ニンジャ・ストライクス・タイマニン(旧題:灰と翠のデザイア) 作:触手の悪魔
時は近未来。古来よりの相互不可侵の掟が人間の堕落により破られ、魔界より来た異形の魔族たちが堕落せし人間と結託して悪を成し世を腐らせていく時代。街の裏側には魔族がのさばり人の心身を喰らい、怪奇が現実を侵食し、人の悪しき欲望が限度を知らず世を汚してゆき、それは魔界の門の存在する日本より全世界へと広がっていく。経済的・技術的な繁栄と裏腹に人類は黄昏の時代を迎えたといえるだろう。
そんな黄昏の時代に、人知を超えた力を持つ彼ら魔族に対抗する為日本政府は異能の力を持つ忍びの集団『対魔忍』を組織し、彼らの異能の力を以て魔族に立ち向かい人の世の平和を守ろうとした。
対魔忍と魔族の永劫とも思える戦いは今日も続く。ある時は薄暗いスラムで、またある時は煌びやかなネオンの影で続いていく。
その多くで華々しい勝利を収めるのは対魔忍だ。彼らは強力な異能、物によってはこの世の条理を歪め、神の力すら行使する異能を行使する彼ら対魔忍はしばし高位の魔族に対する勝利すら収めた。一部の人々の懸命な働きもあり、日本という国は表面上は平和を取り戻したといっていい。
――――――しかし、その裏には多数の対魔忍の屍があることを忘れてはならない。
ある者は情報の誤りにより、またある者は堕落した味方の罠にかかり、さらに派閥抗争に端を発する内乱により多くの対魔忍が散っていった。その中には死ぬ事無く囚われの身となり、心身を辱められつくした非道に遭った女対魔忍(一部男)も多く含まれている。
そして今夜、新たな女対魔忍が数え切れぬ敗者の一人に加わろうとしていた。闇カネモチにやとわれた、邪悪なるニンジャのカラテによって。
魔都東京の衛星都市であるとある地方都市。高層ビルの数こそまばらな物の、中心地には近代的なオフィス街や洒落た店舗が広がるこの時代にあっても繁栄を続ける街の郊外にある一件のビルがあった。一際目立つ総ガラス張りの耐震性が心配になるビルはこの都市でも五指に入る企業の本社で在り、普段は多くのサラリーマンで賑わうこのビルも深夜となった今では静かなものだ。
無論上げた利益でそろえた警備設備は幾つも絶賛稼働しており、警備員も幾人もいる。何か邪な目的を抱いた者がいても容易には侵入できないはずだ。「アバーッ!」
「侵入者発見!囲んでボーで叩け!!遊び半分に死ぬまで殴ってやれ!」
「了解!マケグミめ仕事を増やしやがって!」「ハハハッルンペン!プア!チャヴ!」
「グワーッ!グワーッ!」
現に今一人の変質者が奥ゆかしく隠されたショック銃の放電により倒れ伏した。変質者の叫び声を聞きつけてたどり着いた警備員達は侮蔑の声と共に変質者を執拗にボーで叩き痛めつける。暴力の喜悦に浸り高いフェンスを越えて侵入する影に気づかないまま。
恐らく付近の建物からワイヤーを張り巡らして侵入したのだろう。2階建ての併設された研究施設らしき建物の屋上に人影が降り立つ。手際よくワイヤーを巻き取り降り立ったシルエットは女のそれだ。
「ふう……思ったより警備が厳しかったですね」
独り言ちる女の顔はまだ少女と言えるほど若く整っていた。和紙のような白く滑らかな顔は冷たさを感じない程度の凛々しさを湛えており、黄色の目は切れ長で美しい。髪型は姫カットと呼ばれるそれで、鮮やかな射干玉の黒一色。それに後ろ髪を運動の邪魔にならない為か結わえている。
さらに容貌以上に目を引くのはその格好だ。髪と同色の黒一色のピッチリとしたスーツは、競泳水着やレオタードのように露出が多くすらりとした四肢を全く覆っていない。代わりのように手足に装着したダークブルーの籠手やブーツが防具代わりになっている。少女はそんな奇抜な格好であり、体のバランスを崩さぬ程度に豊かな胸尻のラインが露な事についても羞恥心を感じていないようだ。
それもそのはず、この格好が意味する事は少女は闇に生きる間の仕置き人対魔忍の一員であり、露出の多い格好は各員大なり小なり差はあれど対魔忍のそれである。彼女の名を『岡部小糸』という。
「こちらスカウト1。構内への侵入に成功しました」
『こちらシノビ1。続けて打ち合わせ通り警報装置を抑えろ。――――まったく、上も迂遠な真似を好むものだ。直接襲撃を駆ければいい物の、お陰で無能な術なしをわざわざ使わなくてはならん』
「……了解しました」
乱暴に切られた通信機をしまい、小糸はまだ生きている警備装置の合間を縫って警備詰め所に向かう。日本人形を思わせる端正な顔立ちには憂いがあった。
宙を飛び警備詰め所に向かうのは他でもない、正義の担い手である公認対魔忍に下された任務の為だ。今回の任務は「違法物資」の押収及び闇カネモチ、生草の暗殺である。
この物流企業を運営する経営者陣のおよそ過半数は魔界産の物資や奴隷などを陰でやり取りする暗黒物資集積地としてこの企業を運営し、巨額の利益を上げてきた。彼らの活動は警戒の目が薄い都市の性質を活かし、東京と外部のやり取りの中継点となっている。東京及び外部の暗黒勢力の弱体化を図った対魔忍上層部はこの企業を裏で操る闇カネモチの中でも首領格の生草の粛清を決定。小糸たちを始めとする一部隊が使わされたというわけだ。
小糸は巧みなパルクールで通常人の侵入を想定していない詰め所へ近づく。建物の外部の隅に建てられた目立たないひっそりとした建物がそれだ。彼女は音もなく裏手に回ると中をのぞく。中には二人の人影がおしゃべりを続けていた。
「はぁー……全くメンヘラでもいいからよぉ、女に侵入してもらいてえもんだよなぁ?変質者じゃ殴るだけでつまんねえよ」
「全くだ。活きのいいメスガキをファックしたいもんだぜ。今度東京キングダム行こうぜ。あそこで一日中ファックするんだ」
「いいねぇ。あそこの奴隷娼婦共をやりまくるか!」
猥談を続ける警備員はどう見ても堅気の人間ではない。その後の内容からしてもまず間違いなく経営陣の暗黒ビジネスに関わっているといっていいだろう。ならば容赦はいらない。詰所の電子カギはそう高度な物ではない。小糸は解錠装置を取り出し接続するとコンマ5秒で解錠が完了した。そのまま侵入し警備員を殺す。
「はあっ!!」
「がごっ!?」「な!テ、テメェ死んだぞっ!!」
一気にドアを開けると同時に手裏剣を投擲し警備員の足らない脳味噌に鋼鉄の星を生やす。のけぞる一人の横でもう一人が慌てて立ち上がり銃を突きつけようとするが
「せいっ!」
地を這うような動きで警備員に接近し、軽いが鋭い腕の振りで銃を持った腕をそらすと急所の首が露になる。危機を察知して逃れようとしてももう遅い。抜き打ちに放たれた小糸の小太刀の一閃が確実に急所を断ち切った。
「あぎぇげ……ごええ……」
薄汚いマネーで染まった薄汚い血に沈む警備員をよそに小糸はもうすでにコンソールを操作していた。進入路の開放と駐車場を含む他の脱出路を遮断。これで作戦の下準備は完了した。後は本隊の対魔忍たちが闇物資の地下
集積所に集まった袋のネズミの生草を一網打尽にして終わりだ。
「こちらスカウト1。詰所を制圧し進入路を開きました。後はご存分に」
『了解。後は我らの出番だな。術なしのお前はそこで見ているがいい。ははっ』
「……了解」
隊長であるニンジャ1の男と追従する対魔忍の何人かの笑い声が聞こえる。おそらく10人いる本隊の内で笑わなかったのは数人程度だろう。嘲笑うような声と共に通信が途切れた。
「はあ……」
小糸はその後も意気揚々と侵入する本隊の対魔忍たちの進路に待ち伏せがないか確認を続ける。しかしその目は依然としてどこか疲れていた。
対魔忍は通常その身に宿した異能―――――伝統的な火遁や土遁、その他にも独自の異能を中心として戦う事からどうしても強大な術を持つ者が優遇され、自然と術を持たぬものが冷遇されるようになる。小糸もその一人であった。
それなりの家格のある家の生まれにも拘らず小糸には一向に異能が発現しない。常時使える人材に飢えており人手不足の傾向がある退魔忍の業界においては術を持たぬ彼女は戦士としても、そして下世話な話ではあるが母体としても非常に価値が低い。実家の両親も彼女を見捨てその下の兄弟の育成に力を入れていた。
故に現在所属している部隊の者達が華々しく活躍する中小糸は常に使い走りの立場だ。一人雑用係にされ軽んじられる、それが戦士としてどころか年頃の少女の心にどう傷をつけるか、想像に難くはない。
だがそれでも小糸は持ち前の誠実さにより腐らず監視を続ける。最もこの任務においてはそこまで厳重なバックアップはいらなかったはずだ。本家の嫡男であり強力な火遁の使い手である隊長の元トラップなども特になく地下の物資集積所前の広場にたどり着いた。
生草一味を見据えた隊長が威勢よく用件を告げ、部下もそれに応じ抜刀し異能の予備動作を行う。それに対して見苦しく慌てふためく生草とその護衛は5人。5人の内訳はアサルトライフルで武装した傭兵2人とショットガンで武装したオークが2人。そして最後はフード付きの黄色装束の男。特殊なサイバネか改造か背部のシルエットが膨らんでいる。戦力差は明らかだ。黒フードの男の異相が気になるが10人にも及ぶ対魔忍の敵にはならない。一方的な蹂躙の始まりだ。
対魔忍が一斉に駆け出し雷遁の電撃と土遁の土杭が護衛達を貫く。護衛達が必死に銃撃し、生草が失禁しながら遮蔽に無様に逃げる。対魔忍たちが刀や武器を構えて突撃し、護衛が必死に弾幕を張る。弾幕を鼻で笑って潜り抜けた対魔忍が風遁を載せた刀で黒フードの男に切りかかり―――――――血を吐きながら吹き飛んだ。その首は明らかにおかしな方向に折れている。
「え?」
驚きに目を見張った小糸の前でさらに一人の対魔忍が手刀で首をへし折られた。流麗さと荒々しさの両方が備わった一撃のままに黄色装束の男は魔術師めいたフード付きのコートを脱ぎ捨てる。
「ドーモ対魔忍の皆さん」
現れたのは濃い黄色の装束を着込みメカニカルかつ邪悪な触手を二つ背中から生やした男だ。その顔は鋼鉄の面頬で覆われ、瞳の虹彩は怪物めいた汚れた光を放っている。その姿は異形であるが触手を除いた姿はまるで―――――
「ニンジャ、ナンデ?」
「シニスターハンドです。アイサツをしろサンシタ対魔忍共」
困惑し超自然的な恐怖に囚われる小糸のが見る画面の向こうで、男はシニスターハンドと名乗り、邪悪に笑った。
地下の広場は一方的な殺戮の場と化していた。ただしそれは対魔忍による物ではなく、邪悪なるニンジャのカラテによる物であった。
「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「アバーッ!」
この場に攻め入った対魔忍は隊長格以外ほぼ下忍である。その練度は高いとは言えない。しかしされどシニスターハンドと名乗ったニンジャのカラテは常軌を逸していた。凄まじい速さで間合いに接近すると背後の鋼鉄触手をも含めた6肢の速く重い攻撃で圧倒する。
「イヤーッ!」「うぐっ……この野郎!」「イヤーッ!」「アバーッ!」「イヤーッ!」「アバーッ!」
殴り殺した対魔忍を投げつけて残りの対魔忍の視界をふさぎ、天井を蹴る縦のトライアングルリープでかかとを堕としを叩き込み脳天をたたき割る!そのまま死体を足場に跳躍し胴回し蹴りで首をへし折る!縦横無尽のカラテをシニスターハンドは振るった!
(いいぞ……遥かに良い。対魔忍共がゴミの様だ。あの対魔忍共が!!)
シニスターハンドがニンジャとなったのは数か月前だ。半年前日本国防軍の海兵隊隊員だった彼は格闘技に長けた事や隠密の腕を買われ対魔忍五車学園への襲撃ミッションに選抜された。その無謀な如何なる政治力学の上で下された命令かは知らないが部隊は案の定壊滅。証拠隠滅の為に彼は国防軍から放り出され、失意の中闇社会へ堕ちニンジャとなった。そしてその後闇社会でバウンサーとして頭角を現していったのだ。
「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「アバーッ!」
彼が調べたところによるとこのニンジャ化現象は数は少ないがこの世界で確かに起こっているようだ。今日のように対魔忍の他に彼と同類のニンジャと戦い殺したこともある。その事実はこの仕事を行う上でリスクとなる事だが、今はそんな事よりも目の前の対魔忍だ。スリケンを投げてもう一人対魔忍を殺す。
(対魔忍など何するものぞ……!俺は何にも縛られない……好きなだけファックし奪い殺して見せる!!)
最早彼を掣肘する者は誰もいない。ただ欲望のままにカラテを振るい好きにやるだけだ。たとえ相手が対魔忍だろうと。
「イヤーッ!」「ンアーッ!」
殆どが男の中混じっていた女の対魔忍をイポン背負いで床にたたきつける。殺してはいない。女の対魔忍は可能ならば生かすべきだ。倒れ呻く女の豊満なバストを見てシニスターハンドはほくそ笑む。そしてそのままノールックパンチでレミングスめいて慌てる下忍を殺した。すでに二人が逃げ残り1。
「おのれ良くも部下たちを!許さんぞ!!はあああああ!」
「ハッ月並みィッ!!イヤーッ!!」「グワーッ」
隊長格の凝縮された火遁をブリッジ回避し、そのままウインドミルめいた蹴りで顎を打つ。だが流石に隊長格だけあって持ちこたえた。
「舐めるな……!せやああ!!」「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」
至近距離に持ち込まれた隊長は刀を用いて必死に反撃する。対してシニスターハンドは6肢による素手のカラテだが、超人的なカラテで獲物の差を感じさせない。刀をよけ、拳や足が邪悪な触手が振るわれ、徐々に隊長への傷が増えていく。ジリープアーだ。
「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!ぬるいわぁーっ!!」「グワーッ!」
シニスターハンドのチョップが刀をへし折り、続けざまに放たれた鉤手が隊長の顎を撃ち抜く!
「イヤーッ!!」「が、あああああああ!!!」
ガードをこじ開けた所への、狙いすました鋭角な触手による一撃が隊長の防御を貫いた!心臓が摘出され、血を噴き出しながら隊長が倒れ伏す!あからさまに死んだのだ!
「フシューッ……」
「おっおおおお!!もう終わったのかね!?」
ザンシンを決める恐るべきシニスターハンドに恐る恐る遮蔽から顔を出した生草が声をかける。
「ええ。ただ逃げた奴らとバックアップを逃すのまずいので、ファックしてきます」
「そうか分かった!でも速く帰って来てくれよ、死体ばかりの所にいるのは怖いから!後女対魔忍が居たら、お土産に忘れずにな!!」
「オオセノトオリデー」
シニスターハンドはうっそりと呟きスプリントでブザマに逃げ出した対魔忍を追いかける。
そして対魔忍の追撃を始めたシニスターハンドはいとも簡単に残り2人をを殺し、脱出を支援しようとした女対魔忍―――――小糸を捉えた。ニンジャのカラテの前に、優秀な術があっても、数がいてもまだ経験の少ない対魔忍たちは無力だった。それは術を持たぬ小糸ならばなおさらだ。
うら若き対魔忍、岡部小糸は邪悪なニンジャの手に落ちた。
数日後の地方都市郊外にある邸宅。闇カネモチの所有するその広大な家の最上階、ガラス製の天窓を持つ居間の中では「パーティ」が行われていた。
「はっはっは……うっふう……流石に対魔忍の調整には時間がかかるね」
「でもいいんですか?折角の初物を頂かなくて?」
ゆったりとしたチェアに座り白髪の女対魔忍に奉仕させているのは闇カネモチの生草だ。女対魔忍の衣装は彼の特殊性癖により適度に破かれ豊かな胸を露出させている。生草の無駄に太い者を加え奉仕する彼女の赤い目には何も映っていない。ただ条件反射で逸物をしゃぶり、豊かな尻と胸が上下する。
「いいや安全には変えられんよ。これはそう……毒抜きのような物だ。フグのように美味しいからこそ毒抜きをしっかりして味わうべきだ。私は調理師免許とか持っているからわかるんだ。詳しいんだ」
「そうですか」
暢気に会話する生草たち。他方で地獄を味わっている者がいた。
「あああああっ!!駄目ぇ!やめてっ!気持ちわるぅううい!」
粘ついたような水音が響く中絶望の叫びをあげているのは小糸だ。彼女はもうすでに裸に剥かれ、シニスターハンドの手によって純潔も奪われている。しかしそれでも彼女が今現在あっている責め苦は悲惨に過ぎた。
「や、んっああ!胸がっちぎれるっ!ちぎれちゃうううううっ!!」
何故なら彼女を責め立てているのは無数の触手だ。魔界産の触手獣と呼ばれるケダモノの無数の触手により彼女は全身にくまなく白濁液を塗られながら拘束され、秘所の太い触手をつきこまれ上下左右に苛まれていた。さらに彼女の形の良い美乳には水かきのような半透明の触手が被さり内側に生えた細かい触手により乳首を引っ張られている。その気持ち悪さと苦痛は想像しがたい。
「やああっ!やああああ!!んううううっ!?」
美しい顔を涙で濡らしながら嫌悪の叫びをあげる小糸に太い触手が先走りの液を迸らせながら彼女の桜色の唇を割って口の中に潜り込む。
「んー!んー!」
赤黒く醜い触手は可憐で凛々しい小糸を凌辱し、身体のみならず心身を汚していく。腕を上げられ足を開かされ辱められた状態で、触手で身を飾られていく小糸はまるで犠牲の羊だ。ぐちょぐちょと音を立てながら触手は全身をはい回り嫌悪感で彼女を毒する。
触手でふさがれた口からでるくぐもった悲鳴をよそに、またしても股の間に侵入した触手は詰まったホースめいて身を太らせると下劣な音を響かせながら白濁液をその中に送り込んだ。小糸の中を厚く粘ついた物が制圧する。
「んんんんんんんんんんんんんんんっっっ!!!?」
幸いにしてこの触手銃の手により小糸が孕むことはない。旧型なのだ。だが純潔を踏みにじられ、中にたっぷりと出されたショックは強烈。
身を内外から白濁で重ね塗りされた小糸は、幾度目かになる中出しにがくがくと身を震わせるとがっくりとうなだれる。触手の拘束から解き放たれた胸の上に乗った顔にある目はガラス玉のように虚ろだった。
「あっ……えうっ……ん……」
だが凌辱はこれで終わりではない。細く絶妙に動く触手が何本か無防備な秘所に迫り、こじ開ける。度重なる凌辱にも拘らず瑞々しい秘所と滑らかな尻に太い触手が突きつけられた。生暖かく濡れた物が突きつけられる感触に色が失われていた小糸の目に色が戻る。恐怖という色の。
「い……いや……やめて……やめてやめてやめっ」
太い触手が二本、秘所と尻に突きこまれた。
「んああああああああああああっ!!!」
再び涙を流し絶叫する小糸。人によっては胸糞悪くなる光景ではあるが邪悪な者達にとっては心現れる光景だ。
「誰も助けてくれないの良いよね……」
「良い……」
悪漢二人はうなづきあう。このまま小糸は卑劣なる生草とシニスターハンドのおもちゃとして一生を過ごすのだろうか?そこに対魔忍としての、少女としての尊厳はないのだろうか?少なくともただ一つ言えることがある。曲がりながりにも正義の為に尽力していた小糸がこのような目に合うとは間違いなくブッダを含む神々は寝ている。ニンジャに苛まれる彼女を神も同僚も、誰も助ける者はいなかった。
だが、しかし。
「イイイイイヤアアアアアアッッッ!!!」
突如として決断的なカラテシャウトが響く!同時にヘリのミニガンにも耐える天窓の超強化ガラスが粉々に砕け散った!
「イヤーッ!」「イヤーッ!」
天井より来たりたアンブッシュ者にシニスターハンドは果敢に反応!鋼鉄触手と刀のカラテがぶつかり合い、彼らは畳四枚分離れた!
「アイエエエエエエ!!!ナンデ!?新しいニンジャナンデ!!?」
生草が発作的にうろたえ叫ぶ中乱入してきたニンジャは手を揃える。ダークブルーの装束に見るからに業物のカタナ――――銘には「陰涙」と刻まれている。を携えた、あからさまに手練れのニンジャはアイサツをした。
「ドーモ、ダーティセイバーです」
「ドーモダーティセイバー=サン。シニスターハンドです。貴様、何用だ」
「決まっているだろうお前たちを殺しに来た」
ダーティセイバーは正眼に刀を構える。その目には決断的殺意。
「ナンデ!?儂は暗黒物資の横流しと麻薬売買、それに奴隷調教しかしてない善良な企業家だぞ!?なのに殺し屋ナンデ!!?」
「……本気で言っているのか?まあいい迅く死ね」
「こ、殺してくれ!シニスターハンド=サン!狼藉者を殺してくれーっ!!」
「良いでしょう。貴様は俺のイサヲシになれ!」
シニスターハンドの目にも決断的殺意。彼もまたダーティセイバーを強敵と認めたのだ。邪悪な触手と四肢にカラテをみなぎらせ、睨みあう!
「ピギギーッッ!!」「ンアーッ!!?」
だが彼よりも先に飛び掛かったのはストレスに耐えられなくなった触手獣だ!小糸を放り出した触手獣は太い触手を鈍器めいて掲げダーティセイバーに突進した!
「イヤーッ!」「ピギャーッ!!?」
ダーティセイバーの一閃により触手獣の急所が両断された!汚らしい血を噴き出しながら倒れる触手獣、機と見たシニスターハンドが仕掛けた!スリ足めいた動きからコンパクトな突きを打ち、ダーティセイバーも応える!
「イヤーッ!」「イヤーッ!」
硬質な音を立てて鋼鉄触手と名刀がぶつかり合う!そのまま二者は位置を入れ替え幻惑的ですらある動きでチョーチョーハッシの、命のやり取りを始めた!
「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」
6肢による複雑な攻撃と刀による殺伐たる斬撃がぶつかり合う!カラテだ!!
「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」
6肢による熾烈な攻撃と刀による殺伐たる突きがぶつかり合う!カラテだ!!
「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」
6肢による複強烈な攻撃と刀による殺伐たる薙ぎ払いがぶつかり合う!カラテだ!!
そう全てはカラテなのだ!二人のニンジャが戦う時、その結末を決めるのはカラテである!熾烈なるニンジャ同士の、いやこの世の全ての戦いはカラテこそが勝敗決定の絶対基準である!カラテだ!!!カラテがこの世の勝敗を決定する!!!
袈裟懸けの斬撃を鋼鉄触手がガードする!心臓を狙うチョップが刀によってはじかれる!致命的な威力を湛えた一撃が防御と回避の間で交わされる!
「ア……アア……ア……」
白濁した裸体を横たえた小糸はニンジャ同士の凄まじいカラテを見ていた。その目にはこれまでになかった熱量が宿っている。それはなぜか、術なしの自分がいかに汚れ切った世の中を生き残るか、ニンジャの真実とは何か、何がこの世の真理か、その答えの全てがここにあると感じたからだ!
「イヤーッ!」「グワーッ!」
ダーティセイバーの狙いすました斬撃が鋼鉄触手の接合部を切断した!だがシニスターハンドもさる者。倒れこむような動きからの変則的な動きで回し蹴りからの残った鋼鉄触手の爪でダーティセイバーの頭部を狙う!
「イヤーッ!……何ッ」
残念ながらシニスターハンドの決死の攻撃は空ぶった。斬撃が終わった時すでにダーティセイバーはすでに地面ぎりぎりまで体を伏せていた。そして逆手に握られた刀が背後に。ダーティセイバーのヒサツ・ワザの為はすでに終わっている。
「イイイヤアアアアアッッッ!!!」
極限まで貯められた力が解き放たれ中空に、銀色と何処か禍禍しい黒の重なった素晴らしい軌跡を刻んだ。
「アバババ―ッ!!」
ダーティセイバーが納刀した時にはすでにシニスターハンドの胸は深く切られていた。地面に伏せ、一気に力を解き放つことで相手の胴を刻む神速の逆袈裟切り。これこそが奥義「地登乱月」である。
「キリステ、ゴーメン」「サヨナラ!」
呟いたダーティセイバーの背後でシニスターハンドが爆発四散した。憎むべき仇敵の爆発四散を見届けて小糸の意識は糸めいて切れた。
「アバーッ!」
何処かで、生草の断末魔が聞こえたような気がした。
・エピローグ
「ハァーッ!ハァーッ!」
小糸はドージョーの畳に倒れ伏す。攻めに傾倒しすぎて体勢を崩した所をダーティセイバーのイポン背負いで投げ飛ばされてしまったのだ。
「だから言っているだろう。対魔忍はお前も含め、攻めの姿勢がツヨイすぎるとな」
ダーティセイバーは呆れたようにしゃがみ込む。メンポを外した顔は古強者のニンジャらしからない物だがどこかアトモスフィアが常人と異なる。
「一度転ばされれば後は寄ってたかって嬲られるだけ。そして後は……こうなる」
「っんん……」
しなやかな手が小糸のインナーの内側に侵入し、柔らかな乳房を撫でる。黒い服の内側をはい回る官能的な感触に小糸は声を漏らすが何処か弱さを湛えた目でダーティセイバーをにらみつける。
「それを言うなんて、あっさ、最低です……」
「ははは、隙を晒しすぎたお前が悪い。さてそろそろシャワーでも浴びてこい」
「……はい」
手を放しニヒルに笑うダーティセイバーに溜息をつき小糸は服を着崩したまま風呂場へ向かう。高層マンションの中層、衝撃吸収タタミを引いた和室に場所をとられている物のそう狭くない風呂場に、汗に濡れた服を脱ぎ捨てて入る。シャワーを出して、あたたかく優しいお湯ぬ汗にまみれた白く滑らかな裸身を晒すと幾つかの擦り傷がかすかに痛んだ。
「つ……少しですが、しみますね」
きめ細かい白い肌、細い柳腰を撫でるたおやかな手の動きにより持ち上げられた乳房はまだ美しい球形のシルエットを保っている。しかし単に成長期なのかは知らないが臀部や乳房がややボリュームを増してきているのは気のせいだろうか?小糸は少し顔を赤らめた。
あの忌まわしい夜、幾度なく泣きながら起きた夜からもう三か月が過ぎていた。小糸が次に目を覚ましたのはダーティセイバーが拠点とするこのマンションの部屋だ。
目を覚ましダーティセイバーを見てシーツで身を隠す小糸に彼が提案したのは彼の弟子にならないかという事だ。何故かと問えば物欲しげな目をしていたからだという(あともう一人の女対魔忍は親族に金と引き換えに引き渡したそうだ。岡部家は金を渋り出さなかった。)
「それに……俺としてもヒャッポより続くイアイドをこの世界にも伝えたいという思いはある」
「ヒャッポ?」
「ニンジャの話だ、忘れてくれ。ま、お前は見た所まだ対魔忍ではマシそうだ。俺の好みの外見でもあるしカラテやイアイドを教えるのもやぶさかでない。どうだ、受けてみるか?」
小糸は一も二もなく承諾の返答をした。最早本家にも見捨てられ小糸に縋るヨスガは彼以外に何もない。それに彼はダーティセイバーがあの日見せたカラテに魅了されていた。あの洗練と荒々しさを相乗させたカラテは自分の閉塞し、汚された無意味であった人生を変えるきっかけとなると本能的に感じたのだ。
だから小糸はダーティセイバーの弟子に――――正確には弟子兼愛人になった。今では簡単な仕事に同行する他日常的に稽古をつけてもらっている。彼の決断的なカラテを目指しながら。
汗を流し黒く長い髪を洗い、体を洗う。この後にはダーティセイバーがベッドの上で待っているだろう。そのことを想うと、下腹部が疼くのに、小糸は気づかないことにした。
◎登場人物
・ダーティセイバー
ニンジャソウル憑依者の剣士。元ふうまの中忍に居合などの剣術に長けたヒャッポ・ニンジャクランのニンジャソウルが憑依しており、高い剣術の技前を誇る。性格はニヒリストよりだが同時にふうま出身らしい欲望に忠実な一面もある。
一言でいうなら汚いシルバーカラス(R-18の姿)
・岡部小糸
学生対魔忍。長くつややかな黒髪をした美少女だが術に目覚めない事から冷遇されていた。凌辱の際に見たダーティセイバーのカラテに魅了され、彼の弟子兼愛人になる。
・シニスターハンド
イカ・ニンジャクランのニンジャソウル憑依者。それなりのカラテを持つがダーティセイバーに敗れた。鋼鉄の触手を含めた6肢を駆使して戦う。
・生草
対魔忍に良くいる闇カネモチの竿役おじさん。趣味は料理。
・対魔忍たち
ジツに頼りすぎカラテ不足故に死んだ若き対魔忍たち。唯一生き残った少女は実家に帰った後に対魔忍を辞め、苦学してセラピストとの資格を取り就職し自身と同じ凌辱被害者のケアに務めた。これもまた人生なり。