※この作品はR-18です。

半人半妖の恋愛奇譚   作:紳爾零士

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第漆話『氷山と火の蛇と月の音と』

グリード「おお…。我がゴッド。この神父グリードをお呼びくださり恐悦至極でございます…。して、この老耄に何の御用件でしょうか。」

 

空中船〈アーク〉の船内。中は高級ホテルと見間違うかのようなふかふかの絨毯やソファなどかなり住み心地は良さそうである。そして、そのソファの上、足を組んで座るグラートの姿があった。グラートはグリードに目の前に座るように指示をする。グリードは一礼すると座った。

 

グラート「…ミスター逢魔が面白そうなことをしていてね。我輩としては独断先行は控えていただきたいのだが、邪魔な彼らを始末できるまたとないチャンスなのだよ。そこで…。」

 

グリード「我々も一枚噛みたいと?」

 

グラートは頷いた。

 

グリード「ですが、オウマ・クロギリは我々の駒にすぎないのでは?何故、我々が動かなければならないのです?」

 

グラート「…彼ほど優秀なボーンはいないさ。例え、一小組織とはいえ、我輩らの友人であるには変わりないだろう?そこでだ。君の能力に用があるのだよ。」

 

グリードは胸元からメガネ拭きを取り出し、かけている黒色のメガネのレンズを拭き取った。その後、一息つくと老紳士は柔らかな笑みでグラートを見た。

 

グリード「もとより、私のような老耄がここまで生きてこられたのは、リーダーたるグラート様のおかげ。私の能力を如何なる形でお使いいただいても構いませぬ。」

 

グラート「では、初めて頂こうか。」

 

グリード「…貴方様の教えのままに…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

激化する戦い。私が対峙している男は格闘術を得意としているというところまではわかった。肌の硬質化か。正直、分が悪い。

ただでさえ、氷は脆い。脆弱だ。そして、先ほどから体が動かなくなるはずの冷気を直で当てているというのにあの男、へばる様子を全くと言って良いほど見せない。近くに行くのは危険だ。

大気中の水分を冷気で凍らせるか、はたまた、男の拳で散った氷を一度溶かし、体についた瞬間、再び凍らせ、身動きを取らせないようにするか…。どちらも蛇足だろうが、やらなければ何も変わらない。

私は大気中の水分を凍らせ、男に向かって飛ばす。正直、これは攻め方を考える時間稼ぎにしかなっていない。だが、後者をやるには割ってくれた方が都合が良い。

 

案の定、硬化された拳は氷弾を警戒せず、いとも簡単に割ってしまった。これで私のフィールドは出来上がった。

 

シャド「えいっ!!」

 

注意を散らすだけのためだけにがむしゃらに打ち込む。狙い通り、男は其方に釘付けだ。まさにここは地獄なんだから…。

 

男の体が無造作に避ける。

 

血が舞い、それがまた架空で凍結する。

 

…名をつけるなら…そうだ。

 

……Ο χειμώνας μου(私だけの冬)なんて、どうだろうか。冷気で華を作ることも、翼を生やすことも可能。文字通り、私だけのものだ。

 

男の体の傷は致命傷だった。この氷の空間はもって30分。だが、実質、アイツに氷を砕かせれば持続可能なので、タイムリミットなんて無いに等しい。私はまた氷の弾丸をいくつか、再生し、男に打ち込んだ。

 

男はそれを砕く動作に入る。だが、先ほどまでの威力は感じない。このまま続ければ私は…。

 

シャド「うわっと!?」

 

ライトシープ「…避けるか。」

 

何処からか、白い爪が私の顔の前を掠めた。もう少しで大きな爪痕が顔につくところだった。ただでさえ、お腹に火傷の傷痕があるっていうのに…。

 

シャド「ライトシープ!!」

 

そう、そこには四足歩行の獣の王が立っていた。異質かどうかは、さておき、そいつはかつて会ったことがあるやつだった。ライトシープ…。能力以外、ほとんど謎に包まれている男…。

が、その獅子の影は圧倒的な拳の超連打により、見る影もなくなった。

 

シャド「えっ!?」

 

不意に構えたレイピアが顔に当たりかかる。後ろに跳躍し、相手の方を注意深く見る。空気中の大気と粉々になった氷弾による霧の中から霧を晴らし、勢いよく拳が飛んできた。

間一髪、それを避け、氷弾をばらつかせ、相手に打ち込んだ。しつこいッ!!と男の声とともに氷の破壊音が聞こえた。だが、それは最早どうでも良い。空上で出来た巨大な氷の塊、最早、氷山というしかないだろう。その氷塊をバレないように作る。

それに気づいた男は向かい打とうと拳を握り、空に飛び、氷塊に超連打を繰り出した。砕けた氷塊は再生に次ぐ再生を繰り返し、男の攻撃に散ることはなく、その圧倒的質量で男の体を飲み込んだ。

 

シャド「…終わったか。」

 

安堵と共に腰が抜けた。…スカート、履いてくるんじゃなかったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月夜見「甘いぞッ!!」

 

剣と剣同士の火花が空上に散る。天の連撃を弾く。素人目から見れば、お互いの攻撃は見えないだろう。その速度たるや、剣技なら自信がある俺の体にも少なからず、傷を作る。

…だが、奴は月の長の体力をなめているようだ。ただの白狼天狗が神に体力で勝てるわけがない。

 

天「ッ!!」

 

…その目論見はたった今、破局した。

流石は力を持つものと言える。俺の狙いは筒抜けということだろう。ならば、ここは一撃で…。

 

剣を振り上げ、斬りかかる。その刹那、奴もまた剣による斬撃を俺に浴びせてきた。俺は剣を鞘に入れ、もう一度、奴と対面した。

 

月夜見「…まさか、痛み分けとはな。」

 

…よく、俺についてこれた。俺の左肩から溢れんばかりに血が吹き出した。だが、天の右肩からはより多量の血が吹き出した。

 

「…何が痛み分けだ。」

 

それを最後に天は地へと倒れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

依然、にらめっこが続いている。相手は中々攻めてこない。…なら、無謀と分かりつつもこっちから…。

 

ルナサ「え?」

 

迦具土…さん?が、あの男の人を蹴飛ばした。

 

迦具土「早く行ってやれッ!!こんな雑魚に構うな。」

 

ルナサ「は、はいッ!!」

 

私は飛んで行った。今なお、ボロボロになりながらも幻想郷のために戦う漣さんを助けにいかなきゃいけない。

 

?「…死んでも知らないぞ…。」

 

迦具土「貴様は何もわからぬようだな。…アイツらは何もせずに死ぬような愚者ではない。」

 

何か聞こえたような気もするけど、行かなきゃいけない。待ってて…。漣さん!!




スマブラ新ファイター!!やっぱ買おっかなぁ…。
関係ないね。
では次回!!ではでは!!
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