※この作品はR-18です。

半人半妖の恋愛奇譚   作:紳爾零士

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夏休みだぁ!!駄文だぁ!!ということで。(どういうことだよ)


第63話『夢幻と過去と審判と』

夢幻姉妹…。

人の命などどうとも思っていない悪魔の姉妹。

夢幻館の主人であり、死の天使、サリエルに仕える。

 

サリエル「…ボロボロではないか。」

 

夢月「す、すみません。ヘマしてしまいました。」

 

幻月「む、夢月は悪くありません!!わ、私の責任で…!!」

 

ある日、魔界に巫女を率いた村の男どもが攻めてきた。

男どもは弱かったが、巫女が強く、幻月は翼を少し赤く染め、夢月に関しては服の所々が焼け切れている。

 

サリエル「…して、巫女達は倒したのか。」

 

夢月「はい。噂に聞く博麗の巫女とは別の巫女でした。本人は巫女ではなく、ただの古びた寺の僧侶と言っておりました。」

 

サリエル「…ふむ。」

 

?「サリエル様ぁ?お客様ですよぉ?」

 

サリエル「…エリス。」

 

エリス「如何なさいますかぁ?」

 

金髪で悪魔の羽が生えた少女、エリス。

星のステッキを持っており、サリエルの右腕と言っても過言では無いほどの実力者である。

 

サリエル「今は取り込み中だ。お客人にはお引き取り…。」

 

?「それが引き取るわけにもいかねぇんだわ。なぁ?サリエル。」

 

サリエル「!?」

 

そして、エリスの後を追い、館内に入ってきた背の高い男。

影のように黒い見た目から『シャド』と呼ばれ、生まれ持っての才と実力を持つ。魔界では、彼の右に出るものは月に住む彼の友人、氷川漣のみとされる。

 

サリエル「しゃ、シャド様!?」

 

シャド「よう。元気にしてたか?」

 

サリエル「は、はい♡私めは元気でございます♡」

 

サリエルの変わりようで察せるかと思うが、シャドはかなりの美男子で、当時の悪魔には珍しい寛大な性格である。

そのため、彼に恋する女性も多く、サリエルやエリスも例外ではない。

 

シャド「それで?そこの二人はどうしたんだ?サリエル、まさかとは思うが…。」

 

サリエル「め、滅相もございません!!彼女らは、魔界を攻めてきた不埒な軍勢を鎮めただけのこと!!そのため、このような姿をしておりまして…。」

 

シャド「ほう。」

 

そう、返事を返し、シャドは上着に手をかける。

そして、その上着を夢月にかけ、幻月にはライダースジャケットの下に着ていたTシャツを着るように支持する。

何もわからないまま、二人はシャドの服を着て、シャド自身は半裸になる。

 

サリエル「しゃ、シャド様!?そ、そのようなお姿では、お風邪を引いてしまいます!!幻月、夢月!!す、すぐに返しなさい!!」

 

シャド「返さなくていい。」

 

サリエル「で、ですが!!」

 

シャド「…あのなぁ。サリエル。いくら、戦った後とはいえ、女の子があんな格好していちゃまずいだろ。それにさっき俺に言ったように、こいつらも風邪をひくやもしれない。そんな時にこのままで居ろというのはあまりにも酷だ。俺も大事な部下に風邪を引かれたら後味悪いしな。」

 

ポンポンと幻月と夢月の頭を優しく叩く。

 

サリエル「…もしかして、シャド様は夢幻姉妹のことを…?」

 

シャド「あぁ。実に気に入った。この二人は俺の…。」

 

サリエル「…俺の?」

 

シャド「…義妹(いもうと)とする。」

 

一同「…はぁ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャド「…ん?」

 

…懐かしい、夢を見た。アイツらと初めて出会ったときの記憶。

あの後、本当に義妹にしちまったんだっけ…。

 

夢月「…お兄ちゃん…。」

 

シャド「…ごめんな。」

 

俺の寝ているベッドの上に上半身を乗せて、眠ってしまっている夢月。

 

漣「…目が、覚めたか。」

 

シャド「…。」

 

目頭が熱くなる。

布団をギュッと手形がつくまで、握る。

 

シャド「…俺は、何も守れなかった。自分の意志を…、義妹達を守るということが…できなかった…!!」

 

漣「…聞け。たしかにお前はこいつらのことになると前が見えない。悪魔王としての威厳とか、そんなものもあるかもしれない。」

 

シャド「威厳なんて関係あるかッ!!」

 

俺は漣の胸ぐらを掴む。

 

シャド「俺はたしかに王だ!!だが、それ以上に俺は仮にもこいつらの兄貴なんだよ「…!!こいつらの悲しむ姿は見たくないんだよッ!!」

 

漣「…家族のいなかったお前が初めて掴み取った守りたいもの。お前がどれだけそいつらを愛しているかは、わかっているつもりだ。だからこそ、俺の言葉に耳を傾けろ。」

 

シャド「…。」

 

漣「…夢幻姉妹は、人を殺さないという約束のもと、幻想郷への介入を許可した。」

 

…一瞬、耳を疑った。

何故、この男はそこまでするのか。

一度、二度ならず、三度も拳を交わし、敵対した相手に対して、何故そこまで…。

 

シャド「…お前は…。」

 

漣「ん?」

 

シャド「なんで、そこまでするんだよ。」

 

漣「…ふふ。」

 

シャド「なっ!?笑い事じゃねぇぞッ!!」

 

漣「笑い事だよ。そんなちっぽけなこと。理由なんてわかりきってるだろ?」

 

シャド「…。」

 

漣「お前と俺が友達だからだよ。」

 

…この男は…。

また、俺の目頭が熱くなる。

 

漣「おいおい。起きるだろ?泣いているとこなんて見られたらみっともないぞ?」

 

シャド「…あり…がとう…!!」

 

太陽と月。

この男はいつも何かを照らし、暖かく見送る。

…この男には勝てないと痛感した瞬間だった。

この後、幻月、夢月が俺に泣きながら抱きついてきて、漣の彼女、妻らと飯を食うという平和な1日を過ごし、彼女らもここに住むこととなった。




どんどん居候が増えていく…。
しかも、次はオリ異変だし。
これが終わったらしばらくはほのぼのを出したい。
では次回。
ではでは〜。
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