生徒会はオトナになりたい~『羞恥淫』な生徒会~ 作:めるぽん
秀知院学園!
国の将来を担うであろう名家の子息令嬢が集まる、偏差値77の超エリート校!
そんな彼ら彼女らの規範となるべく生徒会の面々は、尚の事エリートである!
……しかし、忘れてはいけない。
いくら優秀な若者とはいえ、彼ら・彼女らも、『思春期』である事には変わりないのだ。
……つまり、性への興味が最も旺盛な時期の真っ只中に居るということである。
それは、いくら優秀であるからとはいえ……
いや、むしろ日頃『優等生の中の優等生』として振る舞わねばならないというストレスから来る反動で、
その抑圧から解放されている時には、『欲』の波がより強く押し寄せて来るというものである。
これは、そんな生徒会の面々が、
押し寄せて来た『欲望』に勝てず、自分を慰めた時の話である。
【白銀御行の場合】
三軒茶屋まで徒歩20分、家賃5万のアパートの一室。
草木も眠る丑三つ時の中、白銀御行は今日も、『頭脳戦』が上手く行かず、かぐやに伝えきれず溢れんばかりの想いを抑える為に、自らの愚息にその想いの丈をぶつけていた。
……もちろん、家族が寝静まっている事を再三確認済である。
美麗でさらさらの黒髪。
ルビーのように赤く潤んだ瞳。
気品の中にどこか可愛らしさも感じる声と立ち振舞。
全てが、愛おしい。
白銀の頭の中では、そんなかぐやが……普段は絶対に出さない、出してくれないような甘い声で自分に語りかけてきた。
『(かいちょお……前も拭いてぇ……)』
「四宮……しのみや……っ」
あられもない姿で甘い声を出すかぐやを頭の中に描き、怒張した愚息を扱くペースが早まっていく。
『(かいちょお……だいて)』
想像の中のかぐやが一糸まとわぬ姿で、その美しいラインを誇る身体を、艶めかしく絡みつけてくる……
「しのみや……っ……はぁ、はぁ……っ」
快感が高まってくるのを感じる。もうあと一息で『その時』がやってくる事を感じる。
……と、その時。
至福の光景に突然割り込むように、先程までとは180度違う、いつも以上に凛として、どこか嘲笑的な声のかぐやのが頭に浮かんだ。
『会長……もう出そうなんですか?
こんな薄布に興奮するだなんて……お可愛いこと……)』
そのかぐやは、お嬢様に良く似合う肘まで覆う黒く薄い、高貴な雰囲気を醸し出す手袋で白銀の愚息を優しく包むように扱き。
白銀好みの黒いレースのパンティを、短いスカートからわざとチラリ、チラリと見せつけてきて――――。
「う、うう……っ……?」
快感が絶頂に達した白銀は、愚息から溢れる思いの丈をぶち撒けた。
「……はぁ、はぁ……」
興奮と快感の波が急速に引いていき、俗に言う『賢者タイム』に突入した白銀は頭を抱えた。
「(すまん……四宮……俺は何という事を……)」
かぐやを『オカズ』にし、事が済んだ後にこうして後悔するのは初めての事ではない。
悪いとは思っていても、矜持が邪魔をして伝えられぬ想いが胸の中に募る度に、こうして欲望に負けてしまうのだ。
……しかも、なんだ最後の妄想は。
アレは、俺のトラウマワードであったはずなのに。
俺は……心のとこかで、アレを言われたい願望が有るのか?
いやいや、そんなバカな事があってたまるか!
白銀が、己の中に潜む欲望に気付く事と。
圭にもこの行為が既にバレている事に気付く事は、まだ先の話である。
【四宮かぐやの場合】
高貴たる四宮家の令嬢たるかぐやは、自分を慰めるような行為などとは無縁なのである。
最近まで性の知識が皆無であった事もさることながら、自らを厳しく律する事にある程度慣れているかぐやは、白銀への想いが募ったとしても思わず行為に及んでしまうような事は無かった。
……だが、そんなかぐやも、誰にも邪魔されず咎められず枷を外せる所が一つだけ存在する。
そう、『夢の中』である。
白銀がかぐやを想い自分を慰めている時と同じ頃。
自由な夢の世界でかぐやは、普段と違って自信に満ち満ちながら自分をエスコートしてくれる白銀に、その身を預けていた。
「四宮……緊張しているのか?」
その身にボクサーパンツ1枚のみを身に着けた白銀が、ベッドの上で自分を見下ろしている。
「かっ、会長……はずかしいです……」
同じくパンティ(勝負下着の黒のレース)1枚のみを身に着けた半裸のかぐやが、自分に覆い被さる白銀から恥ずかしそうに顔を背ける。
「何を恥ずかしがるというんだ?四宮に恥じる所など有りはしない」
力強く言う白銀。
「だ、だって……藤原さんみたいに、胸は大きくないし……」
自分のそばにいる、人懐っこくて、可愛くて、胸も大きい藤原と比較して、かぐやは自分のスタイルに今ひとつ自信を持てないでいた。
だが、そんなかぐやの言葉に白銀は首を振った。
「四宮。今は俺とお前だけなんだ。他の女の名前など出してしまう悪い口は……こうだ」
そう言って白銀は、かぐやの唇を自らの唇で塞いだ。
「んん……っ!?」
不意に口づけをされて戸惑うかぐやの声は、白銀の口で塞がれた。
やがて、白銀が唇を離す。
「お前の胸も、何も恥じる事は無い。こうしてやれば……」
白銀が、かぐやの綺麗な乳首をクリっと弄る。
「ひゃん……っ!」
突然乳首を弄くられ、かぐやの口からは嬌声が漏れる。
「……ほれ、実にお可愛い反応を示してくれる、お可愛い胸部だ」
「か……可愛いだなんて、そんな……」
実際には言われたくなかったはずの言葉なのに。
会長に『かわいい』と言われるのが、こんなに……嬉しいだなんて。
「そして、こっちも……」
白銀の手が、誰も手を付けた事が無い、かぐやの秘部へと伸びていく。
「……んうっ!」
クチュクチユという艶めかしい水音は、既に白銀の全てを受け入れる用意が出来ている証であった。
「ふふ、もうこんなになっているのか……お可愛いお○○こだな」
卑猥な俗語を述べながら、勝ち誇った笑みを浮かべる白銀。
屈辱的なはずなのに……どうして、どこか『嬉しい』と感じてしまうんだろう。
「これだけ濡れていれば……もう、準備は万端だな?」
そう言いながら白銀がボクサーパンツをずり下ろすと、そこにはかぐやの想像以上に逞しい、白銀の一物が現れた。
「お……大きい……」
思わず、率直な感想が口から出てしまうかぐや。
「……四宮。足を拡げてくれ」
その言葉を受け、かぐやが恥ずかしそうに足を開くと、艶めかしく濡れた秘部がより露わになる。
「……いくぞ、四宮。俺の全てを、受け入れてくれ」
「……はい、喜んで」
元々、白銀のお願いなら何であろうと応えるつもりであったかぐや。
会長と1つになれる事を、かぐやが受け入れない理由など無かった。
かぐやの言葉を受け微笑んだ白銀。その彼のいきり立ったモノが、かぐやの秘部に侵入――――
しようとした、その時。
ピピピピ……ピピピピ……
目覚まし時計の鳴る音で、かぐやは夢の世界から半ば強制的に引き戻されてしまった。
辺りをきょろきょろと見回し、鳴り続けるアラームを放置して。
そっと自らの秘部に手を伸ばすと、先程までの光景を自らがどう思っていたかを示さんばかりの『洪水』となっていた。
「…………あっ」
今しがた頭の中で繰り広げられていた光景が全て夢であった事を、目覚めたばかりのかぐやは瞬時に理解してしまった。
秘部に触れていない方の手でアラームをそっと止めて、しばし部屋に流れる沈黙。
そして……
「……今良い所だったのに!!あと一歩だったのに!!!どうしてここで目が覚めるのよおおおおお!!!!」
かぐやの悔しい絶叫が、部屋の中にこだました。
もちろんこんな夢を見てしまった恥ずかしさもあるが、それよりも『あと一歩』で終わってしまった悔しさが上回っていた。
「おはようございます、かぐや様」
コンコンとノックがされ、かぐやの侍女・早坂がかぐやの部屋に入って来た。
「はっ、早坂!?」
部屋に入って来た早坂に驚くかぐや。
「先程何か叫ばれていましたが、そんなに覚めるのが惜しい夢だったのですか?会長に愛の告白でもされましたか?」
会長が夢に出て来た事を悟られて、寝起きのかぐやは慌てふためいた。
「ちちち、違いますっ!会長のえっちな夢なんて見てませんから!」
「……自分で言ってるじゃないですか」
よくそのボロの出し方で今までやってこれたものだと早坂は内心呆れる。
「シャワーの後の御召し物を用意しておきますね。……あ、下着は黒のレースのものにしておきますか?夢がいつ現実になっても良いように」
「バカな事言わないで!それじゃまるで私がそれを望んでるみたいじゃない!?
……ま、まあ、今替えられる下着がそれしかないと言うのなら仕方ありませんけど」
「……はいはい」
早坂は軽く流すように答えた。
少し前に、黒のレースのパンティを大量に要望していたのはどこの誰なんだか。
この分だと、本当に夢が現実になるのもそう遠い話ではない……と考えながら、早坂は朝の準備に取り掛かった。
【石上優の場合】
生徒会随一、デジタルに精通している石上。
そう、時代は今やデジタルである。
思春期男子の『オカズ』探しも今や、本よりネットの海の中が主戦場なのである。
お決まりの『18歳未満は』の警告をさも当然のように無視し、本日石上の目に止まったものは。
実は性に興味津々である風紀委員の女子が、猥褻なモノを校内に持ち込んだ同級生の男子のモノを……という内容のアダルトな動画であった。
石上が惹かれたのは、女優の身体付きが好みであったからである。
だがその内容を見て、石上の頭の中には、ある1人の身近な人物が浮かんできてしまった。
彼の周囲にも居るのだ。風紀委員のクセに、すぐ発想がいやらしい方向に飛んでいく、『思春期風紀委員』が……
そして奇しくもその『思春期風紀委員』は、つい最近彼の中で想い人となった人物でもあった。
動画の中の女優が、没収物の本を片手に男子生徒役の男にいやらしく囁く。
『こんないやらしい本を持ってきて……風紀違反です。罰として風紀委員の私に……貴方のお○ん○んを見せなさい』
どんな罰だよと言いたくなるような理由で男子生徒のズボンとパンツを引きずり下ろし、露わになったモノを手で扱きだした。
石上の脳内では、あの人物が、自分のモノを同じように扱ってくる妄想が繰り広げられていた。
『(石上……こんなに大きくして。風紀を乱しかねないじゃない。
アンタが他の女子を襲わない内に……私がなんとかしてあげる)』
ミコの柔らかい手が、石上の怒張したモノをぎこちなく触る。
「……伊井野……」
ゆっくりと、現実の怒張した自分の愚息を扱いていく石上。
『こぉんなハレンチなモノ……放っておけないわ。味も検査します』
画面の中の女優が、男子生徒のイチモツを口に含み、スロートし始めた。
同時に、石上の脳内のミコも……
『(勘違いしないでよね。コレはアンタが他の女子を襲わない為に仕方なくしてあげるだけなんだから……
ん……うくっ……んん……っ……ほんらに……おおひふひへ……へんらい……っ)』
小さな可愛い口をいっぱいに、石上の怒張したモノを頬張るミコ。
その目線は、ナチュラルに上目遣いである。
もはや石上は、パソコンの画面など見てはいなかった。
そんなモノよりずっと背徳的で興奮出来る光景が、自分の頭の中にはあった。
あの、風紀に口うるさい伊井野が。
僕のモノを、上目遣いで、じゅぽじゅぽとやらしい音を立てながら舐めてくれている。
アイツらしく、必死で頑張りながら。
僕の為に……
『(ん……んんっ……いひらみ……っ……)』
必死にじゅぽじゅぽとスロートしながら潤んだ瞳でこちらを見つめ、甘い声を出すミコの姿を想い浮かべた石上は、もはや我慢の限界であった。
「伊井野……伊井野……っ!!」
想像の中で、ミコの小さな口の中にたっぷりと欲望の証をぶち撒けると同時に。
現実の自分の愚息からも、今しがた脳内で繰り広げられていた光景に非常に興奮した事の証である、乳白色の液体が大量に放出された。
「はぁ……はぁ……っ」
かつてない程大量に欲望の証を出した石上は、しばらくは余韻に浸ることが出来た。
しかし時が経ち『賢者タイム』が訪れた時には、彼の胸の中は後悔と罪悪感ではちきれんばかりであった。
アイツを、あんな目で見てしまうなんて。
結局自分は、どこかで『そういう目で』アイツを見てたから、アイツを陰ながら助けてきたんだろうか?
石上は、自己嫌悪で頭を抱えた。
確かに『思春期風紀委員』な事は事実だけど、アイツは真っ直ぐで頑張り屋だ。
そんなアイツを……頭の中で、あんな風に穢してしまうだなんて。
ただでさえ、嫌われてるはずなのに。
こんな事してたら……
石上はこの日から暫く、罪悪感でミコの顔をまともに見れない日々が続いたという。
石上が気付く事になるのはまだまだ先の話である。
……その想い描いていた相手もまた、自分をいやらしい妄想のネタにしていたなどという事実に気付くのは。
【伊井野ミコの場合】
「ほんとに男子はもう!こんなモノ持ち込んで!」
一人しか居ない風紀委員室にて、ミコの憤慨する声が響き渡った。
今日も今日とて、勉学に不要なはずのいかがわしい本を持ち込んだ男子生徒からその本を没収したのである。
まったく、どうして学校にこんなモノ持ってくるんだか。
ミコは何の気なしに、没収した本をぺらりとめくった。
しかし、その行為がマズかった。
ミコの目に飛び込んできたソレは、
いわゆる2次元の『薄い本』。今の自分と同じようにいかがわしい本を没収した風紀委員の女子が、興味が抑えられなくなり自分を慰めていた所を、知り合いの男子に見られて……という内容であった。
「こ……こんな……スケベな……っ」
校内であるにも関わらず、性欲を抑えられなかった風紀委員。
その弱みに突け込んで、いやらしい事をしてくる男子。
どちらも、なんて節操の無い人達だろう。
「……男って、こんなのが好きだっていうの?」
ミコの頭に浮かんできたのは、同級生で、いつも上から目線で保護者気取りの、校則違反の常習者。
――――けど、ちょっと優しくて、私の頑張りをずっと見ててくれて、そっと励ましてくれてたアイツ。
……アイツは、私の事を『思春期風紀委員』なんて言ってムッツリスケベ扱いしてくるけど。
『思春期』なのは、アイツだって同じ事。
アイツも……やっぱり……
「……好きなのかな。こういうの」
ミコは、片手で本をぺらりと捲ってじっくりと読み進めていった。
紙面の中で、自分を慰めている風紀委員を見つけた幼馴染の男子生徒が、下半身が露わになっている風紀委員の女子へと迫る。
『お前、普段はあんなにおカタいくせに……こんな事してたのかよ』
『ち、違っ……これはっ……』
――――もし、今こうしていかがわしい本を読んでいる自分を、アイツが見つけたら。
この本のような事が、起こるんだろうか……
ミコの脳内で、石上が自分を苛んでくる光景が拡がっていく。
『(伊井野……普段僕の校則違反にはうるさいくせに、お前は風紀委員室でこんな事してるんだな……へえ……へえええぇ……)』
石上が、どこか勝ち誇ったような顔でこちらに近付きながら責めてくる。
『(ち、違っ……これはっ……)』
必死に否定する自分。
しかし、石上は聞く耳持たぬ様子でミコの眼前まで来た。
『(分かってるんだよ……お前がそういう事に興味有りまくりな『思春期風紀委員』って事は)』
石上が、顔を近付けながら呟く。
『(だ、だから違っ……!)』
ミコの言葉は、そこで途切れた。
ミコの口は、石上が自らの口を重ねる事で封じられたのだ。
舌を絡ませる、大人の口づけ。
『(んんっ!……ん……んんっ……)』
不意に口づけをされて驚いた声は、次第に甘い声に変わって行く。
唇を重ねてから16秒後。やっと2人の唇は離れた。
2人の唇を、今さっきまで繋がっていた証である一筋の糸が繋いでいた。
『(……可愛いよ、伊井野)』
『(ひえっ!?)』
『(自分がドスケベなのを隠す為に、周りには強がって風紀風紀って言う伊井野が……可愛いよ)』
そう言いながら石上は、ごく自然に、ススっと、ミコのスカートの中に手を伸ばした。
『(ひゃっ!あ、アンタ何やって……)』
冬服時なら、黒タイツを履いているミコであるが、
今は夏服の季節である。鉄壁なミコも、今はスカートの中はパンティ1枚だけであった。
反射的に、脚をきゅっと締めてしまうミコ。
だがそれは、脚の間に石上の手を挟む事になる。
『(……ふともも、柔らかいな、伊井野)』
『(ふぇっ!?)』
どうしよう。
さっきから、石上に褒められる度に。
身体にぴりっと電流が走って、力が抜けちゃう……
ミコのきつく締めたふとももから解放された石上の手は、とうとうミコの秘部を捉えるに至った。
『(ひゃううっ!)』
石上の指が秘部を弄り、全身に快感が流れる。
ミコはその拍子に、風紀委員室のソファーに倒れ込んでしまった。
そして現実のミコも、自らの指を自分の秘部へと導いて行く。
想い人が触っている脳内の妄想と、重ねるように……
「んっ……いしがみ……っ」
クチュクチユと艶めかしい水音が、一人しか居ない静かな風紀委員室の中に響く。
徐々に激しくなる指の動きと共に、頭の中の妄想もいかがわしさを増していく。
『(……学校でこんなに濡らすのは、校則違反じゃないのか?)』
ミコのスカートから出した石上の指の先は、ミコの秘部の状態を雄弁に物語るように、透明な液体が糸を引いていた。
『(そ……それは……違うの。私そんな変な娘じゃ……)』
学校で自らの秘部を著しく濡らしてしまうなどという失態に恥ずかしくなって、両手で顔を覆うミコ。
そんなミコの耳元で、石上はこう囁いた。
『(ほんとに可愛いよ……伊井野。そんな伊井野が良いんだよ。そのままの伊井野で良いんだ)』
『(な、なっ……)』
もはや、囁きと共にかかる息すら、その囁く内容と相まって快感に感じてしまう。
顔を覆っていた手の力が抜けていき、真っ赤に紅調した顔が露わになる。
『(なあ伊井野。もっと見せてくれよ。お前の……色々な顔を)』
石上の手が、再びミコの秘部へと伸びていく。
『(だめ……これ以上は……校則違反に……)』
だが石上は、首を横に振った。
『(可愛過ぎてドスケベすぎるお前の存在がもう……校則違反なんだよ)』
そう言って石上は、2度目の口づけを行った。
ミコの脳内に、とろけるような快感の電流が走った。
なんで……どうして……
こんなに……きもちいいんだろう。
現実のミコも、妄想の中の自分につられるように、快感のピークが押し寄せてきているのを感じた。
「石上……いしがみ……っ」
普段のミコからは想像も出来ないような甘い声が、その小さな口からは漏れ出ている。
リミッターの外れた妄想も、ラストスパートを迎えていた。
『(伊井野……お前が可愛すぎて、もう我慢出来ない。……良いだろ?)』
石上がゆっくりズボンとパンツを下ろすと、ミコの想像以上に逞しく興奮でいきり立った、石上のモノがそこには有った。
石上が何を求めているかは、ミコにも分かった。
……しかし、ミコには不安であった。
身体の小さな自分に、こんなモノが受け入れられるのか……
そんなミコの不安を察した石上が、優しくミコの頬に手をやる。
『(大丈夫だよ、伊井野……お前なら頑張れる。
お前の努力は……報われるんだから)』
長年、心の拠り所としていたセリフを本人の口から聞かされたミコに、もはや拒否する意思は無かった。
『(……やさしく、して)』
ソファーの上で微かな震える声を出したミコを、石上が愛おしむように抱き締め。
その怒張したモノが、今まさにゆっくりと、ミコの秘部へと――――
「ああっ……だめぇっ……石上……いしがみぃっ!うぅぅんん…………っ!!!」
妄想がピークを迎えるのと同時に、ミコの快感もピークを迎えた。
小さな秘部からとめどなく溢れ出る潮。
ミコが絶頂を迎えた風紀委員室では今、ミコが激しく息付く音だけが響いていた。
「はぁ……はぁ……っ」
これまでにない快感を味わってしまい、心の揺れが納まらないミコ。
だが、上がった息は徐々に整っていき、整う息がミコの頭を次第に冷静にしていった。
そして、ミコは今しがた自分がやってしまった事を後悔した。
風紀を取り締まるはずの、風紀委員である自分が。
学校で、こんないかがわしい事を……
その顔は再びみるみる紅潮し、ミコはやり場のない感情を、押し殺した叫びで発散させた。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!」
形容できない、慟哭を押し殺したようなぐぐもった声が風紀委員室に響き渡った。
なんて、なんて事をしてしまったんだろう。
しかも、アイツにあんな事をされるのを想像してしまうだなんて。
確かに、アイツの事が好きなのはもう、自分の中でも認めてる。
けど、こんないやらしい事は……学生の内はまだ早い。
今は、勉強に励まなきゃいけない時期。
ちょっと、ちょっと興味が有るからって……あんな事をやっては絶対にいけない。
それに……こんな事を考えてるなんてバレたら、アイツに嫌われる。
そんな変な娘だなんて、思われたくない。
これからはもっと、しっかりしないと。
こんな邪な欲望は抑えなきゃ。
『賢者タイム』が訪れていたミコは、一人密かに決意するのであった。
……そして、そんな情事が行われていた風紀委員室のすぐ外で。
ミコの親友、大仏こばちが大きめのため息をついていた。
あのね、ミコちゃん。
バレてるからね?一人でやらしい事してたのも、『いしがみ』って叫んでたのも。
たまたま扉を開けかけたのが私だったから良かったものの、他の人ならどうするつもりだったんだろ、ミコちゃん……
石上。元々思い込み激しくてドスケベな子だったけど、ここまでなったのはアンタにも責任有るんだから、貰ってあげなよ?
ちよっと変な所も有るけれど……可愛くて頑張り屋なのは、アンタも多分知ってるだろうからさ。
どうしても様相が思い浮かばなかった為に出番の無かった藤原千花は、次回(投稿日時未定)にて登場予定です。