ありがとうございます!!
80話まで来れて、そんで20000まで行って…。
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では、本編!!どぞ!!
漣「…珍しいな。お前から呼び出すなんて。」
霊夢「…うん。なんとなく…会いたくなっちゃって…。」
秋下旬。もう冬にもなりかけているのではないかと思うくらい幻想郷も寒くなってきた。俺は能力の関係上、寒くもなんともないのだが、霊夢のような人間はそうではないだろう。…なのに、そんな寒い…しかも、夜に呼び出した…となると、なにか急用があるのやもしれない。目の前で寂しげに笑う霊夢の顔に…そう、思った。
漣「…なんとなく…か。」
霊夢「そ♪なんとなく♪上がって?寒いでしょ?」
漣「いや、大丈夫だよ。でも、お言葉に甘えて…。」
俺は博麗神社の中に入ることとした。冷暖房もなにもない部屋には少しの北風が入り込み、畳が冷えているのを感じる。少し早めの炬燵に入るとあまりの暖かさに眠ってしまいそうになる。霊夢の淹れてくれた緑茶を飲み、俺はその眠気を飛ばすことにした。
漣「…で?」
霊夢「え?」
…なんとなく、そう、なんとなくだが、彼女はただ俺に会いたいだけという理由で呼び出したのではないと言うことを感じた。
漣「…なにか、隠してないか?」
霊夢「な、なにも?」
…嘘だ。霊夢の心には恐怖、悲哀といった感情が視えた。
霊夢「…また、その能力…か。さとりみたいね。漣さんって。」
漣「おや?こんな男は…嫌か?」
霊夢「ううん。どんな漣さんでも漣さんは漣さんだもの。大好きよ♡…もう隠し事はできないか…。」
霊夢はなにか決心したかのように真面目な顔に戻り、俺の顔を見る。
霊夢「…漣さんはさ。一応、鬼と人のハーフなのよね?」
漣「うん。一応はね。」
霊夢「…なんで、不死身になったの?」
…話が噛み合ってないぞ。
漣「…昔、俺は月の都の兵士だった。暗殺部隊の隊長的なものだったんだ。今よりも身軽な服を着ていて、剣じゃなくて銃を持ってて…。でも、勿論、死にそうになることもあった。そりゃ、そう言う職業だもん。仕方ない。…ある日、俺のことを慕ってくれていた軍兵が死んだんだ。死因は心臓に受けた銃弾による裂傷だった。それが致命傷になったんだ。」
霊夢「…なんでそんなことに?」
漣「…簡単さ。俺を妖怪だって知った一軍兵が俺の一番近くにいた彼女を打ったんだ。血が出て、痛かっただろう。苦しかっただろう…。その時、俺は嘆いた…。俺に…もっと力があれば…。」
…あの時の様子は鮮明に覚えてる。俺の腕に赤く…血がこびりついて、月なのに、穢れが見えた。…誰かが叫んでいた。モノクロの世界…。発達した繁華街の中心で誰かが叫んでいた。その日は喉が激しく痛んだ。気づいた。叫んでいたのは、俺だった…。嗚呼…本当に、辛かっただろう。苦しかっただろう…。どれほど嘆いたことか、泣き叫んだことか…。
漣「…彼女は俺に言っているような気がした。生きてくれ…と。俺は彼女の分まで生きることとした。俺のことを妖怪でも良いと言ってくれるそんな奴らと共に…。」
霊夢「それで…不死身に?」
漣「…何回も何百回も死に直面した。しなきゃいけなかった。かつての仲間が夢半ばに死んでいき、冷たくなった玉兎達の体を地に埋めて…墓を何個も作った。今から何千年も前の話だけどね。」
…俺は笑えているだろうか。
きっととても寂しそうな顔をしているだろう。でも、前の俺よ。心配するな。俺は今、霊夢やルナサ達と生きている。守りたいもの、愛したいものがいる。あの慟哭や残響はもう俺の耳から離れた。今では…色々な幸せな音が俺を…支えてくれているんだ。だから、安らかに眠ってくれ、前の俺、そして…玉兎達…。
霊夢「…わがままになっちゃうかもだけど…。」
漣「ん?」
霊夢「私も…不死身になりたい!!漣さんと…もっと一緒に居たい!!でも…ルナサとかフランとかと違って…私はすぐに死んでしまうのッ!!だから…だから…!!」
…彼女は泣いていた。まだ先とはいえ、分かりきった別れに恐怖していた。心の中はぐちゃぐちゃでいろいろな感情が渦巻いていて、よくわからなかった。徐に彼女の体を俺は抱き寄せる。外は冬になるくらい寒いのに、霊夢の体は暖かかった。
漣「…それは…霊夢の判断なの?」
霊夢「うん。…私…漣さんと一緒に…ずっと…!!一緒に居たい…!!」
…方法はあるにはある。
幻想『逆転の兆し』のスペルを使うか、事実燃焼を使うかのどちらかだ。スペルの方はノーリスクだが、失敗すると力の大きさに霊夢の体が耐えかね、霊夢は結果として植物人間状態になってしまう。精神が死ぬと言うことだ。もう片方は簡単だが、難しい。燃やして逆の事象にするというものだが、人間にとって死というのは形容し難い…実に難しい境界に位置しているのだ。それほど生死というのは人間にとって特別であり、生命にとって絶対的なものなのだ。それを能力によって無理矢理、逆転させるとなるとかなりの負担が双方にかかる。俺の方は半分、鬼の血が入っていた為、耐え切れたが、霊夢はどうだろうか。結果としては前者と同じくらいに危険であると言えよう。…ならば、いっそのこと、霊夢も神にしてしまえば良い…のか?神の多くは実態を持たず、死ぬも生きるも信仰や神力の大きさによる。だが、俺や月夜見のような元々は神ではないものが神になるとすると信仰やらなんやらの概念は関係のないものとなり、一種の生命体となる。それによって死を逃れる具体的な方法にはならないが、生きる時間を伸ばすことにはなるだろう。
漣「…神になってみる気はないか?」
霊夢「神に?」
霊夢は泣くのをやめ、俺の腕の中で小首を傾げて聞いてくる。
漣「…あぁ。それが死を逃れる方法にはならずともそれを考える力はあるはずだ。俺の力を少し、お前の体に流す。力が順応すればお前は半人半神となることが出来る。どうだ?試して…みる、か?」
霊夢「…わかった。」
漣「あぁ…。では、いくよ?」
…胸いっぱいに空気を吸う。心が落ち着かせ、霊夢の唇に口づけをする。指を切って、血を飲ます方法もあるが、流石にそれはかわいそうだと思い、俺の力を口から彼女に少し与えることとした。口を離すと、彼女の体が仄白く発光し、神力を感じた。
霊夢「ありがとう…。私の我が儘…聞いてくれて…。」
霊夢の目から涙が一筋流れた。
漣「…おいおい。俺の知ってる霊夢はもっとしっかりものだろ?こんな泣き虫じゃなかったはずだぜ?」
霊夢「もう。漣さんの意地悪。」
ほっぺを膨らませて抗議する霊夢。
…もう少し、今日は隣に居てやるか。俺はまた彼女の唇を堪能しながらそう思うのだった。
マジでありがとうございます!!
これからも不定期ながら頑張っていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします!!
ではでは〜。