メイド服でご奉仕?したりされたりする千咲ちゃんのお話(後編)となっております。
R-18描写がありますので、読んで頂く際はご注意下さい。
物事には、必ず表と裏がある。
例えばそれは、さっきまで私が先輩を苛める側で、先輩が苛められる側だったみたいに。
気持ち良いのと恥ずかしいのを必死に我慢している先輩とその表情に、思っていた以上に興奮しちゃって……私自身も知らなかった自分の一面に、さっきは少し驚いていた。
だけど、もっと驚いたのは……普段は優しい先輩の反対側が、想像よりもずっと意地悪だった事――
「せ、せんぱ……そこばっかり、やめっ、て下さ……ひぁっ!」
意地悪をしたお仕置きだから。
そう先輩に言われた私の視界は、部屋に入ってきた時に先輩にした目隠しで塞がれてしまっている。
さっきまで後ろ髪を縛っていたリボンは、今は後ろ手に組まれた私の手首を縛り上げていて……
視界と抵抗を封じられた私に許されているのは、ただ先輩の責めに喘ぐ事だけ。
「だからせんぱっ、どうしてそこばっかり……っ!」
「どうしてって……お仕置きだから?」
「それ、答えになってないっ! ですか、ら……んっ!」
どれくらいの時間が経ったんだろう。
時間の感覚も溶けて無くなる位ずっと、先輩の舌は私の恥ずかしい所を責め続けてる。
どんなに身を捩って抵抗しようとしても、先輩の大きな両手が私の太股をしっかりと捕らえていて、逃げる事はできない。
決して秘所の内側は責めることなく、舌全体で線をなぞる様にじれったく責めてきて――
「ぁっ! そこはだ、めですっからっ」
「わかった、じゃあ、続けるよ」
「ぜんぜんわかってない、じゃないですかっ!」
時折、充血して膨らんだ一番敏感な所を、舌先でつつくみたいに責めてくる。
何も見えないせいで刺激に敏感になっている私は、緩急を付けて襲い掛かって来る快楽に、ただ翻弄されちゃってて……
(こんなの……まるで、先輩に……)
私の全てを先輩に支配されているような、そんな感覚。
先輩の玩具にされちゃってるみたいで、顔から火が出そうな位恥ずかしくて……だけど、大好きな先輩に私の全てを委ねているようで、不思議と少し落ち着くような気持ちも、同時に感じていて。
快感と多幸感が頭の中で混ざり合って、色んな感情と一緒に溶けて訳が分からなくなっていって。
そして、そんな風にふわふわした私の頭で分かる事は、もう我慢の限界と言う事だけ。
「せんぱっ、わた、しっ!」
でも、今の私はご主人様にお仕置きされているメイドだから。
当然、従者が主の許可なく達する事は許されていない。
そう宣告するかのように、先輩の舌先が、私のクリトリスから静かに離れていく。
「はぁ、はぁ……先輩、また……?」
「うん、まだ駄目」
「うぅ……先輩、私が思ってたよりもずっと意地悪です……」
最初は数を数えていたけど、それも4、5回目位でわからなくなってしまった。
もう何度目かわからないお預けを貰った私の太股が、自分でも信じられない位に濡れているのは……触れなくても、伝い落ちる雫の感覚ではっきりとわかる。
「先輩って……結局、MなのかSなのか……どっちなんですか?」
「千咲が可愛いから、千咲にだけは両方って事で……駄目か?」
「……先輩、何でもかんでも可愛いって言ってごまかそうとして……ひゃぅ!」
肩で息をしながらも少し落ち着いて来た私は、唯一自由な口で精一杯の抵抗をしてみる。
でも当然、そんなメイドには新しいお仕置きが待っていて――
「や、やだせん、ぱいっ……今落ち着いたばっかり、でっ!」
何も見えない今の私は、刺激に身構える事もできない。
結局、突然再開された先輩の責めに、私は成す術なく喘がされてしまって。
そうして押し引きを繰り返す快楽の波と、恥ずかしさでごちゃまぜになった欲望は、またしても限界ギリギリの、でも限界を決して超えない所で、再び押し留められてしまう。
そうして何度も繰り返される”お仕置き”に、私の理性は少しずつ溶かされていって――
「せんぱっ、い……私、もう……我慢できないです」
快感は、決して最後の一線を超えない様、先輩にコントロールされている。
だけど、数えきれない位焦らされ続けた私の欲求は、最後の防波堤だった”恥ずかしさ”を乗り越えてしまう程に……もう止められない位に、激しい物になっていたみたい。
「お願いです……先輩、イかせて下さい……」
普段だったら、えっちしてる時でも恥ずかしくて、言えないような言葉。
だけどもう、それよりも大きな欲望に支配されている私は、荒い吐息と一緒に、懇願の言葉を先輩に投げかける。
「……わかった」
「っ、先輩、でしたら、早く……」
「でも、最後に」
急かす私の言葉を遮るように、先輩が私の耳元で囁く。
「どうされたいのか、千咲自身の言葉で教えてくれないか?」
先輩の最後の”お仕置き”が、私の全身をゾクッと痺れさせる。
耳から電流を流されたみたいで、それだけでも達してしまいそうな位、もう私は限界で。
普段だったら恥ずかしくって首を左右に振っていたと思うけれど、今の私にはもう……恥ずかしさは、何の障害にも、ならないから。
「……わかりました、先輩」
後ろ手に拘束されたままの姿勢で、うつ伏せに寝返りを打って、膝を立てる。
誘うようにお尻を先輩に突き出したこの姿勢では、ミニスカートだと大事な所を隠せていないけれど……今はその方が都合が良かった。
……最後のお仕置きは、もしかしたらもう”お仕置き”になってなかったのかもしれないけれど……それだけは、先輩には言わないでおこう……かな。
「私のココを……先輩の気の済むまで、滅茶苦茶にして下さい」
「……先輩、やり過ぎです」
「すまない、千咲が可愛過ぎて調子に乗ってしまった……」
「まぁ、私も同じことをしちゃったから、これでおあいこではありますけど……」
言葉通り、あれから滅茶苦茶にされた私も、滅茶苦茶にしてきた先輩も、肩で息をするのがやっとの状態までへとへとになっちゃって。
お互いの呼吸がようやく落ち着いた頃には、もうすっかり夜も遅い時間。
ベットの上で先輩に抱き付きながら、私はさっきの”お仕置き”についての不満を先輩にぶつけていた。
「それにしても…ねぇ、先輩」
「ん?」
「結局、先輩はSかMか、どっちなんですか?」
からかうように、私は上目遣いで先輩に問いかける。
見上げる先の先輩は、顔を真っ赤にしながら恥ずかしがって、慎重に言葉を選んで……
「……ノーコメントって事では、駄目か?」
そう言って、答えをはぐらかしてしまう。
「えー、それは男らしくないと思いますよ? 先輩」
「男らしいかどうかはこの際横に置いた上で言うが……流石に、それは恥ずかしい」
それに、と先輩は言葉を続けて、
「それを俺に聞くなら……千咲こそ、どっちなんだ?」
「わ、私ですか!? それは、その……」
先輩に向けた言葉が、そのまま私に跳ね返って来る。
反射的に私の頭の中に浮かぶのは、気持ち良いのを必死に我慢していた先輩の表情と、先輩にされるがままに弄ばれたさっきまでの私で……
「わ……私は、えっと、その……」
「うん」
「……その、ノーコメントで、お願いします……」
結局、そんな風にお互い答えをはぐらかして、耳まで真っ赤にして恥ずかしがって。
二人で苦笑いしながら、前触れもない自然な動きで、私達は唇を重ね合わせる。
「……お互いの為にも、この話はここまでにしよう」
「そ……そうですね、これ以上は恥ずかしいですし……それに」
「それに?」
それがどちらだとしても、大した事じゃない。
一番大切で、一番大きな気持ちは、いつだって変わる事は無いのだから。
「先輩」
「ん?」
だから、伝えよう。
オモテウラの無い、私の一番大事な気持ちを――
「大好きですよ、先輩♪」
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
メイド服のスカート丈はミニもロングもそれぞれとても良い物だと思いますが、
千咲ちゃんみたいに活発な女の子は、やっぱりミニの方が似合うかなと思います。