色々あれこれ悩んでしまって書く手が進まないのと、年内のイベントが吹き飛んだと同時にモチベーションも吹き飛んでしまって、正直心がへし折れてました。
一応、もがきと言うかあがきと言うか、ツイッターの方で深夜の真剣小説60分の方で色々書いてみたりしたものがいくつかあるので、それだけでも乗せておこうと思います
特に共通テーマも無く雑多な感じです。
ネタバレ要素はあまりないハズです。
RIDDLE JOKER:千咲、七海
サノバウィッチ:紬
DRACU-RIOT!:美羽、エリナ
RIDDLE JOKER
壬生千咲×在原七海:『ネコとネズミ』
「なーなーみーちゃん♪」
親友の楽しそうな声、わたしはそれに言葉で返事をする代わりに、精一杯に体をくねらせる事で抗議の意を唱える。
口と視界を塞がれ、手足を縛られたわたしの意思表示が正しく伝わったかどうか……それを察知する為に、残された聴覚に意識を集中させる。
「……くすっ」
闇の向こうから確かに聞こえた、小さい笑い声。
普段の千咲ちゃんには似合わない、まるで獲物のささやかな抵抗をせせら笑うような。
その挑発的な囁きは、わたしに二つの事を教えてくれた。その一つは、これからわたしは猫に囚われた鼠みたいに、千咲ちゃんの望むままに弄ばれるという事。
もう一つは……そこから逃れる術は、残されていないと言う事。
「大丈夫、痛くはしないよ?」
しなやかな千咲ちゃんの指が、優しくわたしの秘所に触れる。
そうすると、まるで指先から媚薬でも沁み出しているいるみたいに、服越しに触られた部分がどんどん熱くなっていく。
「その代わり……嫌って言っても、辞めてあーげないっ♪」
その言葉に対し、わたしは再度身を捩って目一杯の抵抗を示す。
だけど、体の内側からどんどん溢れ出る熱と吐息を、わたしは隠す事ができなかった。
サノバウィッチ
椎葉紬:『天使の笑顔』
強烈な頭痛に目を覚ますと、そこは見慣れた自分のベッドの上。
重たい意識の中、徐々にまどろみから解放されて来た視界で辺りを見回すと、ベッドに腰掛け、優しく微笑む紬の姿が目に映る。
「あっ、起きた? はいこれ、お水だよ」
「あれっ……つむ、ぎ?」
「もう……あんまり飲みすぎちゃ駄目だよ?」
スキズキと音が響く頭を目一杯捻って、眠りに落ちる前の事を思い出そうとする。
確か、久しぶりにお酒でも……と思い立ったはいいものの、仕事のストレスもあって予想以上のペースで飲み進んで……それまでは何とか思い出せた。
しかし案の定と言うか、そこからベッドに至るまでの記憶がすっぽり抜け落ちている。
「……ごめん、迷惑かけちゃって」
「ううん……柊史くんにだって、たまにはそういう時もあるよね」
水を飲み終わったオレの体を再び寝かしつけ、優しく布団を被せてくれる。
それだけでなく、紬はその暖かい手の平で、オレの頭を優しく撫でてくれる。
まるで母親が子供を寝かしつけるみたいな仕草に少し恥ずかしさを覚えるも……その温もりと優しさに逆らう事は、オレにはできなかった。
「ふふっ……おやすみなさい、柊史くん」
天使の様な優しい笑顔を名残惜しみながら、オレはできるだけゆっくりと瞼を閉じた。
サノバウィッチ
椎葉紬:『小悪魔の笑顔』
強烈な頭痛に目を覚ますと、そこは見慣れた自分のベッドの上。
重たい意識の中、徐々にまどろみから解放されて来た視界で辺りを見回すと、ベッドに腰掛け、妖しく微笑む紬の姿が目に映る。
「あれっ……つむ、ぎ?」
「もう……あんまり飲みすぎちゃ駄目だよ?」
スキズキと音が響く頭を目一杯捻って、眠りに落ちる前の事を思い出そうとする。
確か、久しぶりにお酒でも……と思い立って紬を誘ったまではいいものの、仕事のストレスもあって予想以上のペースで飲み進んで……それまでは何とか思い出せた。
しかし案の定と言うか、そこからベッドに至るまでの記憶がすっぽり抜け落ちている。
「……ごめん、迷惑かけちゃって」
「ううん……柊史くんにだって、たまにはそういう時もあるよね……でも」
ゆらりと立ち上がり、ベッドに横たわるオレに覆いかぶさって来る紬を受け止めようとして、その時やっとオレは異変に気付く。
体が動かない、と言うより動かせない、ベッドに手足を縛りつけられている事に。
「悪い子には……ちゃーんと、お仕置きしなきゃ、だよね……?」
「つ……むぎ……?」
普段の紬からは想像できない、蔑む様にオレを見下ろす瞳。
小悪魔の笑顔に魅入られたオレに、抵抗する術は何も無かった。
DRACU-RIOT!
エリナ・オレゴヴナ・アヴェーン:『Momentary Blink』
ドアの向こう、着替え終わった事を告げるエリナの声を合図に俺は部屋に入る。
開けた視界の先に立つのは、浴衣を着た純和風姿の、ロシア生まれの女の子。
「どう? 似合ってるかな?」
初めての浴衣に袖を通して、片手に巾着袋。
言葉にしてしまえば確かに”ただそれだけ”ではある、しかし実際問題、それだけにも関わらずこんなにも雰囲気が変わるのは、一体何故なんだろうか。
もしかして女の子はすべからく、標準装備で変身魔法が使えるのでは……?
「? どしたの、ユー?」
「あ、あぁ……すまない、あまりに似合い過ぎてて驚いた」
「ほんと? ユーにそう言ってもらえるとやっぱり嬉しいね♪」
エリナはそう言って、はしゃぎながらその場でくるりと一回転してみせる。
浴衣の袖としなやかな銀髪が流れる姿は、普段の可愛らしさとは違う和風の美しさを感じさせて、思わず見惚れてしまうだけの魅力が溢れ出ていた。
それは例えるなら、大和撫子を彷彿とさせる様な、たおやかで淑やかな――
「あっ、そうそう、ユー」
そんな、女の子の魔法に囚われた俺の耳に響く、エリナの悪戯っぽい囁き声。
「ちゃんと一人で着れる様に練習したから……いつでも、脱がせちゃっていいからね♪」
……前言撤回。俺の恋人は今日も変わらず平常運転でした。
DRACU-RIOT!
矢来美羽:『All That Glitters』
静寂の夜空を、一筋の光が高く高く駆け昇っていく。
やがて光は弾けて、爆音と共に夜空に大きな花を咲かせる。待ち望んでいた夏の風物詩を前に、周りの誰もが思い思いの歓声を上げ、一心に夜空を見つめていた。
「綺麗……」
それは隣に立つ美羽も例外ではなかった。思わず零れたであろう自分の言葉に気付く素振りも無い程に、夜空を彩る光の花に引き込まれている。
そして俺はと言うと、そんな美羽から目が離せないでいた。
きらきらと輝く夜空を見上げる、浴衣姿の恋人は何処か幻想的で……花火を見る事も忘れて、俺は美羽の横顔を見つめ続けてしまう。
「……折角こんなに綺麗なのに、ちゃんと見ないと損よ?」
視線に気付いた美羽がぽつりと、そんな言葉を投げかけてくる。
小首を傾げる仕草、さらりと揺れる髪、浴衣から覗く首元。
その全てが……心臓の鼓動を加速度的に、際限なく早めていく。
「……確かに、美羽の言う通りだ」
限界を迎えた俺は、そんな言葉と共に優しく、美羽の背中に手を回す。
「こんなに綺麗なんだから……もっと、ちゃんと見ないと損だよな」
そのまま、美羽が驚くのも気にせず、一気にその体を抱き寄せる。
世界中で俺だけが、この恋人を独り占めできる距離……唇が触れ合う寸前の距離まで。
此処まで読んで下さい、ありがとうございました。
今回は8月分もまとめて更新してますので、よかったらそっちも読んで頂けると嬉しいです。