※この作品はR-18です。

半人半妖の恋愛奇譚   作:紳爾零士

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ポケモン楽しい…。


第91話『黒と化け物と心の声と』

イーグル「さぁ!!始めようぜッ!!」

 

イーグルの拳が俺に近づいてくる。すんでのところで避けたは良いが、油断は禁物だ。イーグルの右腕を掴み、力一杯背後にぶん投げる。対するイーグルは、空中で受け身を取り、闇の鉤爪を地面に突き立て、地表をえぐり取りながら、衝撃を和らげた。

 

漣「…。」

 

シャド「…何が起こった。」

 

俺以外にはあれは一瞬の出来事に見えたようだ。確かに速度も攻撃の鋭さも桁が違うほど上がっている。風圧だけでそう感じた。

 

イーグル「くくくっ…。これが魔法石の力か…。まるで生まれ変わったようだ…。」

 

月夜見「神滅『龍翔日輪斬』!!」

 

イーグル「おっと!!」

 

圧倒的な力の差に呆然とするものもいる一方で、先陣をきったのは月夜見だった。赤き炎刃が炸裂するかと思いきや、イーグルはそれを掴み、自身にかかる刃の衝撃自体を無くす。素人が簡単に見切れる技ではない。その証拠に斬波により、イーグルの奥の樹木は縦に切られていた。

 

イーグル「なんだぁ?こんな力で俺にダメージを与えようとでも…思ったのか?」

 

月夜見「くそっ!!」

 

その直後、イーグルは月夜見の腹にパンチを入れる。その威力は相当なもののようで、月夜見は口から空気と共に血の混じった唾を吐くほどだった。イーグルによる猛攻はまだ続く。

二、三度殴ったかと思えば、上空に月夜見を投げた。月夜見の体が宙を舞う。イーグルはその月夜見の真上より、月夜見の背後に膝撃ちを当てる。当てられた月夜見は受け身を取ることも出来ないまま、地面に墜落。更に上から弾幕の雨が襲う。

 

イーグル「はっはっはっ!!これ以上、俺と戦おうなんて無駄なこと、やめちまえよ!!」

 

月夜見「くっ…。」

 

シャド「やめるわけッ!!ねぇだろーッ!!」

 

その様子はまさに一触即発だった。シャドと俺がイーグルの背後より斬りかかろうとするが、その刃は魔法石の力を得たイーグルには通用しないどころか謎の力が影響し、刃が触れているところから火花や電流が走り、俺たちは反発する磁力のように弾かれる。

 

漣「くっ…。」

 

…なんという力だ。奴の周りにある妖力の壁が厚すぎて、並の攻撃では通さないようだ…。

 

イーグル「さぁて?誰から殺す?女から殺るかぁ?くくく…。」

 

霊夢「…どう思う?魔理沙。」

 

魔理沙「さぁな。…だが、柄にもなく、足が震えてるぜ…。」

 

風が静かに吹く。先程までの攻防戦で周りの木や建物は倒壊。地面は荒れ果てていて、そこにあった繁華街は完全に壊されてしまった。幸い、鬼たちやパルスィが周りの人々を避難させてくれた為、怪我人や死人は誰一人として出なかった。

…カヤを除いて…だが。彼女は完全に胸を貫かれており、今はかろうじて迦具土の力により、一命を取り留めてはいるが、それも時間の問題…らしい…。

 

イーグル「…決めた!!そこのチビにしよう!!」

 

メディスン「え?」

 

イーグルが徐々にゆっくりとメディスンに近づいていく。メディスンは逃げようとするが、足が思うように動かないのか、かなり怯えている。恐怖の心や逃げ出したいという感情が彼女の小さな胸の中で渦巻いているのが、視なくてもわかる。…危険だ。メディスンくらいならば、簡単に殺されてしまうかもしれない…。

 

イーグル「さぁ!!お嬢ちゃん?どうする?勝てないと知って足掻くか!!それとも…敵前逃亡…か?」

 

シャド「メディに手を出すんじゃねェッ!!」

 

メディスンを追うイーグルの背後から、一筋の紫色のレーザー砲が追いかける。そのレーザーはイーグルの妖力の壁に阻まれながらも、その障壁を破壊し、イーグルの体にぶち当たった。

 

イーグル「くっ!!だからッ!!無駄だって言ってんだろうがッ!!」

 

メディスンを追うのをやめ、レーザーを正面に気合砲で消し去るイーグル。だが、レーザー砲の先に放っていた者の影はいない。レーザーを目眩しとして使ったシャドはイーグルの背後まで迫り、インファイトを仕掛けていく。

 

シャド「オラオラーッ!!」

 

イーグル「はぁ…。無駄だと言っているだろうッ!!」

 

一進一退の攻防戦は俺を入れても尚続く。未来視をしても、奴の攻撃が強大すぎるがあまり、俺がガードしても相殺してもその重さにより、全く持って意味をなさなかった。それでも俺たちは諦めず、奴に何発も何発も蹴りや拳を当てる。流石に苛立ってきたのか、イーグルは俺たちの頭を掴み、俺たちを後方までぶん投げた。

 

漣「がはっ…!!」

 

空気と共に口からは血が混じって出てくる。背中に激痛が走る。俺の体は重力に従い、地面に落ちた。

…待て。シャドはどこだ?

 

イーグル「何!?貴様ッ!!」

 

シャド「はぁ…はぁ…。テメェがッ…どれほど…強く…ッ…なろうともッ!!メディ…にはッ…くっ…指一本…触れさせねぇッ!!」

 

イーグルの前にはボロボロになりながらも友のために立ち上がる男が居た。シャドは傷だらけでいつ倒れてもおかしくないほどだったが、その目は真っ直ぐに倒すべき相手を睨みつけていた。

 

イーグル「ほう?そんなにこの女が大事か。ならばッ!!」

 

イーグルは右掌をメディスンに向ける。

 

イーグル「仲良く…消えちまえよッ!!」

 

その直後、イーグルの右掌から紫色の閃光が尋常じゃないスピードで飛んでいく。地面をえぐり、メディスンをターゲットとして飛んでいく。

 

シャド「くそっ!!」

 

メディスン「シャドッ!!」

 

体に鞭を打ち、まるで瞬間移動でもしてきたのではないかと思うほど、彼はメディスンの前に出た。そして、レーザー砲を打ち、圧倒的な力の差の前でその攻撃を消そうともがく。

…大切なものを守る為に…。

 

イーグル「はっはっはっ!!無駄だ!!無駄だ!!貴様のような弱い奴に!!この圧倒的な力を止められるわけねぇだろ!!仲良く、あの世行きだッ!!消えちまえェェェ!!」

 

シャド「無駄でもなんでもやるんだよ…ッ!!何もせずに…ッ!!こんな…形でッ!!友達を失って…たまるかァァァァァァッ!!」

 

誰もがシャドが負けてしまうと思ったその時だった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イーグル「な!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その決意の閃光は–———————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャド「消えるのはッ!!テメェだァァァッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

————————————黒い烏の極光は、圧倒的と言われた力の差を一瞬で埋め、邪悪なる閃光を打ち消した。




ポケモンやってて遅くなったわけじゃないよ?
本当だよ?
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