※この作品はR-18です。

半人半妖の恋愛奇譚   作:紳爾零士

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UA19000、超えてちょっと驚いていますw
マジでうれしい!!
もう、20000行きそうです!!
では、どうぞ!!


第77話『毒人形と悪魔王と花と』

シャド「アァ…ダリィ…。」

 

…レンレンの奴だったらなんて言うだろうか。日がな一日〜とか、暇だった〜とか面倒臭えこと言ったそうだけど…。俺はそんなこと、言わねえ。ア?何してんだ…だって?散歩だよ。さ・ん・ぽ!!特に行き先も無く、ブラブラしてるだけ!!

 

シャド「…花?」

 

ただ歩いてるだけだけど…なーんか花畑が見えて来やがった。それも鬱陶しいほどに咲き誇ってらぁ…。しっかし、この時期に花ねぇ…。よくわっかんねえけど、この時期なら紅葉やらなんやらが綺麗なんじゃねえの?ま、俺は花より団子…だけどな!!

 

シャド「…いくつかつんでっても良いかなぁ。」

 

俺は花より団子だが、幻月たちはそうじゃねえ。一応、アイツらにも綺麗なものが好きって言う感覚があるみたいだ。アイツらの家に行くと食卓に花が飾ってある。…誰が飾ってんのか知らねぇけどな。

 

シャド「ア?」

 

なんだ?アレ。花畑の中に小さい妖精みたいな奴が飛んでる…。まぁ、妖精ならこんだけ立派な花畑に来たいのは分からんでも無いが…。てか、さっきから…なんかすっげえ痒いんだわ…。虫刺されとかじゃなくて…。

 

シャド「さっきから…なぁに見てやがんだ。幽香。」

 

幽香「あら。気づいてたのね。」

 

後ろの方から日傘を刺した幽香が優雅に歩いてくる。まぁ、あんだけ殺気やらなんやら出してやがったらな。そりゃ、気付くわ。それにここはコイツのテリトリーみたいなもんだしな。

 

幽香「てか…漣じゃないのね。」

 

シャド「…嫌そうな顔、すんなよ…。」

 

あんの女たらしめ…。

 

シャド「なんだ?んで、やんのか?」

 

幽香「はぁ?こんなとこでやったら花たちがかわいそうでしょ?馬鹿じゃないの?」

 

シャド「だぁぁ!!悪かったなッ!!馬鹿でッ!!」

 

コイツは一言多いんだよ!!…だが、さっきのアレはコイツのもんじゃねえってのは…わかった。

 

幽香「ちょっと。何処行くのよ。」

 

シャド「探しモン。」

 

さっきの妖精みたいなんが飛んでたのはこの辺りか?俺は花を傷つけないようにかき分け、さっきのアレの正体を確認しに行く。…気まぐれでな。

 

シャド「…見つけた。」

 

?「誰?」

 

さっきのアレは、妖精というより人形?に近いものだった。その人形が飛んでいた辺りに居たのは、少女だった。紅魔の嬢ちゃんとか、あそこの妹ちゃんとかに似てっかな?

 

シャド「お前…。誰だ?」

 

?「えっと…あの…えい!!」

 

…なんで?

さっきの嬢ちゃんが俺の問いに出した答えは…毒だった。毒って一瞬にわかったのは、異様な刺激臭のおかげだ。…そこ。犬とか言わない。咄嗟の判断で避けたのだが、さっきの嬢ちゃんは凄い勢いで毒を出してくる。…あんま、こんな小さい奴に暴力、振りたくないけどな…。

 

シャド「…漆黒『落ち心』」

 

?「え…。」

 

漆黒『落ち心』

相手の心の中の闇を落ち着くための鎮静剤として使う…俺らしくないちょっとめんどくせぇスペルだ。とりあえず、ぶっ叩きたくねえ時はこれしときゃあいい。そんだけ。まぁ、使い方次第では…ちと面白いことも出来っだけどな。

 

シャド「ちょっとは落ち着け。で?嬢ちゃん。名前は?」

 

?「え、えっと…。め、メディスン。」

 

シャド「そ。俺はシャド。よろしくな。」

 

落ち心を使ってもまだ警戒心を感じる。そりゃ、そうか。一眼見りゃあ、事案に見える光景だしな。だが、なんでコイツは毒を使うのに、周りの花が枯れてないんだ…?

 

メディスン「あ。スーさん。」

 

…さっきのアレはコイツか。スーさん…と呼ばれた小さい妖精みたいなんの手にはシロツメグサで作られた花の冠が握られていた。てか、ここで取った奴じゃないよな?

 

幽香「…アンタ。もしかして…。」

 

勘違い野郎、爆誕。

 

シャド「違うわ。アホ。」

 

とりあえずかくかくしかじかで幽香に諸々の話を伝える。メディスンとスーさんはなんか戯れてる。俺は死の瀬戸際を彷徨ってるつうのにな。風見幽香を相手するってのはそゆこと。

 

幽香「へぇ…。それにしてもこの子…。付喪神の類かしら。」

 

メディスン「わかんない。でも…。」

 

…メディスンの話によると元々、コイツは人形だったらしい。そのお人形ちゃんが持ち主に捨てられて、妖怪化…付喪神化?したのがこのメディスンらしい。それで、人見知りをしてしまって、人に会うと毒を出すっていう中々傍迷惑な奴らしい。今は落ち心の影響で心を抑えているが…。

 

メディスン「…私は誰にも好かれない。私に触ったらみんな毒でやられちゃうから…。だから…ずっとここに居た…。でも、幽香達に見つかっちゃったからここにいるのも終わりだね…。」

 

寂しそうな声を出し、スッと立ち上がるメディスン。逃げ出そうとするメディスンの肩に俺は手を置く。…こういう奴のこんな顔…見たくねえからな。

 

シャド「なぁに、勝手に行こうとしてんだ。」

 

メディスン「離して…。私に触れたら…貴方まで!!」

 

シャド「貴方まで…なんだ?」

 

メディスン「どうして…?毒が回ってないの?」

 

今までこんなことが無かったのか、メディスンは驚いた顔で俺を見る。

 

シャド「くく。どうしてだろうな?」

 

幽香「馬鹿だからよ。」

 

…こんの野郎…ッ!!幽香はすました顔でそう言った。

 

シャド「ア?俺は馬鹿じゃねえ!!」

 

幽香「馬鹿は馬鹿でしょ?声も馬鹿でっかいし!!」

 

シャド「んだとゴルァ!!」

 

メディスン「あはは…!!」

 

俺たちの会話にメディスンが大声で笑い出した。俺たちも自分達が馬鹿らしくなって大笑いした。

 

シャド「くくくッ…。とにかく、俺には毒は効かねえ。もし、ここから追い出されたら俺のとこに来ればいい。誰にも好かれないなら、俺がお前の友達になってやるよ。」

 

メディスン「ほんと!?」

 

シャド「あぁ。本当だよ。」

 

幽香「ま、追い出したりなんてしないけどね。」

 

俺とメディスンは指切りをして、俺は花畑を去ることにした。流石に俺が好いてやるよなんて、臭いセリフは吐けないがな。とにかく!!中々にいい散歩だった。その後、家に帰ったんだが、なんか臭いような目で見られて少し腹が立ったのはまた別の話だ!!




てことで、シャド回です。
しばらくはこんな感じでシャド、月夜見、漣君の回を回して行こうかなぁと考えてます。
では次回!!
ではでは!!
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