佐倉慈先生と共依存したい。 作:朝潮
慈は、櫂の射精後、息も絶え絶えになりながら嗜める。
「駄目って…言ったのに…」
「ごめんなさい…」
櫂は慈の体にぎゅうとしがみつき、最後の一滴まで全て慈の中に注ぎ込もうとしている。
櫂はあまり反省してはいないようだった。
「…赤ちゃん、できたらどうするの…?」
慈は、少し恥ずかしがりながらも怒っていた。
櫂が避妊の事を甘く考えているのなら、それは正しておかなければならない事。
教師として、避妊の大切さを教えなければならなかった。
しかし、帰ってきた返答は、慈が予想だにしていなかったものだった。
「責任取ります!…結婚してください…!」
突然の告白…いや、プロポーズに、慈の頭の中は真っ白になった。
慈は数秒固まって、そしてみるみる顔を赤く染めていく。
慈は、心も体も初心な女の子だった。
「えっ!?ひぇっ!?えっ、うそ、もぅ!な、何言ってるの…先生をからかわないで?」
「からかってなんてないです!僕、本当に先生のこと好きです。」
「えっ、ちょっと…えっ、本当に?えっ?」
「好きです。…好きでした。ずっと、前から…」
挿入したままの姿勢で、櫂は慈に迫る。
慈は、とてもまっすぐに見つめられる瞳からすぐに目を逸らしてしまう。
結婚はない。…だけど、言われた事はとても嬉しかった。
それが、慈の思い描く教師の思う事ではないことに、慈自身気付かないでいた。
「そ、それにしても、結婚って…ちょっと早すぎるんじゃない?」
「…そうかもしれません。でも、もうすぐ結婚できる年です。」
「それに…僕、先生より好きになれる人なんて世界のどこにもいません。」
「…っ」
真剣に慈にとって恥ずかしい事を次々と告白する櫂に、慈は不覚にもときめいてしまった。
慈には、恋愛経験という高尚なものはない。
故に、純粋に好意をぶつけてくる櫂に絆されていた。
「そんなに可愛いかわいいって言わないで…」
「嫌です。可愛いです。佐倉先生。」
「もう、それ…!私…もぉ…いやくぁfrtgふyじこlp」
あわわわ、と恥ずかしいやら嬉しいやらで頭がショートしてしまう。
慈は、正常に言葉を紡げていなかった。
(結婚、なんてまだ考えられないけれど…)
もし本当に世界が終わってしまって、地球に私たちだけしか人間がいなくなってしまったら。
種の存続のため、自分は櫂と結婚する事になるのだろうか。
人間として、教師として。何が正解なのか、何が正しいのかはわからない。
だが、慈にとって嫌な気持ちではなかった事は確かだった。
「…佐倉先生。あの、もう一回良いですか…?」
「もう一回って?」
まさかまたプロポーズ?とドキドキしてしまう慈。
だが、その期待ははずれ、櫂がしたかったのはセックスだった。
出したばかりの櫂の肉棒がむくむくと起き上がっているのを見た慈は、自分の考えが間違っていたことを悟った。
「ごめんなさい…先生への気持ちが溢れて…我慢できなくて…」
「えっ…いや!ちょっと待って、休憩させて…」
慈の下腹部の痛みもようやく薄れてきていた頃だった。
慈としては1回だけのつもりでいたため、その提案は完全に予想外のものだった。
「すみません…これで最後なので…っ」
「もう、櫂くん…っ!」
中から溢れ出る精子のおかげで滑りやすくなっている。
慈のお♡んこは、ちゅるんと櫂の肉棒を簡単に飲み込んだ。
「あぁんっ!」
当然、櫂はこれで最後にするつもりは欠片もなかった。
2人の夜は、まだ終わらない。
櫂が満足したのは、5回戦を終わらせた頃だった。
櫂にとっては、一ヶ月溜めに溜めた性欲を吐き出す絶好の機会だ。
仮にも櫂は性欲の多感な男子高校生。
何度も何度も復活してしまうのも仕方ないと言えば仕方なかった。
もうその頃には慈も痛みの奥に少しだが快感を感じ始めていた。
「もう!駄目って言ったのに…」
自分は生徒との情事で感じる変態だったのか。
その事が恥ずかしくて、誤魔化すように櫂を叱る。
「ごめんなさい…」
櫂は反省はしているようで、しょんぼり落ち込んでいた。
慈は少し言い過ぎたかと思い、すぐに櫂を許した。
「…いいのよ。先に許したのは、先生だから…」
(あぁ、改めて考えたら、なんて事を…)
後悔先に立たず。
冷静になって思い返せば、とんでもない事をしてしまったものだ。
慈は、お腹の辺りを押し込んで中に吐き出された精子を流し出す。
運が悪ければ、あるいは良ければ、もう手遅れかもしれないが。
どろり。
5回も直接中に射精されてしまっている。
全てを掻き出すには、少々時間がかかりそうだ。
「…出しちゃうんですか?」
「当たり前ですっ!」
これから上に戻るというのに、このままでいろと言うのか。
もしあの子達の前で垂れ出てきてしまったら、言い訳も思いつかない。
そもそも、そんな状態で彼女たちに会う度胸はない。
慈はここで出来るだけ吐き出しておこうと考えていた。
「佐倉先生。」
「なあに?」
慈が顔を上げた瞬間、何かが唇に触れた。
それが櫂の唇だと理解するまでに、1秒と必要しなかった。
「…な、な、なな、な…っ!?」
「結婚の話、本気ですから。考えておいてくださいね。佐倉先生。」
慈は再び顔を赤く染め上げる。
この子は何度自分を照れさせれば気が済むのだろうか。
櫂の方も恥ずかしくなったのか、上に行くための物資を集める、と言い残してそのまま別室へと駆けて行った。
まったく、恥ずかしいのは自分の方だと言うのに…
慈は、頬を染めたまま、その様子を問題児を見るような目で見つめていた。
(…どうしよう、この状況…)
とりあえず、この事は彼女たちには悟られないようにしなければ…
慈は改めて頭を抱えた。
櫂はすっかりと忘れてしまっていた。
慈が、半分感染してしまっている状況だという事を。
血清には、試作品と書かれていた事を。
慈は、そもそも考えてすらいなかった。
自分が櫂と粘液接触を行う事で生じるリスクを。
自分が「彼ら」の仲間になってしまっていると言う事を。
2人は知らなかった。
試作品の血清は、対象者の体内を全て正常に戻すことは出来ない。
そして、この感染症は感染するのに必ずしも「噛まれる」という行為は必要ない。
噛まれて出来た傷跡から細菌が体内に侵入する事で発症する。
細菌が、体に侵入さえしてしまえば発症するのだ。
血清、言葉だけ原作にも出てました。
ゾンビ化を完全に止める特効薬的な解釈で良さそうです。
え?体が冷たいのに顔は真っ赤とは何事か?
…君のような勘のいいガキは略