※この作品はR-18です。

半人半妖の恋愛奇譚   作:紳爾零士

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2019年、皆様にとってどのような一年だったでしょうか。堅苦しい挨拶は抜きにして…と。では、本編。どうぞ!!


第98話『年の終わりと始まりと謹賀新年と(前編)』

漣「ふわぁ…。また、パーティーか。」

 

シャド「あぁ。もう年も明ける。一年ってのは、早えもんだな?」

 

確かにそうだ。俺たちはもう指で数える範疇を超えているくらい生きている。そのうちの一年なんてあっという間だ。もうそれは人の一生の中の1時間にも満たないほどに。

 

漣「…シャド。お前、これからどうするつもりだ。」

 

シャド「ア?変わんねえだろ。これからもその先も。友達を守る為に戦うさ。まぁ、どうでも良いさ。」

 

シャドは後ろで腕を組み、口笛を吹いている。さて…。シャドと一杯やっても良いが、この後、どれほどの飯が用意されているかはわからない。博麗神社での宴会だ。とはいえ、夜までどう過ごそうか…。

 

漣「じゃあ、また後で。」

 

シャド「おう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

漣「結局こうなるんだよな。」

 

ルナサ「別に良いじゃない♪久しぶりに漣さんと二人でいれて私も嬉しいよ。」

 

久しぶりにルナサと二人っきり。やることがなくて、デートをしに、人里へ出かけた。紫苑や蛮奇でも良かったが、台所にいたルナサにデートに行きたいと言われ、やることがなく、あまり構ってやれていなかった為、来たと言うわけだ。

 

漣「でも…これはなぁ…。」

 

ルナサ「ふふ。珍しい。漣さんがこんなことで恥ずかしがるなんて♪」

 

そりゃあ、恥ずかしくもなる。ルナサは俺の腕を抱いて歩いている。つまりは俺の腕にルナサの二つの膨らみが当たり、女の子の体とは柔らかいもので…。気になる。

 

ルナサ「むぅ。体ばっかり見てないで、顔見てよ〜。」

 

漣「…ふふ。ごめんごめん。」

 

そんな会話もしつつ、とりあえず妖怪の山まで来てはみたが、紅葉の季節はとっくに過ぎ、一部ではあるが雪で身を包んでいるくらいしか特別、来る意味も無い。いや、言い過ぎたかもしれない。守矢神社やらなんやらがある。

 

漣「雪景色。幻想郷ではそこまで見ないな。」

 

ルナサ「アレのせいじゃない?ほら。」

 

ルナサの指を指した先…ん?あぁ…。誰だっけ?

 

?「はぁ…。今年の冬はそこまで寒くないわね…。ちょっと辛いわ…。」

 

漣「大丈夫か?」

 

俺はその少女に話しかける。何回も妖怪の山には来ているが、このような少女は見かけたことが無い。

 

?「あら。おあついわねぇ。熱烈な恋情…。万年雪も溶けてしまいそう…。ふふ。ごめんなさい。私はレティ。レティ・ホワイトロック。冬の妖怪。それと…この雪は私のせいじゃなくて、気候のせいよ。」

 

漣「俺は…。」

 

レティ「氷川漣。知ってるわ〜。有名人だもの。寒い冬に似つかわしくないほど熱い炎。貴方の能力ゆえか、それとも…奥様との恋情ゆえか。」

 

掴みどころのない人だ。何かフワフワと…幽々子よりはフワフワしていないが、その風貌からか優しげな、柔らかい笑顔で此方に接している。

 

レティ「良いわねえ♪永遠に愛してくれる人が居て。冬が終わって春が来て、暑くなって物悲しくなっても覚えてくれている人…。貴方もさぞかし幸せでしょう?」

 

ルナサ「え、えぇと…まぁ…。」

 

レティ「あら、可愛い子。貴方も彼も本当に幸せそう。それに比べて、私は…。この寒さが終われば、力が落ちてしまう悲しい妖怪。」

 

レティは雪の上で踊りつつ、少し悲しげに言った。

 

漣「お前は、長い年月生きてるんだろう?愛されたことは…無い…のか?」

 

レティ「えぇ…。愛と言えるものは無いわね〜。彼女のような幸せそうな顔は一度もね。貴方達についていけば、冬以外も元気になれるかしら。寒空の下、こうやっていつまでも踊り続けるわけには…いかないものね〜。」

 

…幸い、部屋も残っているから、別に住む人が増えても困りはしない。だが…。

 

ルナサ「…。」

 

ルナサが俺の手をキュッと握った。こういう時は今は私だけを見て欲しいというサイン。ルナサは長女だが、人一倍、独占欲が強く、壊れてしまいそうな華奢な手だが、俺にはそれがなによりも強い力に見えた。

 

漣「すまない。今は…。」

 

レティ「あらあら。愛されているのね。じゃあ、また今度でいいわ。もうすぐ一年が終わるし、彼女とのせっかくのデートだしね♪」

 

漣「あ、あぁ。ありがとう。」

 

俺はルナサの手を握り、山を登ろうとレティに背を向ける。レティは後ろで笑顔で手を振って見送ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルナサ「うぅ…。寒くなってきたね…。」

 

漣「だからコートを着てこいと言ったのに…。」

 

玄武の沢。守矢神社に一度参りに行き、降りてきたが、多少冷えてきた。俺は能力的にも寒さには耐性があるが、ルナサはそうではない。黒パーカーに赤いミニスカート、靴下はちゃんと長いの履いているが、どう見ても薄着だ。

 

漣「ったく…。」

 

俺は来ていたいつもの黒いロングコートをルナサにかぶせてやる。いつも下には白いシャツを着ていたので、半裸の変態ではない。うん。違うよな?

 

ルナサ「えっ!?わ、悪いよ…。それに!!そのシャツも厚くないじゃん!!」

 

漣「良いさ。俺は能力で温かくできるから。それに…今はルナサに風邪、引かれた方が気分悪いし。」

 

良いよ良いよと渋るルナサ。俺は押し切ってルナサに着せようとする。多分、譲り合いになるから、埒が開かなくなるので、無理にでも着せる。まぁ、当然ちゃ当然だが、ブカブカだ。

 

ルナサ「…あったかい…♡」

 

漣「そりゃ、良かった。」

 

日が傾き始める。この季節になると時間が早くなる。今年の終わりまでのカウントダウンが始まる。

 

ルナサ「…。」チュッ

 

漣「…。」

 

ルナサの唐突なキスにも慣れたものだ。俺はそれより何処かの捏造天狗が盗撮しないかが心配である。したとしても焼き鳥にするだけだが…。

 

漣「…そろそろいこうか。」

 

ルナサ「うんっ!!」

 

ルナサの手を握り、俺は博麗神社へと行く。

今年が終わるまであと数刻…。




ありがとう、令和元年。
今年の投稿は終了です!!というか、こういうのは二十何日とかにいうべきやったね。最後の最後まで読んでくださった皆様ありがとうございます!!
来年はもっと書きたいと思ってます。皆さま、良い年越しを。
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