※この作品はR-18です。

ゆずソフト短編   作:つまさき立ち

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千恋*万花より、小春ちゃんと芦花姉の短編です。
将臣君と付き合い始めた芦花姉が、ちょっと病んだ小春ちゃんに色々されちゃうお話になります。
特にシナリオのネタバレはありませんが、R-18描写がありますので、読んで頂く際はご注意下さい。


ホントノアタシ(千恋*万花 鞍馬小春×馬庭芦花)(R-18)

「やっぱり、俺ももう少し残ろうか?」

 

 様子のおかしいアタシの事を、まー坊は純粋に心配してくれている。

 それが分かっているからこそ、アタシは努めて普段通りを装いながら、落ち着いてゆっくりと言葉を返して行く。

 恋人の優しい視線から、大きな罪悪感と……恥ずかしさを隠す様に。

 

「だ……大丈夫、さっきも言った通り、残りの仕事はアタシと小春ちゃんだけで十分、だから」

「でも、それなら」

「いいからいいから、まー坊は早く帰って、ゆっくり休んで」

「……わかった、それじゃあおやすみ、芦花姉」

「う…うん、おやすみ、まー坊」

 

 普段ならアタシから一緒に帰ろうと誘うのに、今日に限って追い出す様に先に帰るように促して。

 加えて、隠し切れない位の羞恥心で赤くなったアタシの顔に、歯切れの悪い言葉。

 違和感を感じながらもアタシの言葉に渋々納得してくれたまー坊は深くは追求せず、そのまま帰路に着いてくれた。

 ゆっくりと遠ざかる足音が十分に小さくなった事を確認してから……アタシは入口の扉にカギをかけて、ようやく安堵のため息を付く。

 きっと、バレてないよね……でも、もしバレちゃってたら――

 

「あれ? お兄ちゃん、帰っちゃったの?」

「っ……小春、ちゃん」

「なーんだ、残念」

 

 きっと、物陰から一部始終を見ていたんだと思う。

 店の奥から姿を現した小春ちゃんの表情は、とても妖しげで、楽しそうだったから……

 

「せっかくだし、お兄ちゃんにもお姉ちゃんの事、見てもらおうかなーなんて思ってたのに」

「っ! こ、小春ちゃん、それは……」

「でも……それなら仕方ないよね、それはまた今度にしよっか」

 

 アタシと小春ちゃんは、小さい頃からずっと一緒に過ごしてきた。

 だからアタシ達はお互いの色んな事を知っている。好きな事も苦手な事も……お互いが恋に落ちた相手の事も。

 でも、アタシが知っているのは知っていた事だけ、小春ちゃんの全部じゃない。

 その証拠に、小春ちゃんのこんなに妖しくて、冷たい笑顔は……どんな思い出の中にも、欠片すら存在していない。

 

「それじゃお姉ちゃん、見せて?」

「っ……」

 

 普段と変わらない、落ち着いた調子で告げられる言葉。

 事情を知らない人がこれだけを聞いても、きっと何を言っているのかは分からない。

 だけどアタシは知っている。これからさせられる事、小春ちゃんが求めている事。

 そして……その言葉が”お願い”ではなく、”命令”である事。

 

「もう一回言うよ? お姉ちゃん……見・せ・て?」

「ぅ……は、はい……」

 

 一瞬だけ躊躇した後、小さく震える指先でスカートの裾を摘まんで、大きく持ち上げる。

 隠していたかった秘密を自分の手で晒す抵抗感も、恥ずかしさも……目の前の小柄で可愛らしい女の子の命令の前では何の意味も成さない。

 そうして内側から現れるのは、スカートの内側に隠れていたお気に入りの下着と、それ以上にもっと隠したかった秘密。

 

「お姉ちゃん、これは何?」

「そっ……それは……」

「うん、なーに?」

「うぅ……んっ!」

 

 意地悪で楽しそうな声と共に、小春ちゃんの細い指先がアタシの秘所に触れた刺激に、思わず声を上げてしまう。

 ……ううん、正確には……下着の隙間から伸びている、ピンク色のコードを引っ張られた刺激に。

 

「お姉ちゃん、お仕事中にこんな玩具で感じちゃってたんだ」

「そっ、れは、小春ちゃんがっ……ん!」

「うん、私が、なーに?」

 

 小春ちゃんの楽しそうな声と共に、アタシの中で震える玩具の勢いが強くなる。

 彼女は当然知っている。だってコレは小春ちゃんの命令で入れられた物で、コレは今日一日ずっと、小春ちゃんの気分と、リモコンを操作する指先一つでアタシを弄んでいたんだから。

 だからこれは質問じゃない、自分の口から、自分自身の恥ずかしい姿を説明しなさい、と言う命令。

 

「こ……小春ちゃん、に……入れられた……ろ、ローターですっ……っあ!」

「違うよね? お姉ちゃん」

 

 冷たい声と共に、不意に振動が大きくなる。

 まるで、目の前の女の子の不機嫌を代弁するかの様に。

 

「ちゃんと言わないともっと苛めちゃうよ? それに分かってると思うけど、私が良いよって言う前にイッたら……」

「わっ、わかっ……ひぅ! わかった、から……小春ちゃ、止めっ……!」

「もぅ、お姉ちゃんったら……はい、次はちゃんと言ってね?」

 

 振動が弱まった事に安堵したアタシは、もう一度ゆっくりと口を開く。

 小春ちゃんが満足する、満足させられる言葉を、慎重に探しながら。

 

「こっ……小春ちゃん、が……アタシの為に、入れっ、て、くれたローター、です……」

「そうだよね? 仕事中にローターで苛められて、お客さんに気付かれちゃうかもって、そんなシチュエーションで興奮しちゃうお姉ちゃんの為に入れてあげたんだから」

「っ! ……あっ、小春ちゃ、やっ……!」

 

 切っ掛けが何だったのかは、もう正確には思い出せない。

 弱みを握られている訳でも無い、本気で抵抗すれば、止められるのかもしれない。

 でも気付けば何時からか、アタシは小春ちゃんに逆らえなくなって、恋人に隠しながら、こうして日々体を弄ばれている。

 段々とエスカレートしていく行為は、遂にはこうして調教の様なプレイにまで発展してしまっていた。

 そして……アタシは、この行為から逃れられずにいた。

 

「それにほら、言う事はそれだけじゃないよね?」

 

 そう言って、細い指先を器用に絡ませて、小春ちゃんがピンク色のコードを弄ぶ。

 それは最初に弄ったのとは違う、下着の別の所から伸びている、もう一本のコード。

 

「教えて? お姉ちゃん、今どこにローターを入れてるんだっけ?」

「そっ、れは……」

「お姉ちゃん?」

「ひぅっ!」

 

 無機質な振動が、アタシの体を前と後ろから責め立てる。

 その刺激に耐えるアタシを、小春ちゃんは優しい笑顔で見つめていて。

 

「ぉ……おまんこ、と……」

「それと?」

「う……うし、ろの……」

「違うよね?」

「ひぁっ!」

 

 冷たい指先が、肌の上を滑るように進み、するりとアタシの下着の中に潜り込む。

 愛液で濡れた指先はそのまま、さしたる抵抗も無いまま、アタシのもう一つの穴に飲み込まれてしまった。

 

「ダメだよ? お姉ちゃん」

「ひぐっ! ……だめ、小春ちゃ、んっ!」

「おまんことお尻にローターを入れられて、それを見られちゃうかもしれないと思ってこんなに感じてますって、ちゃんと言わなきゃ」

 

 まー坊にもまだ許していない恥ずかしい所を、小春ちゃんの指が舐るように愛撫する。

 そして、認めたくないけれど……アタシの体は確かにそれを喜び、快楽を貪ってしまう。

 蹂躙する様な小春ちゃんの責めに、ただただ喘ぎ声を漏らしながら……こんな恥ずかしい状況なのに、愛液は下着から溢れて、内股をびしょびしょにしてしまう位に。

 アタシは、こんな恥ずかしい状況に、感じてしまっている……

 

「ほらお姉ちゃん、喘いでばっかりじゃなくて、次は最後の質問だよ?」

「そっ……んなっ! こと、いって、も……」

「もぅ……仕方ないなぁ」

 

 気持ち良い所を的確に、だけど決して絶頂はさせない様に。

 ローターと指でアタシを責め立てながら、それでも涼しい顔をしてアタシの顔を覗き込んでくる。

 その瞳は、暗くて、黒くて、吸い込まれてしまいそうで……まるで蛇に睨まれた蛙みたいに、アタシは何も考えられなくなってしまう。

 ううん、きっと違う……何も考えられないんじゃなくて、きっと――

 

「ちゃんと言えたら、ご褒美、あげる」

「っ……」

「だから……ね? お姉ちゃん、教えて?」

 

 振動が最大になった両方のローターが無機質に、だけど確実にアタシを責め立てる。

 同時に、もうリモコンを弄る必要の無くなった両手が、アタシの二つの穴の中で同時に、激しく暴れ回る。

 

「お仕事中に、両方の穴を玩具で責められて、一日中寸止めされて……」

「ひぁっ! あっ、やっ! だ、めっ!」

「年下の女の子に命令されて、自分でスカートを捲りながら、こうして恥ずかしい姿を晒して……」

「あぁっ……あっやっ、やっやっ……やらっ……!」

「こうやって、好き放題に責められちゃって……」

 

 

 

「それが、気持ちいいんだよね?」

 

 

 

 何も考えられなくなるんじゃない。

 きっと、アタシはこの瞳の前では嘘が付けなくなっちゃうんだ。

 だからこれが、きっとこの気持ちが……アタシの、本当の気持ちなんだ。

 

 これが、本当のアタシなんだ。

 

「気持ち、いいっ……」

 

 遮る物が無くなった本心が、アタシの口から溢れ出す。

 羞恥心も恐怖心も跳び越えて、ただただ快楽だけを求める声が。

 

「気持ちいぃで、すっ……気持ち、いぃからっ! だか、らっ……」

 

 涙声で訴えるアタシを、クスリと笑いながら見つめる小春ちゃん。

 その満足そうな笑顔の奥に隠された本心を捉える余裕は、もうアタシには残っていなかった。

 

「よく言えました、それじゃ、ご褒美に……えいっ♪」

 

 その言葉を最後に、アタシの意識は闇の底へと落ちていった。

 

 

 

 

「あっ、もしもし、お兄ちゃん?」

 

 お店の外から聞こえる、小春ちゃんの声。

 

「うん……あのね、お姉ちゃん、やっぱりちょっと体調が悪いみたいで……今、お店で休んでる所なの」

 

 本当は、ローターを入れたまま椅子に座らされて、手足を縛られて動けなくされている。

 だけど、小春ちゃんはまだそれをまー坊には言わない。

 

「だからね、うん、迎えに来てあげて? ……うん、ありがとう、伝えておくね」

 

 そうして本当の事を隠したまま、彼女は電話を切ってしまう。

 戻って来た小春ちゃんの表情は、とても楽しそうで……

 

「よかったねお姉ちゃん、お兄ちゃん、すぐ来てくれるって」

 

 もうすぐ……こんなあられもない姿を、必死に隠してきた姿を、恋人に見られてしまう。

 そう考えただけで、きっと以前のアタシなら、恐怖で頭が真っ白になってしまっていたと思う。

 だけど……今のアタシは、それすらも興奮の材料にしてしまっている。

 

 もう、どれだけ目を背けても否定できない。

 アタシの内股を伝う熱い雫が、アタシに現実を突きつけてきちゃうから。

 

「でも駄目だよ? お兄ちゃんが来るまで、勝手にイッちゃ駄目だからね?」

 

 まー坊は、今のアタシを見て何て思うだろう。

 軽蔑しちゃうのかな、それとも……もしかしたら、受け入れてくれるだろうか。

 

「大丈夫だよ、お兄ちゃんならきっと、ホントのお姉ちゃんを受け入れてくれるから」

 

 でももし、もしも……このままのアタシを、受け入れてくれたら。

 

「そしたら……お兄ちゃんと一緒に、いーっぱいご褒美、あげちゃうからね」

 

 刻一刻と、その時が近付いてくる。

 アタシの心臓の鼓動を早めるのは、恐怖なのか……それとも、期待なのか。

 その瞬間を待ちわびながら、アタシはふと、そんな事を考えていた。




ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
二人のシナリオは告白の選択肢を選ぶのが辛くて、選ばないまま暫く放置してました。
将臣君、二人とも嫁に貰って3Pしよ?と思ったのは内緒。

あと、暫く更新ペースが開いてしまって申し訳ありませんでした。
全部仕事が悪い。最近布団を敷く前に力尽きてしまって、床で寝る癖が付いてしまう程度には仕事が悪い。
でもまだまだ書いていきます。

最後に、活動報告の所でコミケについてのお話をちょっと書いておきました。
興味のある方は確認して頂ければと思います。
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