※この作品はR-18です。

半人半妖の恋愛奇譚   作:紳爾零士

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最早、チートがよくわからん…。


第73話『成果と輪廻とインフレと』

シャド「さぁ!!勝負だ!!」

 

漣「意味がわからん。」

 

朝起きたら、何故かシャドが居て、この状況だ。頭が起きていないのにこのバーサーカーと来たら…。

 

シャド「良いだろ!?どうせ、暇なんだし…!!」

 

…確かに、ここ毎日のように依頼が来ないので暇ではある。幻想郷が平和なのは良いことだが、蛮奇の奴に「廃業じゃないの?」と言われてしまった…。勿論、意味深なやり方でやり返しはしたが。あの時の蛮奇は可愛かったなぁ…。

 

シャド「とりあえずやろうぜ!!バトルをな!!」

 

漣「…はぁ…。」

 

…こいつが本当は鬼なのでは無いかと思ってしまう。因みにシャドの奴はやる気満々だ。いつものように目をキラキラさせて、何故か展開している烏のような羽もバサバサと鬱陶しい。

 

漣「あぁ!!わぁったから!!外で待ってろッ!!」

 

シャド「おっ。やりぃ!!早く来いよ!!」

 

拳を天に掲げ、ガッツポーズをしたかと思うとバタバタと駆け足で家から出て行くシャド。こういう所が子供っぽいというか…なんというか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャド「おっせぇぞ。レンレン。」

 

漣「そんな直ぐに準備が出来るか。」

 

服も寝巻きだったし、隣でルナサと陽奈も寝てたし、剣も持ってなかったし…。そんなことを考えふけっているとシャドは早くやろうぜと言いたげにぴょんぴょんと飛び跳ねたり、翼をバサバサとさせたりしている。幻月に似ているな、仕草だけなら…。

 

漣「…。」

 

シャド「もう、俺たちの闘いに言葉は要らねえよなぁ。」

 

この男はッ…!!

俺の苛立ちにも気付かず、自身の愛刀『鴉』を構え、ニヤリと笑うシャド。本気になるまでには少し時間がかかるが、まぁ、戦っているうちになんとかなるだろう。

 

俺はわざとシャドを苛立たせるために、右手を銃のように構え、小さな弾幕を打つ。2、3発は横に飛んだり、バックステップで避けていたシャドだが、我慢できなくなってきたのか、俺の放つ細々とした弾幕を切りながら、とんでもない勢いで俺の懐に入ると、すかさず刃を振るい、避ける動作から切る動作に転じてくる。俺は、あくまで予測していたかのように新たな相棒、夜の宵闇も妬むかのような黒い刃を持つ『宵ノ明星』を抜き、その刃を相殺する。

 

シャド「チッ!!またか!!また、『視』えやがったか!!」

 

漣「そういうことだ!!」

 

場面は変わり、剣通しの斬り合いとなる。シャドの剣は、四方八方から切り掛かってくる読み難い単純ではない攻撃だ。それを俺はその全ての攻撃を刃で相殺し、奴の間合いから逃げる。

 

シャド「ふんっ!!そろそろ良いだろう!!次からは、本気で行くぜッ!!」

 

漣「…なるほど。」

 

シャドの周りの木々が揺れ、地面には亀裂が走り、地鳴りが鳴っている。黒い翼は目一杯広がり、周りには青い稲妻が走る。闇のオーラがシャドを包み込んだかと思うと、木々が一斉に根の少し上から切り裂かれ、倒れる。

 

シャド「漆黒『降臨せし悪魔の皇』」

 

その声とともに振るわれた刃の斬撃は、地面を切り裂き、俺に向かって飛んでくる。俺はそれを横に飛び、躱すと目の前には悪魔王とかしたシャドが闇の力で刀身の長くなった鴉を振るい、先ほどの斬撃を飛ばす。もう既に周りの地面はズタズタだ。

 

漣「流石だ!!幻想『土着砕破』!!」

 

斬撃の猛攻を躱すため、左右、時には後ろに飛ぶ。足元からはすれた砂埃が立ち、俺は手を地面につく。好機と思ったのか、シャドは刃を頭の横辺りから入れようとするが、時貞に遅し。次に俺の目の前にあったのは、切り立った剣山のような岩の数々だった。上の方が赤くなっていないので、出現するスレスレで避けたのだろう。地面から手を離すと岩はボロボロになり、小石となって崩れ落ちた。

 

シャド「危ねぇ…ッ…。まさか、防御に徹してくるとはな。そろそろ本気出せや。レンレン。なんか、手加減されてるみたいでムカつく。」

 

漣「…なら、お前が出させろよ。俺に、本気を…。」

 

シャド「上等ッ!!漆黒『ミッドナイトフレイム』!!」

 

数秒、二人とも剣先を下に向け、直立不動の姿勢で会話をする。すると、シャドは今まで見たこともないような大きな火球を打ち、火球の右方向から、ステップで俺の背後に回る。

 

漣「舐めるなッ!!幻想『完全で瀟洒な時間』!!」

 

俺は時間を止め、サイドステップで避ける。右手の指で指パッチンをすると、時間は止まり、シャドは自身の出した火球を真っ二つに切り裂くという、無意味なことをしていた。

 

シャド「チッ!!なら、こいつだ!!漆黒『限りなき幻想の闇』!!」

 

闇のオーラは増幅する。2枚の翼はその5倍になり、周りには小さな槍、『スピア・ザ・グングニル』が周りに点在する。

 

シャド「テメェのチマチマとしたやり方は気に入らねえ。こっちはもう、本気で行くぜ!!漆黒『生命の消滅』!!」

 

再度、闇のオーラは増幅し、シャドの下の地面が円形に凹み、シャドの髪が、腰ほどまでに伸びる。10枚だった羽は片翼のみになり、右手に剣、左手に黒いグングニルを持ち、俺を威圧するかのように増幅したオーラに反応したのか、ピリピリと肌に痛みが走る。

 

漣「…来い。」

 

シャド「後悔すんなよッ!!漆黒『コスモブレイザー』!!」

 

…速いッ!!

シャドは、鴉を下から上に振るうと三つの…まるで爪のような斬撃が先ほどとは比べ物にならないほどのスピードで俺に向かってくる。

 

漣「幻想『天翔ける軍神の柱』!!」

 

俺は上空から俺を囲むように五本のレーザーを出し、飛んでくる斬撃を相殺する。先程、レーザーに当たった地面はえぐれ、中規模な爆発跡が五個俺の周りに残っている。

 

シャド「またッ!!防御かよ…!!漆黒『グラビトンサイクラー』!!」

 

シャドが放つのは円形の重力の弾。俺はそれを切り、シャドに近づき間合いに入ると、剣ではなく右、左の順番で2発、腹部に蹴りを入れる。すると、シャドは後方に大きく飛び、グルンと一回転。速度を落とすために地面に突き刺したグングニルは、地面をえぐり、シャドの飛ぶスピードを少なくさせ、その体は砂埃の中、静止する。息は上がっていなく、疲労感は全然無いため、身体強化の効果が出たのだろう。

 

漣「…時は満ちた。」

 

シャド「なっ…!?」(…雰囲気が…変わった…?)

 

漣「…覚悟しろ。紅蓮『輪廻転生之炎』」

 

恐らく、今までの俺のスペルの中で規模は最大の炎が広がる。この炎だけで、人里は覆い尽くされるだろう。それどころか、いつかの異変のように空を赤く染め、幻想郷中が危機と感じる程の規模だ。しかし、その輝きは増すが、温度としては熱気を全く感じない。赤は青に、そして、白くなり、全てが俺の体に収縮する。

 

漣「…行くぞ。」

 

炎が俺に収まりきると、シャドの前には既に俺の姿は無い。俺にはシャドの背後が見えている。シャドが後ろを向く前に羽の付け根の部分を蹴り、シャドを前方に飛ばす。シャドの体は受け身をとれず、目の前の林の木々をなぎ倒しながら、先ほどと同じようにグングニルで支え、羽を思いっきり広げ、風圧で自身の体を立て直す。

 

シャド「がは…ッ!!規格外だろ…ッ…!!」

 

漣「それは…どうかな。」

 

シャド「なっ…!?」

 

シャドの目の前に移動した俺は蹴りを2発、入れる。シャドは、腕をクロスさせ、ガードするが、徐々に力に負けているのか、その顔を苦痛に満ちていた。

 

シャド「こんな力、隠しやがって…!!」

 

漣「…終わりにするか。」

 

俺は上空にシャドを蹴り飛ばし、最後のスペルの詠唱にはいる。

 

漣「…喰らいな!!幻想『穿つ努力の極光』!!」

 

シャド「ガッ…!!」

 

スペル名は変わっていない。規模もだ。変わったのは…威力そのもの。今までは、元のコピーの技だった。つまり、この技は魔理沙のファイナルマスタースパークのコピーであり、威力は圧倒的に劣っていた。…しかし、輪廻転生之炎により、強化された弾幕は一味違う。その威力はファイナルマスタースパークと同等以上の威力だろう。三年前までは少なくとも…な。

 

シャド「ぐ、グワァァーッ!!」

 

シャドの影は見る見る消え、俺の背後には少し焦げた奴が落ちていた。俺に迷惑をかけた報いだろう。俺はその後、家に帰り、陽奈と遊ぶことにした。蛮奇の話は…また後日。




霊夢、魔理沙、咲夜、妖夢、フラン、レミリア、美鈴、プリズムリバー三姉妹、妹紅などのメンバーは三年間、修行して、強くなっています。漣君とシャドが規格外なだけですw
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