ジョウト地方からシンオウ地方へと向かうフェリーの船上。船が北上していくにつれ少しずつひんやりとした外気が船を包む。その寒さに負け、人もまばらになった展望デッキで佇む一人の婦警の姿があった。
ジョウト地方出身の彼女、ジュンサーは物憂げな顔で手すりに身体を預けながら、深い碧色をした海の向こうをぼんやりと眺めていた。傍らには相棒のウインディが少し寒そうに身体を丸めている。
「はぁ、少し寒くなってきたわね……」
くせっ毛のある緑の髪を揺らす風に、ジュンサーは小さく身体を震わせた。
彼女が今回シンオウ地方を訪れることになったのは、最近全国を騒がせている「連続女性トレーナー失踪事件」の調査のためだった。初めは何の関連性もなく、全国の広い範囲で失踪していた女性トレーナー達だったが、最近はその数がシンオウ地方で圧倒的に多くなっている。
ハクタイジムのジムリーダー、ナタネが消息を立ってから二ヶ月。一向に進まない捜査に批判が集まる中、この度シンオウ地方に警察の合同捜査本部が置かれることになった。
そして、シンオウ地方に親戚の警察官がいると言う理由で、ジュンサーがジョウト地方からの応援として派遣されることになったのである。
ジュンサーの住むジョウト地方でもコガネシティのジムリーダー、アカネをはじめ数人の行方不明者が出ている。彼女達が失踪してからもう十ヶ月以上が経過しているが、未だに彼女達の生存を信じる声も根強い。ジュンサーもまだ彼女達がどこかに生きているのではないか、と淡い期待を抱くうちの一人であった。
ジュンサーの肩から下げたカバンにはそんな行方不明者の詳細なリストが入っていた。
「絶対……解決してみせるから」
まだ見ぬ犯人逮捕への決意を込めて、ジュンサーはカバンの紐をぎゅっと握る。彼女の手は長い間、冷たい潮風を受けて冷たくなっていた。
やがてジュンサーの視線の先に、小さくシンオウ地方が見えてくるのだった。
※ ※ ※
トバリシティ。シンオウ地方の中でも、比較的都会なこの街には、トバリジムというポケモンジムとトバリデパートがシンボルマークである。
そこにあるホテルに、青年はここしばらく宿泊していた。理由は簡単で、近くにあるゲームセンターのスロットで大勝ちした彼は、しばらくこの街で豪遊することを決めたのである。
もりのようかんの埃の被ったようなベッドとは違い、ふかふかのベッドで迎える朝は何とも心地がよい。クイーンサイズの広いベッドには、青年の傍らでアカネが小さな寝息を立てていた。
膨らんだお腹を庇うように両手を添えながら、身体を丸めるようにして眠るアカネ。乳腺が張り、パンパンに大きくなったおっぱいをつんと押してみると、簡単に母乳が溢れ出て青年の手を濡らす。
その甘ったるい匂いに吸い寄せられるようにして、青年は母乳の滲む乳首を口に咥えた。ジュジュッと音を立てて吸い込むと、口の中に甘い母乳の味が広がる。
「ん……んぅ……」
眉をひそめたアカネが起きないままに身体を動かすが、青年の両手は彼女の二つの膨らみを掴んで離さない。横向きになったあかねの胸に顔を埋め、ちゅーちゅーと赤ん坊のようにアカネのミルクを貪る。
アカネの手がふと伸びてきて、青年の髪を撫でた。彼女は我が子におっぱいを与える夢でも見ているのだろうか。それくらい優しく繊細な触り方であった。
「ん、ふ……ぇ、あ!?アンタなにしてんの!?」
ようやく目を覚ましたらしいアカネが、胸元に吸い付く青年に気づいて驚きの声を上げる。
「何って、アカネさんのおっぱい飲んでただけですけど」
「飲んでた「だけ」ちゃうわ!はよ離れろ! 」
さっきとは打って変わってバシバシと頭を叩いてくるアカネに、青年は仕方なく乳首から口を離す。アカネの乳房からぴぴゅっと名残を惜しむかのように母乳が噴き出した。
「まるでミルタンクみたいに大きくなっちゃいましたね。味も以前飲んだモーモーミルクより美味しいですよ」
「あ、アホなこと言うなっ!そもそもこんな身体になったんは誰のせいやと……」
「僕の「おかげ」ですね、大好きなミルタンクと同じようになれて良かったんじゃないですか?」
そう言って、アカネのボテっと膨らんだ腹部をつつつと撫でる青年。最近、時折中から蹴ってくるような感覚もあり、嫌でもそこに青年との子どもがいることを感じされられる毎日であった。
「お前……ほんまいつか絶対に覚えときや……」
アカネはギリギリと歯を食いしばりながら、目の前の青年を睨みつける。すっかり丸くなったその身体では、抵抗することもおぼつかなくなってしまった。しかし、アカネはまだ反撃の意志をなくした訳では無い。
妊娠した身体を気遣ってか、前より性行為が穏やかなものになったことに気づいても、前より与えられる食事が豪華になり、こまめに入浴することが許されたとしても、青年のことを許したわけではない。それよりも、時折青年から発せられる屈辱的な言葉や、強要されるプレイはアカネの復讐の炎をよりメラメラと燃え上がらせた。
いつか青年には自分のしたことを思い知らせてやる。アカネは、青年のリュックサックに自分だけでなく、何人もの女性が捕らわれていることを知っていた。彼女達も解放し、自分も自由になるそのためには、少しでも情報を集め反撃のチャンスを伺うしかなかった。
「シャワー浴びてきていいですよ。上がって朝食食べたらボールに戻します」
そう青年に言われ、アカネはバスルームへと向かった。何やらホテルの一番高い部屋らしく、部屋の内装は豪華でバスルームにもジャグジー機能のついた広い浴槽が置かれていた。
シャワーヘッドを壁から外し、頭から熱いシャワーを浴びるアカネ。ニュルニュルと股間に感じるぬめりけは昨日の晩から今朝にかけて、たっぷりと子宮に出された精液が垂れてきたものである。
昨日は子宮にいる赤ん坊を気遣って、あろうことかアナルに挿入することを要求された。それだけは嫌だとアカネが断ると、青年はそれを読んでいたかのように屈辱的な選択肢を突きつけてきた。
「ご、ご主人様のミルク、うちの受精済みおま……んこに、たっぷり射精してうちの子宮に二人目予約して欲しいニャンっ♡」
アナルの純潔を守るためにそんなことを言わされ、母乳をローション代わりにして自ら硬く長いチンポを挿入させられた。そして騎乗位で腰を振って五回ザーメンを搾り取るまで、プレイが終わることはなかった。
昨日のことを思い出してしまったアカネは、顔にシャワーをぶっかけることで何とかその記憶を消そうとする。青年と身体を重ねることはいつまで経っても嫌悪感がなくなることはない。しかしながら彼女の脳と身体は既に青年のチンポを受け入れ始めていることが、アカネにとって殊更ショックであった。
昨日の晩も、途中から意識を半分失ったような状態でもカクカクと腰を振り、中に胎児がいるというのに子宮口へぐにぐにと押し付けてくるチンポで幾度となく絶頂させられてしまった。最後の射精に至っては、まるで恋人がイクタイミングを合わせるかのように、青年の熱い迸りを受けながら、子宮口に叩きつけられるザーメンの感覚にアカネも絶頂を迎えるという最悪の思い出を作ってしまった。絶頂の波が去って、はっと我に帰ったときの青年のニヤニヤとした表情は忘れることはないだろう。
身体と髪を洗い終えたアカネはお湯を張った浴槽に浸かり、脚を伸ばす。ベッドのある部屋からは甲高い女性の嬌声が聞こえてきた。すぐに自分以外の誰かが青年の性処理に付き合わされているのだろうと分かった。
昨日からあれだけ出しても、まだし足りないのかと、アカネは呆れ半分恐ろしさ半分で目を閉じた。温かいお湯がじんわりと彼女の身体を包み込み、耳までお湯に浸けるとベッドルームから聞こえる情事の音は入ってこない。
「あの性欲異常者は……ほんま」
何より恐ろしいのは、無尽蔵の青年の性欲なのかもしれない。アカネはポツリと呟いて風呂から出るのだった。
綺麗になった身体で、ベッドルームに戻ると案の定、ビキニのおねえさんのナツコが水着姿で青年に組み敷かれていた。側位でアンアンと嬌声を上げるナツコの秘裂には、水着がずらされズッポリと太いチンポが突き刺さっている。太ももを青年に持ち上げられているために、アカネの目に生々しい結合部がハッキリと見えた。
「あ、あぁっ、ひぁっ、ご、ご主人様ぁぁっ、そこっ、いいのぉっ♡」
「あ、アカネさん。おかえり」
青年はそう言いながら、射精が近いのか速く深いストロークで、抉るようにチンポを出し入れする。ナツコはそれに応えるかのように、キュンキュンと膣を締め上げ、すっかり青年の好みに作り替えられた膣ひだで甘くチンポを締め上げる。
やがて、大きくチンポが膨らんだかと思えば、ドピュッと音が聞こえてきそうなほどの勢いで大量の精子がナツコの子宮へと注がれていく。
「はぁ、は、ぁっ、出てる……っ♡ご主人様の精子……っ、どくどくって……♡」
濃厚なベロキスをしながら、ナツコは甘い絶頂を迎えていた。チンポが膨らんでは熱い精液を注いでくるのを中で感じ、それに合わせてナツコの膣もキュッキュと締まる。すっかり精液漬けのザーメンジャンキーになってしまった彼女の子宮が、およそ四日ぶりの生射精にナツコの脳に処理しきれないほどの快楽物質を送る。
おかげでナツコは、ショロショロとおもらしをしてしまった。薄い黄色のおしっこが尿道から飛び出し、ベッドにシミを作っていく。
やがて、長い射精が終わりようやく絶頂の世界から帰還したナツコはベッドにできた黄色いシミと仄かに香るアンモニア臭に顔を赤面させた。
「う、うぅ……ご主人様、ごめんなさい……申し訳ございませんでした……」
「気にしなくていいよ、ナツコさんもシャワー浴びてきたら?」
「そ、そうさせていただきます……」
ナツコはすれ違いざま、ペコッと恥ずかしそうにアカネに頭を下げ、浴室へと消える。部屋にはアカネと青年が残された。どこか気まずい雰囲気を振り払うように、アカネは気になっていた質問を口にする。
「……あんた、どんだけの女の子捕まえてんの?」
「あ、気になります?」
アカネの質問に、青年は意外そうに顔を上げた。そして、何やらベッドサイドに置かれたリュックサックをゴソゴソと漁り、小さな紙を取り出した。
「えっと……って、見せた方が早いか。どうぞ、見ていいですよ」
青年からその紙を受け取ったアカネは、折りたたまれたメモ紙を開いた。「捕獲リスト」と一番上に書かれたその紙には、青年が捕らえたらしい女性達の名前がズラリと並んでいた。横には捕獲したらしい場所と時刻まで書かれ、それぞれの今の状態まで詳細に書き記されていた。アカネは自分の名前の横に書かれた「妊娠8ヶ月」という文字を見て、軽く目眩を覚える。
「こ、こんなに……」
その十人近い女性の名前が載ったリストを見たアカネは、ふとある疑問を抱いた。
「というか、なんでこんなに沢山の女の子捕まえられるんや……?」
「なんで、というと?」
「普通ポケモンでも六匹までしか持ち歩けへんやん。あんたポケモンも持ってるやろ。なんでそない沢山中身入ったモンスターボール持ち歩けるん?」
ポケモントレーナーなら当然の疑問をアカネは口にした。
一人が連れて歩けるポケモンは最大六匹。
この世界では、子どもでも知っている常識である。見たところ、というか実際に青年とポケモンバトルをしたことのあるアカネは、青年が数体のポケモンを所持していることも知っていた。それなのに、なぜ追加して女性を捕まえ、手持ちのポケモンのように命令して使役することが出来るのか。アカネが疑問に思うのは当然であった。
「あぁ、そういうことですか」
青年は、ポンと手を打ったあと、言おうか言うまいか少し悩むように黙った。そしてしばらくの沈黙の後に、まぁいいかと口を開く。
「そもそもポケモンってどうして六匹しか連れて行けないんですか?」
「……そりゃ、六匹が言うこと聞かせられるくらいに愛情注げる限界やからやろ?」
アカネは、幼い頃に父から教わった常識を答える。
「その話、一匹と二匹なら分かるんです。奥さん二人以上持ったら両方から嫌われるみたいな、ね。けど、六匹と七匹ってそんな変わるんですかね?」
「な、ならベルトに通せるモンスターボールの数が六とか、ポケモンセンターで一回に回復出来るポケモンの数が六とかいくらでもあるやろ」
「それも「一度に連れて歩けるポケモンは六匹」っていうルールから作られた規格ですよね。結果ではあるけど、原因ではない」
「ほな、なんやねん。あんたは分かってるんやろな?」
アカネの質問に、青年はコクンと頷き続いて口を開いた。
「六匹を超えるとポケモンのなつき具合と、成長パラメータに極限までマイナスの補正がかかるんです」
「……なんやそれ?」
「だから、六匹を超えて七匹を手持ちに入れた瞬間、手持ち全体がまず全然懐かなくなります。どれだけ連れ歩いても、バトルさせても言うことを聞かないし、命令も無視する。さらに万が一勝ててもほとんど経験値が入ってこない……だから七匹以上連れて行けないんじゃなくて、連れて行ってもいいことがないから皆連れて行かないんですよ」
「そんなこと……はじめて聞いたわ。それ、ほんまなん?」
「多分ね、「色々」試しましたから」
「……?あ……そ、それならうちらも命令無視できるはずやん!ほら、あんたの言うてること間違ってるで!」
青年の言い方に首を傾げつつ、アカネは青年の話の矛盾点をつく。だが、青年は溜め息とともに首を横に振った。
「それは、アカネさん達は言葉が分かるからです。もし、命令を破ればどうなるか。ボールごと捨てられればどうなるか。ポケモンより賢い分、従わなかった未来が想像できますよね、だから、アカネさん達には言うことを聞かせられるんですよ」
「うちらが自分で自分を縛ってるってこと……?」
「まぁ、モンスターボールで捕獲したことによる基本的な服従効果もありますけどね。マイナス補正はあると思います。だって、その証拠に、アカネさん全然僕に懐かないじゃないですか」
「それはあんたが無茶苦茶なことばっか言うからやろ!」
「ほら、ね?だからもし僕がポケモンを全部逃がして女の子も六人までにしたら何でも言うこと聞かせられるはずなんですよ」
青年の言葉にゾッとするアカネ。もしそうなれば……今以上に命令に逆らうことができず、それどころか段々青年のことが好きになってしまう。そう考えるだけで、アカネの顔からみるみる血の気が引いていく。
「そんなん……絶対嫌や」
「大丈夫ですよ。僕もそんなことするつもりはないです。ポケモン連れてないと色々困りますしね、それに……」
「それに……?」
「簡単に服従するより、抵抗された末にいやいやご奉仕させる方が興奮するじゃないですか」
「あんた……やっぱ最低やな」
楽しそうに笑う青年に、アカネはより報復の決意を固くするのだった。
ゲームの設定だからって、安易にキャラ達の常識として反映するのってあんまり面白くないですよね。あくまで人間として自由な発想と合理的な思考に基づいた行動をすると、ゲームの世界にも深みが増す気がします。
以下、設定を載せておきます
五話時点での主人公の持ち物
手持ちのポケモン
ナエトル(♂ Lv.45)
ムクホーク(♀ Lv.62)
ガブリアス(♂ Lv.59)
サーナイト(♀ Lv.81)
ギャラドス(♂ Lv.70)
?????(? Lv.??)
メモ
捕獲リスト
カントー地方
ミニスカートのマユ
おじょうさまのアキホ
ジョウト地方
コガネジムジムリーダー、アカネ
おとなのおねえさんのユリカ
スキーヤーのアユミ
ホウエン地方
シンオウ地方
ハクタイジムジムリーダー、ナタネ
ビキニのおねえさんのナツコ
アロマなおねえさんのチカ
トレーナー、ヒカリ
イッシュ地方
カロス地方
アローラ地方