佐倉慈先生と共依存したい。 作:朝潮
「はぁっ…はぁっ…」
やってしまった。
スカートを捲った。その中の、下着を見てしまった。
ただ、それだけの事にとても興奮した。
櫂は今、これまでの人生の中でも一番の背徳感を味わっていた。
「こんな時に、こんな事…ダメだ…」
細菌と必死で戦う慈を感じながら、櫂の手は止まらない。
駄目だと理解っていても、好奇心を止めることができない。
櫂はショーツを見るだけでは飽き足らず、その上までめくり上げる。
ショーツで隠された女性的な下腹部。ちらりと覗く骨盤の形に浮き出した鼠蹊部。
その上には引き締まったウエストと形の良い綺麗なヘソが鎮座している。
「…くっ!」
櫂はおなかフェチでもあった。
くびれからお尻へと続くラインが好きで好きでたまらない。
ほっそりとした、しかし女性的な肉付き。そしてその中心にある可愛いおへそ。
図らずとも、慈のおなかは櫂の理想そのものだった。
櫂は衝動のままに、ガバッ!と勢い良くワンピースを脱がせた。
すると、中からぼよん!と大きく弾みをつけた2つの白いおっぱいが現れた。
慈のそれは、櫂が目測で想像していたものより大きいものだった。
この2つの山の中に顔を埋めたい。埋めて甘い匂いを感じたい。
櫂はゴクリと生唾を飲み込んだ。
(やってしまった…今起きられたら、俺はどんな罵詈雑言を並べられるんだろう…)
慈の格好は、手足を縛られ、身につけているものは靴と靴下、それからショーツとブラジャーだけ、という見るのをも憚られるような扇情的なものになってしまっている。
こんな事をして、許されるわけがない。そんなことはわかっている。
でも、もう引き返すという選択肢は、櫂の頭から無くなっていた。
改めて、邪魔な衣服を取っ払った慈の体をじっくりと視姦する。
半分ほど血で汚れてしまったワンピースは無残にも全て脱がされ、腕の部分に絡みついていた。
先にロープで縛ってしまったせいで全て脱がしきることが不可能だったのだ。
(エロい…ネットで見たどんな画像よりも動画よりも、エロい…)
画面越しではない、という臨場感というものを差し引いても、ここまで興奮する体を見たことがない。
櫂は運命だと思った。慈以外には一生こんなに好きな女性には出会うことはないだろう、と。
(ごめんなさい、佐倉先生…)
櫂は慈が苦しみながら眠っているのを良いことに、慈の体を弄び始めた。
まずは、ワンピースの上から既に触ってしまった一番存在感のある胸だ。
相変わらず心臓はうるさいが、伸ばした手にもう迷いはなかった。
ブラジャーの少しザラザラした感触に戸惑いながらも、慈の胸を堪能する。
グッと力を入れると、柔らかさの中に弾力も感じる。素晴らしい。その一言に尽きた。
ずっと触っていたい。ずっと感じていたい。この谷間に住みたい。
ぽよん、ぽよよんとブラジャーでしっかりと形を補正されていてもこれほどに弾むものなのか。
幸せだった。地獄が始まって、始めての幸福だった。むしろ、こんなことになってよかったとさえ思った。
この感触を楽しめるなら、もうここから出られなくたって、助けが来なくたって良い。
今までの普通の生活と、地獄だが慈の胸が揉める生活なら、間違いなく後者を選ぶだろう。
…いや、それはない。胸を揉めなかったとしても平和な世界の方が良いに決まっている。
しかし、一瞬でもそんな考えになってしまうほど、心地の良い感触だった。
「…これ以上、脱がすのはダメだよね…」
櫂が慈の全てを感じるには、一枚の布の存在が邪魔だった。…だが、これ以上脱がす理由がない。
正当な理由があれば、自分を納得させてブラジャーだってパンツだって、脱がすことができる。
櫂は必死に理由を、言い訳を探した。胸を揉みながら、考えを巡らせた。
(…そんなの、どうでもいい…)
しかし、思いつかなかった。
先に理性の壁が壊れて、理由を探す事を諦めた。
そしてブラジャーを外そうともぞもぞと動かしてみる。
(これ、どうやって外すんだ?)
ブラジャーを始めて触った櫂は、ホックの外し方がわからなかった。
そもそも、留め具が裏側にある事さえ知らなかった。
焦れた櫂は強引にブラジャーを上に持ち上げる。
ぷるるんっ!
支えを失った慈のおっぱいは大きく弾み、その頂点にある桜色の突起が顔を出した。
現れたのは、綺麗な桜色をした、ツンと上を向いた、可愛らしい乳首だった。
櫂は思わず見入ってしまった。
(これが、佐倉先生の乳首…)
それを見てしまった瞬間、ぞわぞわと言いようのない快感が身体中を駆け巡った。
舐めたい。吸いたい。噛みつきたい。
色々な感情がごちゃ混ぜになり、櫂の興奮を熱く熱く高めた。
「佐倉先生…佐倉先生…うぅ…」
しかし、その欲望は必死に抑え、胸に手を添えるだけで我慢した。
櫂は無意識に「舐める」事と「自慰」はしてはいけないと心に決めていた。
それらをしてしまうと、一線を超えてしまう気がして怖かった。
慈を汚してしまう事を恐れ、「触る」という行為に収めていた。
超えてはいけない一線はとうの昔に超えてしまっているのだが。