佐倉慈先生と共依存したい。 作:朝潮
第13話
「んーと…こっちが確か薬品類で…」
慈は、上の階へ持って上がるものを見繕っていた。
シェルターには沢山の物資が揃っている。
食材に、衣服に、日用品に、緊急避難用品。
特に、女性にしか使い道がないものは櫂には全く必要のないものだ。
その物資に目をつけた慈がお願いして、櫂が許可を出していた。
「わっ、こっちの棚にはこんなにいっぱい缶詰が…」
沢山の棚が設置してあり、その中にはぎっしりと物資が詰まっている。
これほどの量があれば取り放題だが、慈一人が持ち出せる量には限界がある。
多すぎる物資を前に、慈は一生懸命吟味していた。
「ん〜…む〜…」
慈自身は一生懸命のはずなのだが、そのほんわかした場違いなうなり声がどうにも間抜けで、ふざけているかのように思えてしまう。
身につけているのが下着だけというかなりラフな格好からもそう感じられた。
ショーツから飛び出たお尻の付け根。それがフリフリとリズムよく左右に揺れる。
そんな姿を後ろから眺めていた櫂の股間がムラッときた。
「…佐倉先生。」
愛おしくなってしまった慈に、後ろからぎゅっと抱きついた。
毎晩抱き合って寝ている櫂は、慈に対するスキンシップに抵抗がなくなってきていた。
慈なら許してくれる。こんなことができるのも、そう確信しているからこそだ。
「櫂くん?」
櫂の考えは正しく、このくらいの事なら慈は笑って許すつもりだ。
今なら、ご機嫌な慈から頭をなでなでされるオプションもついてくるかもしれない。
「佐倉先生…どうしても、行っちゃうんですか?」
「…ええ。私を待っている子たちがいるから…」
櫂の希望を折ってしまうのは、とても心苦しかった。
が、半端な希望を持たせてしまうのはよくない。
慈ははっきりと答えた。
櫂は考えた。考えてしまった。
…もう一生会えないのなら、最後に自分の欲望を全てぶつけてしまいたい、と。
拘束を解く前の今なら、慈は自分に反抗できない。
そのことが、櫂の欲望に拍車をかけた。
「…?櫂くん?」
慈に抱きついたまま喋らない櫂を不審に思い、慈は問いかける。
「櫂…くん…?」
「さくら…先生…」
(こんな事、してしまったら…絶対嫌われる…でも、もう一生会えないかもしれないし…)
「ちょっ…えっ?えっ!?」
自分の匂いを付けてマーキングをするかのように、スリスリと自分の体をすり付ける。
慈は突然の櫂の行動に戸惑ってしまう。
ここまでなら、悪戯好きの男の子、として慈の中で処理されていただろう。
「もう。くすぐったいよ、櫂くん…」
戸惑いつつも、慈は櫂の行動を受け入れる。
甘えてくれているのかも、と慈は嬉しい気持ちにすらなっていた。
…それが変わったのは、硬くて棒状のモノが、お腹に擦り付けられてからだった。
(嘘…これってもしかして…)
慈にはそれが何か心当たりがあったようで、ほんのりと顔を蒸気させた。
慈は、櫂の事を守るべき生徒だとは思っても、「男」とは見ていなかった。
それは、櫂が高校生にしては幼い少年のような顔立ちだという事もある。
「櫂くん、そろそろ…」
櫂の手は、肩、腕、手の甲と、慈の柔肌を撫でて回る。
冷たくなった慈の体は、それでも櫂の心を温めた。
櫂の手は、そのまま慈のお腹のあたりまでおりてくる。
「はぁっ…はぁっ…せんせ…」
「ひゃあっ…やだ、くすぐったいよ…」
女性らしく丸みを帯びたお腹に、曲線を描くくびれ。
櫂の興奮は最高潮へ達した。
初めて無意識の慈の体へ触れた時のような高揚感を感じた。
このまま、行くところまで行ってしまいたい。
(…佐倉先生と、セックスが、したい。)
「えっ!?そこは…ダメっ!」
しゅるると手が伸びたのは、慈の下腹部。
唯一の着衣であるショーツ。
流石の慈も焦りを感じて、櫂を嗜める。
頭ではわかっていた。
しかし、櫂はどうしても自分の体を制御しきれなかった。
櫂は、自分の胸の中でもぞもぞと身悶える慈を押し倒した。
「先生…好きです…好き…どこにもいかないで…」
櫂は慈の胸に顔を埋め、強く抱きしめる。
もう離したくない、と強く、強く。
慈は、そんな櫂をどうしても拒否することができなかった。
今拒否してしまえば、一生消えない傷をつけてしまうような気がした。
慈は、櫂を落ち着かせるために両手で櫂の頭を包み込んだ。
「…ありがとう、櫂くん。」
慈は、純粋に好意を告げてくれた生徒に礼を述べた。
耳元で囁かれる癒しに、脳髄がとろけてしまいそうだ。
櫂は、たまらずズボンをずり下げた。
「ひ、わ、わ、わ、へっ!?」
慈は櫂が股間から取り出した肉棒を視界の端に捉えて、顔を真っ赤にしてしまう。
櫂のソコは、子供ながらに立派な大人になっていた。
ある意味慈のせいで、とても元気になっている。
「先生…っ」
「えっ、ちょっと…櫂くん!?ダメ。…ねっ?」
ズリ、ズリ…
櫂の肉棒が、慈のショーツの上を滑る。
櫂は慈の体を感じたまま、犬のようにヘコヘコと腰を動かして快感を貪った。
いけないことをしている。櫂は背徳感に酔い痴れた。
もっとしたい。もっと欲しい。
櫂は、慈のショーツに手をかけた。
櫂の頭に浮かんだのは、その言葉。
慈の胸に顔を埋めながら、手探りでクロッチの部分を引っ張り、ずらす。
そして、その部分へ頭の先を押し付ける。
「だめ!だめ!だめだよ…!」
慈と櫂は、互いに目線を合わせて見つめ合う。
そこにいるのは、理性を失った獣だった。獣に言葉なんて通じない。
櫂は、腰を動かしてナカに入れようと試行錯誤する。
しかし、初めての櫂にはどの部分に入るのか、よくわからなかった。
「…お願い…やめて…」
いよいよ危機を覚えた慈の瞳から、ポロリと一筋の涙が流れ落ちた。
それを見た瞬間、櫂の心から欲望という欲望がスーッと消えていった。
後に残ったのは、慈への罪悪感と後悔だけだった。
「ぁ…僕…そんなつもり…なくて…」
自分のしてしまったことに震え、謝罪する。
どうしてこんなに自分は欲望に弱いのか、情けなくなってしまう。
「ごめんなさいっ!ごめんなさいっ!ごめん…なさ…っ!」
櫂は子供のように泣きじゃくった。
自分のしてしまった事の重大さに、落ち着いてからやっと気が付いたのだ。
「こんな事して…信じてもらえないかもしれないけど…僕、本当に先生を傷付けるつもりなくて…」
泣いたら許してもらえるわけではない。
強姦未遂はその程度で許される事ではない。
…それでも慈は、自分が櫂を泣かしてしまったと受け取ってしまった。
「…一緒に…」
慈は、一大決心をする。
これが正しいのか間違っているのか。
慈には判断がつかなかった。
「一緒に、来てくれるなら…いいよ…」
「…ぇ?」
慈と櫂に、大義名分が生まれてしまった。
めぐねえは7日目の夜、上の階に上が…
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る
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らない