エリザベート「ヒャッハーッ!!砕け散れェェッ!!」
沢山の閃光と煙が室内に立ち込める。何発も何発も弾丸の雨が雲外を襲う。
雲外「おいおいッ!!全然痛くも痒くもねぇよッと!!『山嵐・轟』ッ!!」
地面に豪腕乱破の一太刀を地面に叩きつける。
それにより、部屋が揺れ、空を飛んでいるエリザベートを地面へと落とす。
突き落とされたエリザベートは数秒、動けずにいた。
雲外「羽虫を落とすのに本気は出さねえ。『山嵐・円』」
エリザベートの腹に大太刀のみねを思いっきり振り下ろす雲外。
エリザベートはそれを影に籠もって避ける。
雲外を常に追いかける影。そこにエリザベートの姿はあり、雲外の背に銃口を突きつける。
エリザベート「この至近距離なら幾らテメェの頑丈な身体にも穴ぐらい開くだろッ!!」
雲外「ちょろちょろ…面倒な奴だなッ!!出番だッ!!龍忌ッ!!」
龍忌「呪戒『呪布縛り』ッ!!」
シュルシュルと龍忌に巻かれた呪布が勢いよく飛んでいく。それがエリザベートの銃口を包み、弾丸を遮った。
エリザベート「ッ!?」
龍忌「呪戒『修羅の盤』ッ!!」
円形にレーザーがエリザベートを包む。
雲外はそれを側転して躱し、エリザベートはそれに当たり、爆煙を上げた。
エリザベート「ぐっ…。」
ふらぁ…とフラつくエリザベートにすかさず、拳の連打を打ち込む雲外。
その重さに血の混ざった空気を口から吐き出すエリザベート。
エリザベート「…き、貴様ぁぁぁ…!!」
雲外「『乱震空虚』ッ!!」
巨大な太刀の斬撃をギリギリエリザベートに届かない辺りで放つ雲外。
その放たれた斬撃の強風にエリザベートは飛ばされ、壁に背中から激突する。
エリザベート「ガハッ…。」
龍忌「…骨まで砕いていいんじゃないか。」
雲外「馬鹿言え。影の鎧で男演じてるだけの奴に、本気なんて出せるかよ。」
エリザベートの体から黒い霧のようなものが現れる。じわじわと霧は透けていき、エリザベートの正体を見せる。
…そこにいるのは元のエリザベートには似ても似つかないスレンダーな女だった。
エリザベート「くそ…。こんな…筈じゃ…なかった…のに…。はるちゃんに…チャンスを…もらったのに…。」
消え入りそうな泣きそうな声で言うエリザベート。その頭からは先程の激闘で髪は乱れ、頭からはたらぁ…と血が流れていた。
雲外「…奥は急ぐぞ。龍忌。」
龍忌「御意。」
そんなエリザベートを置いて、雲外と龍忌は奥へ目指し歩いて行った。光の粒子になってエリザベートもその部屋を後にした。
シャド「ッ…!!」
バハムート「『ハイドロバースト』ッ!!」
水流がシャドを包む。だが、シャドの周りに張られていた冷気によって、それは粉々に砕かれ、シャドはバハムートの目の前に移動する。
シャドの腕がバハムートの腹に入る。
バハムートはそれを諸共せず、カウンターとして大振りの拳をシャドの頭に入れられる。
シャド「ぐっ…!!」
バハムート「貴様のその能力、持久戦には持ってこいだが、そもそもの貴様が脆いんじゃ意味ねえなッ!!」
シャド「当然…!!」
とはいえ、シャドの実力は着実にバハムートに追いついていた。先ほどまで当たってすらいなかった拳がバハムートに届いているからだ。
シャドは至近距離で弾幕を放つ。
その弾幕の壁を羽ばたきだけで爆散させる。
シャド「チッ…!!魔理沙ァァァッ!!」
魔理沙「喰らえッ!!全身全霊のォォォォッ!!『マスタースパーク』ッ!!」
引っ込んだシャドの後ろから魔理沙がマスタースパークを放つ。
バハムートは嬉々として、それを受け止める。
バハムート「ウォォォッ!!とんでもねぇッ!!こりゃ、本気だなァッ!!!だが…!!」
絶えず放たれ続けるマスタースパークをバハムートは抑え込み、完全に消し去った。
魔理沙「ぬおっ!?」
バハムート「お前、人間しちゃアいい感じだ。」
シャド「ぐっ…。封印明けにしちゃ、ピンピンしてるじゃあないか…。流石、化け物だ。」
バハムート「ハハッ!!別に恨んじゃいねえさ。ただ、あの男は殺す。恨みじゃなくて、ただ強気者への執着ッ!!俺はただ!!あの男を殺して、この因縁に終止符をうちたいッ!!その為なら何人死のうと構わねえッ!!イドラ・アルカディアを殺しッ!!復讐を遂げるッ!!俺の…滾るこの血のためッ!!テメェらは踏み台になれェェェッ!!」
目の前の魔理沙に咆哮をあげ、殴りかかるバハムート。
魔理沙はそのまま上に飛び、幾重にも重なる弾幕を繰り出す。
その弾幕を諸共せず、突っ込むバハムート。
そこで生じた黒煙を煙幕がわりに使い、シャドがバハムートに突っ込む。
バハムート「クソアマァァァッ!!」
シャド「今度は封印なんかしないッ!!砕きちっちまえッ!!犬符『オルトロススパーク』ッ!!」
水色に輝くレーザーが至近距離で放たれる。
なす術なく、バハムートはそれに包まれ、爆発する。
その勢いにシャドは後方へとぶっ飛び、倒れる。
魔理沙「シャドッ!!」
シャド「…体力…ぎれね…。」
もうシャドに戦う気力はない。ただ、戦いは終止符を迎えた…筈だった。