生憎の雨模様に珍しく何もやる気が起きない。時間的に昼飯の準備を始めている。雨だが、定期演奏が近いこともあり、家にはあまり人がいない。一人飯はあまり好きではないが、いない者は仕方ないか。
ルーミア「…じゃ、二人っきり…ね?」
漣「危ないからやめろ。」
包丁使ってる時に後ろから抱くんじゃない。
漣「…全く。」
何処かへ行ったと思ったら出てきて、出てきたと思ったら何処かへ消える。神出鬼没だ。
ルーミア「…神出鬼没…ね。私は貴方のところにしか現れないわよ?…だって、嫉妬しちゃうもの。私の大切なお人が…。」
漣「…誘ってるな?」
ルーミア「あら。そう見える?そうよ。そろそろ貴方とまぐわりたいの。今日が絶好のチャンスなのよ。貴方が私を忘れないよう…ねっとりと…ね?」
漣「とりあえず座れ。飯が冷める。」
…偉くいつもより服の生地が少ないと思ったら…。お腹見えちゃってるもんね…。とりあえず、昼飯だけ食べようか…とルーミアと自分の分の白飯と味噌汁、卵焼きを並べ、手を合わせた。
ルーミア「おいひい♪」
ルーミアも相当食うが、ここまで喜んで食べてもらえると作ったこっちも嬉しい。…大人びた彼女だが、こうしてご飯を食べる時だけ子どもみたいなキラキラした笑顔になるのが、凄く魅力的で可愛い。
ルーミア「さて、食べ終わったけど…ナニする?」
漣「は、早えな…。」
食べ始めて30分しか経っていない。てか、メチャメチャ食うな。幽々子といい勝負だぞ…。
ルーミア「ふふっ。美味しくてつい食べすぎちゃったわ。」
漣「食べた方がいいだろ。」
ルーミア「あら、肉付きの良い方が漣の好み?胸はある方だと思うけれど…。」
漣「そうじゃねえよ。」
…ルーミアはなんつうか…心配になるくらい四肢やくびれが細い。食べているのか心配になるくらいだ。
ルーミア「ふふっ。でも大丈夫。私と貴方は同じくらい打たれ強いから。」
漣「そう意味じゃないって。お前が本気を出したら、俺でも勝つのに苦労するからな。」
ルーミア「過信しすぎ。私だってそんなに強くないわ。私みたいな老いぼれ、ルナサとかれーむとかの若い子達には勝てないわよ。人喰い妖怪なんて…今更、珍しくもないし…。」
そんなことを言いつつも俺の横に座り、俺の腕に自身の腕を絡め、抱きつくルーミア。胸の谷間に俺の腕が包まれる感覚がなんとなく、気持ちいい。
漣「何言ってんだ。お前は老いぼれなんかじゃねえよ。俺から見たら霊夢もルナサもお前も大事な家族だ。」
ルーミア「…嬉しいこと言ってくれるじゃない。昔は家族だなんて考えもしなかったわ。…誰かさんも長いことほったらかしにしてくれてたことだし?」
漣「…それは…面目ない。」
ルーミア「ほんと、バカな人。でも、それについて行った私も馬鹿ね。けど、不思議。後悔はしてないわ。」
漣「それは良かった。」
…チュンチュンと鳥の鳴き声が聞こえる。どうやら、雨が止んだようで、キラキラと光る雨の水滴が屋根から垂れていく。なんとも、清々しい気分になるが、それ以上にルーミアの息遣いやらなにやらでそんなことを考える余裕もない。リリカやフランのような子どもみたいな可愛らしさというよりは大人の可愛らしさに意外とドギマギしている。…心臓がうるさい。
ルーミア「…照れてる?」
おまけに耳元で囁いてくるルーミア。本人は気づいているだろうが、それが死体蹴りのようになっている。…ほんと、ずるいと思う。俺じゃなくても男ならこんな反応になるだろう。
漣「囁くな。くすぐったいよ。」
ルーミア「うふふ♪…私は…照れてるよ。こんだけ、漣と密着できるのなんていつ以来かしら。」
漣「…そうだな。」
長いこと居てもルーミアとあまりスキンシップしてこなかったのは初めの方しかない。後は一緒に寝るときに抱き合うとか…手を握るとか…。ルーミアが人里をあまり好いていないのもあるが…デートとかもしていないし…。
ルーミア「…はぁ…。落ち着く…。」
と、ルーミアが俺の体に自分の体をしっかり密着させる。お互いの香りがお互いにわかるくらいの近さだ。肌と肌が密着していて、お互いの体温も伝わってくる。
漣「…で、なにするんだ?」
ルーミア「…なにしよっかなぁ…。朝からそんな気分になれないし…。おチビちゃん達にも悪影響だしね…。このくらいにしといてあげる。」
ルーミアが静かに目を閉じ、俺の唇にそっとキスをした。
ルーミア「んっ…。御馳走様。」
漣「もう良いのか?」
ルーミア「ふふっ♪…欲しがりさんなんだから。でも、さっきも言ったでしょ?…それに、私、二人の時間の邪魔されるの、ヤなの。貴方を独り占めしたくて堪らない…。でも、それじゃ、貴方が悲しんじゃうでしょ?だから、しない。私も皆んなと戦いたくないもの。」
漣「…良いのかい?…俺としちまったら、もう離れられないよ?」
ルーミア「…悪い人。心までじゃなくて、身体までも染めてしまうのね。…待ってるわ。貴方と…愛せる時を…ね。」
…ギュッと俺の腕を抱きしめ、ニコッと笑うルーミア。人喰い妖怪に心を喰われた妖怪なんて…この世にいるのだろうか。俺以外に。
ルーミア「お昼寝しましょ?…なんか、眠くなっちゃった。」
漣「…わかった。布団敷くよ。」
ルーミア「寝てる間も絶対に離さないから…ね?」
…どうも、今夜は眠れそうにない。今寝ておくのが良いだろう。俺はルーミアの頭を優しく撫でて昼寝の準備をするのだった。
…なにこれ?
ほのぼのと言うか、なんというか…。るみゃはヤンデレ気質です。ヤンデレってこういうのなんだろうか…。
近々、るみゃのエロ回出します。では次回。ではでは〜。