…私の相手は幽香か。
本当は霊華とライちゃんのとこまで行って、助けてやりたい。だけど、それはあの子のためにならない。だからと言って、幽香を出し抜くのも骨が折れる。漣さんのように私の体力は無尽蔵でもなく、幽香とサシで戦えば、先に根をあげるのはこっちだ。でも、ここで本気になったら、万が一ライちゃん達が殺されそうになった時に守れない。しかし、相手は幽香だ…。
…やるだけやってみるしかないッ!!
浮遊して幽香に近づき、四方八方から弾幕を打ち込む。囲んでしまえば、倒せるはずだ。でも、幽香も弾幕を打ってくる。あっちの幽香は肉弾戦を好んでやるのに、こっちは弾幕も使うなんて…。
でも、飛んでいれば避けられるくらいだ。なんとかなるだろう。
霊夢「ッ!?」
…何かを感じて、元居た場所に急速に飛んで戻った。後ろを見ると…とてつもなく太いレーザーが弾幕を消し去っていた。
嘘でしょ…!?魔理沙のマスパよりも強いレーザーなんて…。殺す気できてるんだ。良くも悪くも幽香らしい。どこの世界でも風見幽香は風見幽香なんだ。そして、幽香もそれを狙っている。…夢想天生もまだある。いけるか…。
霊夢「やってやろうじゃない…ッ!!」
私は覚悟を決めた。その矢先に私は地面へと激突した。何を隠そう、幽香に叩き落とされたんだと感じた。霊力で強化しているとはいえ、地面がひび割れるほどの衝撃に少しの痛みを感じた。
ユウカ「…。」
幽香、いや、ユウカは私に傘で攻撃をしてくる。目先まで近づいてくる傘の先端をなんとか避け、私は彼女の腹に一撃を入れる。だが、それは易々と受け止められた。…漣さんはこの状況でどうするだろうか。彼は彼の先生の教えだろうか、掴まれようが地面に叩きつけられようが諦めることを知らない。今のこの状況は私にとってはチャンスだ。…これを逃せば反撃のチャンスはないッ!!
私は印を結び、最大限の力を使ってユウカを吹き飛ばした。ここからは私の反撃の時間だと言わんばかりに、睨んでくるユウカに睨み返した。
ルナサ「漣さんッ!!」
漣さんが玄霧逢魔と対峙している。でも、漣さんは勝てなかった。一度も彼に一矢報いることができなかったじゃない。無茶よ…。1人じゃ…。悔しいけどアイツは今までの奴とは次元が違うんだって、私だってわかる。でも、漣さんがわからないわけがない。…でも、それでも行かなきゃいけないんだ。何が出来るとも思わない。行っても何もできない。だけど…これぐらいしか出来ないッ!!
私は愛する人の為、一心不乱に飛んで行った。でも、それは叶わなかった。何者かによって襟を引っ張られる。言いようのない苦しさが私を締め付ける。そして、そのまま、背後へと引き摺り込まれた。
そこには髪が白く後ろで結んでいる謎の男の人が立っていた。
ルナサ「邪魔しないでッ!!」
漣さんがやられてしまう。何度も何度も彼は瀕死級のダメージを受けているんだッ!!私が止めないと今度こそ死んでしまう。この人に私の邪魔をさせるわけには行かないんだッ!!
私は強くはない。だから、長期戦は避けたいと私は弾幕をでたらめに打ち出した。だけど、それは無意味だった。
?「…やめておけ。行っても何もできない。」
彼の声はひどく冷たかった。…行っても何もできない?そんなことわかってるよ…ッ!!でも、行かなきゃ何もできないじゃないッ!!
ルナサ「バカにしないでッ!!」
私は弾幕を出して、彼の腕が緩んだ拍子に抜け出した。…勝てるわけない。でも、彼は私を行かせてくれない。…だから、やるしかない。
漣「…ハァ…ハァ…。」
…やっぱり強え。近くによるだけで、生きてるみたいな触手みたいな剣がとんでもないスピードで俺の体を切り裂く。服、頬、腕…至る所に痛々しいほどの傷がついていた。
逢魔「諦めてください?君は僕には勝てませんよ。」
漣「…ッ!!」
俺は地面を蹴って、逢魔に殴りかかる。
逢魔はその右拳を軽々と受け止められた。受け止めた奴の腕はまるで関節などないように天へと伸び、俺を地面に叩きつけた。
漣「ガハ…ッ!!」
肋骨がいくらか折れたか…。
肺まで空気が行き渡っている気がしない…ッ!!
俺の首に奴の腕が伸び、俺を宙へと持ち上げた。
逢魔「…意気揚々と戦いを挑んできてこのザマですか。しかも、君は自分の力を過信して、本気ではなく、手加減をして挑んできた。…バカですね。大馬鹿ものだ…。」
…この性格だけはどうしようも無い。
奴の腕が俺の首を締め上げる。俺はここで死ぬのか…。
となりでは彼が戦っている。だが、その戦いも先は分かっている。ここにはあの人が居るはずだ。だが、いつまでも頼ってはいられない。殺されるというのに…怒りが湧いてこない。やけに落ち着いている。
逢魔「…!?」
俺の体が銀白色に発火する。輪廻転生ノ炎だ。俺は奴の体を蹴り飛ばす。奴は驚きを表情に表した。炎の影響で折れた骨も元どおりだ。俺は構えた。奴は目を見開き、狂ったような笑みを繰り出した。そして、更に奴は徐々に気味悪く進化していった。腕や足から赤い筋繊維のようなものが露出している。…いや、出てきたというのが正しいだろう。まるで筋肉がそのまま露出しているようだ。
逢魔「さぁ!!ショーの始まりだッ!!」
黙示した時には俺の体は宙を待っていた。口からでた乾いた空気と血が空中に舞った。そして、逢魔は人とは考えられない跳躍力で俺のところまで飛んできて、俺に肘打ちを決めた。俺の体は隕石のように地面へと突き落とされた。だが、俺はなんとか着地し、剣先を逢魔に向けてニヤリと笑った。
では次回。ではでは〜。