漣・霊夢「行くぞッ!!(行くわよッ!!)」
激しい攻防戦が始まった。俺と霊夢の連携攻撃でイーグルをかき乱すが、イーグルも負けじと俺たちに反撃をする。だが、先ほどまでの圧倒的な力の差は感じない。
イーグル「ぐっ…!!ちょこまかちょこまかとッ!!」
霊夢「漣さんッ!!」
漣「あぁ!!」
イーグルのスピードがだんだん落ちてきたこと。そして、俺の未来視が使えるようになったこと。更にイーグルの攻撃が単調化してきたことにより、先ほどより対等に戦えるようになった。
それを見切った霊夢が先陣を切る。霊夢の霊力で強化されたラッシュに対応することが出来ず、イーグルは一方的にやられている。俺も霊夢に合わせてラッシュをかける。
…ここからは…俺たちのステージだッ!!
漣・霊夢「ハァァァァァァッ!!」
イーグル「ぐっ…!!いい加減…しつこいんだよッ!!」
イーグルは俺たちから距離を取るとメディスンを攻撃したように右掌を突き出し、レーザーを放つ。
魔理沙「霊夢ッ!!漣ッ!!」
その閃光は一気に俺たちの視界を奪う。前から突き進む禍々しい極光。だが、俺たちはニヤリと笑った。その後、レーザーが直撃し、砂煙が辺りに立ち込め、周りは炎上していた。
イーグル「くくくっ…。俺の邪魔をすれば、こうなるんだよッ!!弱者が強者にたてつくから、こんな簡単に消えちまうんだッ!!わかったなら…ッ!?」
魔理沙「なっ、なんだ!?」
その直後だった。イーグルの顔が真っ青になり、その場にいた誰もが驚愕した。周りに上がっていた火が姿を変えたのだ。
ただの火がまるで生き物のように俺たちを取り囲んだ。
迦具土『今ならば使えるッ!!やれッ!!火之夜藝速男神の力、今こそ真の炎となれッ!!』
真っ赤な世界で俺たちに声をかける迦具土。そうか…!!これが…!!
シャド「あれは…蛇か?」
魔理沙「いや、龍だぜ!!ありゃ、まるで龍みたいだッ!!」
龍は咆哮を上げ、俺と霊夢を包む。その巨体がとぐろを巻き、俺たちは完全に包まれた。その直後、地面が揺れる。炎の龍が起こしたのか、はたまた、力の流れがそれを起こしたのかはわからない。俺の胸に優しげな陽だまりのような暖かさがあるのと同時に熱さを感じた。目の前の敵を圧倒するように、目の前の敵を倒せと言わんばかりに龍はまた咆哮をあげる。
イーグル「…博麗の巫女…と、氷川漣…なのか…?」
諸悪の根源、イーグルから見てもこの力は想定外だったようだ。まずは霊夢。髪が少し赤みがかった黒髪になり、服も発色の良い赤から紅魔館のような紅に変わった。服が…というよりは纏っているオーラが赤みがかったものなのでそう見えているだけなのだろう。
そして、俺は…客観的に見れないので何も言えない。だが、確実にパワーアップしている。俺はスラリと立ち、イーグルを睨む。
イーグル「…。」
漣「…。」
お互いに無言。だが、イーグルは冷や汗をかいている。力の差は戦わなくてもわかる。上がった差がデカすぎた。
魔理沙「…漣の奴は見た目が変わってねえみたいだが…。」
シャド「へへ…。バケモンだな…。まさに火之夜藝速男神の力…てか。感じる力はとんでもねぇ…。」
迦具土は火は変幻自在と言った。まだ、どういう意味かはわからないが、これが迦具土の言ってた力なのだろう。
イーグル「…くくくっ。どれだけ力が上がっても俺には勝てない…ッ!!今度こそ!!消えちまえッ!!」
痺れを切らしたのか、イーグルが地面を蹴り、その反動を利用し、殴りかかってくる。俺はその拳を避けることなく、額に食らう。だが、先ほどまでの痛みはない。それどころか、まったくダメージがないのだ。
イーグル「ッ!?…う、うそだ…!!俺は…ッ!!力を手にした…!!圧倒的な力を…!!」
漣「次は…こっちから行くぞ。」
俺は離れたイーグルに一気に間合いを詰め、ラッシュをかける。イーグルは反撃は愚か、ガードをする隙すらなく、ボコボコにやられる。だが、奴も諦めていない。簡単にやられるものかと後方へと距離を離す為、飛ぶが…。
イーグル「ガッ…!!」
霊夢「あら?私もいるのよ?」
そこにいた霊夢の存在に気づかず、背後から蹴りを与えられる。いつもの霊夢とは違って少しクールビューティな声だが、確実に相手に畏怖され、そして、相手を震え上がらせる…そんな声だった。
イーグル「この…クソ女が…ッ!!」
霊夢「ふふ。そのクソ女にやられるのはどなた?貴方は私たちに倒されるわ。…呆気なく、ね?」
その直後、イーグルに霊夢がラッシュをかけ始める。勿論、イーグルには何もできない。そして、霊夢の一撃により、後方へと飛ばされる。イーグルは声にならない叫びをあげるが、飛ぶ力には抗えず、後ろにあった瓦礫の山をも破壊して、ようやく止まる。
イーグル「ぐ、くっ、くっそ!!俺は、この幻想を壊すんだッ!!俺が見捨てられたこの幻想を現実へと引き戻すんだ…ッ!!その邪魔をする奴は…ッ!!する奴は…ッ!!このまま消え去ってしまえェェェッ!!」
イーグルはまた、あのパワーボールを放つ。あたりはざわめきたち、砂埃は立ち込めるが、俺たちには関係ない。
漣「幻想『穿つ努力の極光』」
俺の放ったレーザーにより、あのパワーボールは一瞬で散り散りになった。力の差が圧倒的すぎた。イーグルは苦虫を噛み潰したような顔をになり、周りのみんなは驚愕の顔になっている。
イーグル「くっ…!!貴様ら…!!」
霊夢「終わりよッ!!」
イーグルに特攻していく霊夢。最期の足掻きとも言うべきラッシュをかけるイーグル。両者一歩も譲らずとの様子にも取れるが、何発も間髪入れずに攻撃を入れている霊夢と食らいながらももがくイーグル。空中戦は地上戦に発展するが、霊夢は冷静に対処しているのに対して、イーグルは息が上がってしまっている。もう、先ほどのようにけたたましく鳴る拳同士のぶつかる音はない。
イーグル「はぁ…はぁ…。く、クソッタレ…ッ!!」
漣「諦めろ。お前はもうこの郷を壊すことは愚か、俺たちに勝つことも出来ない。」
イーグル「チクショー…!!俺は…強くならなきゃいけないんだ…ッ!!」
…コイツがここまで強さに固執する理由。心を読み取った俺はわかった。だが、許しはしない。俺の右手には既に光の球が握られていた。イーグルは俺を殴ろうと拳を俺の頰に当てようとするが、その拳は掠めただけでその後イーグルは、爆散した。
光の球を胸に押しつけたからだ。
漣「…終わったか。」
安堵した瞬間、俺たちをまたもあの赤い空間が包み込んだ。俺たちの前にはあの龍が紺色の目でこちらを見ていた。
霊夢「ありがとう。貴方が力を貸してくれたおかげで助かったわ。」
と、霊夢が笑顔で感謝をするとじっと紺色の目で見ていた龍が天に向かって咆哮を上げ、空へと飛び去っていった。
あれはもしや、迦具土の本当の姿だったのではないか。俺がそう思った瞬間、赤い空間が元々の地底の景色へと変わった。その瞬間、霊夢が俺に抱きついてきた。
漣「どうしたんだ?」
俺は霊夢の勢いに倒れそうになりながらもなんとか耐え、霊夢を支えた。
霊夢「ううん。ちょっと怖くなっちゃったの。それに…。」
霊夢は俺の頰にチュッと唇を落とした。
霊夢「頑張った彼氏にご褒美もあげないとね♪」
と、首を傾げ、満面の笑みで笑う彼女に俺は今までの疲れも何もかもを忘れてしまいそうになったのだった。
明日はクリスマス回かな?
暫くは異変はしないと思います。してもオリジナルではないはず…。