※この作品はR-18です。

ようこそサカリパークへ   作:えろうら

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序列

「この辺りはヒトと一緒にフレンズが休めるようにいくつか寝床が用意されているんですの。私たちはほとんど使いませんけど、シャワーや冷蔵庫もありますから便利だと思いますわ」

「なかなか大きいベッドですね。窓は開けておきましょうか」

「なぜ……」

「? 外の様子がうかがえるようにしておかないと、あの子たちの遊びが終わったとわからないかもしれませんから」

「そうですね、その方が良いと思います」

 リョコウバトは元々仕事で双子の付き添いだからだろう。目を丸くしている。アシカは特段気にもしていない様子だが、さすがに声が漏れるのはまずい。どうにか説得して、カーテンは開けておくが窓は閉めることに渋々納得してもらった。エアコンという文明の利器が説得に加担してくれたのがありがたかい。

 二人とも既に毛皮……服は脱ぎ、肌の一色に姿を変えている。ちなみに手袋は外していない。当然後ろから見るとしっかりしたラインを描くお尻が邪魔されることなく露わになっていて、下方には割れ目へと繋がる陰になった膨らみ、うっすらと透けた陰毛が目を通して脳まで届いている。

 並べて見ると、リョコウバトのシュッとしたラインに比べてカリフォルニアアシカはボリュームがある。安産型と言い換えてもいいだろう。尻肉と太ももの間にごく僅かにかかる陰影は欲望を大いに刺激して、たっぷりの尻肉を撫で回したくなる。

「あ、こっちに手を振ってます。ほら、立ってみてください」

「いや俺はいい……」

「ワガママはいけませんよ、もう」

 呆れた表情の二人だが、俺は戦々恐々だ。

 窓の位置が高く、間にベッドがあるせいで、外から見える彼女たちはほとんど頭だけだろう。だがもし彼女たちがベッドに立って外を眺めようものなら、胸まで露わになってしまう。ヒトならそういうことはよほどしないだろうが、彼女たちにそんな羞恥心は乏しいからやりかねない。俺はそれが恐ろしい。

「頼むから座ってくれ、お願いだから」

 懇願に、彼女たちは渋々ながら従ってくれた。それでも頭上からは双子やフレンズたちの楽しそうな声が飛び込んできているのがまた怖い。そのくせ、勃起は止まらない。俺は馬鹿なのだろうか。

 右側にリョコウバト、左側にカリフォルニアアシカ。さっきと同じ並びのままだが、違うのは格好と、いわゆるお姉さん座りを取る彼女たちの表情だ。

「あら……ふふ、もうこんなに大きくしてしまったんですね。海獣園の時と同じくらい」

「わ、私の時とも同じですわっ」

 左側からは、カリフォルニアアシカが肘まで覆う黒い手袋のまま、ゆっくりと俺の太ももを撫で回している。小指が股間のキワをなぞるたび、くすぐったいような快感が走り、イチモツが柔らかな刺激で震えてしまう。

 右側のリョコウバトは手首までの白い手袋のまま、ぎこちなく太ももを擦っている。テクニックで言えば雲泥の差ではあるが、対抗意識があるのか、股間をくすぐられると俺が反応するのを見て積極的に玉袋を撫でつけてくる。

「ぅく……気持ちいいよ、二人とも」

「ふふっ」

「はい、ありがとうございます」

 流し目を投げかけてきたカリフォルニアアシカが俺にもたれかかり、ゆっくりと俺を押し倒してくる。すぐにリョコウバトも続き、両腕で二人を抱きとめたままベッドに体を沈めた。

 右にも左にも、愛おしい熱を感じる。お尻に手のひらを当て、背中へなぞり、抱きかかえるようにして胸に手を伸ばす。

「んっ。ふふ、やっぱり、胸が好きなんですね」

「あ、んっ……はぅ、貴方ぁ……」

 右も左も柔らかいが、こうして比べてみると中々に違いがある。胸全体の大きさと、乳首の大きさ。指先で摘まむコリコリとした感触ともカリフォルニアアシカの方が幾分大きい。

「は、あぁっ、い、いいですっ! そ、こぉ……っ! ひぁ、ああん!」

「はぁ、あ、ふぅ……貴方の指、が……気持ちいぃ」

 感じ方も違うらしい。最初は少しひんやりしていたカリフォルニアアシカの身体がどんどん熱を帯びて、腕の中でじっとりと湿っていく。嬌声も勢いを増していき、もしも窓を開けっぱなしだったらとうにバレていただろう。一応声を潜めてくれてはいるらしいのだが、その代わり俺の耳元で喘ぐのでイチモツに悪い。

 反対に、リョコウバトは恍惚とした声で、鳴き声のように刻んだ小さな喘ぎを同じ調子で繰り返している。更に感じつつも俺の竿から手を放さず優しく撫でてくれている。手袋の感触が柔らかく、亀頭に触れるたびにビクリと震えさせられる。

「リョコウバト、キスしないか」

 早くもこみ上げ始めた射精感にストップをかけるべく、直接刺激してくるリョコウバトをイチモツから引き離すことにした。

 目論見は気づかれなかったらしく、リョコウバトは目を輝かせて頷くと、胸を俺にこすりつけながら顔を近づけてくる。艶のある小さな唇の感触は、アシカの熱烈な口接とは違って面白い。

「ん、ちゅ、はぁ……ふ、んむ、好きです……貴方ぁ……ちゅ、ふぁ」

「俺もだ、愛してる」

「では私はどうです?」

「アシカのことも愛して、んむっ」

 左耳がこそばゆくなるようなカリフォルニアアシカの囁きに答えれば、唇を奪われる。ともすればアシカを敵視しての行為かと思えるが、目の前にある瞳はむしろ不安に揺れていた。

 そしてどうやらアシカもそれを分かっているらしい。割り込まれた形でありながら、リョコウバトに対して不快感を見せるどころか、微笑みを深めていく。もちろん美しい表情ではあるのだが……どうも、眼鏡の奥に鎮座する目の色が、嗜虐的に染まっている気がしてゾクゾクする。

 体を起こし大きな胸を持ち上げたアシカに、窓の外から僅かに陽が当たる。汗ばみ始めた肢体はグラビアとは段違いに色気が匂い立つ。むせ返りそうな淫臭を振りまきながら、アシカ自身は妙に楽しそうにリョコウバトの背中を撫で始めた。

「ひぁ、っ!? な、なんですかっ」

「海獣園には私達のような哺乳類と、ペンギンのフレンズのような鳥類がいるのは知っていますか?」

「そ、それは、もちろん知ってますけど……」

 頬を染めたまま疑問符を浮かべるリョコウバトに、カリフォルニアアシカは優しく指先を滑らせ、腰を撫で回す。リョコウバトと顔が近い俺には彼女の小さな喘ぎと、熱の籠った吐息が届く。それだけでも勃起モノだ。既に痛いほど勃起しているが。

「一緒にショーをする機会もあるんですが、その時に不思議な事があったんです。あれはそう、イワビーさんとバンドウイルカさんがじゃれ合ってた時でした。バンドウイルカさんは胸をくすぐられると転がって笑ってしまうくらいくすぐったがるのに、イワビーさんは平気な顔をしていたんです」

「そ、れが、あぁんっ! な、なに……っ!?」

 突然、カリフォルニアアシカの手がリョコウバトの尻を揉みしだき始めた。俺が(うどんをこねてるみたいだなあ)と馬鹿みたいな考えをしているのはなぜか。

「やっ……あ、ぁあぅう!? ひぃ、ああぁっ!! や、めてくださいっ! ひ、ぃっ!」

「鳥のフレンズはみんなお尻や『ここ』が弱いみたいですね。触られると途端に七転八倒して――」

 ちゅぱ、とやたら粘つく水音がした。見ればアシカは人差し指に唾液を絡めていて、躊躇なく俺には見えない場所――なまめかしいリョコウバトのお尻の間へ挿し込んでいった。

「ひ、ぎっ」

 目の前の、リョコウバトの目が見開かれる。

 それからの反応はなぜかスローモーションのように見えた。俺の腕を掴んだかと思うと、次の瞬間には腰を上げていた。

 直後、唇を塞げたのは奇跡的と自画自賛したい。さすがに段違いの声量で喘げば、いくらなんでも外のフレンズたちに気付かれないわけがない。

「ん――んんんんんっ!! んーっ!? ん、ふぅ、あ、あああっ! ひ、ひぃ、そこ、だ、めえええっ!!」

「お尻の穴、お好きなのでは? ほら、こことか」

「はぅ、ぐ、はひっ!? お、おぉお、んくぅううっ……!」

 見る見るうちにリョコウバトの顔が赤く染まっていく。じわじわどころか、滲んだ汗が玉となっているくらいだ。唇を奪うとしょっぱいほどで、先ほどまで積極的だった彼女はもう、なされるがままの体でしかない。

「ふふっ、とてもいい声ですね。可愛らしいです」

「カリフォルニアアシカはSだな……」

「? えす、というのが何かわかりませんけど面白いですよ。肛門に指が入った直後から、交尾の口が開いたり閉じたりしてます。こんな風になっているんですね。ここにオスの棒を入れて交尾するんでしょう?」

「ひぃっ――」

 途端にリョコウバトの嬌声が一段と高くなる。鳥のさえずりというには余りにも淫らだ。

 どんなふうにカリフォルニアがリョコウバトを責め立てているのか、俺の方からは見えない。既に俺は彼女たちのベッドみたいなもので、俺の上で乱れるリョコウバトを落ちないように抱き留めるのが仕事だ。逃げられないようにしている、とも言う。

 それでもカリフォルニアアシカの手の動きは何となく想像がつく。たぶん、彼女はリョコウバトの尻穴と膣穴の二穴を嬲っているのだ。それも腕の動きを見る限り、小刻みに、激しめに。

「――♪」

「た、すけっ、許して、下さいっ! あぅぐ、も、ぉ……っ!! だめ、だめぇええっ!!」

「ここですね?」

「んぅぅうああっ!! お、おかしくなる、あああああっ!!」

 腕の中のリョコウバトは既に汗びっしょりで、どんどん滑りが良くなっていくから抱きしめておくのも一苦労だ。まして甲高い嬌声を真正面から浴びせられては、イチモツの先から頭の奥まで性欲が脈打つ感覚は無視できないレベルまで高まってしまう。

「おかしくなる、というともしかして交尾の時の感覚でしょうか。オスでなくてもいいんですね……なるほど、良いことを知りました」

 なぜか眼鏡が光った気がする。もしかして『俺要らないな』案件に発展するのでは? と思うと気が気でないが、それはともかくとしてスベスベかつベトベトしたリョコウバトの下腹部が、彼女の濡れた陰毛がイチモツに絡む快感が俺を黙らせる。

「不思議なものですね、まだ彼と交尾をしているわけではないのにメスの私の指で同じ気分になるんですか?」

「は、ひぁぉおっ! ち、がぁ、いま、すぅっ! これ、はぁ……」

 抗議の声も甘い色に彩られて説得力に乏しかった。ただ何か不安に思うことがあるのかわからないが。リョコウバトは縋りつくように俺の腕を掴んでいる。

「もしかして……ただ寂しくて、誰でも良かったのかもしれませんね」

「そんなことは、ありませんっ」

「そうですか? ですが、私も時々寂しく思う時があるんです。一人でショーをしているとお客さんの視線が集まってきて、それはそれで嬉しいんですけど……一緒のステージにフレンズがいると楽しいと言えばいいんでしょうか。誰かが寄り添ってくれると寂しさを感じなくなります」

 カリフォルニアアシカが、迫ってくる。

 リョコウバトの上を滑るようにしてやってきたアシカは、目を閉じて息荒く震えるリョコウバトを丁寧に愛撫しながらやってきた。間に挟まれた彼女の肩越しに俺と目が合うと微笑み、それはそれは綺麗な笑顔で。

「このヒトでなくとも、私でもいいのではないですか?」

「違いま、すっ――!?」

 振り向いたリョコウバトの唇を奪い、カリフォルニアアシカは彼女を強引に俺から引き離した。

 何が起こったのかまるで分らない、そんな表情の俺とリョコウバトを他所に、アシカはリョコウバトをすぐ脇に仰向けで転がすと。

「本当にリョコウバトさんが私でなく、彼との交尾を望むなら」

 湿った指先を、おそらくリョコウバトの濡れそぼった秘所を弄った指を舌で撫でる。その姿があまりにも艶やかで、動けない。まるでAVかなにか、このまま見ていることが正しいのだ、と思い込んでしまうような情景だった。

「私に何をされても、このヒトとの交尾より――気持ちいい、ということは無いはずですよね?」

 この瞬間、カリフォルニアアシカの瞳に映る獣欲を俺ははっきりと見たのだ。そしてそれはリョコウバトも同じ。助けを求めるように向けられた彼女の目には涙が浮かんでいた。

伸ばされた手を俺は掴むべきだったのだろうか。僅かに迷う暇さえなく、横からかっさったカリフォルニアアシカの手から。

 

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