では、本編!!どうぞ!!
漣「…来い。」
神「行くぜェェェェッ!!」
先程の攻防戦とは一転、彼は攻撃をバンバン撃ってくる。ふむ。先程まで、回避に専念していたが、次は攻撃か…。俺は彼の攻撃を読み、右拳を左で、左拳を右で、弾幕を撃ってくる動作をすれば、腹を殴る。…彼は俺のこの力をただの未来予知だの、反射スピードの違いだのという見立てのようだが…。そして、先程の彼の魂の叫び…。…『何がわかる!!』か。
漣「…神君。君の問いに一つ、答えてあげよう…。」
神「あ?何を言って…!!」
漣「… …レミリア、フラン、妹紅、文、咲夜、さとり、映姫、椛、紫、諏訪子…。」
神「ッ!?」
漣「…どうかしたのかなッ!!」
彼の動きが少しノロマになる。陰湿だが、彼にはこのような攻撃が一番聞くようだ。一瞬の隙をつき、右足、左足、右足と蹴りの3連撃を彼の頭部に決め、後方に飛んでいった彼の体を追いかける。そして、彼の両足を持ち、回転をかけてぶん投げる。
漣「君はッ!!彼女らが大事なのだろうッ!?守りたいのだろうッ!?なのにッ!!今はやられっぱなしではないかッ!!」
神「うる…!!」
漣「うるさい!!お前に何がわかる…か。わかるさッ!!俺と君は似ているからなぁッ!!」
俺は彼の言葉を遮り、尚も飛んでいく彼の体に弾幕を放つ。彼は地に降りて、機敏な動きで躱す。俺は地面を蹴り、彼との間合いを詰め、インファイトを決める。勿論、先程のようにやられる前にやる、殴られる前に相殺、蹴られる前に相殺という感じに彼の一手先、一手先で常に攻撃する。
漣「俺にも守るべき者がいるッ!!守るべき場所があるッ!!愛する者がいるッ!!だから、己を鍛え上げ、神の境地に立ったッ!!時には死の瀬戸際を彷徨うこともあったッ!!脆弱な己を悔やむ事もあったッ!!だか、泣き言は言っていられないッ!!愛する為に強くなるッ!!守る為に力をッ!!強大な力を求めるッ!!君はどうだッ!!何のために力を求めるッ!!何のために!!この俺に牙を剥くッ!!」
神「…ッ!!そんなの…!!決まっているじゃないかッ!!アイツらと…ッ!!一緒に生きるッ!!アイツらを守るためだよッ!!」
…ッ!?見切れなかった。彼の拳が俺に届いたッ!?彼の左拳が俺の頬を掠め、そこから少し血が飛ぶ。…そうか!!それが君の覚悟かッ!!
漣「…その域やよしッ!!タイムリミットまで、本気でやりあおうじゃないか!!」
先程から続く、この攻防戦。神君の攻撃を俺が読み取り、相殺する。神君のイライラが俺にも伝わってくる。我慢できなかったのか、神君は後ろにバク転で飛び、先程、シャドが邪魔をした技の構えに入る。
神「喰らえッ!!焼却『ブレイブバースト』!!」
漣「幻想『穿つ努力の極光』!!」
…相対する二つのレーザー。しかし、僅かながらも俺の方が強く、彼のレーザーを押し切る。勿論、彼は機敏な動きで避け、ノーダメで来るが…タイムリミットまであと少し。彼の心には僅かながらに覚悟と恐怖があった。
神「…認めるよ…。お前は強いッ!!だが、俺は負けない!!今の俺は負ける気がしねぇぇ!!いくぞッ!!魔天『ハザードモード』!!」
…彼の力が彼に集まる。彼の心の声が聞こえなくなる。いや、もう既に彼には自我はない。…諸刃の剣って奴だな。
神「…!!」
漣「グハッ!!」
彼の拳が俺の腹に直撃する。その威力は先程のアサルトモードとかいうものに似ているようで違う。此方の方が圧倒的に上だ。心の声は無くなっているが、殺気はビンビンに感じている。…何だこれは。最早これは…ッ!!
漣「殺す気かッ…!!」
神「…ッ!!」
彼の拳が次は俺の顔面に当たる。更に彼は俺に向かってインファイトをしてくる。俺は全ての攻撃を腕をクロスしてガードするが、腕が折れそうなくらい痛い。もう、骨の何本かは折れているのかもしれない。…出し惜しみする必要は無いな。
漣「…幻想『夢想天生・神』!!」
俺は霊夢の夢想天生もどきを使い、彼の攻撃を避ける。彼に自我がないのはわかっているので何もできやしないだろうが、これが切れた時、彼は俺に圧倒的な力を示し、俺は倒れてしまうだろう。俺は彼に拳圧をかまし、彼の体に傷をつける。拳と拳のぶつかり合い…。こちらにもタイムリミットがあるのにこれでは…!!
レミリア(神)「ちょっと!!あれ、神、大丈夫なの!?」
シャド「…安心しな。嬢ちゃん。別に死にやしねえよ。…あんのガキィ…。この俺の闇を一瞬、超えやがった。」
神君の攻撃を避け、拳圧で攻撃をする。神君はそんなことは御構い無しに俺に向かってきて拳や蹴りをかまそうとしてくる。俺はその彼の体を背負い投げして地面に叩きつける。だが、彼は受け身を取り、俺に足払いをかける。俺はバク転で避け、彼の頭に蹴りを入れる。すると彼は右方向に体ごと飛んでいくが、空中で回転し、地面を蹴って俺に殴りかかってくる。俺は右手で彼の左拳を掴み、後ろに投げる。
漣「…終わりだな。永魔神!!」
俺は彼に白いレーザーを何度も何度も打ち込む。威力が霊夢に劣るなら、と質より量にしたのが正解だった。次に神君の方向を見ると、彼は地面に倒れていた。
レミリア(神)「…神が…負けるなんて…!!」
シャド「…流石にやりすぎだな。まさか、アイツのありとあらゆるものを視る能力がここまでなんて…。」
レミリア(神)とフラン(神)が神君に寄っていく。
神「う、うぅぅ…。れみ…りあ…。俺…負けちまったよ…。」
レミリア(神)「大丈夫!!貴方は強かったわ!!今回は敵が悪かっただけで…!!」
神「フランも…ごめんな?こんな情けない姿…見せちまって…。」
フラン(神)「うぅ…ぐすん…!!神が無事ならいい…ッ!!ずっと元気で居てくれるなら…負けたって良いよ…!!」
レミリア(神)とフラン(神)は泣きながら、神君と抱擁を交わす。ありとあらゆるものを視る能力を解除していてよかった…。これは、頭が痛くなるくらいの感情の質量だな。
シャド「…やりすぎだぞ。漣。お前、何で最後の最後で一瞬、フルパワーになったんだ?あんなの食らったら、いくらあのガキだって…。」
漣「…あそこでフルパワーにならなかったら、負けていたのは俺だったかもしれない。彼は凄いよ。」
ルーミア「大丈夫!?レン!!あー!!もう!!こんなに傷だらけになって…。」
ルーミアが心配そうに駆け寄ってくる。ん?勿論、大人の姿だよ。ペタペタと俺の体を触ってくる。心配してくれるその姿は愛くるしいもの、この上なかった。
漣「…ルーミア。」
ルーミア「何?」
その瞬間、俺は彼女の唇を塞ぐ。彼女もそれがわかっていたのか、俺の唇を優しく割り、舌を絡めてくる。彼女には見えていないが、神君たちがこちらを見ていて、少し恥ずかしい。
ルーミア「ぷはっ…。もう…。したいなら最初から言えば良いのに…♪」
漣「ごめんな?ふふ。さて、神君も見ていることだし…。今日はこの辺で。日ももう沈みかけている。今日は、ウチに泊まっていくと良い。客人を泊まらせるくらいの部屋はあるだろう。」
神君達は申し訳なさそうに「ありがとう」と言い、俺について来た。彼らはルナサの料理をとても美味しそうに食べ、俺は自然と笑顔になった。その夜…。いつものように月を見ながら酒を飲んでいると、神君がやってきた。
神「…なぁ、漣。」
漣「うん?なんだい?」
神「…なんでお前は、レミリアとフラン以外の俺の恋人の名前を言えたんだ。しかも、タイムリミットのことだって…。」
漣「…そうだね。説明しておいた方が…良さそうだ。」
俺はお猪口に残っていた酒を一息に飲み、口元を拭う。ちなみにだが、俺の姿はいつもの着物姿で、胸元がみえている。よく色っぽいだのなんだの言われるが、愛着があるので良いだろ?別に…。
漣「…俺にはね。未来も過去も、そして心の声さえ文字として見える。」
神「心の声…。」
漣「そう。君の攻撃がわかったのは、君が攻撃する前の思考を読み取ったからだ。でも、最後の姿には自我が無かった。だから、避けることが叶わなかったんだ。…わかってくれたかな?」
…おっと。もうこんな時間か。神君に貸した着物はブカブカだし、万に一つもあり得ないが、風邪をひいてしまっては大変だ。
漣「俺はもう寝る。君も早く寝たまえよ?青年。」
それだけ神君に言い残し、俺はルナサの布団に入り、陽奈とルナサの間で寝る。陽奈がいる理由?それは…秘密だ。
許してくれ…。
終わり方が見つからんかったんや…。