※この作品はR-18です。

半人半妖の恋愛奇譚   作:紳爾零士

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第二幕、始まります。
第一幕から続いておりますので、そちらの方から読んで頂ければ幸いです。


虚無異変・第二幕〜God's will or demons' dignity?〜
第125話『夜叉と白蛇と運命の糸と』


とある洋館。廊下から中央階段を下り、赤いソファに座りながら、本を読む男。広さは50000人以上の人が余裕で収容できるほどで、ビリヤード台が各所に置いてある。日の光が入り、白く照らされる室内には7人の男女の姿があった。

 

逢魔「…プランAは失敗ですか。人里の…軟弱で愚かな人々に妖怪を滅ぼさせ、妖怪に人を襲わせる蠱毒のような状態を作り出すのも良いと思ったのですが…。」

 

本を読みながら淡々と話す男、玄霧逢魔(くろぎりおうま)。

上から下まで真っ黒な服を着ており、黒外套の裾や袖は破れている。かなり使い古されているようだ。片方が白く、もう片方が黒い髪をしており、目は透き通るほど綺麗な緑色。体は細く、まるで病弱な男性に見える。その逢魔の前には6人の男女がひざまづいたり、直立不動で静かに逢魔の話を聞いていたりしている。

 

逢魔「…鏡一郎君。この失敗…どうカタをつける気ですか?」

 

鏡一郎「…ぐっ…!!申し訳… 「謝罪を求めていると思っているのですか?」

 

鏡一郎「…申し訳ありません…。」

 

逢魔「…次はありません。」

 

逢魔のドスの効いた声に苦虫を噛んだような顔をしている男、佐久間(さくま)鏡一郎(きょういちろう)。黒いスーツを着ており、特徴的な発色の良い青髪をしている。目も青い。感情を押し殺すのが得意な方ではないようだ。

 

逢魔「…今回は君たちにも出てもらいますからね。ミツヒデ、クロ。」

 

ミツヒデ「…御意。」

 

ひざまづく紫着物の男、ミツヒデ。銀色の髪を後頭部で結ってあり、鏡一郎よりも濃い…青というより紺色の目をしている。肌は白く、帯はまた同じ濃紺。腰に二本の長さの違う刀を帯刀しており、逢魔と同じ、180と高身長である。ガタイもいい。

そして、隣で逢魔の声にコクンと頷く女性…いや、女性というよりは女児だろうか。彼女は蛇噛(へびがみ)クロ。所謂、黒と白のゴスロリの衣装で、隣のミツヒデと対比して、現代のお嬢様風の風貌をしている。華奢な腕には細い白蛇が2匹、絡みついており、チョロチョロと舌を出している。

 

逢魔「…さて。」

 

?「我々も今回の作戦に同行すればいいのかな?マスター玄霧。」

 

逢魔「ええ。欧州よりの参加、有難うございます。リリア君。」

 

リリア「良いのだよ?マスター玄霧♪私も退屈していてネェ〜。そんな色男たちと戦えるなんて…お姉さん、ワクワクしちゃうナァ〜。」

 

逢魔に対して、タメ口…かつ、クネクネと逢魔を舐め腐っているような女性。体つきもクロより女性らしく見るもの全てを魅了する風貌しているセクシーな彼女はリリア。欧州から来た死屍累々のメンバーの1人で、胸元が大きく開いた黒いドレスを着ている。背中には大きな羽が片方生えており、その羽は蝙蝠のようだった。赤い髪が腰まで伸びており、目も真っ赤だった。

 

リリア「でも…良い男がいたらいつでもそっちになびくからね?よろしく〜。」

 

逢魔「はぁ…。うちの女性陣はフリーダムですね…。逆に尊敬いたします。ライトシープ、貴方もご足労、感謝致します。」

 

ライトシープ「…ライとでも呼んでください。私も感謝致します。あなた方のこの作戦で幻想郷を浄化しましょう。全ては神の為に…。」

 

髪を綺麗に剃り揃え、灰色の髪をしつつ、首に十字架のネックレスをつけている神父、ライトシープ。キャソックと呼ばれる黒い服を着ている。目は純白で少し黒めの肌をしている。

 

逢魔「神に忠誠を誓う貴方が神殺しのグループの一員となるとは…。」

 

ライトシープ「…勘違いしないでいただきたい。私はあのようなまがい者の神には信仰心のかけらもございません。本物の神々の導きのみを信じるのが私の教えですから。…それに、私は許したくないのです。父を…母を…殺した、スカーレット家を…。」

 

逢魔「…クックックッ…。貴方も身勝手ですねぇ?だが、それで良い…。右近…。左近…。」

 

右近「はっ!!」

 

左近「はいよっ。」

 

逢魔の掛け声とともに2人の男が現れた。1人は漣達の前に現れた男、右近、もう一人は左近と言った。二人とも褐色の肌で藤色の服を着ており、発色の良い橙の髪、そして、真っ赤な目をしていた。片方の腕がなく、顔のどちらか、片方にヒビが入っていた。左近は背が高く、背中に琵琶を背負っている。右近は背が低かった。

 

逢魔「プランBを開始する…。『幻想郷消滅計画』を遂行する為に…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ここでもまた運命の歯車が回り出していた。何処ともわからない、曇天の中。周りには赤い稲妻が走っている。そこである2人の男が対峙していた。黒髪の…玄霧のように緑眼を持っている大男。襟が立ち、洋服には赤い線が入っている。もう1人は髪、目が赤く、黒い袴に身を包んだ男で、一本だけ刀を帯刀している。光よりも早く、かち合う二つの刀。だが、対峙している男たちの顔は晴れやかで、暗く曇りきった空とは違った。

 

?「ハッハッハッ!!まさか、氷川漣の最初の師と対峙することになろうとはなっ!!」

 

?「ラグナログ。流石は、争いの神だッ!!素晴らしい太刀筋。そのような大きな刀を振りながら、俊敏な動きッ!!あの時の漣にも匹敵する。素晴らしいぞっ!!」

 

ラグナログ「アンタもなッ!!紅顎にも教えた剣技、これが奥義という者…。まさに驚天動地の技だっ!!士道凰牙ッ!!」

 

切り立った岩の山を2人は走る。一歩間違えばそのまま下に転落死。山の中を下駄と裸足の男が走る。曇天の空に風も強い。言わば、剣山と言うような急な山を走る。そして、頂上付近。2人は距離を詰め、剣山の足場の悪い中、思いっきり踏み込み、飛ぶ。2人の刃は空中でカキンッとかち合い、凰牙とラグナログの場所が入れ替わるやいなや、力を溜め込み、地面を蹴り、剣を振るう。2人の重い刃が剣を伝い、その震えが2人の腕に伝わる。

 

ラグナログ「重いッ!!だが、越えられぬ壁ではないッ!!」

 

凰牙「我が思い!!持っていけッ!!」

 

2人は落ちる。標高2000メートルから重力に従い、落ちながら、刀を振るう。剣山の周りの岩山に足を伸ばし、蹴り、剣を振るう。ただ斬り合うだけではない。時に衝撃を逃したり、時にそのまま相手の剣を跳ね上げたりする。が、踏み込む地面がない為、振るう力のみの勝負となる。2人に地面が近づき、曇天から雷が2人に落ちたッ!!

雷の光で2人の戦いにスポットライトが当たり、雷光はが照らすその顔は汗一つかいていない。2人の地面は大きく円形に窪み、2人の足が地面に擦れる。砂埃を立てる。このままでは埒があかない。2人は後ろに飛び、距離を取りつつ、お互いを見る。

 

ラグナログ「おいおい!!バテてんじゃねえか?剣に力が入ってねえぜ?」

 

剣先を凰牙に向け、挑発するラグナログ。一振りで地を割り、海を割り、雲すらも割る強力な刃。どれほど腕の立つ剣豪でも、その身に受けてしまうと数秒は動けないだろう。

 

凰牙「そっちこそなッ。剣のスピードと力は良いが、技一つ一つのキレがない。ただ叩き切っているだけだ。…この一撃で終わる。」

 

剣先を向けるラグナログに対し、凰牙は足を引き、地面を踏み込み、いあいぎりの構えに入る。刀を持つ右手に力一杯、力を入れる。目を閉じ、感覚を研ぎ澄ます。

 

ラグナログ「行くぞォォォォォッ!!」

 

ラグナログは剣を思いっきり振りかぶり、地面を蹴る。そのまま勢いを殺さず、走る。だが、凰牙は目を開けない。音を聞き分け、刀を握る。ラグナログの刃があと数センチといったところで、凰牙の目が開き、勢いよく抜刀するッ!!

その刹那、刀と刀のかち合う瞬間、時が遅くなったように感じた。ゆっくりとしていた刀の動きがまた正常に戻る。刀同士の接触の瞬間、周りの剣山や岩場、上空の曇天や地面すらも切り裂いて、砕ききってしまった。2人のいる場所は先程の技同士のぶつかり合いにより、完全に更地と化した。

 

映姫「そこまでですッ!!」

 

2人の間に映姫が現れる。映姫の姿を目視した2人は刀をしまい、映姫の姿を目に映した。

 

映姫「戦いたいからと場所を貸したものの、ここまで激しくして良いわけないでしょッ!!貴方たちが倒れる前にこの場所が壊れますよッ!!」

 

ラグナログ「それもそうだな…。さて、ウォーミングアップも終わったことだし…。」

 

ラグナログが2人に背を向けて言った。

 

ラグナログ「…祭りに俺も参加する…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ここは幻想郷・永遠亭。

ここでもまた運命の歯車が回り始めていた。

 

?「お姉ちゃん…。まだ目覚めないよぅ…。」

 

ベッドの上の少女を心配そうに見つめるフードの女性。ゆらゆらと揺れる水色の髪が印象的だ。そして、その様子を無言で見つめる男。肌は黒く、目は赤い。燕尾服を着ていて、腰には刀を帯刀している。

 

?「…そんなに落ち込まないでください…。カミュお嬢様…。」

 

カミュ「うぅ…。だってぇ〜…。」

 

?「そうだ、慌てるな。」

 

カミュ「お姉ちゃん!?起きてたの!?」

 

お姉ちゃんと呼ばれたローブ姿の女性、カミュよりも背が高く、体つきも女性的である。髪は赤く、腰まで伸びている。

 

?「あぁ。今さっき目覚めた。…何を泣いてるんだ?」

 

?「カヤお嬢様。お飲み物でございます。」

 

カヤ「ありがと。ノブナガ。」

 

カミュは諸々のことをカヤに話した。するとカヤとノブナガは大笑いしだした。

 

カミュ「ふえぇ!?な、なんで?」

 

カヤ「あはは♪すまぬな。そこまで妹が泣き虫だとは思っていなかった。」

 

カヤが笑ったことにカミュは半分安心しつつも、少しむすっとした顔で2人を見る。先程まで泣いていた為、目の下は赤かった。カヤは赤い目で妹を見た。…カヤとカミュは仲が良くはなかった。魔術の質もカヤの方が優れ、女子力もカヤの方が優れていた。だから…なのか、お互いを見ることもしなかった2人。カヤにとっても、カミュにとってもこれほどまでに2人で談笑することはなかった。…今がとても楽しい。カミュもカヤもそう思っていた。

 

ノブナガ「…それがですね。カミュ様ってば、運動はなさらないし、勉強もなさらないし…。」

 

カミュ「あっ!!ノブナガ!!」

 

カヤ「ふふっ♪そうなのか?」

 

ノブナガはここぞとばかりにカミュの素行の悪さをカヤに言った。カヤは笑いながら聞いているがカミュの顔は真っ赤になっていた。

 

ノブナガ「だから、お胸もぺったんこなんですよ!!」

 

カミュ「それは関係ないッ!!…うぅ〜。セクハラッ!!」

 

カヤ「確かに…無いな。」

 

カミュ「お姉ちゃんまで!!」

 

カヤはカミュの胸を見て言った。カヤとカミュは所謂、雲泥の差だった。カヤが山脈ならカミュは平原だった。カミュの顔からはしゅーしゅーと湯気が出ていた。

 

カヤ「悪かった♪さて…これからだが、私は奴に礼がしたい。」

 

カミュ「…お姉ちゃん。」

 

先程まで明るかったカヤの顔が一気に暗くなった。

 

カヤ「…氷川漣たちには迷惑をかけた。だから、私は礼をしたい。勿論、あの馬鹿者は無しで。」

 

カミュ「…私も、あの時は何もできなかったし。」

 

ノブナガ「なら、今から魔術の勉強ですね?お嬢様。」

 

カミュはノブナガの笑顔に罰の悪そうな顔で目を晒した。その様子にカヤはまたクスリと笑った。

 

カヤ「なら、私が教えてやろう。なぁに、すぐ終わる。」

 

カミュ「えぇ〜?お姉ちゃん、スパルタじゃん。」

 

ノブナガ「是非お願いします。」

 

カミュ「ちょ、ちょっと〜っ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここに幻想郷連合軍対死屍累々の幻想郷を守る戦いが始まった。負けてしまえば幻想郷は終わる。そんなことは関わっている全ての者がわかるはず。

…勝つしか無い。

幻想郷の人々は勝つことが出来るのか…。

虚無異変〜第二幕〜、すべての陰謀が交わる。




終わり方はわからんかったんや…。
第二幕は戦い専門になるかな?

あんまりこういうことを言ったことはなかったと思いますが、この小説とコラボしてあげるよという方、募集中です。前はコラボを僕の方からお願いしたのですが、その時がすごく楽しかったのでまたしたいなと思いました。流石に何回も同じ方にコラボをお願いするのは気が引けるので…。
もし、やっても良いですよ〜って方がいらっしゃればこちらの方まで言っていただけると幸いです。こういう異変の最中でも募集していますのでよろしくお願いします。

では次回!!
ではでは〜!!
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