※この作品はR-18です。

半人半妖の恋愛奇譚   作:紳爾零士

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今回、短めでございます。


第拾肆話『宴会と和気藹々と楽しい時間と』

シャド「そうだ。神。」

 

神「ん?」

 

…シャドが神君の名前を呼んだ?コイツが誰かの名前を呼ぶ時はすごく真剣な時だ。…なにがあったのか?

 

シャド「…朱雀の魂…。まだ完全に溶け込んじゃいねえな…。よし。」

 

そう言うと、シャドは神君の腹部に自身の左手をめり込ませる。勿論、殴っているのではなく、泥に手を入れているような…やられているサイドは奇妙な感じだろうな。

 

神「うっ…。な、なんか、気持ち悪りぃ…。」

 

シャド「我慢しろ。…良し。コイツだな!!」

 

するとシャドは一息に神君の腹部から白い…魂魄を抜き取り、朱雀の遺体の元へ向かう。…そういえば、コイツは医者だったっけ。八意から聞いた話では精神外来の類をやっているらしいのだが、こう言うのも専門か。

 

シャド「…神、よく見てな。ちょっとした闇の応用だがな。漆黒『黄泉帰り』」

 

朱雀の胸にシャドは一息に魂魄を押し込んだ。すると、魂魄は胸の中に沈むように消え、白い光が朱雀の体を包み込んだ。

 

朱雀「…ん?ここは…。」

 

白雪「ッ!?朱雀ッ!!」

 

…まるで先程まで生き絶えていたという事実を無かったものとするかのように、まるでいつものように寝ているところを起こされただけのように、朱雀は再び起き上がった…。その朱雀を抱きしめる白雪の目には一筋の涙が…光っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後から聞くに、闇で魂を接着したとか…なんとか…。まぁ、回復することも可能なら、そういうことも可能なのかな?

とりあえず、布団から出て歯を磨こう。

 

漣「ふわぁ…。」

 

ルナサ「漣さん。欠伸するなんて珍しいね。」

 

漣「そうだね。」

 

あの激闘だ。流石に疲れた。体の節々が痛い。

 

ルナサ「マッサージしてあげよっか?」

 

漣「…俺はお爺ちゃんじゃないよ。」

 

ルナサ「大丈夫。いつまで経っても貴方は私の漣さんだから。」

 

…ルナサ…。

 

神「…朝からおアツイねぇ…。二人とも。」

 

リビングで話をしていたからか、聞いていた神君が話しかけてきた。それによってルナサは顔を真っ赤に染め、「これは…そのぅ…。」と弁明しようとしている。…可愛い。

 

月夜見「…氷川漣。今宵は確か、宴ではなかったか?異変後の祝杯だったような気もするが…。」

 

男状態の月夜見が腕に和泉を抱きつかせ、ゆっくりと部屋に入ってくる。…この屋敷はこんな奴らしか居ないのか…。そこ、お前が言うなと言わない。

 

シャド「ふわぁぁ…。ンダァ?全員、起きてんのかよ…。」

 

陽奈「シャドおじちゃん!!抱っこ!!」

 

シャド「おじちゃんじゃねえ。ったく、来いよ。」

 

…なんだかんだ言って優しいんだから。

シャドが陽奈を抱き上げ、胡座をかいた上に陽奈を乗せた。…その様子はシャドの上にチビルナサが乗っているようで。本当によく似たなぁ…。

 

蛮奇「…あ。漣…と、誰?」

 

漣「お帰り。」

 

すると蛮奇はただいまの代わりに俺の頰にキスをする。

…草の根ネットワークの妖怪たちとの旅行だったかな?まぁ、なんにせよ、離れていて良かった…。化け物と対峙して怪我でもしたら俺は理性を保てんぞ…。多分、ブチギレてしまう。え?手遅れ?そんなバカな…。

 

シャド「…とりあえず、飯にしようぜェ…。腹が減って仕方ねぇ…。」

 

漣「…良し!!」

 

俺はエプロンを着て、台所に立つ。まぁ、ルナサと兼用だから、大人の男が着るには少し可愛すぎるけどな…。

 

漣「…待ってろ。腕によりをかけて、ご馳走しよう。」

 

…とりあえずは…朝なので簡単なものを…と。

 

神「…漣って料理できるの?」

 

ルナサ「うん。神さんは食べたことないかもだけど、とっても美味しいの!!プロ顔負けレベルでね。」

 

…など、色々な会話が聞こえてきたが、こちらは手際良く進めていく。卵焼きに味噌汁、沢庵やご飯…etc。

 

漣「さ、どうぞ。」

 

全員「いただきまーす!!」

 

神「ん…うっま!!すげぇな…。」

 

…良かった。口にあったようだ。神君の笑顔にこちらも自然と笑顔になり、箸も自然と進んでいった。

 

レミリア(神)「ほんと…。咲夜顔負けだわ…。」

 

フラン(神)「私は咲夜のやつも好きかなぁ…。漣さんのご飯が美味しくないわけじゃないけどね!!」

 

こうやってみんなで食べるのもやっぱりいいなぁ。一時期、結界を維持するために一人で家に居たが…寂しいのなんのって…。

 

神「なぁ…。気になったんだが、漣の恋人って何人いるんだ?」

 

漣「ん?そうだねぇ…。君と同じくらいは居る…かな?」

 

…恋人…ってなるとそのくらい?

奥さんも恋人って解釈なら、良いの…かな?

とりあえず、神君やルナサ達と話していると、紫苑が帰ってきて、みんなで家族団欒的なものを満喫してました。

 

漣「…今夜は宴会か…。」

 

神君は食後にも関わらず、外で陽奈と遊んでくれている。…神君と居られるのももう少しだけ…か。また、会えば良いのだが、思えばいろんなことがあったなぁ…。彼のおかげで俺もまた、成長できた気がする。食後の渋いお茶が俺の体に染み渡り、心もまたいっぱいにしていく…。そんな気がした朝だった。




最近、絵に凝ってましてね。
描けるようになるとちょっと楽しいね。すごい下手だけど…。
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