※この作品はR-18です。

生徒会はオトナになりたい~『羞恥淫』な生徒会~   作:めるぽん

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石ミコの18禁です。
原作と違いミコの部屋にベッドが有る事になってますがご了承ください。


不器用な2人の初体験 はじめてとろけて

秀知院学園高等部生徒会役員・石上優。

同じく秀知院学園高等部生徒会役員・伊井野ミコ。

表では互いに反目し合っている二人であったが……紆余曲折の末、周囲に内緒で交際をするに至った。

 

ミコは、石上と結ばれた現状を幸せに思っていた。

 

自分をいつも気にかけてくれて、不器用で素直じゃないけど優しくしてくれるアイツが……好き。

石上の優しさを素直に受け止められる今が……幸せ。

 

 

しかし、そんなミコにも……唯一にして、大きな不満が有った。

 

石上優と結ばれて、はや半年。

お互いに高校生。現実的な事を考えれば、性を一番身近に感じ、一番興味の有る年頃なのは言うまでもない。

それなのに……そのはずなのに。

自分達はまだ、『していない』。

 

アイツは、全く手を出してこない。

スケベな事は好きじゃない。

風紀が乱れるから。みんなおかしくなっちゃうから。

 

けれど…………

本当に好きな相手となら。

より深い関係になれるのなら……

 

どうして?どうしてなの?

私だって、恥ずかしいけどそれとなくアピールした事はある。

二人きりの時、『ちょっと暑いわね』なんて言ってみたり。

狭い所で、わざと身体を押し当ててみたり……

 

けど、アイツは気付かないのか。気付いてスルーしてるのか。

 

……私が、背が低くて子供っぽいから?

 

ミコは、心の中で拗ねた。

 

一応……ココは、藤原先輩に負けないくらい成長したのに。

 

ミコは、今や憧れの先輩に負けず劣らずのサイズに成長した自分の胸を軽く持ち上げた。

 

コレだって、何度か押し当ててみてるけどアイツには効果が無い。

アイツには、何をやってもダメなんだろうか。

 

ミコは、独り大きなため息をついた。

 

ううん、いけない。

後ろ向きな事ばかり考えてちゃ駄目。明日は、大事な日なんだから。

 

ミコは、卓上カレンダーの小さく赤丸で囲ってある日付に視線を注いだ。

赤丸で囲われているその日、3月7日は。

石上が、ミコの自宅を訪れる予定の日。

そして……滅多に帰って来れない、ミコの両親。

彼らに石上を紹介し、今の自分達の関係を打ち明ける予定の日であった。

 

もちろん、学校の皆には今も自分達の関係は内緒。

だって、何言われるか大体予想が付くもん。

私は『今まで石上にツンツンしてたのはツンデレだったんだ、お可愛い〜』とか。

石上は『やっぱり伊井野に構ってほしくて校則違反してたんだ〜』とか、囃し立てられるに決まってる。

そんなの恥ずか……い、いや、ムカつくでしょ。

でも、お父さんとお母さんなら。

正義感の塊で、私の尊敬するあの人達なら。

きっとそんな事は言わずに受け入れてくれる。

だから、秘密にせずに明かしたい。

私にも、優しくて好きな人が出来たんだよって、教えたい。

石上も、『緊張はするけど何も後ろめたい事はないし』って承諾してくれた。

 

不安も無いわけじゃないけど、やっぱり楽しみ。

久しぶりにお父さんとお母さんに会えるだけでも嬉しいし、石上の事を認めてくれたらもっと嬉しい。

 

明日が、楽しみ─────

 

 

 

 

 

 

そんな事を呑気に考えていた昨日の自分を、嘲り笑いたい。

約束の時間の少し前。

スマホから鳴り響いたコールに、嫌な予感が過った────

 

 

 

 

 

今日は、伊井野の両親に顔を合わせる日。

……ハッキリ言って、滅茶苦茶緊張する。

けれど、伊井野がどうしても親に教えたい、認めてもらいたいって言うんだから仕方が無い。

別に、何も後ろめたい事はない。

半年前伊井野と付き合い出してから今日ここに至るまで、僕達はいたって清い交際しかしてない。しらばっくれとかじゃなくて、マジな話だ。

だから、仮に伊井野の父親とかに詰られても何も臆す事なく答えられる……はず。

だって、隠すものは別に何も無いんだから。

 

……そう、身構えていたけれど。

伊井野の両親がやって来るはずの時間の少し前。

伊井野のスマホのコールが響いた。

僕の見間違いでなければ、一瞬曇った顔をした伊井野がその電話を取った。

どうやら、電話の相手は両親らしい。

そして、やはり先程のは僕の見間違いじゃなかったんだろう。

相槌を打つ伊井野の声のトーンが、ひと言毎に低く、力が無くなっていく。

その声の調子と、『そっか……そうなのね』とか、『仕方ないよ……』とかの言葉で、電話の内容を大体察する事が出来た。

 

『じゃあね。頑張ってね、お父さん』の言葉で切られたその通話が終わった後、伊井野が俯きながらこちらを振り向いて言った。

 

「……今日、お父さんもお母さんも来れなくなったって」

 

辛い現実を堪えて絞り出すかのように言った伊井野の言葉は、やはり僕の察した通りであった。

 

「……そうか」

 

けれど、察しは出来たけども何を言って良いのかは分からない。

いや、そうかってなんだよそうかって。

もっと気の利いた言葉有るだろ。何か探せ、何か。

 

しかし、石上が必死でミコの様子を伺いながらかける言葉を模索している間に、石上は見てしまった。

ミコの大きい瞳に、徐々に涙が浮かんできているのを。

 

「わ、悪い伊井野!僕ちょっとトイレに行ってくるわ!」

 

石上は咄嗟に取り繕って、その場から離れた。

 

 

石上からすれば、それは『泣いてる所を見られたくはないだろう』という気遣いであった。

しかし、失意の底に叩き落とされていたミコは素直にそうとは受け取れなかった。

 

また……また。

小さい頃から、もう何度目か分からない。

お父さんお母さんと一緒に居られると思ったら、やっぱり駄目だった、っていうの。

楽しみに……してたのに。

石上の事……知ってほしかった。認めてほしかった。

それなのに……お父さんもお母さんも来れなくなって。

石上は、変な気を利かせてどこかに行っちゃう……

 

分かってる。石上は私を見捨てようとした訳じゃない事は。

アイツは、不器用だけど優しい。優しいけど不器用。

だからきっと、落ち込んだ私にかける言葉が見つからなくて。

涙が出て来た私を見て、泣き姿を見られたくはないだろうって気を遣ってくれたんだろう。

 

……けれど、そうじゃない。

私が、してほしかったのは……

 

ミコの両の目から、溢れてきた大粒の涙が流れ落ちた。

 

 

 

 

石上は、トイレの中で落ち込んだミコにかける言葉を練り上げてからミコの部屋の前まで戻って来た。

 

色々考えたが、とりあえずアイツを元気付けなければならない。

と来れば、アイツが一番喜びそうなのは……食べ物だろう。

最近近くに評判のビュッフェの店が出来たらしいから、今からそこに行くよう誘ってみよう。悪い反応はしないはずだ。

よし……開けるぞ。

 

頭の中で改めてプランを確認してから、石上はドアノブに手を掛けた。

 

……しかし、石上の耳に微かに聴こえてきた。

最愛の彼女が、まだ悲嘆の涙に暮れている、啜り泣く声が……

 

「……グスッ……エッ……」

 

聴いているだけでいたたまれなくなるミコの泣き声が、石上の脳内に響く。

 

「寂しいよ……お父さん……お母さん……」

 

その嘆きを耳にした石上は、以前大仏から聞いた事を思い出した。

ミコの両親は、ミコが幼少の頃から多忙を極め殆ど家に帰れず、ミコも両親と過ごす時間が殆ど無いまま成長してきた、という事を……

 

石上は、居ても立ってもいられなくなった。

 

そうだ、僕がやるべき事はそうじゃない。

そもそも、一旦席を離れた事自体が間違ってたんだ。

僕が今、アイツにしてやるべき事は────

 

石上は、覚悟を決めて扉を開けた。

 

扉の開く音を聞き、ミコがその方向を向く。

寂しさで、泣き腫らした目で。

 

「いっ、石上……」

 

慌てて背を向け、止めどなく流れる涙を拭おうとするミコ。

石上は、そんなミコに無言でゆっくりと近付くと……彼女の小さく丸めた背中を、優しくそっと、ぎゅっと抱き締めた。

 

「なっ……えっ、い、石上!?」

 

涙声と当惑の声が入り混じった素っ頓狂な声で、ミコが驚く。

だが、石上の意思は確固たるまま変わらない。

 

「伊井野……僕が居てやる。僕が、絶対お前を寂しくさせない」

 

小さいが、意志のこもった頼もしく力強い言葉。

その言葉と共に、自分を抱き締める力がちょっとだけ強まったのをミコ

は感じ取った。

 

「……石上…………っ」

 

その頼もしさと、気遣いの嬉しさに。

石上の前だからと堪えていた、ミコの涙腺は再び緩んだ。

 

「あっ……あれ……何で私また……」

 

慌てて涙を拭おうとするも、石上の抱き締める力が少し強まり腕を動かす事が出来ない。

 

「無理するな。我慢するな。泣きたかったら泣いても良いだろ?けど、僕が居る。伊井野は、ひとりぼっちじゃない」

 

────ほんと、コイツは。

どこまで、私に優しいの?

そんなに優しくされたら……私……わたし…………

 

「……うっ……ふぇぇ……」

 

嬉しいやら悲しいやら何やらで、またもミコの瞳からは大粒の涙が流れた。

 

「うっ……グスッ……お父さん……お母さん……」

 

我慢しなくても良い。

その言葉に救われたミコの涙腺は、素直に彼女の感情を反映した。

 

再び泣き始めたミコの背中を、石上は優しく抱き締め。

えづいて小さく上下する彼女の小さな頭を、右手で優しく労るように撫でた。

 

 

悲嘆に暮れるミコの心に、石上の優しさが心地良く染み渡っていく。

空の湯船で凍えていた所に、程良い温かさのお湯がどんどん注ぎ込まれていくかのような感覚だ。

心のタガが緩みきっていたミコは、その心地良い温かさに無防備に浸っていく。

────そして、彼の優しさに無防備に満たされ、甘える内に。

ミコの脳内に、1つの疚しい考えが浮かんだ。

 

こんな時に頼むなんて、優しさに付け込むみたいで、何か間違ってる気がする。

────けど、確かめてみたい。

コイツは。石上は。

いったいどこまで、私に優しくしてくれるんだろう?

今──私が──私が、求めたら。

コイツは、応えてくれるんだろうか。

 

だめ。そんなの間違ってる。

 

頭の中で、理性の叫びが妙に小さいボリュームで微かに響く。

しかし、両親に期待を裏切られた寂しさ。それを慮ってくれた石上の優しさ。

2つの感情の奔流に呑み込まれた今のミコの脳内は、理性がしっかり働くには些か過酷な環境であった。

理性の鎖が千切れかけ、感情のままその身が勝手に動いたミコは。

石上の後ろ首に自らの両手を回すと。

決して意図した訳ではないが……潤んだ瞳で上目遣いに彼の眼を見つめながら、今や憧れの先輩と同等と大きさまで育った豊満な果実を、石上の胸板に押し付けつつ囁いた。

 

「石上。おねがい。寂しいの。すっごく、寂しいの。私の寂しいの……アンタで全部、うめて」

 

ミコ程ではないがムッツリスケベの気がある石上は、今しがたの彼女の発言と行動の意味するところは汲み取れた。

だが、その内容がとても信じられなくて、思わず聞き返してしまう。

 

「い、伊井野?お、お、お前何言って……」

 

「うそ。アンタなら分かるでしょ?興味無いフリして、興味津々のくせに」

 

妖しくからかうような声を出しつつ、ミコの右手は石上の股の間へと伸びていく。

やがて、ミコの右手指に……今の状況をどのように思っているかを如実に表す、はちきれんばかりの固い物体がズボンの上から触れた。

 

「おっ、おい……!」

 

戸惑う石上だが、感情の奔流の勢いのままに動く今のミコは、もう止まらない。

 

「ほら……ココは分かってるって言ってるじゃない。このムッツリスケベ。ヘンタイ」

 

「うっ……」

 

嘘をつけない愚息が固くなっている事実を突きつけられ、言い返せない石上。

 

「ねぇ。石上。私とじゃ……イヤなの?」

 

涙の乾ききっていない潤んだ瞳で、上目遣いに問いただしてくるミコ。

 

「そ、そんな訳……でも、こんな……」

 

「なら、おねがい。寂しいの。私の寂しいのを、アンタで……全部、うめて」

 

今度は涙声で、石上にぎゅっと抱き着くミコ。

 

その甘くか細い、支えたくなるような声。胸板に当たる、女性の象徴たる豊満な胸。

優しさと情欲、両方から攻め立てられた石上の理性は、もはや崩壊寸前であった。

 

「い……伊井野。良いんだな?」

 

向こうから誘ってきたとはいえ、きちんと確認は取るべきだ。

 

ミコは、すぐには返事をしなかった。

無言のまま上着を脱ぎ、シャツも脱ぎ……可愛らしいデザインのピンクのブラジャーを石上の元に曝け出すと。

ゆっくりと仰向けに倒れ込み、両手を石上の顔に向けて伸ばして、呟いた。

 

「きて。石上」

 

────愛する彼女にここまでさせておいて、応えなければ男ではない。

 

石上は今ここに、遂に一線を越える事を心に決めた。

 

 

 

 

 

 

「……何やってるのよ、アンタ」

 

ミコが呆れたような声を出す。

先程から石上が数分間ずっとブラの上から胸を揉んでいるのだから、無理もない。

 

「わ、悪い。その……」

 

「そんなに良かったの?」

 

「……あ、ああ」

 

「なら、許してあげる。けど、別にブラの上からじゃなくてもいいのに……ホラ」

 

そう言うとミコは、自らブラの後ろのホックを外し、石上が簡単にブラを取り払えるようにした。

 

「ほら、来て」

 

緊張でゴクリと息を飲み込んだ石上の震える手が、今や上に乗っているだけのブラに届く。

そして……そっとブラを退けると、そこに現れたのは。

リンゴ?梨、いや、小玉のメロン。

窮屈なブラから解放された、若々しく瑞々しく眩しいたわわに実った果実が2つ、石上の目を奪った。

石上は、相変わらず震える手でその果実に手を伸ばした……

 

 

 

 

「んっ…………アンタ、何やってるのよ」

 

ミコがまた、今度はより呆れのこもった声を挙げる。

何せ石上が一心不乱に胸を揉み始めてから、もう16分は経ったのだ。

 

「…………ハッ!わ、悪い伊井野。な、なんか僕つい……」

 

「そんなに夢中になってたの?」

 

「……あ、ああ」

 

申し訳無さそうな石上の返答に、ミコは思わずクスッと笑う。

 

ほんと、コイツっていつもは『僕そういう事あんま興味無いんで』みたいなフリしときながら。

その実、こんなに私に夢中になって。

ホント、ムッツリドスケベなんだから。

 

そんな事を考えていると、石上が真剣な眼差しでこちらを見つめている事に気付いた。

 

「悪い伊井野、僕ばっかり。今度は……僕も頑張るから」

 

そう言うと石上は、ミコの胸の頭頂。

さながら、グラスの上でぷるぷる揺れるプリンの上に乗ったサクランボの如き、ミコのほんのりピンクな部分を。

人差し指と親指で、優しくきゅっとつねった。

 

「ひゃん!」

 

唐突に攻められ、ミコの声から思わず甘い嬌声が漏れ出る。

 

「あっ……」

 

妙な声を出した事が恥ずかしくなって、慌てて口を手で覆うミコ。

暫く、石上と赤面したミコが無言で見つめ合う。

だが、やがて石上は視線を手元へと向けると。

再びミコの乳頭を、巧みな指先の動きで刺激した。

 

「あっ……!」

 

乳頭から流れてくる快感の電流が、否応無しに心地良く痺れる。

石上は普段からゲームで指先をよく駆使している為、細かい操作は得意としている。

その特技が、妙な所で活きていた。

 

「んっ!んんっ……!」

 

嬌声を無理矢理押し殺したようなくぐもった声を出すミコ。

だが、そんな声がますます石上の隠れた嗜虐心を唆らせていく。

石上は、空いていた左手をミコの胸へと伸ばすと。

右胸と同じように、左胸の乳頭も巧みにつねり始めた。

 

「あっ!あ……んっ!」

 

ミコの口から、再び抑えきれなくなった嬌声が漏れ出る。

可愛らしいピンクの乳頭の感触と、快感に至っている事を如実に表すミコの嬌声。

その2つが、石上の脳内をだんだんと桃色に染めていく。

 

「いっ、石上っ!も、もうやめ……っ!」

 

だが、石上の指先の動きは止まらない。

それどころか、ますます激しく、そして厭らしくなっていく。

 

「ひゃっ……あっ!あぁんっ!」

 

ミコの嬌声のボリュームは、ますます大きくなっていく。

 

一人の女性が、自分の攻めで快感を感じている。

その満足げな事実に満たされた石上の脳内は、今や1つの目的に狙いが定められていた。

 

このまま、コイツを。

伊井野ミコを、絶頂させたい。

 

石上は、一心不乱にミコの可愛らしいピンクの乳頭を弄くり回した。

 

「うぁっ!も、もう……石上、ホントに!ほんとにもう、ダっ……メ……あっ、あぁっ……!」

 

とうとう快感にその身を捩り始めたミコの様子を見て、もうその時は近いと石上は悟った。

 

ラストスパートをかけると言わんばかりに、ますます指の動きを巧みに、激しくする。

 

「あっ!あぁんっ……!も、もうだめ……石上……石上……っ!!あ、ああっ……!」

 

そしてとうとう、発散する様に捩っていたミコの身体の動きが止まり。

数秒後、ピクンピクンと数回、ミコの身体が微かに跳ね動いた。

 

言われなくても分かる。石上は、確信した。

目の前の愛する彼女は今、自分の手で絶頂を迎えたのだと。

 

……しかし、やり過ぎてしまったかもしれない。

『もうやめて』と言いかけたのは聞こえたが、快楽に悶えるミコの様子に愉悦を覚えてしまい、思わず続けてしまった。

心配になって、石上は片腕で恥ずかしげに目元を隠しているミコに声を掛けた。

 

「い、伊井野……大丈夫か?」

 

「…………」

 

ミコはハァハァと少し荒い息遣いをしながらも、返事をする様子が無い。

 

マズい。機嫌を損ねてしまっただろうか。

 

「い、伊井野、悪「良いから、ちょっと落ち着かせて」

 

謝ろうとしたのを遮られ、言われた通りに暫くミコが落ち着くのを待つ石上。

 

1分ほど経ち……息の整ったミコは起き上がった。

しかし、石上には背を向けている。

 

なんだか、くやしい。

ちょっと、ちょっと弄られただけで、こんな……こんな……っ!

 

そうよ、そう言えばさっきから私、攻められてばっかりじゃない。

おっぱい触られて、乳首を弄られて……い、イッちゃって……。

 

ううん、それじゃだめ。

彼女として、女として。

私も、石上を気持ちよくしたい。

 

今度は、私の番なんだから。

 

「……アンタさ」

 

「な、何だよ」

 

石上の方に向き直ったミコは、ジト目で石上を見つめる。

 

「ほんと、おっぱい好きよね」

 

「なっ!?」

 

唐突に指摘され、慌てふためく石上。

 

「気付いてたんだから。私の胸がどんどんおっきくなるにつれて、アンタが私の胸をじっと見てるのが増えたの」

 

「そ、そんな事は……」

 

だが、否定する石上の視線は明後日の方向を向き、その上泳ぎまくっている。

誰がどう見ても、図星である証拠だろう。

 

「ほんと、おっきいおっぱいに目が無いんだから。私以外にもじろじろ見てたの知ってるんだから。藤原先輩とか。それに……つばめ先輩とか」

 

「ぐっ」

 

かつて恋い焦がれていた女性の名を挙げられて、石上が窮する。

 

今なら分かる。

自分があの人に熱を上げていた時。

伊井野がどんな気持ちで、横で見ていたのかを……

 

「アンタみたいなのをほっといたら、いつ他の胸のおっきな人に変な事するか分からないわ。だ、だから……」

 

ミコはそう言うと、石上のズボンの股の部分を探り始めた。

 

「ちょ、ちょっ」

 

慌てる石上を他所に、ミコはズボンのチャックを発見し、引き下げる。

すると……空いた社会の窓から、依然トランクスに覆われてはいるが幾分か解放された、石上の怒張した愚息が姿を現す。

 

「まっ……伊井野」

 

慌てふためく石上だが、ミコは構わずトランクスを指でまさぐり。

そして……見付けた。用を足す際に使う、ナニを出す為の切れ目を。

 

その切れ目を、2本指で拡げると……

 

 

ビクン!

 

 

「わっ!?」

 

行き場を求めるようにビクンと跳ねた、石上のはちきれんばかりの愚息がありのままの姿を現した。

 

「わ……」

 

すごい。おっきい。

本やDVDて見た事はあるけど……本物って、こんなに生々しいものなの?

 

ううん、ダメ、驚いてちゃいけない。

今から攻めるのは、私なんだから。

 

ミコは、意を決したような顔付きになると。

自らのたわわな2つの果実を持ち上げ。

期待に脈打つ石上の愚息を……そっと、ふわっと、むぎゅっと、包んだ。

 

「う……おおおお……っ!?」

 

ミコの瑞々しい果実に己の肉棒を包まれた石上が、感嘆の声を挙げる。

 

な、何だ。なんだよ、コレ。

何度も妄想した。想像した。

かつては、藤原先輩で。つばめ先輩で。

伊井野と付き合う少し前から今に至るまでは、伊井野で……。

 

けど、こんなに。

こんなに、気持ち良いものだったのか?

大きな胸で、挟まれるって……!

 

『右手の恋人』などとは比較するのも馬鹿馬鹿しい程の、圧倒的心地良さ。

その圧倒的心地良さが唐突に襲ってきた事に、先程から興奮しっぱなしであった石上の愚息は……耐えられなかった。

 

「うっ……う……ぁっ!」

 

ミコの胸に挟まれて、ものの数秒。

はちきれんばかりに怒張した石上の愚息、その先端から……今受けている刺激が快感であったことを示す白濁の液体が、勢い良く飛び出た。

 

「えっ!?」

 

飛び出た白濁液が顔にかかり、ミコが驚く。

 

速すぎる『決着』を目の当たりに、しばしその場は静寂に包まれた。

 

……やがて、沈黙が気まずくなったミコがやや遠慮がちに口を開く。

 

「い、石上……アンタもしかして早ろ「言うな。伊井野、それ以上言うな……」

 

ミコの言葉を、石上が苦々しげな口調で遮った。

 

「ああそうだよ。いつも自分でする時もやたら早いよ。けど回数は……回数なら……」

 

俯きながらブツブツ腐す石上であっだか、ミコはそんな様子を見てふふっと笑みが漏れた。

 

ほんと、コイツは。

私が居ないと、ダメなんだから。

早い?それなら、勉強……いや、練習すれば良いのよ。

何事も、克服出来るはずなんだから。

 

「ほら、こっち向きなさいよ、石上」

 

こちらに向いた石上の丸めた背をつんつんと突くと、石上がミコの方に向き直る。

 

「私は、気にしないわ。だって……アンタが優しくある限りは。どんなアンタでも、好きだもん」

 

「……伊井野…………」

 

石上が、少し涙の浮かんだ潤んだ瞳でミコを見つめる。

 

「ほら、もう一回。私も不完全燃焼だから、もっとやらせて?ね?」

 

「……ありがとう、伊井野」

 

 

 

 

「……こ、これを、舐めるのね」

 

ミコの目の前には、半立ちまで戻った石上の肉棒。

 

スケベな雑誌やDVDで見た事は有るけど……本当に、これを舐めるのね。

そんな汚い事を……なんて、思ってたけど。

好きな人のなら。石上のなら。

石上を、気持ち良くさせてあげる為なら。

私にも、出来る気がする。

 

ミコは、瞳に決意を宿らせると……ちろっと少し出した舌先を、亀頭の先端に、ちょんと触れされた。

 

「うぁ……っ!」

 

石上が悶えた声を上げる。

 

や、やっぱり……気持ち良いんだ。

よ、よし……じゃあ、もっと……DVDで見たように……

 

ミコは、石上の愚息を下から上に沿うように舐め上げた。

 

「うぉ……ぉっ」

 

石上の口から悶絶の声が漏れ出る。

 

こ、これで良いのね?

石上、気持ち良くなってるのよね?

 

恐る恐る再びぺろりと舐めてみる。

 

「い、伊井野……っ……すげぇ……良い……っ」

 

舐めただけでこんなにだなんて。

じゃあ、じゃあ。

咥えちゃったら、どうなるの?

普段は、正義や風紀といった概念に堅く縛られているミコの性的好奇心。

それが解かれたこの場において、好奇心と知識欲がミコの脳内を渦巻いていた。

好奇心の赴くまま、ミコは己の口内に石上の肉棒を迎え入れた。

 

「うわ……っ……い、伊井野……っ」

 

石上からも、上々な反応が返ってくる。

 

よ、よーし……じゃあ、本で見たみたいに……

 

ミコは、石上の愚息を優しく咥えながら、ゆっくりと出し入れし始めた。

 

2人きりの静寂な部屋に、じゅぽじゅぽという甘美な水音が響き渡る。

 

「あ……あっ……す、すげぇ……い、いいの……ヤバいっ……」

 

自分の愚息が、温かくぬるっとした女性の口内に包まれ、出し挿れされる。

先程のパイズリと同様、これまた今までの人生で預かり知らぬ快楽が石上の身体を襲う。

だが、今度はそう簡単に射精す訳にはいかない。

せっかく、伊井野がこんな事をやってくれてるんだ。

石上は、自分の肉棒を咥えるミコの顔を見た。

上目遣いのミコと、視線が合う。

 

あの、あの伊井野が。

かつては『男女の半径50センチ以内接近禁止』だなんて言っていた、いつもは風紀に厳しい、真面目な、あの伊井野が。

僕のモノを、一生懸命舐めている。

大きな潤んだ目で、上目遣いでこちらを見ながら。

 

そう考えると、ますます興奮の度合いが鰻登りに高まっていく。

 

そ、そんな光景を。この現状を。

1秒でも長く、味わっていたい。

耐えれなければ。耐えなければ……

 

しかし、今まで女性と交わったことの無い石上に、かようにも興奮と快感に満ちた状態にそう長く耐えられるはずもなかった。

肉棒の中で込み上げてくるものを感じ取った石上は、もうその時が数秒後に迫っていることに気付いた。

 

「い、伊井野……も、もう射精るから……」

 

石上のその言葉に、ミコが一瞬だけ反応する。

しかし、ミコはすぐにまた石上の愚息を咥えて出し挿れする作業に戻った。

 

「ば、バカっ伊井野!このままじゃ射精……っ」

 

だが、止めるのも間に合わず。

石上の肉棒から、再び快楽の白濁液が勢い良く発射された。

そのまま、肉棒を咥えていたミコの口の中に。

 

「んぶっ!?んっ……んぐっ……」

 

勢い良く発射された白濁液が喉の奥を叩いた事に驚くミコであったが、小さな喉をごくり、ゴクリと何度か鳴らすと……口内に射精された液体を、全て飲み込んだ。

 

「……本に書いてあったとおり、苦いのね」

 

少し不満げな表情のミコに、石上が慌てて声をかける。

 

「だ、だから言ったろ!?無理して飲まないでも……」

 

「……え?飲むのが普通じゃないの?」

 

きょとんとした顔で首を傾げるミコに、石上は絶句する。

 

こ、コイツ……今までどんな『資料』見てきたんだ……

 

「そんな事、別に良いのよ。だって……アンタの全部を、受け止めたい。石上で、満たされたいの」

 

そう言うと、ミコはスカートを脱ぎ下ろし。

露わになった、ブラと同じピンクのパンツは……先程石上に絶頂させられた事で、既に濡れていた。

 

「石上。してくれる?」

 

ミコが、まっすぐ石上の目を見据えながら聞いてきた。

 

『全て受け止めたい、満たして欲しい』とまで言われて。

断る彼氏が、居てたまるものか。

石上の心は、既に決まっていた。

 

「ああ」

 

短く返事をした石上は、ミコのパンツを、そっと、ゆっくりと下ろした。

 

先程絶頂した事で漏れ出た快楽の液が、パンツと秘部を糸で引いている。

そして、とうとう露わになった、ミコの秘部は────

 

「…………生えてないんだな」

 

「……な、何よ。子供っぽいって言うの!?フンっ!」

 

石上に気にしている所を指摘され、むくれながらプイっと顔を逸らすミコ。

だが、石上は首を横に振った。

 

「……いや、最高。伊井野らしくて、可愛くて…………エロい」

 

「ふぇっ!?」

 

思いもよらない褒め言葉を貰い、ミコが面食らう。

 

そして、そっと指を触れたミコの秘部は……これで準備が出来ていないとは言わせない、というくらいに濡れていた。

 

「……すげぇ、ぬるぬる」

 

「……や、やめてよ、は……恥ずかし……っ」

 

絶頂させられてから、石上にお返しの攻めをしている最中、そして今に至るまで。

ずっと、ミコの秘部は『期待』で濡れていた。

そう、全ては、もうすぐ来るその時の為に────

 

「伊井野、僕も脱ぎ切る。ちょっと待っててくれ」

 

「う、うん」

 

社会の窓から飛び出た状態では、これからする事はやりにくい。

石上は、目の前の彼女と同じように……服を全て脱いだ。

とうとうこの場は、生まれたままの姿の若い男女が2人きりという淫靡な空間となった。

 

ミコは、生まれたままの姿となった石上の全身をまじまじと見つめる。

自分より何センチも高い身長。意外と筋肉質な身体。

そして……既に元気を取り戻し、今にもはちきれんばかりに怒張した、男性の象徴。

ミコにとって、『男性』を感じさせるには充分な身体付きであった。

そして、石上も改めて生まれたままの姿のミコをまじまじと見つめる。

自分より何センチも小さい小柄な身体。なのに、胸やお尻などはしっかり情欲を唆る丸みを帯びている。

そして……今すぐにでも『受け入れる』準備は万端とばかりに、愛液が一滴濡れ垂れ落ちる、女性の象徴。

石上にとって、『女性』を感じさせるには充分な身体付きであった。

 

しばしの間、互いの身体をなめ回すように見つめ合っていた2人であったが……

 

「じゃ、じゃあ」

 

「う、うん」

 

とうとう、『その時』はやってきた。

 

 

 

ベッドの上に、仰向けで横たわる一人の少女。

その少女に覆い被さり息遣いの荒い少年。

今、2人の若者は、『大人の契り』を交わそうとしていた。

 

お互いの性のシンボルは、既に準備が整っている。

後は、実行するだけだ。

 

…………だが。

ここに来て、今更ではあるのだが。

とても重要な事に気付いてしまった。

 

「伊井野……その。ここまで来といてアレなんだけど……今日は……その、アレが……用意してなくて」

 

婚姻にまでは至らない男女が、マナーとして着けるべきあの『小さな袋』。

今日、石上が用意していないのも無理はない。

何せ、本来なら今日はミコの両親にお目通りするつもりだった日。

こんな事になるなど思う方がおかしい訳で、むしろ用意していなくて当然である。

 

だが、それはミコにも分かっていた事であった。

ミコにとって、棚ぼた的に幸運だったのは────

 

「良いの。今日、『大丈夫な日』だから」

 

そう、今日は偶然にも、『大丈夫な日』。

必ず、100%とは言えないが、とても高確率で『マズい事になる』のを回避出来る日。

決して、これが為に石上に懇願した訳ではないが……ミコにとって、とても良い周期の巡り合わせであった。

 

「……じゃ、じゃあ。伊井野。本当に……良いんだな?」

 

十中八九大丈夫であろうが、こういうのはお互い納得した上でやらなければならない。

石上は、最終確認を取った。

 

だが……

 

「ううん、駄目」

 

「へ?」

 

ミコの答えは、意外なものであった。

 

こ、ここまで来て?明らかに乗り気だったよな?な、何か間違えたか?

 

石上の脳内が、混迷を極める。

だが、ミコの返事の理由は違った。

 

「『伊井野』じゃなくて。下の名前で呼んでくれたら、良いわよ」

 

────コイツは。

ほんとに、コイツは。

どんだけ、いじらしい事を言うんだよ。

ああ、分かったよ。いくらでも、応えてやる。

 

「行くぞ……ミ、ミコ」

 

「うん。きて」

 

初めて下の名前で呼ばれた幸福感で、ミコはニッコリと笑って答えた。

 

今なら、何だって出来る気がする────

 

石上の全てを受け入れる覚悟が出来た、ミコの秘部に。

石上の肉棒の先端が押し当てられた。

石上は、逸る気持ちを必死で抑えつつ……自らのモノを、濡れて柔らかくなったミコの秘部に、押し挿れた。

 

「んっ……!ん……っ!」

 

充分過ぎるくらい濡れていたとはいえ、やはり『初めて』男の大きなモノを受け入れる際には、少々の痛みは伴った。

石上の肉棒が、ゆっくりと、徐々に入っていくのと同時に……押し拡げられたミコの秘部からは、これまで純潔を守ってきた証の破瓜の血が、少量滲み出た。

 

────そして────

 

「うっ……あ、えっ……」

 

石上が困惑の声をあげる。

元々彼が『早い』というのも有るが、これはそうでなくとも有り得る話なのだ。

『初挿入』の際、あまりの快感に挿れただけで絶頂を迎えてしまうという事は……

ましてや、ゴム越しではない、直の感触である。これが初体験の石上に耐えろと言うのは酷な話であった。

 

ミコの秘部に挿れたばかりの、石上の愚息からは。

女性の膣の艶めかしい感触を直に受けた快感によって、白濁液が射出されていた。

 

「…………出ちゃったの?」

 

「…………すまん」

 

あまりの早さに、申し訳なくて俯く石上。

 

『初体験』が。

『第1ラウンド』がコレって、男としてどうなんだよ?

何もしないまま、挿れただけでイくとか、アホかよ。

 

己の不甲斐なさに、石上は歯噛みする。

だが、ミコはスッと手を伸ばし、そんな石上の髪に触れながら言った。

 

「しょうがないでしょ、『はじめて』なんだから。これから、頑張れるようになれば良いじゃない。そんな事で、アンタの事嫌いになったりしないわよ」

 

「……伊井野」

 

石上は、胸の中にミコへの感謝と愛情がじわりと温かく広がっていくのを感じた。

 

こんな、オトコとして情けない自分を。

コイツは、決して見捨てないでくれる。

────なら、僕がやるべき事は。

伊井野に、してあげられる事は……

 

「伊井野。もう一回、良いか?今度は、絶対お前も気持ち良くさせる」

 

まっすぐ真剣な眼差しでそう宣言した石上に、ミコの胸は思わず高鳴った。

 

「う、うん」

 

「……じゃあ……」

 

石上は、既に元気を取り戻した己の肉棒を……再び、ミコの中へと侵入させた。

 

「ん……んんっ……」

 

石上の肉棒が自分の性器を押し拡げて入ってくる感覚に、ミコの口から声が漏れ出る。

 

「く……うっ……」

 

石上は、再び襲いかかってくる凄絶な快感に必死に堪える。

 

堪えろ。またすぐイったら、伊井野に申し訳が立たない。

独りよがりであってはならない。今度は絶対……伊井野も、気持ち良くさせるんだ。

 

石上は、己に気合いを入れ直した。

 

「伊井野、動いていいか?」

 

「……うん」

 

石上の確認に、ミコは小さく頷きながら答えた。

 

「じゃあ……いくぞ」

 

石上は、ゆっくりとピストン運動を始めた。

 

「んっ……あっ……」

 

「うっ……おおっ……」

 

お互い、まだまだ慣れない『2回目』なだけあって、これまでの人生で経験した事の無い快感に、『落ち』きらないように必死だ。

石上の怒張した肉棒が、己の体内の奥を突く感覚に悶えるミコも。

己の愚息が360度温かく艶めかしい感覚に包まれている事に悶える石上も。

気を抜けば、相手には見せられないだらしない表情になってしまいそうで。

そうならないよう、堪えるのに必死だった。

──だが、不器用な2人が、そうな学耐えられるはずもなく。

次第に、2人の快感からもたらされる声ははっきりと、大きくなっていく。

 

「んっ……石上……っ……そ、そんなに……きもちいいの?」

 

自らも快感に溺れそうなミコが、必死で腰を振る石上に声をかける。

そう、我慢しよう、黙りきろうと飲み込もうとするだけでなく、

喋る、話す等別の事でエネルギーを使い発散した方が、少しは長く堪えられるというものだ。

 

「あ……ああ……すげぇ……すげえ……良いっ……」

 

力が抜けないよう目をぎゅっと瞑りながら、意識の半分以上を腰を動かす事に集中しつつ石上が答える。

 

「伊井野は……どうなんだよ……っ」

 

喋った方が発散出来るというのは石上も分かっていたので、石上も目を開き、ミコに問い返す。

 

「んっ…………ま、まあまあ……よ……っ」

 

石上からプイっと顔を逸らしながら答えるミコ。

口ではそう言うも、もう石上には分かっていた。

これは分かりやすい、コイツの強がりだ、と────

 

「……良かった」

 

「ちょ、ちょっと……っ……私、まあまあって言っただけ……っ……んんっ……」

 

勝手に納得して安心した様子の石上に、精一杯強がって抗議しようとしたミコだが、

徐々に激しく動くようになっていく石上の肉棒が、より強く己の中を突いた事で甘い声が漏れる。

 

「ちょ、なんか……激しく……っ」

 

自分を求める動きがだんだん激しくなっていく事に、少し戸惑うミコ。

 

これまで、さりげなく誘惑してもちっとも反応してくれなかったのに。

てっきり、私となんてしたくないと思ったくらいなのに。

 

そんな戸惑いが顔に出たのか、石上がミコの目を真っ直ぐ見ながら呟いた。

 

「……ずっと、ずっとこうしたかった」

 

「えっ?」

 

思いもよらぬ石上の言葉に、思わず素っ頓狂な声を出すミコ。

 

「……胸もどんどん大きくなって、エロくなってくお前と……!ずっと、ずっと!こうしたいと思ってた!けど……お前に嫌われるのが怖くて……っ」

 

石上は、ここ半年溜め込んだ思いの丈をぶち撒けた。

石上と結ばれた事で女性としての幸せを感じるようになったからか、ますます加速的に成長し出したミコの身体。

愛らしい顔に、魅惑的な身体。思春期真っ盛りの石上の情欲が、湧かないはずはなかった。

ミコのさり気ない誘惑も、薄々そうじゃないかと勘付いていた。

けれど、もし違っていたら。

もし、自分の欲に塗れた勘違いだったら?

伊井野に、軽蔑されるんじゃないか。

嫌われて、別れる事になるんじゃないか。

そういう恐れで、一歩を踏み出す勇気が無かった。

 

だが、事ここに至った以上、もう我慢する必要なんてない。

もう、隠す必要なんて無い。

石上は、己の素直な思いの丈をぶち撒けた。

 

「…………ばか」

 

「えっ?」

 

ミコは、少し怒ったような顔で石上の目を真っ直ぐ見つめながら叫んだ。

 

「私……私だって!ずっと……ずっと!アンタとこうしたかった!けど……はしたない娘だと思われたくなくて!アンタに軽蔑されたくなくて……っ」

 

「……伊井野」

 

ミコの思いの丈を聞いて、石上は己を恥じた。

 

そうだ。本当ならこういうのは、男の自分から誘うべきだった。

一歩を踏み出すのは、自分の方であるべきだったのに。

自分の臆病さで、不甲斐なさで。

ずっとコイツに、物足りない思いを。寂しい思いをさせてしまった。

 

それなら。それならば。

もうこうなった以上、何も恐れる必要なんてない。

自分の出来る限り、コイツを、伊井野を。

精一杯、愛でるんだ。

 

石上は、少し怒った表情のままのミコの顔に、自分の顔を近づけると。

そのまま、ミコの唇に自分の唇を重ねた。

 

「んっ!?ん……んんっ……」

 

不意を突かれたミコは一瞬目を見開いて驚くも、その表情はすぐに蕩けたものに変わっていった。

 

快感に蕩けるような愛情が加わり、限界に急速に近付いた2人。

もう、『その時』は近い事が2人にも分かっていた。

 

どのみち、もうすぐ絶頂の時が来る。

それなら。どうせなら。

もう、堪えなくてもいい。我慢しなくてもいい。

不器用で鏡写しのような2人の思考は、ここに一致した。

 

ラストスパートと言わんばかりに、動きが激しくなっていく中。

とうとう、2人の理性のタガは外れた。

 

「伊井……ミコっ!気持ち良い!好きだっ!愛してる!!ミコっ!」

 

思いのまま叫ぶ石上に、もはや快感にとろけきった顔のミコも負けじと甘い声で絶叫する。

 

「わたしもっ!きもちいいのっ!好き!しゅきなの!石が……優!ゆうっ……!」

 

もはや快感と愛情の満足感に浸りきり、呂律も回りきらないミコは。

欲望のまま、自らの両足を石上の腰に絡めた。

 

「ミコっ……そんな事されたら僕……」

 

「しゅきなの!しゅきだからいいのぉっ!射精してぇっ!このままらしてぇっ!」

 

ミコのとろけきった甘い声に最後の一欠片の理性も砕かれた石上は、己の全てを注ぎ込む覚悟を決めた。

 

「ミコ……ミコっ!一緒に……!」

 

「きてぇ!ゆう!ゆうっ!しゅきっ!らいしゅきぃぃぃぃぃっっ!!」

 

 

逃さないとばかり、石上の腰を捉える自分の足に力を入れるミコ。

だが、そんな必要は無かった。

石上は、自分の意思で。

ミコの秘部の一番奥に、自分の快楽の白濁液を。想いを。愛を。

せいいっぱいの感情を込めて、勢い良く注ぎ込んだ。

 

「んぁっ…………ああああああっっっっ!!」

 

石上の白い液体が、想いが、愛情が。

自分の中に注ぎ込まれる満足感と共に。

ミコの秘部から、勢い良く少量のとろりとした液体が飛び出た。

今ここに、2人の激しさ極まる『2回戦』は終わりを告げた。

 

しばしの間、激しく胸を上下させ息を整えていた2人だったが。

 

「……ミコ」

 

「……優」

 

まるで、磁石のN極とS極が引かれ合うように。

2人の顔は、自然に引かれ合って。

その唇は、確かに、ハッキリと重なり絡み合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

───────そして、翌朝。

 

「……それにしても」

 

「?何だ?」

 

2人身を寄せ合い、石上の肩に頭を預けているミコが話しかけた。

 

「パイズリで6回。フェラチオで4回。な……中出しえっちで4回。アンタ、どんだけ私に対して溜め込んでたのよ」

 

「ぐぅっ」

 

痛い所を突かれ、答えに窮する石上。

 

「この絶倫。ムッツリスケベ。ロールキャベツ系。エロエロ大魔王」

 

だが、そう石上を苛むミコの表情は怒ってはいなかった。

 

「そういうお前だって。何度も『しゅきしゅきらいしゅき』って足絡めて来てただろ。この思春期生徒会長」

 

ミコの頭をわしゃわしゃする石上。

 

「そ……それは……だって、好きなのは本当だもん。ゆ……優」

 

不意にまた下の名前を呼ばれ、ドキリとした石上だが、すぐに取り直し真面目な顔つきでミコを見つめる。

 

「嬉しいけど、お前、人前で名前で呼ぶなよ?絶対バレるから。冷やかされるから」

 

「馬鹿にしないで。それくらいは上手くやるわよ」

 

ムウッと頬を膨らませるミコ。

 

「それで……」

 

「なに?」

 

「……寂しいのは、うまったか?」

 

少し心配そうな顔の石上に、ミコはふふっと笑って。

 

「あれだけ注ぎ込まれて、うまらない訳ないでしょ、バカ」

 

石上の溢れんばかりの愛情を、小さなその身で全て受け止めた今のミコは。

これが『満ち足りる』という事なのか、という感覚をしみじみと味わっていた。

 

もう、寂しくて泣く事は無いだろう。

だって、自分の隣にはコイツが居るから。

こんなに猛烈に自分の事を愛してくれる、コイツが。

 

「……これからも、よろしくね、優」

 

「……ああ、ミコ」

 

2人の行く末を明るく照らすような朝の日差しを背景に。

また近付いた2人の唇は、愛を以て重なり合うのであった。

 

 

 

 

 

……ちなみに、案の定ミコがぽろりと人前で石上を名前呼びしてしまった事がきっかけで、ほぼ全ての生徒に2人の関係がバレた事と。

半年後、ようやくミコの両親にお目通りが叶った石上が、ミコの両親に『あるもの』を要求した事は、余談である。

 




初体験まで持っていくシチュに悩みました。皆さんの理想のシチュはどんな感じでしょうか?
あと、作中を3月7日にしたのは意味があります。
1月→13月、1日→32日、てな具合に置き換えると……?
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