漣「お前…。本当に大丈夫なのか?」
魔理沙「平気、平気!!それに、このままなまっちまったままだと、これから先、苦労するだろ?だから、お前らを倒せるぐらいにならないと、次にアイツらが攻めてきた時、戦えないからな。」
…今日、魔理沙が退院した。鈴仙曰く、生活には支障が出ないくらいの負傷だった為、今日退院の運びとなったらしい。とはいえ、まだ完治してないはずだが…。魔理沙は俺と陽奈に模擬戦を挑んできた。陽奈もピョンピョンと飛んで準備万端といったところか。
霊夢「…ほんと、馬鹿なんだから。私たちがあの2人に勝てるわけないじゃない。」
魔理沙「そんなもん!!やってみなくちゃ、わからないじゃないかッ!!」
…確かに魔理沙の言い分は最もだ。やってみなくちゃわからない。魔理沙の心配ばかりしていたが、この子達は幻想郷が誇る2人だ。幻想神だの、なんだの言われているが、対比としてわかりやすい人物と戦ったことがない。
霊夢「…はぁ…。漣さんもそんな顔して…。」
漣「まぁまぁ。折角、紅魔館の一室を借りたんだ。このまま帰るわけには行かないさ。」
フランやルナサが応援してくれている。それに応えないとな。
陽奈「行くよ。お父さん。」
漣「あぁ。」
俺は手の上で赤い弾幕を一つ作り出し、それを地面に放つ。黒煙が…せめて煙幕代わりになってくれれば、姿を眩ませられるんだがな。
魔理沙「ゲホ…ッ…。下らねえことを…ッ…!!恋符『マスタースパーク』!!」
漣「そう簡単には行かないかッ!!」
黒煙は強制的に魔理沙のマスパに晴らされる。
俺はそのタイミングで魔理沙の近くまで走り込み、地面を蹴って魔理沙に殴りかかった。
その拳は魔理沙にあたらず、お祓い棒が俺の攻撃を受け止めた。
漣「流石は博麗の巫女だなッ!!」
霊夢「ええ…!!これでも幻想郷を守ってきたんでねッ!!」
一度、霊夢と魔理沙から後ろに飛んで距離を取る。作戦は半分成功だ。後は…。
霊夢「ッ!?」
霊夢の腕に光弾がヒットし、その衝撃でお祓い棒が空へと舞う。勿論、俺の放ったものではない。彼女らの死角から的確に放たれているからな。
陽奈「よし!!」
霊夢「しまっ…!!」
漣「何処を見ているッ!!」
とはいえ、霊夢には手加減してしまう。惚れた男の弱みというか…なんというか。霊力で強化されているとはいえ、お腹は殴り辛い。頰を掠める程度に弱めておくことにしよう。
霊夢「あら。手加減してくれるのね。」
漣「…大事なものを傷つける趣味は無いからな。」
霊夢「大丈夫よ。あなたの力を得た私はやわじゃないものッ!!」
霊夢が左足で俺に蹴りを当てようとしてくる。
俺は手をクロスして、それを受け止めるが、霊夢は足を変えて連続で三段蹴りを当ててくる。
俺は攻撃が当たらぬよう、バク転でそれを回避。体勢を整えようとすると弾幕が霊夢の後ろから飛んできて、俺の頬を掠めた。
魔理沙「へっへっへっ!!私がいることも忘れるなよ?」
…その言葉をそっくりそのまま返そう。
ドヤ顔の魔理沙の頭に銃を突きつける陽奈。それに魔理沙は気づいたのか、ドヤ顔から真剣な顔になり、陽奈に足払いをかけた。
陽奈「きゃっ…!!」
魔理沙「へっ!!動きは良いが、咲夜に言われなかったか?お前は実戦経験がなさすぎるってな。」
…まぁ、そりゃそうなんだけど…。コンクリの床に尻餅つく身にもなってくれやしないかな。
俺はまた黒煙で姿を眩ました。霊夢を無視し、魔理沙に投げ技を決める。
不意をつかれ、背中からコンクリにぶつかりそうになる魔理沙。だが、そこは流石と言って良い。でんぐり返りで地面との衝突の衝撃を緩和し、俺の背後から弾幕を数発、打ち込む。
俺は弾幕に当たるまいと冷たいコンクリートの壁を走って、避けた。
漣「行くぞッ!!人符『パンドラの業』!!」
魔理沙「魔砲『ファイナルマスタースパーク』!!」
二つのレーザーが対峙する。二つの極光により、室内が満たされた。だが、アイツのレーザー砲よりこちらが奇術的に優れている分、威力は相手の方が高い。…要は押されているのだ。歯を食いしばって、足を踏み締める。が、足からは砂埃が少し立っている。…目に見えて押されている。
魔理沙「へっ!!なめんなよ?私らだってどんどん強くなってるんだッ!!」
漣「…そういうことか。」
俺は悟った。目の前のことばかりに目をやっていた自分を呪った。俺から見て右側、紅白の巫女が俺に向かって蹴りをかましてきた。
魔理沙「いくらお前でも流石に避けられないだろうッ!!」
…忘れているぜ、魔理沙。
陽奈「ハァッ!!」
霊夢「ッ!?」
陽奈が霊夢に横から蹴りをかまし、霊夢を俺から見て後方に蹴り飛ばした。
魔理沙「イィッ!?」
漣「ハァッ!!」
俺はわざとパンドラの業のレーザーを上へやり、光の架け橋を切る。そして、陽奈と合流することにした。…狭い室内で合流ってのもおかしいと思うけど。
陽奈「流石だね。油断してたらやられちゃうわ。」
漣「…そろそろ体が温まってきただろう。紅蓮『輪廻転生乃炎』」
…白銀の炎が室内をジャックする。俺の視界を飲み込む。俺は右手でそれを払う。髪はゆらゆらと揺れ、体には先ほどと違い、力が満ちている。ふと、陽奈の方を見ると、金色に輝く綺麗な長髪を後ろで束ね、銃を構えていた。…さて、ここからは俺たちのターンだ。
漣「行くぞッ!!」
陽奈「うんッ!!」
その声とともに俺たちは同時に走り出した。対する霊夢と魔理沙は臨戦体勢を崩さないように、構えている。陽奈が空間を操る程度の能力を使い、所謂、瞬間移動のような動きで前進している。
俺はそのまま走り、魔理沙と霊夢の間まで滑り込む。
対する2人はいきなり現れたり消えたりする陽奈より先に俺を倒すことにしたようで、俺に向かって両方から蹴りをかましてきた。
俺は右腕で魔理沙の蹴りを、左腕で霊夢の蹴りを受け止め、弾いて、2人に引っかかるように足払いをかけた。
2人は体勢を整えるが、霊夢に向かって、陽奈が三段蹴りを右、左、右と当てる。
魔理沙「くそッ!!」
魔理沙の弾幕。
陽奈はそれを別空間に転送し、俺は驚いている魔理沙に足払い、横に倒れた瞬間に上へと蹴り飛ばした。
霊夢「魔理沙ッ!!」
俺は後ろの霊夢に弾幕を打つ。
霊夢はその弾幕をひらりひらりと交わすが、陽奈の銃口が火を吹き、霊夢に光弾が命中した。
霊夢「きゃッ!?」
その光弾は霊夢を後方へと大きく飛ばし、霊夢を戦線離脱させた。
魔理沙「イチチ…。嘘だろ?」
立ち上がった魔理沙。前には無傷の俺と陽奈が立っている。勝てないと踏んだのか、諦めたように笑った。
魔理沙「参った、参った!!やっぱ凄えな。2人とも。でも、絶対お前達を超えてやるからな。」
と、魔理沙が手を出してきた。俺はその手を笑顔で握り、魔理沙と握手を交わした。…飯でも奢ってやるか。時計の針は昼時を示していたのだった。
最近、戦闘が多いよなぁ…。
そのうちほのぼのも書くわ、エロもどっかで…。