サボってたわけ…じゃないのよ?
時間を頂きまして、この半人半妖の恋愛奇譚ですが、今回を以って最終回とさせていただきます。まだ回収できてないこととか、勿論ありますが、やはり、ネタ切れが顕著になってきまして、そのため、こんな変なところで終わらせて頂きます。誠に勝手ながら、応援してくれていた読者の皆様に感謝を込めて、新たな門出として、先ずは長らく続いていた此方の作品に敢えてピリオドを打ちたいと、ケジメをつけたいと思っておりました。ある意味で綺麗な終わり方をさせていただきます。また、漣たちとはいきませんが、また、『東方×バトル×エロ』の作品を書きたいとも考えております。というか、其方を始めるにあたっての一種の終わりと申しますか、新しいものを書きたいがために、今まで続いていた此方の作品を終わらせたいと思います。続きは後書きで。
…海岸沿いで男は一人、眠っていた。
先の戦いで消耗した体を癒す為、家族とともに外へとやってきた。
陽奈「お父さん!!」
漣「…ふわぁぁ…陽奈。」
長女である、氷川・陽奈・プリズムリバーが男を呼んだ。日差しが照り付け、白い砂浜に程々についた筋肉質な身体がよく映えていた。
陽奈「せっかく来たのにさ。寝てばっかりいたらそんじゃんっ!!」
漣「…それも…そうだな。」
男は海に浸かっていく。
男にとっては人生三度目の海であった。周りを見渡せば、家族が、友人が、嬉々として初めての海を満喫していた。
スカーレット姉妹は苦手な波すら忘れて、二人でパシャパシャと水を掛け合っていた。その様子を和やかに見る十六夜咲夜。その横には赤ん坊の眠っているゆりかごがあった。十六夜斬夜だ。
フラン「あはは!!お姉様、そーれ!!」
レミリア「何をっ!!きゃっ!!やったわね!!」
咲夜「…貴方もいつか、この海で遊ばせてあげるわ。大きくなってね。斬夜。」
赤ん坊はそれに応えるように声を上げた。
響奇「うわっ!!母さん、頭、流されてるっ!!」
蛮奇「えっ!?マジだっ!!」
蛮奇と響奇はお揃いの赤い水着に身を包み、浮き輪を使ってぷかぷかと浮かんでいた。その横に紫苑がラッコのように浮かび、ぼおっと…空を見上げていた。
紫苑「…楽しい。」
蛮奇「しぃちゃん!!頭、とって!!」
ただひたすらに浮かび続ける紫苑と蛮奇。
頭はこつんと紫苑の頭に当たり、ことなきを得た。その後は友人二人、元気に笑っていた。ここまで依神紫苑が笑うのは蛮奇と出会ってからはごく普通のことになっていた。
シャド「海なんて久しぶりに来たわ。…当分、水なんて見たくないけど。」
シャドと永遠亭はただ砂浜で揺蕩う波を眺めていた。白い大きなハットがシャドの印象をガラリと変えている。目の前ではしゃぐ、メディスンと魔理沙の様子を和やかに見つめ、羽をバサバサと動かしていた。
シャド「アンタは良かったの?…何も言わなくて。」
幽香「余計なお世話。…フラれるのは嫌だもの。」
シャド「意外ね。あんたがそんな、弱気言うなんて。」
幽香「…恐れられるのは得意だけど、愛されるのは…苦手なの。」
二人は感傷に浸りながら、太陽の光が反射する水面と元気にはしゃぐ二人の少女をただ、母のように慈愛に満ちた目で見ていた。
博麗親子と八雲紫もまた優雅に楽しんでいた。
霊華「ほらほらっ!!置いてくわよっ!!」
雷夢「うぅ…!!待ってよ、お姉ちゃんッ!!」
博麗姉妹は初めての海なのに慣れたようにバシャバシャと泳いでいた。霊夢と紫は大きなゴムボートの上で日傘をさして、二人の様子を見ていた。
紫「漣さん、ご無事でしたのね。」
霊夢「あら?信じてなかったの?」
紫「…私だって心配ぐらいするわよ。」
むすっとした紫の顔を笑いながら、ほっぺたを突っつく霊夢。その様子はまるで恋人のようにも旧知の友人のようにも…見えた。
紫「…霊夢。よく頑張ったわね。」
霊夢「それが私の役目だもの。」
豊姫と依姫、サグメは久々の地上を楽しんでいた。3人とも白い砂浜に足を伸ばし、美しい身体を焼いていた。
依姫「…姉様。そろそろ、泳ぎませんか?」
豊姫「…だって泳ぐの無理だもん。」
不貞腐れたようにむすっとする豊姫に依姫は半ば諦めたような笑みを浮かべた。サグメは漣を探しながら、周りを見ていた。
依姫「はぁ…わかりました。では、私は泳いで参ります。」
豊姫「え?…ま、待ってよ〜!!」
大月神流弦は妻である和泉と共に空を眺めていた。
和泉「泳がなくていいんですか?」
流弦「…いいや。此処でお前と過ごす時間の方が好きだ。」
和泉「もおー。なんでそんなこと言うんでしょうか。意地悪ですね。全く。…でも、同感です。」
和泉は仄かに顔を赤らめながら、月夜見に身体を預けた。
…あの戦いを終え、狗神一家はそそくさと去ってしまった。彼女らにも役割がある。ただ、また何処かで会えると漣は信じている。
リリカ「なんか、暗い顔してる。ほらほら!!遊びましょ!!」
漣「あ、あぁ。」
漣とプリズムリバー三姉妹はいつものように楽しく過ごしていた。大きな戦いを終え、心の傷を癒すためにみんなを連れて此処にやってきた。
メルラン「おお!!見てみて、お胸が流されるー!!」
ルナサ「ば、ばかっ!!ちゃんと水着着なさいっ!!」
リリカ「やんっ、メル姉のえっち!!」
…それ以上のことはしてるのだが。
メルランの流された水着を探したり、ルナサと一緒に泳いだり、リリカや陽奈と砂のお城を作ったり、たくさんのことを満喫した。
妖夢「みなさん!!ご飯の用意ができましたよっ!!」
妖夢の掛け声に氷川漣たちは近寄っていく。
そこには肉にサラダにご飯にパンに、スープに…色々、たくさんのものが机に並べられていた。
全員『頂きまーす!!』
…こうやって、平和に飯を食うのは何日ぶりだろうか。漣はたくさんのことを思い出しながら、家族と笑い合いながら、ご飯を食べていた。その様子をみる四つの影。何も言わず、ただ漣の様子を眺めていた。
我が子の…我が弟子の様子を。
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…英雄の名は『氷川漣』。
起こりうる全ての異変を終わらせた、最強の半人半妖。これは彼と家族と友人による、ただの恋愛奇譚。彼が生きる限り、物語は褪せることはない。ただ、揺蕩う水の如く、穏やかに平穏に時間が過ぎてゆく。
半人半妖の恋愛奇譚『完』
皆様、2年と少し…ですね。
沢山の皆様にご愛読していただき、誠に有難う御座いました。始めた当初は誤字脱字に地の文なしに…酷いものです。今でも結構酷いですけどねw
急に終わらせた理由ですが、まず一つに矢張りネタ切れが顕著に出てしまっている点。そして、ワンパターン化してしまう点がありました。結局、日常編が書けず、戦うばかり…。まぁ、これからもそんな物を書いていくと思いますが、氷川漣とはこれにてお別れになりますね。
バハムートや鬼形獣のこと、中途半端なまま終わっちゃってすみません。此方は…おまけとして、書くかもです。
新小説に関してはまだ決めかねてます。次のヒロインは…『藤原妹紅』になるかと。となると…彼女たちも出ますよね。はてさて。
では、長らくこの『半人半妖の恋愛奇譚』を読んでくださった全ての皆様!!誠に有難うございました!!そして、コラボしてくださったどんだ〜様、転著笑様!!こんな駄文小説とコラボして頂き有難う御座いました!!また、何かご縁があれば、コラボなりなんらかの形で交流させていただきたいなと思っております。
それでは皆様、新小説『東方殺刃記(仮)』で会いましょうっ!!ではでは!!