メイド服でご奉仕?したりされたりする千咲ちゃんのお話(前編)となっております。
R-18描写がありますので、読んで頂く際はご注意下さい。
オモテウラ 前編(RIDDLE JOKER 壬生千咲)(R-18)
思えば、普段と何かが違う予兆は確かにあった。
応援を頼まれた任務を無事終えて部屋に戻り、帰りを待ってくれている千咲に連絡を入れた所まではいつも通り。
問題はその後だ、普段なら電話か、時間があればビデオ通話で暫く話した後におやすみを言う流れなのだが……
『これから、私の部屋に来てもらえませんか?』
直接話したいような深刻な内容なのだろうか……どうしても、そんな事を考えてしまう。
しかし、そんな不安を感じながら、壁伝いに千咲の部屋を訪ねた俺を待っていたのは……
「この状況な訳だが……つまり、どういう事だ? これは」
「何か言いましたか、先輩? あっ、目隠しはまだ取っちゃ駄目ですからね?」
「……あぁ、わかった」
とは言え、何が分かったのかと聞かれたら、それに答えられる自信は無い。
はっきりしていることは、部屋に入るなり千咲に目隠しをされ、大人しく座っているようにお願いされたことだけだ。
(微かだが、衣擦れの音が聞こえると言う事は……)
着替えでもしているのだろうか?
いや、だとすると……
「それなら、何でわざわざ目隠し?」
「それは、折角だから先輩にビックリしてもらおうと思ったので……っと、お待たせしました、今取ってあげますね」
そう言って、俺の目隠しを取り除く千咲。
開けた視界には、見慣れた千咲の部屋と、見慣れない服を着た千咲が立っていた。
「じゃん♪どうです先輩、似合ってますか?」
白と黒を基調にした色合いに、可愛らしいフリルが少し多めのエプロンドレスとホワイトブリム。
やはり少し多めのフリルを纏ったミニスカートは、千咲の印象と合わさって元気で活発な雰囲気を感じさせてくれる。
が、大きめのリボンでポニーテールに纏めた髪からは、同時に何処か落ち着いた印象を受けて、普段の千咲とはまた違った魅力を感じる。
……などと冷静に分析してみたが、これはどう見ても、いわゆる。
「……メイド服?」
「その通りですけど……あれ?ちょっと反応が薄い……もしかして先輩、こーゆーのはあんまりお好きじゃなかったですか?」
「いや、別にそう言う訳じゃない、単純に驚いただけだ」
もしかして深刻な話かも……等と身構えてしまっていたが、どうやらそういう話ではないらしい。
安堵と共に状況を飲み込むと、目の前の可愛らしいメイドさんに、再び視線を注ぐ。
「すごく可愛いよ、普段の千咲とはまた違った魅力を感じる」
「そうですか?いひひ、あ~りがとうございます♪」
嬉しそうに、その場でくるっと回転してみせる千咲。
ふわりと踊るスカート、流れるポニーテールの後ろ髪。
そして、何度見ても魅力的なその笑顔に……思わず見とれてしまう。
「くすくす……せ・ん・ぱ・い、何だか視線がいやらしいですよ~?」
「それは……」
日付も変わるような時間に、恋人の部屋で二人きり。
おまけに、こんな可愛い姿の彼女を目の前にして……期待しない方が無理と言う話だ。
「千咲はまず、自分がどれだけ可愛いかを自覚した方がいいと思うんだが」
「それは……遠回しに、興奮してるって事を言いたいんですか?」
「……参った、降参だ、千咲が可愛くて興奮していた、白状する」
「やっぱり、先輩ってばエッチなんですから」
少しばかりの抵抗も空しく、白状させられる俺。
そんな俺に近づいてくる千咲の顔は、何処か火照った様な……そんな表情を隠しもしていない。
「でもいいんです、だって……」
私も、同じ気持ちでしたから。
そう言って、つまさき立ちで背伸びをした千咲の唇と、俺の唇が触れ合う。
それは合意と、始まりの合図である事は、お互い言わずともわかっていた。
「でも、その前に……」
そう言って、俺から一旦離れる千咲。
満面の笑顔を向けてくれる千咲と、千咲に安心してもらえるよう、できるだけ優しい笑顔を向ける俺。
それは、俺達二人の日常を確かめ合う、大切な言葉だから――
「お疲れ様でした、おかえりなさい、先輩」
「ただいま、千咲」
「先輩はじっとしてて下さい、今夜は私が気持ちよくしてあげますから……」
あくまで優しく、だけどお互いを確かに求めあう。
そんなキスの後、唇を離した千咲は優しくそう言いながら、ベッドに横たわる俺に覆い被さって来る。
普段から千咲はしてあげる方が好きと言っていたが、衣装の影響もあってか、今夜の千咲はやけに献身的……な事に加え、ちょっと不思議な位に積極的だった。
「んっ……」
だけど、千咲の小さな唇と舌が俺の唇を、耳を、首筋をついばむように責めてくると、そんな違和感を考える余裕はすぐに消えてしまう。
同じように、千咲の細くしなやかな指が、上着の内側を滑るように伸びてきて――
「先輩の乳首、まだ触ってないのにもう固くなってますよ? 本当にエッチなんですから……」
そのまま、指先で転がすように胸の先端を弄ばれる。
からかうような表情の千咲に見つめられながらの愛撫は、想像以上に気持ち良くて……
「っ…」
「くすくす…センパイ♪」
優しい、だけど何処か妖しい瞳で俺をまっすぐに見つめながら。
「後輩の彼女に、メイド服で乳首を責められて……気持ちいいですか?」
「っ……その聞き方は、ちょっと、ズルくないか?」
「えー、そんな事無いですよぉ?」
挑発的な笑みを浮かべながら、上目遣いでこちらを見上げる千咲。
指先は乳首を弄るのを止め、先端の周りを指でなぞるように焦らしてくる。
見え見えの言葉責めだが、それに抗う余裕はもう俺には無かった。
「……気持ちいいよ、千咲」
「くすっ……わかりました、じゃあ……」
上着をたくし上げながら、千咲の柔らかな唇が俺の顔から離れていく。
そのまま、次に定めた標的に向かって、その小さな口を近づけて――
「正直に言えたご褒美に、もっと気持ち良くしてあげますね。ご主人様♪」
「――っ!」
そう言って、そのまま俺の胸にキスをした千咲の舌先が、チロチロと固くなった胸の先端を責めて来る。
唐突な刺激と言葉に脳みそを揺さぶられた俺は、ただその快楽に身を任せる事しかできない。
「らいじょうぶですよ……ひゃんとこっちもいじってあげまふからね……」
追撃と言わんばかりに、もう片方の乳首を指先で摘まむように責め上げてくる。
時には指先で激しく擦り上げる様に、時には舌全体で舐める様に。
異なる刺激に責められ続け、自分の中の衝動が急激に高まっていくのを感じながら――
「千咲……駄目だ、もう我慢が……」
「んー? どうされたんですか、ご・しゅ・じ・ん・様♪」
「っ……下の方も、触ってくれないか、千咲」
年下の彼女にそんなお願いをするとは、我ながら情けない事ではある。
だがそれ以上に、そんな小さな事にかまっていられる余裕は、もう俺には残っていない。
その位、固くなった自分自身が、ズボンの下で触って欲しいと主張していた。
「いひひー…お断りしま~す♪」
「なっ…」
「だってほら、私の両手は、ご主人様のおっぱいをいぢめるので塞がっちゃってますから」
そう言いながら、指先の動きは止まる事はない。
そしてそのまま、悪戯っぽい笑みを浮かべた千咲の顔が近付いて来て……
「どうしてもと言うなら……ご自身の手で、しこしこされては如何ですか、ご主人様♪」
耳元で囁かれた言葉に、急激に顔が熱くなるのを感じる。
考えるまでもない、そんなの恥ずかし過ぎるのは分かり切っている。
「くすっ……気持ちいいのを我慢してるご主人様の顔、かーわいっ♪」
そんな俺を見て楽しんでいる千咲の責めは、落ち着くどころか激しさを増していく。
そして反比例するように、俺の理性の壁はどんどんと崩れていく。
だが、それを止める術は俺には無いし、あったとしても、止めたくは無かった。
「でも……あんまり我慢してると、体に良くないですよ?」
そんな俺の背中を押すように、可愛らしい小悪魔が、俺の耳から脳を溶かそうと囁いてきて……
「だから、私が見ててあげますから……もっと気持ちよくなりましょう、せ・ん・ぱ・い♪」
微かに残っていた理性が、音もなく消え去っていく。
もしかしたら、最初からそんなものなんてなかったんじゃないか、って位に。
年下の女の子に責められながらオナニーするなんて、言葉にするだけでも恥ずかしい。
しかし、理性の溶け切った頭では、それすらも快楽のスパイスに変換してしまう。
「んっ……気持ちよさそうにしてる先輩の顔、本当に可愛い……」
蕩けた表情で俺を見つめながら、俺は悪戯なメイドに唇を塞がれる。
しなやかな指先は止まる事無く固くなった乳首を責め立て、その度に快楽が高まっていく。
元々そう遠くなかった限界に到達するまで、さして時間はかからなかった。
「くっ…千咲、もう…」
「いいですよ、イっちゃいそうなんですよね?」
そう言うや否や、限界ギリギリの俺を追い込むように、勢いを増す千咲の責め。
「私が綺麗にしてあげますから、そのまま、出しちゃって下さい……えいっ」
そうして、とどめと言わんばかりに強く、爪先で加えられた刺激を合図に。
抑えきれなくなった熱い欲望が、信じられない位の勢いで飛び出したのを感じた。
「はぁ……はぁ……」
「すっごく気持ちよさそうでしたね、せーんぱい♪」
肩で息をする俺の横で、寄り添うようにくっついてくる千咲。
自分でも信じられない位の快感に頭がチカチカする視界の端で、可愛らしい笑顔の恋人の頭を撫でながら。俺達はお互いの温もりを感じていた。
「確かに気持ち良かったが…どちらかと言うと、ご奉仕してもらったと言うよりは、苛められていたような……」
「それは……ごめんなさい、気持ちよさそうな先輩の顔を見てたら自分でも歯止めが利かなくなっちゃって……ちょっと調子に乗っちゃいました」
「いや、謝らないで欲しい、怒っている訳じゃないしな」
「……はい、ありがとうございます、先輩」
それにしても…と、さっき俺に見せた意地悪な笑みを見せながら、千咲が言葉を続ける。
「いぢめられてあんなに感じちゃうだなんて……先輩って、もしかしたらMなのかもしれませんね♪」
その妖しげな笑顔に、思わず心臓が飛び跳ねる。
……まずい、今一瞬、それもいいかもしれないなんて思ってしまった自分が居る。
確かに、気持ち良かった事は間違いないのだが……
「……いや、待てよ?」
「どうしました? 先輩」
そうだ、冷静に考えてみれば、自分がそっち側だと決めつけるのはまだ早い。
それをはっきりとさせる為には――
「逆を試してみればいいんじゃないか?」
「先輩、さっきから何を言って……って、きゃっ!」
そう思った俺は、横に居た千咲の体を持ち上げ、体の位置を入れ替える。
ベッドで横たわる千咲と、それに覆いかぶさるような姿勢の俺。
それは、丁度さっきとは真逆にあたる体勢だった。
「つまり……これから俺が千咲をいじめてみれば、自分が本当はどっちなのかわかるかなって」
「それって……私、これから先輩にいぢめられちゃうんですか?」
からかうような笑みから一転、顔を真っ赤にして恥ずかしがる千咲。
でも、何処か期待するような潤んだ瞳と、太ももを擦り合わせてもじもじしている所を、俺は見逃さなかった。
「それにほら……ご主人様に悪戯するメイドさんには、お仕置きをするのがお約束って奴だからな」
「っ……」
お仕置き、と言った言葉に息を飲む千咲と、その表情に息を飲む俺。
早速、自分がどっち側なのか怪しくなってきた……あるいは、千咲が相手なら自分はどちらでもあるのかもしれない。
……まぁ、そんな事は後で考えよう。今はそれよりも大切な事がある。
「わかりました……そうですよね、じゃあ……」
恥ずかしそうに目線を逸らしながら、それでもはっきりと、千咲は呟いた。
「私に…お仕置きしてください、先輩」
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
えっちな描写は初めて書きましたが、これ無茶苦茶難しいですね…
そして後編も頑張って書きます、今度は逆に千咲ちゃんをいぢめちゃうお話です。