第7話スタートです。
?「…おやぁ?朱雀。何故、魔神がまだ、生きてるのかなぁ?」
朱雀「ッ!?」
周りが凍りつくような殺気。なんだこれは?神にも近しいその力の流れにそこにいた誰もが疑問視した。
?「ま・さ・か…。裏切るなんて言わないよなぁ?お前を拾ってやったのは何処の…誰だ?」
背後から聞こえる低く、威圧するかのような声。振り向くとそこには白いローブのようなものを着ている男が立っていた。
?「…叢雲。ラミア。」
叢雲「…やっと。やっと死ねるのか?」
ラミア「ふふ。そうかもね。」
その男の背後から音もなく、男が2人…出てきた。いや?1人は女か?
ラミア「あら?ふふふ…。レミリアちゃんとフランドールちゃんじゃない。久しぶりね?て言っても…ここ、300年は昔かしらね。まだ、あなた達のお父様とお母様が生きていた頃だから…。」
ラミアはレミリア(神)とフラン(神)の頰を愛おしそうに撫で、ニヤリと不気味に笑う男のような姿をした女。ラミアと呼ばれていた。
レミリア(神)「…おばさま…。」
ラミア「…お姉様…でしょ?本当…出来の悪い子。」
そう言うとラミアはレミリアの顔をぶん殴った。
レミリア(神)「ッ!?」
神「レミリア!!」
シャド「テメェ…なにしやがる…。」
ラミア「あら。貴方が言えることかしら。ふふ。私はラミア・スカーレット。吸血鬼、ヴラド・シェペツュの正式な…血族よ。よろしくね?弱小妖怪さん達。」
…糸菜よりも陰湿な感じがする。なんだこいつは…。淑女のように挨拶をしているがこいつは…正真正銘の悪魔だ。
叢雲「…月夜見…。お前なら俺を殺せるか…?それとも…罪を悔い改め、下自民にようにメシアの軍門に下り、死ぬか…。選べ…。」
月夜見「不死は貴様の望んだこと。もう、俺たち月の民に構うな…。罪人。」
着物の男…叢雲はゲラゲラと笑った。
叢雲「罪人…。罪人かぁ…。俺をこんなに壊したのは…誰だ?お前ら、月人…。違うか?月夜見…!!」
月夜見「言っても聞かぬようだな。愚者め。」
月夜見は、右の剣先を叢雲に向け、威圧した。…この2人は朱雀達のように会話はできないだろうな。殺意が尋常じゃない。
叢雲「…愚者は貴様だ。月夜見。神は…いつもそうなのか…。弱者を…愚者と宣い…あまつさえ、恋などと言う愚行に走る…。貴様は神ではない…。ただの半妖だ、月夜見!!」
月夜見「…恋が愚行か…。ならば、証明して見せよう。恋は愚行ではない!!確かに必要なものだとなッ!!」
?「…下らん。」
2人の会話に白ローブの男が反応する。…あの男がメシアとか言う奴なのか?何か長い錫杖を持っている。顔は…見えないな。
?「神よ!!他種族に恋をする神よ!!今宵は挨拶に来たのみだ。あまり無作法なことはしたくない…。しかし!!俺たちにたてつくと言うのならば、ここで貴様らを絶命させるしか救済の道は無い!!この世に魔神が生きていることが…罪なのだ!!」
漣「…この世に生きていることが罪…だと?」
…久しぶりに頭に来た。対する白ローブは俺に冷ややかな目を向け、口をニヤリと歪ませた。
?「あぁ。そう言ったが?」
漣「この世に生きていることが罪の奴は居ない!!彼は、お前と違って自分自身の為だけではなく、他人の為に生きている!!それを罪と言えるほどお前は偉いのか!!堕天使め!!」
?「…お前とは意見が合わんようだな。幻想神…。ならば良いだろう!!死に晒せ、幻想の神々よ!!恋などと言う愚行に走る貴様らのその弱さ!!悔いるがいい!!聖符『天使の鎖』!!」
白ローブの男が更に掌を翳す。すると空から青白い鎖が現れ、神君、シャド、ルーミアの3人を拘束した。
漣「シャド!!ルーミア!!」
フラン(神)・レミリア(神)「神!!」
神「くそっ!!なんだよ…!!これ…!!」
?「天使の拘束具だ。魔神族のような闇を得意とする者の為に作られた…。決して切れも離せもしないぞ?」
…よくもルーミアを…!!俺は白ローブの男に殴りかかろうとする。しかし、叢雲が白ローブの男の前に立ち、俺の攻撃の邪魔をしようとしてきた。だが、叢雲を月夜見が剣をクロスして突進し、地面に打ち付けた。
叢雲「チッ…!!…なんだよ…。お前が相手か?月夜見。」
月夜見「…氷川漣も、永魔神も殺させるわけにはいかないのでな。ここでお前を殺す!!神滅『迦楼羅十字斬』!!」
叢雲「良いぜ…。不死『鳳凰飛翔脚』!!」
月夜見の炎を纏った十字状に飛んでいく刃を叢雲が蹴り飛ばす。更に、叢雲は月夜見に間合いを詰めると月夜見の腹を蹴り、月夜見を横方向に飛ばした。
和泉「月夜見様ッ!!」
ラミア「月夜見?そうやって自分自身を犠牲にして何が楽しいの?ふふふ。絶命『フルンティング』」
ラミアは自分の手首を切るとダラダラと滝のように血が流れ出す。数秒後、その滝のように流れる血が凝結し、剣の形となる。フルンティング…。伝説の剣で確か…血を吸えば吸うほど強くなる…だったか?紅魔館の本に書いてあった気がする…。実体化した剣を持ち、先程の蹴りをくらって倒れている月夜見の胸に刺した。
月夜見「ガッ…!!」
漣「月夜見!!」
?「よそ見をしている場合か!!」
白ローブの男が薙ぎ払うかのように振るった錫杖が俺の頭に直撃する。くそっ…!!なんと言う威力だ!!頭がジンジンと痛む。額からダラリと血が出ているのを感じる…。
神「くそっ!!」
シャド「おい!!ガキッ!!」
神「あ!?なんだよ!!」
シャド「後は…頼んだぞ!!」
そう言うとシャドはかろうじて動く右腕で鴉を神君の鎖へ飛ばす。傷がついた鎖が徐々に崩壊していくと神君がアサルトモードを使い、白ローブの次の手で振るった錫杖を受け止め、白ローブの男に蹴りを入れる。
?「まさか…。あの鎖を切ってしまうとは…。」
神「大丈夫かッ!!漣ッ!!」
漣「情けないな。自分の感情に飲み込まれて周りが見えてなかった…!!」
—————————紅蓮『輪廻転生乃炎』
?「ほう…。」
神「いくぞッ!!漣ッ!!」
漣「あぁ!!」
俺たちは互いに攻撃を繰り広げ、白ローブの男に対し、善戦していく。だが、白ローブの男は俺たちの攻撃を清々しい顔で受け止めている。やはり、心が落ち着かなければ、本気の力は出ない…か。
和泉「月夜見様ッ!!」
月夜見「来るなッ!!」
一方、月夜見の方では、倒れていた月夜見の胸にフルンティングが深々と突き刺さっていた。
叢雲「おい。俺の獲物を奪うなよ。」
ラミア「貴方じゃ勝てないわ。この子、強いから。」
和泉「月夜見様…!!月夜見様ッ!!」
和泉の目からは涙が流れていた。月夜見は自身の能力で不死身ではあるとはいえ、出血量が桁違いだった。
ラミア「ふふ。フルンティングはね?血を吸えば吸うほど強くなるの。貴方の血は格別ねぇ…。ふふ。どれほど強くなるか…。楽しみだわ。」
叢雲「チッ…!!また1人、愚者の命が消える…か。」
和泉「やめてくださいッ!!できるなら…!!月夜見様ではなく…!!私を…!!…殺して…!!」
最後の言葉はとても小さく、カスレていた。しかし、叢雲とラミアは聞く耳を持たず、月夜見の胸にフルンティングを貫通する勢いで…ゆっくりと刺して行った…。
月夜見「や、めろ…!!死のうと、するな…。和泉…。お前が…死ねば…ハァ…。俺は…誰を…愛せば良いのだ…!!」
和泉「…そんなの…!!私も同じです!!貴方が死ねば…私は…私はッ!!誰を愛せば良いのですか!!私には…貴方しか…貴方しか居ないのです!!だから…死なないで…!!生きてください!!月夜見様ッ!!」
…その瞬間、そこに居た全ての人が、妖怪が目を疑った。
叢雲・ラミア「ッ!?」
ラミア「何処へ行ったの!?」
月夜見「…わかった。」
そう。深々と刺されていたフルンティングは、地面へと突き刺さり、月夜見はそのフルンティングから常人離れの速度で抜け出し、ラミアの後ろから二本の刀を振りかぶっていた。
ラミア「ッ!?」
月夜見「神滅『龍翔日輪斬』!!」
先程まで、苦戦していたラミアの背後から炎を纏った刃を振り、傷をつける。ラミアは何が起こったか、分からず、その場に倒れてしまった。
叢雲「…面白え。来いよ。」
月夜見「…一つだけ。貴様に言っといてやる。恋は愚かな行為では無い!!貴様の心理は机上の空論!!俺の心理はこの拳の中にある!!」
月夜見は右拳を天へと大きく掲げ、言った。
叢雲「どうでもいい。殺すッ!!」
月夜見「…いや、俺がお前を殺す!!」
それは炎を纏った刃と拳の衝突、数秒前の出来事だった。
またやっちまった…。
輪廻転生乃炎は落ち着かないと最大以上の力が出せません。
つうことで次回!!
ではでは!!