コラボ相手は転箸笑さんの東方変人譚です。
かなりミステリアスで…引き込まれるような感じのお話になっておりますので、興味がある方は是非!!
東方変人譚
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第壱話『影響と熱と陰謀と』
逢魔「…ここは。」
…異空間。そう言うに等しい空間だった。だが、内心、逢魔は焦っていなかった。先程まで眠っていたはずの逢魔がなぜ、このような…よく言えば『ずれた』空間にいるのか、逢魔の頭は考え始めた。
?「何やら、お困りのようだね。」
逢魔「…誰です?」
逢魔の目の前に男が現れた。その男はなんの変哲もない男…ではあったが、一つ、気になる所があった。男はまるで烏のような仮面をつけていた。そして、逢魔の体に伝わるのはあの凰牙と同じような力の強さを感じた。
?「僕は嘴。そう呼んでくれて良い。」
逢魔「…ほお?嘴君ですか。」
…ずれている。世界からずれている。異様な存在であるのは、逢魔は分かっていた。それに答えるよう嘴の目は笑っていた。
嘴「…君のことは調べたよ?逢魔君。最近、凄いのと戦ったんでしょ?良いね良いね。弱いのは虫唾が走るから。強い人と戦えて…。」
逢魔「…強い…と言う一言であの男を表すには少し早計ですよ。強い…というか、無茶苦茶だ。」
嘴「それが良いんじゃないかっ!!嗚呼…僕も戦ってみたい…。僕の世界の人間や妖怪は…弱すぎる。でも、君の世界の人たちは強いんだろう?良いね…。少し戦ってみたい。」
嘴は恍惚としていた。逢魔は考えた。この男なら、士道凰牙を殺せるのではないかと。だが、その考えはすぐに振り払った。前提条件として凰牙には何一つの攻撃も当たらないということを考えていなかったのだ。そして、更に言えば、凰牙は化け物だ。プレジデントグラートと同じで自身の宇宙を保有していると言っても良い。だが、実験としてコイツをぶつけてみたい…。そして、あわよくばNo. 1を回収し、上層部の機動隊『シリウス』が働く前に幻想郷を破壊したい。そうすれば、働きも認められるに違いない。
嘴「…なにやら、考えているね…。」
逢魔「まぁ、待ってください。…話をつけてきます。」
漣「…嘴を探して欲しい?」
?「あぁ。」
突然、現れたこの男。名前も知らない。全てを視る能力を使っても何かノイズが走った感じがして違和感がある。…まさか、影響を受けにくいのか?1人、そんな人を知っている。凰牙先生だ。
漣「…それは何かの比喩じゃなくて…?」
男はうなずいた。まるでそのように質問されるのを先に知っていたかのように。だが、でかい。この世界の人が見たら巨人だろ。これ。
漣「もう少し情報が欲しい。」
?「…そうだな。170ちょいの奴、あと黒コートに鳥の仮面をつけている。あと、違和感を感じる。」
違和感…?
俺がコイツに感じているものと同じか?
ルナサや紫苑がなんか言っていたが、俺の頭の中の疑問が潰えないため、よく聞かなかった。
?「…後は任せた。」
漣「あ、あぁ。」
男が帰ろうとする。それだけ目立つ人間なら簡単に探せるだろう。玄関まで送ろうとすると男の後ろに烏が突然現れた。…依頼完了だが、違和感を感じるというのは確かだな。武者震いではなく、柄にもなく震えてしまう。だが、後ろに隠れている雷夢を怖がらせるわけにはいかないため、体の震えをなんとか抑えた。…何者だ。
?「今の君に帰るところはないよ?」
?「…どういうことだ。」
2人の絶妙にズレた会話が始まった。俺のコートをキュッと雷夢が握る。小さいながらにこれは辛いだろうな。と、仮面の男はケラケラと腹を抱えて笑い始めた。
?「どういうことかって?…どういうことかと思うかね?」
?「答えろ!!」
…ふざけているのか…はたまた、強さ故の余裕なのか。先生はこういう男をどう思うだろう。仮面の男が黙ったまま、俺はそう思ったのだった。
凰牙「…人里はこんなだったか?」
下駄の音がコツッコツッと聞こえる。俺の下駄だ。今のご時世、こんな姿のやつは探す方が難しいんじゃないか…と。というか腹が減った。団子が食べたい。普通の三色団子でもよし、みたらしでもよし…。
?「…ネツ?何処に…?」
凰牙「…女。」
俺の目の前に女が現れた。人の姿を言葉で表すのは苦手なので、女とだけ言っておこう。人に興味はないからな。今の俺には団子を探すというなによりも大切なことがある。
?「…誰?」
凰牙「…人に名を聞く前に自分から名乗れ。女。」
?「…女じゃない。私は歪。」
…歪?
ふむ、つけた奴は意外に天才かもしれない。なんというか…その言葉が彼女自身を表している気がした。
歪「…それより…。」
凰牙「…歪。お前、うまい団子屋を知らないか?」
歪「…え?」
歪は何故かキョトンとしている。何故だ?見ず知らずの女に団子屋を聞くのはそんなにおかしいことなのか?
歪「し、知ってるけど…。」
凰牙「そうか。なら…コイツらをいなしてから食べに行こう。」
歪「…!?」
周りの人たちが俺を「旅人」と呼び、心配の声を上げる。俺を囲むように2人の男が立っていたからだ。警戒しているな。
凰牙「…ふむ。」
片方の坊主の男が俺に殴りかかってきた。だが、その拳は虚空で静止した。男は目を見開いた。周りの人々も男の後ろにいた男もびっくりしているようだった。
凰牙「…良い拳だ。だが、うちの奴らの方がもっと良い拳を打つな。名を名乗ろう。俺は士道凰牙だ。」
?「…亜鹿鎮。」
鎮…鎮ねぇ…。
俺は手で薙ぎ払うと勢いよく鎮は後ろへと飛んでいった。
凰牙「民家は破壊しねえ。でも、ド派手にして良いなら付き合うぜ?」
?「…ッ!!」
次は後ろで髪を結んだ男が俺に殴りかかってきた。なんというか、掴みにくい動きをしている。だが、もれなく虚空で静止、後ろへと飛ばされた。
鎮「…厘ッ!!」
兄弟か。悪くはねえが強えわけじゃねえ。良くも悪くも微妙ってとこだな。次は男が2人がかりで殴りかかってきた。だが、それは虚空で静止し、また先程の二の舞となった。
凰牙「…おいおいッ!!こんなんじゃ、俺の食欲は抑えられねえぞッ!!」
歪「…どういうこと?」
周りの奴らもワーワー言ってやがるな。…ん?あそこにいるのは紫か?この世界のユカリか。なるほど。
?「あの男…ッ!!こんなところで暴れやがってッ!!」
白狼天狗?が、とてつもないスピードで俺の間合いに入ってくる。勿論、剣は俺に触れず、拳と同様、静止した。
?「ぐっ…!!」
凰牙「あのなぁ…。俺は暴れに来たわけじゃあねえの。まぁ、テメェらがその気なら…遊んでやっても良いけどよ。」
俺は手をナイフの形にして、剣を切るようになぎ払った。男は斬られたかのように腹部に斬波を喰らい、後ろへと飛んでいった。すると、先ほど後ろに飛ばした兄弟が蹴りと拳をかわしてくる。俺は坊主の拳を右手で、結んでる方のやつの足を左手で受け止める。受け止めなくても良いが、せめてもの礼儀だろうな。
凰牙「…ちょっとは変わったこともして欲しいんだがなッ!!」
鎮・厘「ッ!?」
2人を巻き込み、俺は大爆破を起こす。勿論、被害は出ないようにだ。そして、俺は唐傘の先端を下に向けて、空へと飛んだ。ボロボロの2人とそれを見て驚いた表情の白狼天狗の元へと降りた。
?「…ッ!!」
俺を見るや否や、スピードを上げて切りがかってくる。俺は剣を中指と人差し指で挟むようにして受け止めた。
凰牙「…早とちりは若者の業だ。だが、祭りは剣を振るうだけじゃなくてもっと派手にしようぜ?」
ユカリ「そこまでッ!!」
…これからだって言うのに、ユカリに止められちまった。俺を追ってさっきの歪って女が、俺のもとにかけてくる。白狼天狗はチッと舌打ちをし、後ろへと下がった。
ユカリ「…貴方は…一体?あの2人をあんな簡単にいなせる人間なんてそう簡単にはいないはず…。」
凰牙「…名乗るほどの名前でもない。それより腹が減った。おい、歪。」
歪「…?」
凰牙「団子屋に連れてけ。」
笑さんに考えていただいたんですよね…。何から何まで、ありがとございます…。因みに此方にしか書かれていない内容は同意の上です。…多分…。では、皆さま!!
コラボの方も本編の方もお楽しみください!!