張り詰めた亀頭が一際大きく膨らんだ刹那、どぷっと音がしそうなほど濃厚な精液がナタネの膣内へと注がれる。
「はあっ……あぁ……でて、るぅ……♡」
正常位で青年に組み敷かれながら、ナタネはギュッと目をつぶって奥に打ち付けられるザーメンの感覚に耐える。既に何度出したかも覚えていないほど大量の精液が、ナタネの膣内を満たしていた。
ぶぴゅ、ぶぴゅっと青年が腰を打ち付ける度に溢れ出す精液が、彼女の愛液と混ざりあって二人の性器をドロドロにしていく。
やがて、長い射精が終わり少し硬さを失ったちんぽがずるりと膣内から引き抜かれた。すっかり青年のちんぽが入るように作り替えられてしまったナタネの膣口が魚の口のようにパクパクと開いたり閉じたりする度に、中から精液が溢れ出てくる。
「はぁ、今日はもう限界……」
さすがに疲れたのか、ナタネの方にぐでんと倒れ込む青年。ナタネの起伏の乏しい身体と青年の薄い胸板が合わさり、汗まみれなことも合わせて強い密着感をもたらす。ナタネはその感覚を不覚にもほんの少しだけ───心地よい、と思ってしまった。
「重くないですか?」
「お、重くはないけど……」
「まぁ、重いって言われてもどかないですけど」
「ならなんで聞くのさ」
「ナタネさんの身体気持ちいいですからね。ちょっと発情してた熱が残ってるのが暖かくて……抱き枕にして寝たいです」
「ま、まぁそれくらいなら……」
「今日は頑張ってくれたし」と続けそうになった言葉を飲み込み、ナタネはホッと息を吐いた。上に覆いかぶさっていた青年はいつの間にか隣に寝転がり、彼女の腰に手を回して身体を密着させてくる。
青年の言う通り、ナタネの肌は火照っていたらしい。絡まった脚から伝わってくる青年の体温は随分と自分よりも低く、心地いい冷たさだった。
しばらくの間、真っ暗なようかんの寝室を静寂が包む。その中でナタネはふと、いつの間にか自分がもうこのようかんを怖く思っていないことに気がついた。
そして、さらに時間が過ぎ、青年の瞼が重くなってきた頃。
「……あの」
「……なんですか?」
青年の胸元あたりに顔を伏せたまま、ナタネが口を開く。射精後の倦怠感と疲れからか、青年は目をつぶったまま返事をする。
「今日……ありがと。あと、ロズレイドのことも。もう会えないと思ってたから……」
「おじさんのピッピのことならいいですよ、またおじさんからお礼貰いますから……ロズレイドのことを感謝されるのはおかしいですね。あれは元々ナタネさんの手持ちでしょ?」
「……そうだね、でもいいでしょ。一言言っておきたかったの」
照れくささの交じるナタネの言葉に、青年はポンポンと彼女の頭を軽く撫でた。その心地良さにナタネの頬が少し緩む。
しかしながら次の瞬間、彼女は腹部にあたる硬い感触に気がついた。直接見るまでもなく、それは先程までナタネの膣内を貫き大量のザーメンを吐き出していったチンポであった。
ナタネはジトっとした目で青年を見上げる。
「ねぇ……何なのこれ」
「疲れても立つらしいですよ。知りませんでした?」
「いつも立ってるから分からないわよそんなの……」
「ナタネさん、挿入《い》れていいですか」
「断っても挿入《い》れるんでしょ?」
「もちろん、一晩僕のちんぽケースになってください」
「やっぱり君、最低だね……んんぅ……あっ、はいって、くるぅ……♡」
青年は再び、硬さを取り戻したチンポをナタネの膣口にあてがい、ゆっくりと差し込んでいった。ナタネの膣口がクチュリと音を立て滑らかにチンポを飲み込んでいくのを感じ、青年はニヤリと笑いナタネは顔を赤面させる。
「このまま動かさないので。おやすみなさい」
「こ、このまま……?んっ、くぅ……♡」
言葉通りに、青年はピストンすることのないまますやすやと寝息を立て始めてしまった。残されたナタネは、膣内に感じる圧迫感を堪えながらなんとか自分も寝ようとする。
ところが、青年かナタネが身じろぐ度にほんの少し膣内でチンポが動く。その度に、膣壁を青年の張り出したカリが擦り、ナタネは小さく声を漏らす。少しでも感じると濡れた膣が余計にチンポを締め付け、より感じやすくなってしまう。
抜こうにも腰を抱かれ密着した青年を振りほどくことは出来ず、むしろ動かした分だけナタネに甘く疼くような小さな快感が繰り返される。
「はぁっ……ぁ、んんぅ、こ、これ……ダメだ……おかしくなっ、ちゃうぅっ……♡」
結局一晩中、ナタネは意識を眠りの世界に落としては、膣ひだを擦るチンポの快感によって目を覚まして、身体をフルフルと疼かせるという一種の拷問のような夜を過ごした。空が白みうっすらと部屋が明るくなることには、ナタネは意識朦朧とした状態で、ヘコヘコと可動域の狭い腰を振り必死に快感を得ようとする性獣へと変わっていた。
「ん……朝か……おはようございます」
目に差し込んできた窓からの光と、チンポに感じる暖かな刺激に目を覚ました青年。小さく身体を伸ばしたあと、腕の中で一晩中抱いていたナタネの様子がおかしいことに気がついた。
ナタネは青年に抱きすくめられながら、の腰を少し引いてはチンポに向かって打ち付けるという動作を繰り返していた。
「んっ!んっ!ぁぅ……イケな、いぃ……んぅ……もうちょっとなのに……どうしてぇ……?」
一晩中焦らされ、イクことが出来なかったナタネの膣からは、白濁したいわゆる本気汁が溢れ出ていた。また、一晩たっぷりとチンポをヌルヌルと包み込んでいた愛液はベッドに大きな染みを作り、ひんやりと冷たくなっていた。
「ナタネさん、イかせてほしいんですか?」
青年の声にビクッと肩を震わせるナタネ。まさか起きていると思わなかったのか、恐る恐る真っ赤な顔を上げたナタネと青年の目が合った。
「い、いつから……?」
「さっきから。イかせてほしいならおねだりしてください」
青年の意地悪な台詞にナタネは顔を伏せる。だが、一晩焦らされた彼女の身体はもはや限界なのか、いとも簡単に彼女の脳はその口からおねだりの言葉を紡ぐことを許してしまった。
「このオチ、ンチンでイかせてください……!も、もう限界なの……お願いします……いっぱいジュポジュポして、おまんこ気持ちよくしてぇ……♡」
甘い吐息を漏らし、媚びを売るように細い身体を青年にくっつけるナタネ。一晩焦らされ、涙の溢れる目が、熱に浮かされたように青年を捉える。雄をその気にさせる甘美な雌のフェロモンが漂い、ムンとした熱気となって部屋を包み込んでいた。
もちろん青年もそんな状態のナタネを放っておくはずがない。彼女の尻肉を掴み、ヌルルルとチンポを引き抜いたかと思えば勢いよく膣内へと突き刺した。
「うぁ……っ!あ゛あ゛ぁぁっ♡お、おちんちん来たぁっっ、んひぃぃっ♡」
挿入された瞬間天を仰ぎパクパクと酸欠の魚のように口を動かしていたナタネだったが、数瞬遅れで悲鳴のような嬌声を上げ始めた。普段よりも獣じみたような声を上げながら、青年のピストンに合わせ自らも腰を打ち付けるナタネ。まるで数多の男を知り尽くしたビッチのような動きに青年は瞬く間に射精感が上がってきた。
「出るっ、ナタネさんっ、中で……受け止めて!」
「はうんっ!んぅぅぅっっ……♡♡」
朝一番の濃厚なザーメンを叩きつける青年。ナタネは青年の胸元にしがみつきながら、ドクンドクンと脈動するチンポと、そこから吐き出されるザーメンの快感に酔いしれる。
どくどくと留まることなく吐き出される精液はナタネの子宮を真っ白に染めていく。やがて、ぽっこりと外から見ても下腹部が膨らむのが分かるほどになって、ようやく射精が止まった。
「あ……ん……ぅ……すぅ……」
ようやく絶頂できたことでスッキリしたのか、ナタネはいつの間にか眠ってしまっていた。チンポを引き抜いても小さな声を漏らすだけで、青年の胸元から動こうとしない。
「やれやれ……僕も寝よっと」
射精後の心地よい倦怠感に包まれた青年は、ナタネを抱き枕に二度寝をすることにした。胸元で寝息を立てるナタネの髪に鼻を近づけて嗅いでみる。汗の匂いもしたが、男では到底出せないような女の子らしい甘い香りが鼻腔をくすぐる。青年はすぐに夢の世界へと意識を落としていった。
再び目を覚ますと昼過ぎになっていた。いつまでも寝ているナタネをそのままボールに戻し、青年はシャワーを浴びにいく。ナタネには今度別の場所で浴びさせることにする。
もりのようかんには一応シャワー室がつき、ガスと水道も通ったままになっている。だが、長い間主を失い、さらに肝試しスポットとして多くの人々が土足で脚を踏み入れたそこは、あまり気持ちよく使えるものではなかった。その点、ボールの中にいればそれ以上汚れることもないし身体が痒くなることもない。
シャワーを終え、携帯食料で軽く腹ごしらえを済ませた青年。長い間トバリシティのホテルディナーを食べていたためか、舌が肥えてしまったらしい。あまり美味しく感じずに、ただ腹が満たされただけの食事になってしまった。
「また美味しいご飯屋さんに行きたいな……」
青年は溜め息とともにぽつりと呟くと、隣の部屋へと向かった。そこにはすっかり元気になったらしいミミロルとピッピが仲良く日向ぼっこをしていた。
「ピッピ、おじさんの所へ帰るよ」
青年が声をかけると、ピッピは途端にクッションから身体を起こしテチテチと彼の足元にまで歩いてきた。それにしても、よく人に懐いたピッピである。抱き上げても抵抗せずに青年の胸元に収まった。
ふと、ミミロルの方を見ると不安げな様子で長い耳をペションと下げ、俯いていた。
「ミミロルは、えっとどこから攫われてきたんだろう」
何か飼い主を示す手がかりはないかと、ミミロルの頭を撫でつつモコモコとした身体を探ってみる。すると、首元に細いチェーンが掛けられていることに気がついた。たぐってみると小さなタグが付けられており、飼い主らしき名前と住所が可愛らしい字で書かれていた。これによるとどうやらこのミミロルは東のヨスガシティから連れ去られてきたらしい。
「ミミロル、ちょっと待っててね。夜までには戻るから」
そう声をかけると、ミミロルは了承代わりに大人しくクッションの上に戻って、その身体を横たえた。そして「はやく戻ってきてね」とでも言いたげにフン、と小さく鼻を鳴らす。
「じゃあ、ちょっと行ってきます」
リュックを担いだ青年は、取り出したムクホークに乗ると、ハクタイシティへと向かった。
ハクタイシティの近くに降りた青年は、コソコソと建物の陰に隠れながらギンガ団の姿を探す。幸運なことに町中から彼らの姿は消えていた。何か別の所に向かったのだろうか。ともあれ、追っ手がいない安心感から青年はホッと胸を撫で下ろした。
その後、ナタネから聞いた話を頼りにおじさんの経営する自転車屋にたどり着いた。自動ドアをくぐり、店に入るとソワソワと落ち着かない様子のおじさんと目が合った。
「き、君!大丈夫だったかい!?」
「え、えぇ。まぁ」
「そ、それは私のピッピじゃないか!!」
心配そうな表情で駆け寄ってきたおじさんがピッピに気づいたのか、一瞬で顔を破顔させた。ピッピもおじさんに気づいて青年の胸を飛び出し、おじさんに抱きつく。
「良かった……すまないピッピ、怖い思いをさせてしまって」
しばらくピッピとおじさんの感動の再会を見守っていると、ふと我に返ったように青年の方を見てきた。
「本当に取り返してくれたんだね。君には感謝してもしきれないよ、どうもありがとう」
「いえいえ。それよりおじさんも大丈夫でしたか?」
所々、真新しい凹みや傷の入った店内を見回した青年が尋ねる。おじさんはしばらく苦笑いを浮かべたあと、やがて口を開いた。
「……実は昨日、ギンガ団の男達が店に来てね。君を匿ってるんじゃないかって脅してきたんだ。しばらくして私の話を信じてくれたのか帰ってくれたけどね……っと、私のことはいいんだ。とにかく君とピッピが無事でよかった」
おじさんは目元の涙を拭うと、「そうだ」とポンと手を叩いた。
「君にお礼するのを忘れていたよ。ちょっと待っていておくれ」
そう言って店の奥へと消えていくおじさん。しばらくして戻ってきた彼の両手には大きな箱が抱えられていた。
「それは……?」
「最新作のマウンテンバイクだよ。店の奥に置いてあったおかげでギンガ団の奴らにも傷つけられずに済んだ。これを君に譲りたい」
そう言いながらおじさんが箱から出したのは、キラリとメタリックに光る自転車であった。変速機能も着いているようで、細いタイヤの側面についたギアがより高級な印象を受ける。
「こんなに高そうなもの貰っていいんですか?」
「もちろんだとも。商品はまた買えばいいが、ピッピはそうはいかない。それに、昨日の君の勇気と見ず知らずの人を助けようとする優しさに私は感動したんだ。是非これを君に使ってほしい」
「優しさ」の部分で少し胸が痛んだ青年は、心の中でナタネにも自転車を貸してあげようと決めた。
「では、ありがたく使わせてもらいます。おじさん、ありがとうございます」
「いいんだいいんだ。こちらこそ、ピッピを助けてくれてありがとう」
おじさんから自転車を受け取った青年は、ふとあることを思い出した。
「そう言えば、ギンガ団の人達ってどこに行ったか知りませんか?町からいなくなってるみたいですけど」
「うーん……今朝、何やら騒ぎながらどこかに向かったようなんだが……確か「リッシ湖」がどうとか言っていたような……」
「リッシ湖ですね、ありがとうございます」
青年はぺこりと頭を下げ、自転車屋を後にした。早速貰ったばかりの自転車に跨り、ハクタイの森へと戻る。軽快に飛ばし、すぐにもりのようかんへと戻ることができた。
これは思わぬ所でいい物を手に入れることができたと青年はホクホク顔でようかんへと入っていく。自転車には折りたたみ機能がついていたらしく、コンパクトに収納できるのが嬉しい。
「さて」
部屋に戻った青年は、食堂の大きなテーブルの上にシンオウ地方の全景が載った地図を広げた。ぐるりと見渡し、先程自転車屋のおじさんが言っていた「リッシ湖」の文字を探す。
それはすぐに見つかった。そして、現在のもりのようかんとリッシ湖の間にはミミロルの飼い主がいるヨスガシティがあることにも気づいた。それならば、ヨスガシティに寄ってミミロルを飼い主に引き渡したあと、リッシ湖に向かうのがいちばん効率的なルートとなる。
「よし」
青年は、当面の目標を決めて満足げな表情を浮かべると、いつものように寝室へと向かうのだった。