっさとアジトに戻って治療でも……あなた、誰?」
そう言いながら女探偵が訝し気な顔を向けた先には、工場の方から小走りで駆けてきた一人の男がいた。
青みがかった短髪が特徴的で、鉄火場に似合わないラフな私服を着ているその男は、アンネローゼや炎斗より若く、十代の青年に見える。
今まで「デスフレイム団」の構成員、そして街中でも見かけたことのない顔だ。銃や剣といった武装も一切身に着けておらず、強者特有のオーラや覇気も感じない。通りすがりの観光客と言われれば納得してしまうような風貌であり、アンネローゼからは場違いな存在にしか見えない。
「あぁ……俺から紹介するぜ姐さん。こちらふうま小太郎。ついこないだ新設された五車の独立遊撃隊を率いる隊長さんだ。若いが、指揮者としちゃアサギ総隊長のお墨付きだぜ。ふうま、こちらはアンネローゼ・ヴァジュラ。このアミダバラで探偵をやってる凄腕の姐さんだ。『金剛夜叉』って物凄え剣の使い手でな。ここらじゃ無双の魔女剣客で通ってるおっかねえ人さ」
痛みに頬をゆがませながら、双方を知る者として紹介を買って出る炎斗。
相変わらず、見た目に合わない律義さね……等と魔女剣客が考えていると、ふうま小太郎と紹介された青年は頭を下げて挨拶をする。
「初めまして、ふうま小太郎です。あの、探偵という事は、アンネローゼさんは依頼を受けてここに?」
「ん? ああいえ、別に。なんとなくきな臭い匂いを感じたから来ただけ。……それより、この騒ぎの犯人がその……ラバースーツを着た変態女ってのは確かなの?」
アンネローゼの質問に、ふうまと炎斗は顔を見合わせて苦笑する。
彼らも質の悪い冗談みたいな話をしているという自覚はあるらしい。
「ええ……俺は直接見たわけじゃないんですけど、炎斗さんや他の人が大勢やられてますのでそこは間違いないでしょう。俺たちは一旦情報を整理しようと炎斗さんのアジトに行ったんですが、そこで団長のいない隙を狙って襲撃をかけられていたのを知りまして……慌てて部下の人たちがその女を追いかけていった跡を辿ったら、路地で彼らがやられているのを見つけたんです」
「見た目からは考えられねえ程狡猾な奴さ。アジトに詰めてた部下達を挑発して外に誘い出し、孤立して連携が乱れた所を仕留めていく……お陰でアジトに残った少数を除いて皆やられちまった。何とか仇を討ちてえが、俺もこの様でよ……全く、情けねえぜ」
忌々しそうに自分の胸を押さえる炎斗。自身や部下を痛めつけた女に対して、というより、そんな相手に何もできない自分の不甲斐なさをこそ恨んでいるように見える。
「ふーん、腕だけじゃなく頭も良い相手って事ね。……あれかしら、あんたの部下たちを釣り出して倒していったのは、団長であるあんたへの挑発も兼ねてるのかしらね。で、それに乗せられたあんたはまんまとやられたってわけ?」
「いえ、炎斗さんのこの怪我は少し前に、その女を包囲して戦った時にできたものです。その時はあと一歩まで追い詰めたみたいなんですが、逃がしてしまったようで……潜伏も上手い相手みたいですね。それと、今体調が優れないのは単に傷が痛むというだけではないみたいです」
そこでふうまは何かを確認するように炎斗に向かって目くばせをする。
ギターを片手で抱えた団長はそれで察したらしく、無言で頷く。歯を食いしばって脂汗を流しているところを見るに、本来は声を出すことすら億劫なほど辛いようだ。
「まだ確定したわけじゃないんですが、敵はどうやら魔薬を使っているようです。しかもその使い方というのが、得物の鞭に塗って毒代わりにするという方法らしく、炎斗さんが苦しんでいるのはその禁断症状によるところが大きいみたいなんです」
「……何で態々魔薬を? 普通に毒使えばいいじゃない」
「それは分かりません。……実は、俺がこのアミダバラに来たのはその魔薬について調査するためなんです。
件のラバースーツ女が単なるジャンキーなのか、それとも魔薬の売り手なのかは不明ですが、情報を得るために何とかその女は捕まえたい。……差し出がましいとは思いますが、協力していただけないでしょうか」
ふむ、とアンネローゼは頬に手を当て、改めてふうまを観察する。
値踏みするような視線を向けられても、ふうまは別段気分を害した様子はない。
「……それは私に対する依頼って事でいいのかしら。言っとくけど私、安い仕事はやらないわよ」
「あー……報酬については改めて相談させていただくってことでいいですか? 何分今は持ち合わせがなくって……何なら、デスフレイム団からの依頼って事でこちらと交渉していただいてもいいんですが」
その台詞は完全に寝耳に水だったらしく、不服そうな顔をふうまに向ける炎斗。
しかし、彼からしても今他に頼れる者はいないらしく、抗議の声を上げることはなかった。
「……ま、確かにその辺の話は後でいいわ。その変態女があの工場にいるのは確かなのね?」
「はい。近くまで行って偵察してきましたが、中に誰かがいるのは間違いありません。戦闘らしき音も聞こえていたので、俺たち以外の誰かと争っている可能性も高いです。正直俺だけじゃ手に負えませんが、アンネローゼさんがいるなら心強いです」
「……あなた、対魔忍の隊長さんなのよね? それにしては何というか、普通の男の子って感じなんだけど」
アンネローゼのその言葉に、先程とは感じの違った哀愁が漂う苦笑で答えるふうま。
未成年の男らしからぬ、長年積み重ねた苦悩が初対面のアンネローゼにも感じ取れる、そんな表情だった。
「実は俺、忍法が使えないんです。色々あって人より頑丈な身体とちょっとした力は持っていますが、基本的なスペックは一般人と変わりません。まあそれなりに訓練は受けてますんで、ぎりぎり足手纏いにはならないくらい……ってとこですかね」
「ふーん……よっぽど指揮官として優秀なのね。なら、私が先行するってことでいいわね? まあ元々そうするつもりだったけど……。中であんたの面倒までは見れないわよ、それでも付いてくる?」
「……いいんですか? てっきり邪魔だから待ってろと言われるかと……」
はっ、と笑い飛ばすアンネローゼ。ふうまの卑屈な態度への呆れと、自分の目が節穴だと思われたことに対する怒りの両方を含む反応だった。
「いくら私でも、この炎斗と部下たちを纏めて捻る相手に単身突っ込むほど無謀じゃないわ。そいつの情報を何も持ってないしね。それに、あの井河アサギが無能力者を隊長に据えるとも思えない。別にあんたたちの事情には詳しくないけど、そのくらいのことは分かるわよ。……で、どうするの?」
その言葉を聞いて一瞬目を大きく見開き、照れくさそうに苦笑いを浮かべたふうま。
しかしすぐに決意と自信を秘めた目でアンネローゼを見つめ、しっかりとした口調で返答する。
「行きましょう。相手は鞭と鉤爪を使います。先程も言った通り武器には魔薬が使われてますから、かすり傷を負うだけでも危険です。中は崩れたりする心配はなさそうですが、陽の光は殆ど入っていません。日没までそう時間もないですし、トラップや待ち伏せには十分注意しましょう。……明かりは持ってます?」
「いいえ、でも私は大丈夫よ。夜目は利くほうだし、一応だけど透視の魔術も使えるから」
「成程。では、前衛はお任せします。俺も一応携帯のライトはありますが、なるべくこれは使わないようにしましょう。敵にも位置がばれますしね。……あ、そうだ。炎斗さん」
ん? と顔を向ける炎斗に近づき、耳元で何事か囁くふうま。
それを聞いた瞬間ぎょっとした顔を向け、小声で「まじかよ……?」と呟く炎斗。
ふうまはすまなそうに顔の前で手を立て、
「辛いのにすいません。でも中の状況が分からない以上、保険は必要ですから。……勿論、出番がなければそれでいいんです。案外あっさりケリがつくかもしれませんし……ね」
…すいません。時間の都合で今回はここまでですorz
次回こそエロシーンから始まりますので、どうかよろしくお願いします