※この作品はR-18です。

半人半妖の恋愛奇譚   作:紳爾零士

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一言で言うとまとめる回ですね。ごちゃごちゃなる前に。


第126話『医者と月の王と紅蓮の炎と』

漣「…紫。集めてくれたのか。」

 

紫「…はい。此処に居るのが戦ってくれるのを承諾してくれた方々です。」

 

…来たる『死屍累々』戦。奴らがなにをしてくるかわからないし、人員も何処まで居るかわからない。幹部…という人間がいる以上、その人数は自警団など恐るるに足らず、月の軍隊に匹敵するほどのチームだろう。…人員、全てが恐怖に支配された…な。

 

紫「…例の彼女は?」

 

漣「…奥の部屋で寝かせてある。時間は起きる時間だが、命を狙われたんだ…、まだ起きないだろう。精神は…まだ子どもだからな。」

 

紫「流石は二児のお父様ですね。…では、本題に戻ります。スペルまではいきませんが、我々の能力は理解しておいた方が良いかと…。」

 

…それもそうだな。俺たちの能力は日々成長し、覚醒しつつある。その度に能力は入れ替わり、今の能力に落ち着いた…というところか。霊夢達の能力は覚醒して、変わることが無い。霊夢達のしている鍛錬とは違うことをしているからだ。日々の鍛錬や練習などで強くなるのなら、妖夢や美鈴はピカイチで強いだろう。だが、彼女らは武道や剣道の一種のものしか鍛錬しておらず、弾幕にあまり強くないと俺が戦ったときには言える。

それに比べ、俺は迦具土や華奈にたっぷりしごかれている。弾幕の力から一つ一つの格闘術を洗練し、技のキレを増す…。神としての意地か、はたまた、守らなければいけないものがあると自分を奮い立たせているだけかもしれない。霊夢も尋常じゃないほどの鍛錬をしたのだろう。だが、彼女の『夢想天生』は完成していない。それが完成すれば百人力だ。スペルのうちは…まだ弱い。スペルカードルールを否定するわけではないが…殺す力、相手を圧倒する力、相手を破壊する力としてはまだまだだ。

逆にフランの場合、威力はあるが、レーヴァに振り回されたり、不可能弾幕で追い詰めてしまったりとスペルカードルールとしてはまだまだだ。彼女らも四苦八苦している。いかに『スペルカードルール』を壊さず、いかに相手を圧倒するかと。

…話の論点がズレた。紫が言うに俺やシャド、月夜見は戦闘のカリスマであるため、能力の覚醒や成長が早いとか。よくわからないが、そういうものなのだろう。…そこ、主人公とか言わない。

 

漣「…先ずは月夜見だな。お前に関しては素性が知れんし…。」

 

月夜見「…なにがだ?」

 

漣「…先ず、何故いちいち性別を変える必要がある。」

 

月夜見「和泉が言わなかったか?俺は神だ。掴みようのない存在ゆえ、ころころと性別が変わることがある。…近くにいる女が和泉以外にいないものでな。それ故にこのように和泉に似た格好しているのだ。…いいな?」

 

…そこまでは聞いていない…。

今の月夜見の格好は男の時とほぼ同じで違うのは緋色の着物の胸元が男の時はほぼ空いていないが、女になると巨乳なので大きな胸元が開き、谷間が見えている。あと、髪が金髪からロングの金髪になったこと。身長はあまり変わらず、170くらいか。腰に二本の剣を帯刀…ん?

 

漣「お前、刀はどうした?」

 

月夜見「…今、多々良小傘に新しい刀を一本作ってもらっている。二刀流は意外に割に合わないのでな。」

 

漣「…ふーん。」

 

…となると、月夜見は一振りで戦うのか。

妖怪の山からは月夜見、和泉、あと、文や椛を入れた天狗達。そして、守矢神社の三神に、河童たちか。

そして、月夜見の能力は『ありとあらゆる力を操る』程度の能力。力とは重力や引力、圧力、精神力…とまではいかないと思うが、大体の相手にかかる力を操ることができるという…またこれも掴みどころのない能力。というか、守矢神社の面々には、初めて会ったな。確か、守矢神社の異変は、陽奈がちっちゃい時に解決したんだったっけな。…いやはや、子どもの成長とは末恐ろしいものだ。単純な能力なら俺より強いかもな。もし修行をしてなかったら…だが。

 

?「あなたが噂の漣さんですね!!月夜見さまから聞いていますっ!!守矢神社の東風谷早苗です!!以後!!お見知り置きをっ!!」

 

漣「お、おう。」

 

その中でも此処に集まってるのは守矢の連中と天魔である和泉のみだ。そんな全員入れるほどうちは広くないからな。

 

月夜見「…俺は能力が覚醒したわけではない。だが、武術面ではかなり強くなっていると思うぞ。自分で言うのもなんだがな。」

 

迦具土「…神界に帰っていて見ていないが、その死屍累々とはそれほどまでに強い集団なのか?玄霧という名は聞いたことあるが…。」

 

漣「…それがわからないからここまで人員を割いているんだ。」

 

…鏡一郎が最低レベルとして、恐らく他の幹部、少なくとも逢魔はそれ以上だ。アイツの考えが質より量ならば、幹部以外はそこまで危惧する必要はないが、質も…量もという考えならば、どれだけ集まろうが苦行を強いられるだろう。それに、奴らと全面戦争となれば、幻想郷も俺たちも無傷では済まない。だからこそ、不測の事態に備えて人員を割く必要があるんだ…。

 

迦具土「なるほど。しかし、それでは強者の居なくなった人里や幻想郷はどうする?如何に壁が硬くても、隙間を見つけて入られてしまえば終わりだぞ?」

 

漣「…それは大丈夫だ。人里の件は…。」

 

慧音「うむ。私の能力で人里はなんとかなる。」

 

漣「だそうだ。」

 

シャド「それに…奴らが来るまでに時間ができるよう、博麗大結界も強くしてあるらしい。…十分に鍛える時間はある。」

 

シャド率いる永遠亭組。シャドと鈴仙、永琳に輝夜、妹紅が主軸となったウサギたちの軍団。シャドが代表で来ている。そして、シャドの能力はほぼルーミアと同じ…だが、精神操作を得意とする。ルーミアよりも凶暴で…悪く言えば陰湿だ。1人で一つの軍隊を壊すほどの力。それに魔術で氷を操ることもできる。つまり、一人でチルノとルーミアの二人分と同じことができると言っていい。

 

漣「…シャド。黄泉戸喫の準備をしておけ。アイツならお前の力を十分に発揮できる。」

 

シャド「…だが、黄泉戸喫は、諸刃の剣だぞ。闇の力を増幅させる代わりに周りの妖力を喰らう。だからこそ、元々の妖力が高く、喰われても量のある三位一体なら、まだ良いが、単体で使うとなると俺以外が喰われるぞ。そうなりゃ、動けなくなって終わりだ。」

 

漣「…。」

 

周りの妖力を喰らう…か。敵の妖力も喰えるが、味方の妖力も喰らう。つまり、味方が技を使えなくなる可能性があるということか。

 

シャド「…ならば、烏、一刀で戦うしかねえな。だが、俺にはまだ武器がある。なんとかなるぜ?なっ?さとり。」

 

さとり「…私頼りですか?…全く…。」

 

シャド「あぁ!!」

 

…なるほど。さとりの模倣ならば後方支援も出来る。お空の攻撃にこいしの力、そして、勇儀だっている。地底組は、心配ないだろう。

もう一つ、有力なのは紅魔館組だ。単純なスペックならスカーレット姉妹は頭一つ抜けている。強い、速い、そして、硬い。奇襲に長けた咲夜の能力も美鈴の格闘術もパチュリーの魔術も紅魔館の強さだ。アイツらなら、玄霧逢魔クラスの怪物も倒すことが可能かもしれない。だが、アイツの話が真実なら…本当のアイツはもっと強いぞ…。

 

レミリア「…お前の考えていることは大体読める。だが、怪物ならお前もそうだろ?」

 

迦具土「…確かにな。今のこの男は強いぞ。それにコイツの能力は未来視、心読のレベルではない。…全てだ。全てを視ることができる。数秒後の相手の動き、心の動き、思考、感情の昂りや筋肉の動き…など。」

 

漣「…だが、万能じゃない。瞬時に理解することや判断することをしないと脳がパンクする。この力を使い続ければ、やがて時間の間隔がわからなくなり、精神と肉体が追いつかなくなってしまう。そうなれば、ラッシュも弾幕も使えなくなってしまう。だから、俺はこの力を手に入れた時に真っ先に判断する力を鍛えた。言うなれば、『判断する』程度の能力かな。」

 

霊夢「…なにそれ、十分じゃない。」

 

…少し加減を間違えば、さっき言ってたことは免れないがな。

 

フラン「…それだけじゃないよね?」

 

漣「…覚醒とともにいくつか消えた能力もあるからな。だが、今の状態に落ち着いた。後は、『火炎を操る』程度の能力。後は自分でもわからん。瞬間移動やらなんやらは紫の能力の模倣でなんとかなるしな。」

 

幻想郷の力を使うのはさとりと同じ感じだ。さとりは相手の心の中を読み取り、苦手なスペルを模倣するが、俺は違う。自分の中で解釈した能力を模倣して使っているんだ。

 

フラン「じゃあさじゃあさ!!陽菜ちゃんもそれだけ強いのかな!!」

 

漣「…当たり前さ。俺とルナサの子どもだぜ?」

 

俺はとっさに隣にいたルナサを見る。すると彼女も俺に微笑みかけてきた。…今この場にはいないが、あの子も強い筈だ。遠距離を旨とする攻撃。そして、ルナサ由来のポルターガイストと浮遊能力、俺の炎。アイツが弱いわけがない。俺が期待しているうちの一人だ。

 

漣「響奇は流石に幼すぎるな。今回の件には関わらせないようにしよう。」

 

シャド「…メディもお留守番だな。…幽香に守ってもらおう。アイツは戦闘を全く経験していないからな。」

 

紫「…では…。」

 

俺たちは夜明けまで話し合った。それほどまでに今回の事件は特異で敵は強大だった。そこまで話し合ったのにはわけがある。…敵の能力や組員の数がわからないからだ。だからこそ、慎重になる必要があった。これからはみんな各々で戦いに備えることになった。俺は迦具土に鍛えられつつ、陽奈を鍛えることにした。今回はアイツと咲夜の連携、いや、連携しないででも陽奈の力が必要だ。そう心に刻み、俺は布団に入って眠った。




何回か修行した後、本番ですね。
では、次回!!ではでは〜。
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