深海棲艦と呼称された生物によって人類は滅亡の危機に追いやられて早くも半世紀。
彼らは海上を移動し人類から貿易の要である海を奪い取った。空もまたヲ級と呼ばれる空母型の深海棲艦たちが放つ艦載機によって制空権も奪われた。
人類がこれまでかと諦めた時彼女たちはやって来た。艦娘と呼ばれるかつての大戦時の船の魂を受け継いだ少女たちだ。
彼女たちの扱う武器によって深海棲艦はやられ少しづつだが人類にも希望が湧いた。そんな戦いから既に半世紀が経ったのだ。
人類は今も生活を続け深海棲艦の影に怯えながらも以前と変わらない生活を送ることが出来た。
☆☆☆
田中正輝。彼は世界の田中と呼ばれる田中カンパニーの前社長だ。今は何処にでもいるようなおっさんとなっているが。
彼は深海棲艦の侵略が始まったころに小さな会社を親父から受け継いだ。そんな何処にでもある小さな会社を世界の田中と呼ばれるまでに大きく成長させた。その事実は彼に自信を持たせているが現在の彼は自身の容姿に悩んでいた。
以前はイケメンとまでは呼ばれないがそれなりに整った顔立ちをしていたのだが、他会社との交流などを経て醜いとまでは言わないが小太りをしてしまった。
会社のトップがこのような男だとイカンと悩みぬいた正輝は以前から目を掛けていた自身より若い―田中本人も50手前なのだが―者に会社を継がせることにした。親父から継いだ会社だが正輝仕事に人生の大半を費やし伴侶となる女性を得ておらず別段血族が継ぐという考えもなくすんなりとその座を明け渡した。
日が当たる場所があれば陽の当らない日陰もある。鎮守府と呼ばれる艦娘たちの帰る場所であり艦娘たちが戦いへと出る場所。
かつてはそこで建造された艦娘は被ろうとも大本営へと報告する義務があった。大本営側が全艦娘の数を把握し数の少ない所へと運ぶなどの処置を行っていた。
しかし現在はその報告も形骸化し、誰もが報告をすることが無くなった。それ故あのような鎮守府が出来上がるのも当然の事だったのだろうか。
その鎮守府は艦娘を道具とみなし人道的に扱う事がない。しかも提督と呼ばれる鎮守府のトップが上に便宜を図ってもらう為に艦娘たちを無力化し、性奴隷として賄賂として送るなど非人道的な行いが日夜行われている。
正輝もかつては会社の為に賄賂などを送り便宜を図ってもらっていた。そんな彼だからか彼にも性奴隷の話が飛んできた。
性欲などは春を売る女を買い満たしてきた正輝。恋心を抱くほどの余裕がなかった彼にとって艦娘は唯一と言って良い心のオアシスだった。
だからこの話が回って来たとき大いに悩んだ。人類を救う正義のヒーローと言ってもいい彼女たちを自身の汚い欲望で汚して良いのだろうか。
艦娘たちはどういうわけか皆美人だ。駆逐艦と呼ばれる幼い子たちすらも誰もが可愛く整った顔立ちをしている。
結局は欲望に負け艦娘を一体貰う事にした。対価として隠居した身である自分の持っている権力を使って会社へとある程度の便宜を図った。
今日はその艦娘が届く日だ。そう考えていると玄関から来客を知らせるチャイムが聞こえた。
「はい……ってそうかキミか」
「ええ、本日から貴方のモノとなりました択捉型海防艦、その七番艦となります。対馬です」
正輝の腹に届くかどうかの小さな背丈。起伏も感じられない幼稚な体系。しかし、それを上回る程の小悪魔めいた笑顔を顔に張り付けている。白色の制服に身を包み頭には小さな帽子が紫陽花のような紫色の髪の毛の上に乗っている。
彼女が言った通り彼女は艦娘である海防艦の1人、対馬だ。正輝には伴侶がおらず必然として娘もいない。今まで社長として相手をしてきたのは大人ばかりなので、子供が欲しいと思ったのだ。
艦娘であれば見目麗しい。それ故、駆逐艦よりも幼い見た目をしている海防艦を選んだのだ。
「さぁ、ウチに上がると良い。今日からはキミの家にもなる」
「はい、お邪魔……この場合はただいまですね」
クスクスと上品に口元に手を当てながら笑う。普通なら上品な子だ親の躾がなっているのだなと思うのだが、対馬が浮かべるその笑顔は男を誘うものだ。不思議と彼女からは娼婦からも感じた事もない色気を感じる。
思わず唾をのむ際に喉を鳴らし、彼女のその幼い身体を視姦してしまう。
胸元は膨らみすら感じられず白い制服がぴっちりと上半身のラインを浮かべている。スカートは丈が短く、大きく脚を見せている。
貧相な上半身と比べてむっちりと肉の付いた太腿。あの太腿にチンコを擦りつけたらどれほど気持ちが良いのだろうか。
フリフリと揺れる尻も肉が付いているのかその幼い姿の割には大きく見える。
歳を取ってからは感じなかった性欲が全身に回るのを感じ苦笑いをしてしまう。
対馬を家に上げ取りあえずはリビングへと誘う。田中正輝の現在住んでいる家は何処にでもある平凡なマンションだ。
正輝以外の人間がいなかった空間に見た目が幼いとはいえ少女がいるだけで華やかになる。
「さて、一応書類は目を通しているがキミの事を教えてもらって良いだろうか」
「はい、勿論です。私は艦娘としての機能を失っています。それは主になる人に対して抵抗できない様にと聞かされています」
「艦娘としての機能と言うと艤装だったかな?アレを使えないという事かな」
「はい。ただそれだけでなく艦娘は護衛できるように普通の人間を超える身体能力を持っています。大の男でも相手にならないぐらいの力を持っていますが、今の私は見た目通りの力しか出せません。なので貴方に組み敷かれたらひとたまりもありませんね」
艤装―それは艦娘を艦娘たらしめている装備だ。艦娘以外は装備できず、装備には深海棲艦と対等に渡り合える主砲や魚雷などが積まれている。
妖精と呼ばれる小人が作り人間には作り上げることが出来ない。それ故妖精が見える人間を提督審査の一つとなっている。
残念な事だが田中には見ることが出来ない。以前に全国で行われた一斉検査で知ったことだ。
「となるとキミは只の人間という事かな?」
「そうですね。艦娘の艤装回復に使用する弾薬や燃料なども今の私には補給できませんし、そういう意味では人間になりました。それと私たちは建造されてからは貴方に服従するようにとの命令もいえ、洗脳も受けておりますので逃げる心配は無用です」
「ふむ……そうか。話は変わるが私の自己紹介がまだだったね。私は田中正輝だ。かつては色々な名で呼ばれ恐れられていたが今ではただのおっさんだ。キミを買ったのも個人的な欲望だ」
「ご丁寧にありがとうございます。私は対馬です。田中さんの事は何とお呼びすれば?性奴隷として買われたと聞いていますが私とどのような関係を結びたいのでしょうか」
「……パパと呼んで欲しいものだ。見ての通り私はこの歳にも拘らず独り身だ。最近は寂しくてな伴侶よりも娘が欲しくなったのだ。その点対馬、キミは私の理想のような子だ。一つ一つを上げていたらキリがないが、娘にしたいにも拘らず私はキミに性欲を抱いてしまっているんだ。軽蔑するかな?」
「ふふっ、軽蔑なんてしませんよ。そもそも私はパパに買われたのですから。それにパパは私を買うと決めた時に鎮守府にDNAを提出しましたよね?ソレを使って私たちは本能的に拒絶できない様にされてますから」
クスりと再び小悪魔めいた笑顔を浮かべる。見ているだけで雄の本能が刺激されるような魅惑的な笑顔。
幾ら艦娘とはいえこの年頃の少女がこれほどの笑みを浮かべることが出来るのだろうか。まぁ、それを踏まえての対馬と言う艦娘なのかもしれない。十人十色とあるように艦娘もまた同じような性格のものは存在しない。
似ている部分はあるだろうが誰一人として同じ性格と思想を持っている者はいない。正輝の前にいる対馬のように小悪魔チックな対馬もいれば人見知りの激しい対馬もいるだろう。
「そうか……じゃあ、私の俺の娘となれ対馬」
命令するかのように言葉を変え対馬へと強く言い放つ。
社長時代に部下に対して放っていたような威圧感が対馬を襲う。決して不愉快な気分にはならず寧ろ気分が高揚する。
確かに対馬は田中正輝の所に出荷される前に彼の従順な性奴隷になるように様々な事をされた。建造の際には彼のDNAを利用している。
本来艦娘は建造された場合建造した提督にのみ従順になる。それは鎮守府全体に流れている気の影響で鎮守府は龍脈の上に建てられている。
田中正輝用に建造された対馬はその後さまざまな液体を点滴を通して入れられた。多くは艦娘としての機能を排除し人として生きるように変えていくものだ。
「はい、対馬はこれからはパパの娘として生きていきます。よろしくねパ・パ」
正輝に近づき耳元で甘く囁く対馬。
彼女は何処までも小悪魔で狡猾で雄を誘う才能を持った雌だった。
エンジョイ勢である私は今回の春イベントはE1だけ甲で後は丙と日和りました。おかげでフレッチャーが……
まぁ、私の話は置いておいて。何かエロを書こうと思ったのですが特段設定が浮かばなくて困っていた所日課の画像集めで対馬ちゃんを見たのが切っ掛けでした。
今作も大体2,3話構成の予定なので気長に待っていただけると嬉しいです。後、今回エロ無くてすいません。導入部分なので。