そして、漣くんのチートぶりが垣間見えると思う…。
では、本編、どうぞ!!
第31話『懐かしさと月と戦争と』
漣「…また、懐かしい客がやってきたな…。」
?「久し振りね♪漣♪」
…そんなにひっつくな…。
こいつは俺の友達、綿月豊姫。
妖怪と月の民がここまで仲良くしても良いのだろうか。
?「お姉様!!いきなり飛びつかれてはお師匠様が困ってしまわれます!!おやめください!!」
豊姫「えぇ…。いいじゃない。久しぶりの漣分。吸収したいじゃない!!」
…何?漣分って。
俺のことを師匠と慕っているこの子は、豊姫の妹、綿月依姫。
漣「…てか、ここに来ても大丈夫なのか?穢れが何たらかんたら…。」
豊姫「大丈夫よ♪婚約者の貴方と会えない方がどうにかなりそう♪」
婚約者、ねぇ…。
思えば、数百年、いや、最早数えるのも面倒なくらい前か。
こいつらと出会ったのは…。
—————俺の母は、月の都出身だった。
母の命日には、決まって、地上より発展している月の都に行き、1日を過ごしていた。少しの弔いになれば良いと思って。
依姫、豊姫と会ったのは、母が死んで間もない頃。
まだ、地上の家屋は少なく、都というのはきわめて少なかった。
しかし、月の都は、科学力が進歩し、大体は中華風の建造物だ。
また、特徴的なのは、月の民は死なないということ。
彼らは地上の『穢れ』というものを嫌い、俺たち、妖怪や地球人に敵対意識を持っている。
え?なら何故、母さんは妖怪である父さんと共に籍を入れたのか、だって?
父さん、『氷川戀真』は、能力を持っていた。
『ありとあらゆる不浄を消し去る』程度の能力。
父さんの前では、邪な考えを持つ人物は、その考えおろか、存在すらも抹消される。しかし、改心さえすれば消えることはない。
…何言ってるかわからないが、とにかくチートだ。
この能力のおかげで、父さんは一切病気にかからなかったし、彼の刀や包丁は錆びることが一切なかった。だから、妖怪でありながら、月の都へ行けたんだ。
俺は、穢れない体質……らしい。
よくわからんが…。
漣「こいつらとは、まだ、こいつらがちっちゃな頃に出会ったんだ。」
リリカ「へぇ…。」
豊姫「初めて会った時に、告白されたのよ〜。」
メルラン「はぁぁ!?」
漣「…変なことを吹き込むな。」
豊姫「痛っ。いったぁい…。殴ることないじゃない〜。」
漣「当然の報いだ。」
依姫「お姉様、御冗談でもそのようなことは。この者たちは、お師匠様と恋仲である、と御説明、申し上げましたよね?」
…ほんと、こいつら、変わらんな。
しかし、『師匠』か。
今思えば、師匠も月の都で暮らしてたよな。
……『紅 顎』…。
地球出身の白髪の青年で、剣の太刀筋は妖夢なんて足元にも及ばない。
最強の剣士だ。
そんな師匠に教えられ、ここまで来た。
次は俺が師匠と呼ばれるようになった。
…妙な話だろ?
依姫「お師匠様は、私に剣技や礼儀作法を教えてくれました。それでも、あの時のような本気のお師匠様には、到底敵いません。」
ルナサ「…?あの時?」
漣「…シャドの事件か。」
…懐かしいな。
さっきも言ったように、月は文明として地球よりも進化している。
そして、月の放つ力は、妖怪を強くする。
その原理は俺にはわからんが、月の魔力って奴だ。
その魔力、そのものを手にしようとした男がいた。
闇のように黒く、影のように神出鬼没のその男を俺たちは『シャド』と呼んだ。
『闇っていうのはな、何処にでもあるもんなんだよ。なぁ、氷川漣!!』
————————その男が来たのは、豊姫も依姫も立派な女性になった頃。黒の着物を着て、影のような力で月を攻め立てた。
目つきも鋭く、腰には刀を携えていた。
口を歪め、少し笑っている。
『俺は人の怨みそのもの。貴様らが俺を倒すことは不可能だ!!』
その男は、自らを『暗黒神シャド』と呼んでいた…。
テストやらなんやらがありましてねぇ…。
今回からオリ異変編!!
『闇月異変』編、始動!!
永夜抄組も出てくるよ!!
では次回!!
ではでは〜。