※この作品はR-18です。

半人半妖の恋愛奇譚   作:紳爾零士

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ポケモン最新作、発表ですか…。
外注やらなんやらで炎上してますが、やっぱりダイパこの時代にやれるのは嬉しいです。世代なんで。


第222話『黒の月』

逢魔「…もう既に僕一人か。」

 

霊夢「ハァァァッ!!」

 

霊夢と妖夢が交互に前へ出る。斬りかかる妖夢の剣を逢魔は軽々と避け、霊夢の拳を飛んで躱す。

 

時折、やってくる炎の矢は弾幕で相殺。…ある意味、攻守どちらも完璧だった。

 

妖夢「ちょこまかと…!!」

 

麗奈「翔炎『鳳ノ翼』ッ!!」

 

炎が上がる。巻き上がる。

 

逢魔を炎の竜巻が包む。その中では弾幕が乱れ飛び、逢魔の逃げ道をなくして行った。

 

…だが、それもただの時間稼ぎ。

 

逢魔「こんな鼠花火…なんになんだよ…。空白『黒のパラダイスロスト』」

 

玄霧逢魔は火炎流の中、黒い風、黒い弾幕を起こし、竜巻をぶち壊す。

 

霊夢「ッ!?」

 

逢魔「…僕の計画、『幻想崩し』。幻想など、現実から見えるまやかしだ。この郷は君たちが思うほど強固ではない。外の人間が此処に気づけば、楽園は戦地と化す。僕は…この幻想郷の価値のわからない外の人間が、此処に踏み入れるのは癪だ。汚れが綺麗な水面の上に浮かんで、汚泥と化してしまう。」

 

妖夢「…何が言いたいんですか。」

 

妖夢が冷たい声で逢魔に言う。逢魔はフッと笑い、3人を見やった。

 

逢魔「…美しい夕月夜も雲がかかれば漆黒と成る。正義と言うのは汚れであり、それを洗浄する…なんて烏滸がましいことは言わない。…この幻想郷の長になる。それが僕の狙いだ。」

 

霊夢「…出来るわけないでしょ?」

 

逢魔「…僕の能力。『繋がりを操る』程度の能力は、記憶改竄も出来る。僕にしか使えない陰湿で最強の能力だ。その気になれば、貴様らの四肢も秒で崩せる。」

 

麗奈「…最強ってのはさ…。兄さんみたいに…最強って言わない人が最強なんだよッ!!」

 

麗奈の矢が逢魔に向かって飛んでいく。

 

逢魔はそれをバク転で避け、麗奈に向かって走る。

 

逢魔の拳を麗奈は蹴りで受け止め、逢魔の頭にもう一方で蹴りを入れる。

 

まともに入った逢魔に追撃と言わんばかりに霊夢がインファイトをかます。

 

数発、拳や蹴りが逢魔に入るが、逢魔は諸共せず、霊夢が次に放った拳を受け止め、霊夢を後ろへと投げ飛ばした。

 

妖夢「セイヤァァァァッ!!」

 

次は妖夢が縦に斬撃を入れる。

 

逢魔は何気ない顔でそれを指先で受け止め、妖夢の腹を蹴り上げる。

 

妖夢「かはっ…!!」

 

逢魔「…骨まで砕く。」

 

麗奈「翔炎『渇望の矢』ッ!!」

 

麗奈の矢が逢魔の腹に突き刺さる。

 

逢魔「ゴフッ…!!」

 

それと同時に逢魔の服が徐々に風化していく。

 

砂…と言うよりは灰になっていく…と言って良い。逢魔は服を脱ぎ捨て、黒いノースリーブの姿になった。

 

逢魔はガスマスクを脱ぎ捨て放り投げた。

 

逢魔「…残念だ。殺さないでおこうと思ったのに。」

 

逢魔がニヤァと笑った。その顔は以前の彼とはかけ離れていた。

 

霊夢たちの知る玄霧逢魔という男はグラートに似て、この世を舐め切ったような…傲慢な顔だった。しかし今はどうだろう。残るは翡翠の眼の光のみ。顔の色は暗く、闇を知ったような顔だった。

 

逢魔「氷川漣を殺す。…それ以外は心底どうでも良い。命なんて、本当にあるのかすらわからない。自分というだけの人形なのではないか…。傀儡なのではないか。僕は…いつ死んでも良いのに。昔の僕は自身の不死という手錠をかけた。…何千回も何万回も、昔の僕を殺したい。その優しさが…昔の僕に奴は似ている。だから、ムカつく。」

 

麗奈「…子どもね。〇〇だからムカつく。〇〇だから傷つける。…典型的な悪ガキ。アンタは、結局、何がしたいのかわからない。」

 

逢魔「…来いよ。幻想。僕は…夢なんか信じない。」

 

そう呟くと逢魔は、地面を蹴り、霊夢の前へ走る。

 

まるで瞬間移動。瞬きをするよりも早く、霊夢は相殺ではなく、避けることしかできなかった。

 

逢魔は霊夢の顔面を蹴り上げる。

 

それを避け、霊夢はお祓い棒で逢魔の体に一閃を入れる。

 

が、それを逢魔が避け、霊夢に足払いをかける。

 

霊夢「ッ!?」

 

逢魔「何回、こけさせれば…。何回、ぶん殴れば…。気が済むんだろうな…。来い。皆斬佑月刀(みなきりゆずきとう)『儚月夜叉』」

 

逢魔の声に闇から太刀が生えるように現れる。それが剣の形になる。逢魔はそれを抜き、鞘から刀身を外す。紫色に光る刃、その刃にはもっと濃い紫色の稲妻が刻印されていた。

 

逢魔「…人の血を…妖の血を啜った剣こそ名刀となる。全てを切り捨て、月となる刀。…この刀は闇を切り、魂を刻む。良いか。身体の傷はすぐに治るが、魂の傷はすぐには治らねえ。内部から侵食して、言いようもない痛みに苦しみ、そのまま死ぬ。」

 

麗奈「…食らわなきゃ良いのよ。」

 

逢魔「…さて。」

 

逢魔が剣を横薙ぎに振るう。

 

霊夢はそれを空中に飛んで避け、弾幕を打ち込む。

 

逢魔はまた剣を振るう。

 

その斬撃に生じた風に弾幕が空中で爆散する。

 

麗奈「翔炎『鳳ノ翼』ッ!!」

 

逢魔をまた炎の竜巻が包む。

 

それを逢魔は斬り刻む。その後、地面を蹴り、少し離れた麗奈まで斬りかかろうとする。

 

それを横から妖夢が入り、剣をガードする。

 

逢魔「…どこまでやるか、試してやる。」

 

妖夢「…ッ!!」

 

妖夢が逢魔から一旦、距離を空ける。

 

だが、逢魔がそれに食らいつき、斜めがけの一閃を妖夢に打つ。

 

それを妖夢は受け止め、跳ね飛ばす。

 

妖夢「…あなたの剣は無茶苦茶です…ッ!!」

 

逢魔「…別に剣士ってわけじゃないんだ…ッ!!無茶苦茶でも、お前たちを崩せるなら…どうでも良いッ!!」

 

妖夢「ぐっ…!!」

 

妖夢の剣が妖夢の体ごと弾き飛ばされる。そのまま、妖夢は壁に背中を撃ち、気絶した。

 

逢魔「…まずは一人。」

 

霊夢「妖夢…!!くっ!!霊符『夢想封印』ッ!!」

 

霊夢の夢想封印が逢魔を包む。

 

色とりどり虹色に光る弾幕が逢魔を追撃するが、逢魔はそれをも斬り刻む。

 

逢魔「弾幕なんてただの光だ。…光が斬れないなんて、誰が決めた?」

 

霊夢「…仕方ない…。『夢想天生』」

 

…最期の秘儀。博麗家、一子相伝最強の技…『夢想天生』

 

霊夢はその空間から浮いた。

 

霊夢「…。」

 

逢魔「…。」

 

逢魔と霊夢が睨む。

 

初動は霊夢。その拳を逢魔の顔面を殴ろうとする。

 

逢魔はそれを避け、剣を振るう。

 

霊夢は夢想天生により、その刀をすり抜けて、逢魔の頬に拳をねじ込む。

 

逢魔「…くっ。」

 

霊夢「終わりね。」

 

逢魔「…君は強い。だが、拳一撃で勝ち誇らない方がいい。まだ能力の差はわからない。」

 

霊夢「…なるほどね。夢想天生は破られるわけだ。」

 

逢魔のカウンターの拳が霊夢の顔面に入る。

 

霊夢はその瞬間、諦めたように笑い、壁へと飛ばされた。

 

麗奈「…何が…起こったの…?」

 

麗奈から見れば、殴られた逢魔が霊夢に殴り返した…だけにしか見えていない。それが異常なのだ。

 

逢魔「…現実から、空間から繋がりを廃した君の存在をもう一度、空間に繋げた。そんな荒技が僕なら可能だ。」

 

霊夢「…うぅ…。」

 

逢魔「…終わりだな。博麗の巫女。」

 

逢魔の刃が霊夢の首に伸びる。

 

逢魔「…消えろ。」

 

?「…レーヴァテイン。」

 

その紫の刃を…横からやってきた少女の焔の槍が弾き飛ばした




では次回。ではでは。
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