ポッキーの日!!っていうことで、出せたらいいなと思ってますが確実に日を跨ぐんで大目に見てください。
〈漣の場合〉
漣「ん?」
修行を終え、リビングにやってくると机の上に謎の棒状のお菓子が置かれていた。見たこともない。なんだこれは…?
見た目はオレンジピールチョコに似ているが…。
外の世界のお菓子なのか?一本、取ってかじってみる。サクッとクッキーのような軽快な音と濃厚なチョコの風味が口の中に広がり、とても美味しい。
ルナサ「それ、ポッキーって言うお菓子なんですって。」
漣「へぇー。」
俺がお菓子…ポッキーを持ちながら、立っているのを不思議に思ったのか、洗濯物を取り込んだルナサが話しかけてくる。
ルナサ「外の世界のカップルは、ポッキーゲームとかいうのをするんだって。」
漣「ポッキーゲーム?」
ルナサ「そ。カップルの男女がポッキーを両端から食べ進めていって最後にはポッキーがなくなって唇が触れ合うって話だよ。紫さんから聞いた。」
…なるほど。所謂、パーティーゲームか。カップル以外でやっても面白そうだな。俺が顎に手を当てて、物思いにふけっていると、ルナサが口にポッキーを咥え、俺に「ん、ん。」ともう片方、チョコの付いていない方を向ける。ポッキーがピロピロと上下に動き、少し面白い。俺に咥えろと言う彼女の意をくみ、俺はポッキーのチョコの付いていない方を咥える。
二人の距離が徐々に近くなる。ふつうにキスをするより、なんというか、恥ずかしさがある。サクッサクッと短くなるポッキー。その音と同時に彼女の顔が俺に近くなっていく。1センチ…1センチと着実に短くなるポッキー。慣れているはずなのに、顔が紅潮して、頭が言うことを聞かない。誰もいない静寂なリビングに俺の心音が響き渡る。…慣れないことはするもんじゃないな…。ルナサは目を閉じ、所謂、キス待ち顔なるものをしている。彼女も俺と同じことを思っているようで、いつもの白い肌が赤く染まっている。刻一刻と彼女の顔が近づいてくる。彼女の甘い匂いが鼻を刺激し、思考力を尚も鈍らせる。そして、二人を繋いでいた一本の架け橋は終着となり、二人の唇が重なり合った。誰もいないリビングに反響する水音。彼女の口の中で先ほど感じた濃厚なチョコが雰囲気のせいなのか、より甘く感じる。
ルナサ「ぷはっ…。」
漣「…。」
ルナサ「エッチな妄想…してた?」
ルナサが上目遣いでそう問いかける。…正直言うとしていた。それをルナサに伝えると、耳元で「エッチ…。」と囁かれた。
ルナサ「ふふ。…でも、ちょっとだけ恥ずかしかったな〜♡」
漣「…そうだな。」
今日は二人でゆっくりと過ごしたいと思う。このチョコレートの甘さの余韻に浸りながら…。
〈月夜見の場合〉
月夜見「…。」
堕神・天誅月夜見は考えた。この奇妙な甘味はなんなんだ…と。射命丸文が月夜見に渡したのは赤い箱に『pocky』と書かれているものだった。実は月夜見、団子やおはぎなど、和菓子は食べたことがあるのだが、洋菓子に関しては全く、知らない。それを可哀想に思った文が自ら天魔の屋敷に出向き、緑茶をすすりながら、紅葉の山々を眺めていた月夜見に渡したのだ。
月夜見「…。」
和泉「なんですか?それは。」
箱と睨めっこをしている月夜見が気になったのか、和泉がふすまからひょっこりと顔を出し、月夜見に聞く。そして和泉は間髪入れず、月夜見の横に座った。
月夜見「…射命丸からの貰い物だ。毒物ではないと聞いている。何やら下界の菓子らしいのだが…。俺は洋菓子はよくわからん。」
無表情でそう言う月夜見。その時、和泉の頭によぎったのは、以前文が話していたポッキーゲームなるものの存在だ。話によると、二人が両端からポッキーなる細長い菓子を咥え、サクサクとその菓子を食べていき、最終的には口付けまでいくとのこと。途中で折れてしまえばそこまでらしい。
月夜見「ん?どうした?顔が…紅いぞ?」
和泉「ふぇっ?」
和泉とて女。無表情ながらも一生懸命に自身を心配してくれる旦那と口づけするのに心の準備が出来ていない。しかも、ポッキーを食べ進めていく過程により、焦らされてしまう。その時に近づいてくる月夜見の顔を想像すると心が高鳴り、何もしていなくても顔が熱くなる。
和泉の頭の中では普段、無表情の彼が優しく微笑み、口づけをする様子が浮かんでいる。100%誇張されている。
月夜見「…。」
和泉「あ、あの!!」
意を決して、和泉は言ってみる。月夜見はポッキーの箱を開け、中身を一本取り出したところで和泉の顔を見た。
月夜見「…?」
和泉「ポッキーゲーム…しませんか…?」
…あぁ。これが射命丸に聞いたものかと月夜見は思った。彼とて、未知なるものには非常に興味がある。一本取り出し、口に咥えて和泉に催促する姿もまた、和泉の目にはとてもかっこよくうつっていた。和泉の心が昂揚する。高鳴る、そして、顔は熱を帯びる。…二人の距離を縮める架け橋は途中で切れてしまうのだが、勢いに任され、月夜見が和泉の唇を奪った。
月夜見「…。何時、してもお前は美しい。」
その言葉により、和泉は倒れてしまうのだが、これはまた、別のお話…。
〈シャドの場合〉
シャド「ポッキーだぁ?」
メディスン「うん。幽香がなんか貰ってきたんだって。」
ある日、いつものように花畑を散歩しているとメディが謎のバスケットを持って現れた。その中にはポッキーという食い物が入っている
メディスン「一緒に食べよ!!」
シャド「おう。」
木の下にランチョンマットをひき、バスケットの中身のポッキーを食べていく。結局、2人で食った方が美味えんだよな。
シャド「美味えじゃねえか。」
メディスン「ほんとっ。おいひ〜♪」
メディもサクサクとポッキーを食べている。ほんと、美味えな。これ。あんまり、甘えものは食わねえんだが、これは結構、好きな部類かも知れん。
シャド「おいおい。口元についてるぞ?」
メディスン「ん?」
メディの口元にチョコが付いていたので、人差し指で取り、舐める。メディは笑顔でありがとうとお礼を言った。そこ、変態とか言わない。と、とりあえず、全部食って散歩を再開した。また、なんかあればこうやって食いたいなと思った。あれ?絵日記かな?まぁ、良いや。
メディスン「また、一緒に食べようね!!」
シャド「おう!!」
メディが笑顔ならまぁ良いやと思った、そんな日でした。
最後…。
そして、案の定、間に合いませんでした!!
気づいたかな?
漣君、月夜見、シャドで少し書き方を変えてます。わざとです。どうでもいいです。漣君と月夜見はふつうにイチャイチャ。シャドは少しほのぼの出来てたらいいなぁ…。
では次回!!
ではでは〜!!