夕飯を食べ終わってから念入りに歯を磨き、それより更に念を入れてシャワーを浴び、背筋を伸ばしてあかりちゃんが来るのを布団の上で正座して待つ。
いや別に正座する必要などないのだが、ハプニング的に行為へ及んだ昨日とは違い、改めて性交渉をする前提で相手を待つというのは、何とも言えない緊張感があった。
それこそ正座でもして心を落ち着かせなければ、動物園の熊の如く部屋の中をぐるぐる歩き回ることになりそうなくらいに。
最初は部屋を軽く片づけたり布団を少し奇麗に整えたりしていたのだが、時計の分針がほとんど動かず、結局手持ち無沙汰になってしまった以上こうするよりないのだ。
それにしても一人で処理する時には「あー、女の子としたいなー」とか思うのに、いざこうやって本当にするとなると緊張するのは、自分がヘタレだからなのだろうか。
……そんなことは無いと思いたいのだが。
やけに過敏になっている五感のせいで、壁向こうであかりちゃんが浴びているシャワーの音がやたら大きく聞こえたり、普段は意識しないような生唾が喉を通る感覚がいやに鮮明だったりして、それがまた時間の感覚を引き延ばす。
というかいつも通りの寝る格好、具体的にはジャージとシャツだけであかりちゃんを待っているのだが、本当にこの格好でいいのだろうか。
そして一つ気になり始めると他の事も気になって来るのが人間のサガだ。
例えばこれから脱ぐことになる訳だけど室温はこれでいいのだろうかとか、しっかり洗ったつもりだけど体から嫌な臭いがしないだろうか、とか。
考え出すとどうしても確認せずにはいられなくなってしまい、体の随所を順に鼻へ押し当てて匂いを嗅いでいると、丁度膝裏あたりの匂いを確認しているところで襖が開く。
「おにいさんってば、そんなポーズして何してるんですか?」
しっとりと濡れた髪を下ろし、バスタオル一枚しか纏っていないあかりちゃんが、面白そうにクスクスと笑っていた。
濡れた髪から放たれる色香やバスタオル一枚という煽情的な格好に、思わずしばらくの間答えること忘れてしまう。
「……ああ、体はしっかり洗ったつもりだけど、一応嫌な臭いがしないか確認をね」
あかりちゃんはこちらへ歩いてきてすとんと密着するように隣へ座ると、首元へ顔を近づけてすんすんと嗅いだ。
「大丈夫です。石鹸の香りがしますし、ちゃんと洗えてますよ」
「……そ、そっか。よかったよ」
女の子に匂いを嗅がれるというのは予想以上に恥ずかしく、声が上ずってしまう。
そんなこちらの心中を知ってか知らずか、あかりちゃんはそのまま口を耳元に近づけてささやくように。
「でも、私はおにいさんの匂い好きですし、そんなにしっかり洗わなくてもいいんですよ」
「っ――!」
耳をくすぐられるような声でそんな恥ずかしいことを言われて、まるで脳が溶けるような錯覚に襲われる。
「――そうだ! 電気、暗くした方がいいかな?」
気恥ずかしい空気に耐えられず、慌てて話題を探すがそんなことくらいしか思いつかなかった。
きっと恥ずかしいだろうと思っての提案だったのだが、あかりちゃんは首をゆっくりと振って否定の意を示す。
「明るいままでいいですよ。……だっておにいさんは、私の裸見たいでしょうし」
あかりちゃんの裸、想像しただけで否応なしに喉がごくりとなる。
それを見たあかりちゃんはクスリと楽しそうに
「朝も見てましたもんね」
「い、いや! あれは不可抗力だ! 仕方が無かったんだ!!」
「あんなにじーっと見てたのにですか?」
そ、そんなに凝視していたつもりは無かったのだが……というか、てっきり寝ていて気付いてなかったと思っていたので、酷く動揺してしまった。
だがあかりちゃんはその事を責めるといった感じではなく、逆にぎゅっとこちらの体に両手を回してきた。ふわりといい匂いが立ち上る。
「ふふ、おにいさんが夢中になってくれるのは嬉しいし、別にいいんですよ」
昨日から思っているのだが、いざとなったらあかりちゃんの方が大胆な事をしてきて、完全にペースを握られているんじゃないだろうか。
このままではいけないと、勇気を出して今日は自分からも行動していくことにする。
「……それじゃああかりちゃん、脱がしてもいいかな?」
「はい」
あかりちゃんは体を離してタオルを留めている胸元を近づける。
魅惑的な谷間の端に手を伸ばしタオルを摘んで引っ張ると、あかりちゃんを包んでいた薄布が解かれてその裸体が露になった。
昨日は常夜灯しかない薄暗闇の中だったので分からなかったが、今は真っ白でつやつやとした肌や薄桃色の可愛らしい乳首、すらりとした腰のラインまでが惜しげも無く明りの下にさらされていた。
「奇麗だ」
純粋な感想が、自然と口から洩れる。
「えへへ、ありがとうございます」
ついつい胸へと手が伸びてしまいそうになるが今日こそはちゃんと最初にキスをするのだと、何とか抑えて彼女の背に手を回して躰を抱き寄せる。
「キスしてもいいかな」
「はい」
あかりちゃんは上を向いて唇を緩めて軽く開き、目をつぶる。
その瑞々しい果肉にゆっくりと自分の唇を近づけて、軽く押し当てた。
唇同士をくっつけるだけの軽い口づけ。
その柔らかな弾力に、興奮するというよりただただ彼女に対する愛しさが募っていくようだ。
気持ちの赴くままあかりちゃんを抱きしめる力を強めて、もう片方の手でふわりとした長い銀髪を梳く。
日中は三つ編みにまとめているからだろうか、髪を解いたロングヘア―のあかりちゃんは夜専用、もっと言えばエッチな事をする時専用の姿という感じがしてしまう。
暫くそうして優しい密着を続けてから唇を離すと、あかりちゃんの目はとろんとしたものになっていた。
昼間の少し子供っぽく元気なあかりちゃんとは違う、夢見心地のような、いうならば抱かれる準備が整ったというような雌の顔に、男根がタケノコのようにぐんぐんと固くなる。
「もっとおにいさんの体温を感じたいので、脱いでもらってもいいですか?」
勿論だと頷いて立ち上がり、服を脱いで端に寄せた。お互い裸の状態で向かい合い、相手の腰に手を回す。
「今度は、もっと深いキスをしたいです」
そう言って身長差を埋めるために背伸びをするあかりちゃんは、色っぽいけれどやっぱり可愛らしい。
お願いに答える為、こちらも少し屈んであかりちゃんを抱き寄せ、さっきと同じように先ずは唇を重ねた。
すると今度はあかりちゃんが唇を唇で食んできたので、こちらも同じようにする。
あかりちゃんの唇はぷにぷにしていて、いつまでそうしていてもきっと飽きなかっただろうが、そこで口内にぬるりと舌が差し込まれた。
正直ディープキスのやり方なんて分からないので、あかりちゃんに倣ってこちらも口内に舌を入れると、そのままリードするように舌を絡めてくる。
あかりちゃんのきめ細かな舌がざらりとこちらの舌をなめる感覚は他に例えようがない不思議な快感を生み出し、その感覚をもっと味わうためにこちらからもあかりちゃんの舌に舌を絡める。
口内の柔らかさと時折混じる彼女の吐息の熱さ、そして何よりその唾液の甘さに夢中になって一心不乱に舌を動かした。
歯肉に舌を這わせ、舌の表面の唾液を啜り、歯同士が当たるのも気にせず貪るようにあかりちゃんの口内を蹂躙する。
だがあかりちゃんはそんな荒っぽいキスも受け止めるように、動きを合わせて舌を動かしてくれている。
そのままお互い呼吸も忘れて夢中に舌を絡めあい、漸く口を離した時にはどちらも獣のように、はあはあと荒い呼吸を繰り返していた。
力なく口から垂れさがるあかりちゃんの舌との間につー、と唾液の銀橋が輝く。
「おにいさんの唾液、美味しいです……だから、もっと」
うっとりと表情をとろけさせたあかりちゃんは、餌を催促する小鳥のように唇を突き出した。
そんな事、言われるまでも無い。
再び唇を密着させ、それでも足りないとばかりにあかりちゃんの体を強く抱きしめると、屹立した剛直があかりちゃんの腹肉に包まれる。
まるでマシュマロに押し付けたような適度な圧迫感は、膣や手コキとは違う包まれるような優しい刺激で、押し付けて擦らずにはいられない。
「んちゅ……ふはっ。おなかは! おなかは恥ずかしいのでやめっ、んんっ⁉」
あかりちゃんが一瞬キスの隙をついて抗議するが、悪いけれどこんな気持ちいいことやめる訳にはいかないので、キスを再開して黙らせる。
あかりちゃんはなしばらく抵抗しようとして体に力を入れていたが、やがてあきらめたのか力を抜いて身を預けてきた。
が、キスで酸素不足になっていた体はそれを支えられず、ゆっくり重なるようにして布団に倒れ込む。
「ぷは、駄目って言ったのに、ひどいですよ……」
あかりちゃんは蕩けた瞳を頑張って鋭角にしながら文句を言ってくるが、正直可愛すぎてもっと意地悪してしまいたくなるので逆効果だと思う。
「ごめんごめん。でも、あかりちゃんのお腹、柔らかくて気持ちよかったから」
「そんな事言われても嬉しくないです」
むくれたあかりちゃんは、両手でお腹を隠してしまう。
「えー、駄目かな」
「駄目です! ……こっちでなら、好きなだけ気持ちよくなっていいですから」
そう言ってあかりちゃんはすべやかな膝小僧を割り開き、その奥に隠された秘所が電灯の下にさらされた。
雪が降ったかのような無毛の白い丘陵と、その中心で控えめに開いたピンクの秘裂。
初めて生で見る女の子の性器に興奮と興味がとめどなく湧き上がり、知らず知らずのうちに顔を近づけ、手を伸ばしてしまっていた。
「んっ……」
恐る恐ると言った感じで先ずは白い丘陵を優しく撫でると、胸とはまた違った柔らかさが指先に帰って来る。
熟れた桃のようなその柔らかさを指の腹で何度か味わって、それから今度は中心の方に中指を重ね、少しだけ力を入れてやる。
「んにゃっ!」
あかりちゃんの可愛らしい嬌声と共に、指は抵抗も無く秘裂に飲み込まれる。
そこは熱々でぐちゃぐちゃで、そしてこれまで触って来たあかりちゃんのどこよりも柔らかかった。
夢中になってそこを指でなぞると、溶けそうなほどに熱い肉が指先にまとわりついて、まるで指だけ温泉につかっているようだ。
今からここに入れるのだと想像すると、痛いほどに一物が勃起する。
「いつでも入れていいんですよ」
それを見たあかりちゃんが、いたわるように剛直を撫でてくれる。
愚息は喜びのあまりにビクンビクンと脈動したが、出来るなら入れる前にあかりちゃんを気持ちよくしてあげたかった。
「その前にもっと触りたいんだけど、いいかな」
「これはお礼ですから、おにいさんが気持ちよくなってくれればいいんですよ」
「でも、折角ならあかりちゃんと一緒に気持ちよくなりたいんだ。だから、どこがいいとか教えてくれないかな」
「……おにいさんは優しいですね」
あかりちゃんはお礼じゃなくなっちゃいますね、と困ったように笑った。
正直、優しさというよりもあかりちゃんを自分の手で可愛く鳴かせて、あわよくばイかせてみたいという男の欲望に従っただけなので、ちょっとその笑顔は胸に痛いのだが。
だがそんなこちらの心中を知らないあかりちゃんは、脚を開いたまま自分の膝を抱きかかえて秘所を突き出し――俗に言うまんぐり返しの体制を取った。
「こうした方が、よく見えますよね」
言うようにあかりちゃんの秘所は僅かに開き、その中身が――ぷっくりと膨らんだクリトリスから、控えめに開いたり閉じたりする膣口までが見えていた。
いやらしく男を誘うこんな器官が、可愛らしい顔のあかりちゃんについていることに興奮が一層と高まる。
「もしかして、何か変でしょうか?」
まじまじと見ていると、あかりちゃんが顔を真っ赤にしながらも不安そうに聞いてきた。
「ああいや、そんなことはない、というか奇麗だと思うよ」
「それなら良かったです……どうぞ、触ってください」
やはり恥ずかしさはあるのか、あかりちゃんはそう言って目をきゅっ、と瞑った。
「それじゃあ、触るよ」
中にも興味はあるが、クリの方が感じやすいというどこかで聞きかじった知識に従い、先ずは指の腹で赤い豆を軽く圧し潰してやると、あかりちゃんは大きな嬌声を上げた。
「んんっ!!」
たったそれだけで膣口からは蜜が溢れ、垂れてシーツを汚す。
そういえば昨日もイっていたしもしかしてすごく感じ易いのだろうか。試しにくすぐるように撫でたり、逆にぎゅっと強めにつまんだりと色々な刺激を与えてやると、彼女はその度ごとに声帯を嬌声で震わせた。
「んゃぁっ! んっ、んっ、んっ……」
ぴくぴくと腰を震わせ感じてくれているのが嬉しくてそのまま弄り続けていると、あかりちゃんからおねだりが来た。
「おにぃ……さんっ! そとばっかりじゃなくてぇっ!! 中も、んっ、触ってくださいっ……!!」
そんな潤んだ目でお願いをされて、触らないなどと言う選択肢などあろうはずもない。
クリから手を放すと手のひらを上にして、あかりちゃんへの入り口に人差し指を添える。
「それじゃあ挿れるよ」
ゆっくりと指を押し出すとたちどころに肉襞が指を舐り、客人をもてなすように奥へ奥へと引き込んでいく。あっという間に指全体が心地よい熱に包まれた。
まるでしゃぶられているような感覚に感動を覚えながらも、ゆっくりと中をかき混ぜる。
「んっ……んぁ……」
適度な締め付けと指を離したくないというように絡みつく肉襞の為に、どんなに指を動かしても全く隙間が出来ず、まるで指に吸い付かれているようだ。
これが、指でなく自分の一物であれば……。
期待にますます肉棒が膨らむが、ここまで来たらなんとしても一度はあかりちゃんをイかせたい。
何時かきっと役に立つ時が来るはずだと調べておいた知識に従い、入れている指を曲げると指先がざらりとした感触を捉えた。
「ひあぁんっ!!」
同時にあかりちゃんが一際高い悲鳴を上げる。
ここがGスポットで間違いなさそうだと当たりをつけ、ざらざらした表面を磨くように指を動かすと、悲鳴は連続的なものになった。
「んあっ、やっ……だめぇっ!! いき、いきなりっそこばっかりはあっ!! ずるいっ……ですよぅっ!!」
何がずるいのかは知らないが、感じているのは間違いない。
今か今かと挿入を待ち焦がれる愚息に追い立てられて一刻も早くイかせようと、中指を追加してGスポットを撫でまわす。
すると反撃するかのように膣全体が指を締め上げてくるが、そんな可愛らしい抵抗では指の動きを止めることは出来ない。
自らの脚を抱えているせいでシーツを握ることも出来ず、ただ唇を噛みしめて快感に耐えるあかりちゃんだったが、それも長くはもたなかった。
快感に耐えかねた彼女の腰がぴくんと僅かにはねた瞬間、指がGスポットにぐりっと押し込まれる。
「んにゃぁぁあああああっっ!!」
腰から足先までを電流が流されたようにビクンビクンと大きく痙攣させて、あかりちゃんは絶頂した。
痙攣に合わせて指が痛いほどに締め付けられ、それと同時に蜜がどくっ、どくっと溢れてシーツのシミを広げる。
しばらくそれが続いた後で、あかりちゃんはくたりと布団に四肢を投げ出した。
「はっ、はっ……おにいさんに、気持ちよく……なって、もらわないと、駄目なのに……」
「こっちが望んだことだし、別にいいんだよ。けど……」
こっちももう限界だった。
指を引き抜いて、代わりに剛直を入口へと当てる。
「我慢できないし、いいよ――ねっ!!」
間髪入れずに腰を押し出した。
「今は――――ッ!!?」
突然の挿入にあかりちゃんは目を白黒させ、大きく開かれた口から声にならない悲鳴が上がる。
だが、そんな彼女を気遣う余裕など無かった。
「うっ……ヤバっ?!」
イった直後である為か、先ほどよりもさらに熱を帯びたあかりちゃんの中が、一物を引き抜かんとする勢いで吸い付いてきていたのだ。
そこは一瞬で剛直を最奥まで飲み込んだ後も貪欲に吸い付いてきて、ピストン運動を続けるために腰を引くと、内臓まで吸い取られそうになるほどだった。
「あかりちゃん、締めすぎっ……!」
「だってぇ!! イって、イってるのに、おにいさんがぁっ!!」
ぐちゃぐちゃになったあかりちゃんの表情は、もう気持ちいいのか怒ってるのか分からなかった。
いや、もしかしたら自分にもうそんな事を判断する余裕が無いだけなのかもしれない。
散々焦らされた一物に意識を乗っ取られ、あかりちゃんの膣を抉って快楽を貪ることだけしか考えられなくなったかのように、ただがむしゃらに腰を振る。
一突きごとに先端が彼女の子宮口とぶつかり、あかりちゃんが淫靡なソプラノを奏でた。
「イっひゃう!! もうイってるのにぃ!! またイっちゃうぅぅっ!!」
「何度でもっ、イっていいからっ!!」
だが、腰を掴むこちらの手首を握りしめ、あかりちゃんは首をめちゃくちゃに振った。
「いやッ、やだっ!! イくなら、おにいさんといっひょがいいのっ!!」
「くそっ……可愛いことッ言いやがって!!」
愛しさと同時に無茶苦茶にしてやりたい衝動が沸き上がり、カリ首が見えるくらいまで思い切り腰を引き、そして彼女の白いお尻を赤くしてしまうくらいのつもりで叩き入れた。
パァンという乾いた音が部屋に響く。
「ひゃあああぁぁん!! 奥はだめぇっ、すぐイっちゃうからっ!! 奥は駄目れひゅっ!!」
言葉通りにあかりちゃんの膣はぎゅぎゅぎゅと締まり、精子を絞り出そうとしてくる。
その新たな刺激は、とっくの昔に限界を超えていた一物にとどめを刺すには十分すぎる刺激だった。
「!! あかりッ……出すぞっ!!」
自らの限界を悟り、最後の一突きの為に腰を大きく引いて――。
「はいっ!! 奥におにいさんのせーし、いっぱいくださいっ!!」
思いっ切り奥へと突き込んだ。
「「――――っ!!」」
びゅーーっ!! びゅくっ、びゅくっ……こぷっ……。
あかりの子宮口に、精子の塊を最後の一滴まで直飲みさせる。
「あぁ、出てる……おなか、あったかい……」
くてんと倒れている彼女は、嬉しそうにお腹をさすった。
自分が出したもので、こんなに幸せそうにしてくれているのにこちらも嬉しくなって、恋人へするようにあかりちゃんの頬へキスを落とす。
「どうしたんですか? 別に遠慮せず、好きなところにキスしていいんですよ?」
「……いや、今はそこにキスしたい気分だったんだ」
そう言ってあかりちゃんの横へ倒れ込んで、今更ながらゴムの存在を思い出す。
「あー……そういえば折角もらったのにゴム使わなかったな」
「おにいさんは、やっぱりゴムを使いたいんですか?」
「いや、まぁ……。でも、あかりちゃんはつけてた方がいいだろ?」
正直あんなに気持ちいいあかりちゃんの中を味わうのに、薄いとはいえわざわざ緩衝物などつけたいとは思っていないのだが、と言葉を濁す。
「私は……その、おにいさんとしかしたことないですから衛生面では問題ないですし、妊娠することも無いですから……おにいさんさえ良ければ、その……」
「もしかして、あかりちゃんもつけない方がいいのか?」
「はい……そっちの方がおにいさんのを直に感じられるので」
あかりちゃんは恥ずかしそうに答える。
その様子が可愛くて、そしてそう言ってくれることが愛しくて、彼女の躰を抱き寄せて抱きしめた。
「そっか、それじゃあ次も生でしていいかな?」
「はい! もちろんです!」
……マキさんには悪いけれど、どうやらコンドームは暫く棚の肥やしになりそうだ。