ミスっちまった…。
神「行くぞッ!!」
…また、物理でくるか。
火力ではこちらが劣る…とでも思っているのかな?
神「テメェじゃ俺には勝てねえぞ!!漣ーッ!!」
そう言うと神君は、地面を蹴り、右手で俺を殴ろうとしてくる。俺はその拳を受け止め、地面に彼の体を叩きつける。
神「ガハッ…!!マジかよッ…!!」
漣「次は…そうか…。」
神「何言ってやがるッ!! 黒柱『黒之柱』!!」
漣「幻想『暴食の闇』」
神君の攻撃。下から出現した黒柱は、俺の闇に飲み込まれた。そして、神君が驚いている一瞬をつき、俺は神君の腹に一撃、蹴りを入れる。後方に飛ばされる彼だったが、流石の運動神経。鉤爪と化した闇を地面に突き立て、衝撃を和らげる。
神「ぐっ…!!」
漣「満足してくれたかな?これでも…一応、この中では最年長なんでね。技だけは豊富にあるんだ。」
神「チッ…!!そうじゃなきゃ、面白くねぇぜ!!焼却『ブレイブバースト』!!」
すると、神君はレーザーを溜め始め、照射。しかし、そのレーザーは空から降ってきた黒い悪魔に遮られた。
神「な、なんだッ!?」
漣「…横取りはダメだぞ?シャド。」
シャド「あ?こんな面白そうなガキィ…簡単にお目にかかれねえだろう?なんで呼んでくれなかったんだよ!!レンレーンッ!!」
翼をバサバサと何度も動かしながら、抗議するシャド。というか、一応、彼は客人なのだから、ガキは失礼ではないだろうか。
神「誰がガキだッ!!」
シャド「あ?俺たちにとったらガキだろうが!!紫ちゃんですら、ガキなのによぅ…。」
漣「…すまないな。彼は少し、口が悪いんだ。」
シャド「そうそう!!少し口が悪い…って、おい!!なんだよ、口が悪いって!!」
…なんなんだ…こいつは。みたいな顔を神君がしているな。やっぱりシャドにはバレてしまったか…。これだけ禍々しい力が彼から出ているんだからなぁ…。
漣「はぁ…。流石に2対1は、少し大人気ないんじゃないか?ほら、オーディエンスも怒ってるじゃないか。」
レミリア(神)「そうよそうよ!!2対1なんて、卑怯よ!!」
神「…別に俺は良いぜ?二人とも、ぶっ飛ばしてやるッ!!」
漣「それはそれは…。悪いね…。」
シャド「でも…良いのか?ここで2人のタッグを許した時点で、テメェは負けてんだぜ?」
神「ふんッ!!勝手にほざいてやがれッ!!」
その刹那、神君の蹴りがシャドを直撃する。しかし、シャドは余裕と言った様子で、神君の蹴りや殴りをガードする。此方を無視していた神君。彼の頭部に蹴りを入れ、彼を右方向に飛ばす。すると、シャドは彼の飛んで行った方向に先回りし、彼を左に蹴り飛ばす。
神「チッ!!」
シャド「どうしたどうしたッ!!さっきまでの威勢は何処に行ったんだァ?ガキィ!!」
…神君にとってはかなりもどかしいだろう。シャドは並大抵の攻撃では動じない。確かにあの姿の神君はかなりの攻撃特化だ。シャドもノーダメージというわけではない。相手が悪かったとしか言いようがないだろう。神君の攻撃は闇…対して、シャドの攻撃も闇。神君はどうかはわからないが、シャドには同じ属性の攻撃はダメージを少なくできるのだ。
神「獄炎『ヘルブレイズ』!!」
シャド「なっ!?この至近距離じゃ避けきれ…ッ!?」
上空での攻防戦。神君の放つ炎が、シャドに直撃し、シャドが上空から落ちてくる。…やっぱり、神君は凄い。あのシャド相手に一撃、決めるとは…!!
漣「…これは少し本気を出さないとな。」
シャド「…ガァァァッ!!イッテェェ!!」
漣「シャド、手負いは下がっていろ。」
シャド「あ?チッ…!!だが、お前がまだ手加減しているようなら!!また来るからなぁッ!!」
漣「…安心しろ。彼は…着いてこれる…!!」
俺は自身の妖力、霊力、魔力のリミッターを解除した。地面は揺れ、鳥たちは騒ぎ、青空は曇天となり、雷が鳴っている。
レミリア(神)「何ッ!?あんな妖力…見たこともない!!」
フラン(神)「神…。」
神「チッ!!ようやく本気出してきやがったか!!」
漣「…君には失礼な事をしていたね。男同士の戦いに手加減は不要ッ!!俺も…君の意思に答え、全力で相手をする!!」
そう言い終わると俺は神君の頭部に踵落としを決める。更に神君の頭部を下から掬い上げるように蹴り、天へと浮かす。対して神君は、くるりと一回転して、地面に着地する。
漣「さっきまでの威勢は何処に行ったのかな?」
神「まだまだぁ!!黒柱『黒之柱』!!」
漣「幻想『完璧で瀟洒な時間』」
時は俺以外を静止させる。俺は神君の黒之柱が届かない位置に移動し、時を元に戻す。合図は…指パッチンです。…必要あるか?今の情報…。
神「なっ!?何処だ!!」
漣「…此処だよ。」
俺は神君の背後に回り、肘打ちを決める。すると神君は口から血を吐き、俺に向かって拳を放ってくる。俺は拳に拳を放ち、相殺する。先ほどのような無茶苦茶な威力はないようだ…。
漣「…これが…君の本気か?」
神「何ッ!?」
漣「…見たところ、あのレミリアとフランは君の…恋人だろう?…こんな脆弱な
神「黙れッ!!俺はテメェみたいな雑魚とは違うッ!!レミリアも…フランも!!俺が守る!!そして、一緒に帰ってやる!!そんな軟弱な事を言っている暇があったら!!テメェも本気を出しやがれッ!!」
漣「…仕方ない。」
俺は神君にインファイトを決める。先程の攻防戦とは打って変わり、神君は手をクロスさせ、守っている。徐々に後退していく神君。勿論、彼が守るばかりの事をしているわけがない。神君が右の拳を出すビジョンが見えれば、左で相殺。神君が左足で蹴るビジョンが見えれば、右足で相殺。彼が弾幕を放とうとするビジョンが見えれば、彼の腹に蹴りを入れて、彼を止める。…もどかしいだろう?俺には…視えるんだよ。君のしたい事が、君の心の声が…。
神「ガァァァッ!!魔刀『暗黒桜楼剣』!!喰らえッ!!闇剣『失った黒き剣と魔刀』!!」
剣が分身した?なかなかトリッキーな事をするな…。取り敢えず、全て避けて、神君に足払いをかける。だが、神君はバックステップで避け、俺に剣で切りかかってくる。俺は宵ノ明星を抜き、相手の刃を払いのけ、蹴りを入れて、彼を後方に飛ばす。
フラン「すご〜い!!頑張れ〜!!漣兄様〜!!」
レミリア(神)「こら〜!!神、負けたら咲夜にご飯抜きにしてって頼むわよ〜ッ!!」
レミリア「…神の方は、半分くらいは力を出している。対して漣は…そうだな。三分の一程か?」
…フラン…!!よし、これが終わったら色々してやろう!!デートにも行くし…その先だって…!!あっ。ルーミアにはこの思考、バレたかな?
神「チクショウ…。こうなりゃあ!!行くぞッ!!メリオダスッ!!解放『魔神王之力』!!」
…また、雰囲気が変わった。先程の荒々しい闇の流れが少し穏やかになった。だが、力は…上がっているようだな。
神「さてさてさーて。この俺をここまでしてくれたんだ。しっかり礼をしてやるぜ!!」
漣「…君か。神君の中に居た、神君とは別の声は…。」
神「にしし。気づかれてたか。まぁ、良い!!」
すると神君は、俺に向かって拳を放ってくる。…まさか、俺の未来視のスピードを超えるとは…。輪廻転生之炎は…もう少し後じゃないと使えないな。だが、やはり強さの上では神君が上だ。先程から相殺している拳がヒリヒリとしている。
神「まだまだぁ!!こんなもので本気だなんて思わないでくれよ?」
先程の感じとは打って変わり、俺の攻撃をぴょんぴょんと飛び跳ね、避ける神君。よく言えば機敏な…悪く言えば面倒な動きをするな。現に先程まで全くダメージを受けていなかった俺の体に傷をつけている。皮が避ける程度だが…。全く痛くないといえば嘘になるくらいの傷だ。時には剣で、また時には蹴りや殴りで牽制してくる神君…。お互い、かなりの場数をこなしてきたようだ。
神「おいおい!!そんなんじゃ魔神王になった意味がないだろう?」
漣「ぐっ…。」
フラン「ああ〜。漣兄様!!」
レミリア「…あの男にあそこまでやるとは…。あの神という男。なかなかやるな。」
…まだ、これほどまでの奴が居るとは…。ようやく、体が温まってきた…。
漣「…魔神王、永魔神。」
神「ん?」
漣「君のお陰でようやく本気になれるよ。ありがとな。…紅蓮『輪廻転生之炎』」
俺を包んでいた白い光は更に…眩しいほどに白くなり、空も地面も割く光の柱と化す。数秒後、その輝きは消え、俺の黒かった髪は真っ白になる。
漣「ここからが…本当の勝負だ。…魔神王。」
俺は剣先を向け、そう彼に言い放つ。彼はニヤリと笑いながら、こう言った。
神「望むところだ!!」
漣「…さぁ!!かかってこい!!」
ここに魔神王対幻想神の頂上決戦。本気と本気のぶつかり合い。その火蓋が切って…落とされた…。
次はないようにします。
お許しください…。
では次回!!
ではでは〜。