前話→プロローグ→今回
となっております。
…………射精後の妙な冷静さの中で考えて見ると、あかりちゃんが触って来たからと言って、なんと自分のこらえ性の無いことか。
そんな後悔が本当に今さらながら襲ってくる。
といっても彼女の太腿を散々に汚した挙句に未だ腫れあがった逸物を布団の中で露出していては、何の説得力も無かろうが。
「少し、落ち着きましたか?」
「あ、ああ。うん」
あかりちゃんの言葉にもうこれ以上流されないようにしようと決意しながら、現実へ意識を戻す。
が、次の瞬間。
未だ陰茎から離されていなかったあかりちゃんの手が、まるで牛乳でも搾るかのようにきゅっと先端に向かってスライドされる。
「うあっ⁉ あかりちゃん?!」
尿道に残っていた精液が鈴口からあふれ出た。
「まだ、固いですけれど……どう、します?」
変な緊張による汗が背中からにじみ出るが、極めて平静を装って続きを促す。
「ど、どうって?」
あかりちゃんはすこし緊張したように一拍の間を開けて。
「私とえっち、したいですか?」
「いや、そんな――」
ことは無い、と言う前に『えっち』という言葉に反応した愚息が、びくんと跳ねて首肯してしまう。
当然それは、握っているあかりちゃんにもばっちり伝わったようだった。
「じゃあ、準備しますね」
あかりちゃんはふぁさりと布団をはいで、ゆったりと起き上がる。
解かれた彼女の銀髪が、さらさらとその肩を流れ落ちた。
このまま流され続ければ魔法使いになる権利と引き換えに、先ほどよりも気持ちよくなることが出来るだろう。そう考えると自然と喉が唾液を飲み込んでいた。
だがこれ以上流されてはいけない、そうつい先ほど決意したじゃないかと思い出し、彼女に続いて勢いよく起き上がって肩に手をかける。
「ちょっと待ってあかりちゃん、これ以上は駄目だって」
あかりちゃんは不思議そうに首を捻った。
「何が駄目なんですか?」
「何がって……」
年齢が最初に思い浮かぶが、あかりちゃんは――躰の一部分はともかく――中学生のようではあるけれども人間ではないのだから問題ではないし、別にこちらからそういうことを強制しているわけじゃない。
合法的な相手と合意の下。
頼みにしていた理性が下した結論は、どこにも駄目なところはないというものだった。
「……具体的にどこが駄目って訳じゃないけど」
「じゃあ、どうして止めたんですか? ……もしかして、私とするのは嫌ですか?」
彼女は不安そうに瞳を揺らす。
「いや、そんなことは無い!! あかりちゃんみたいな子と出来たら嬉しいというか、信じられないというか……」
「良かった。じゃあ、続けてもいいですよね?」
「いや、でも…………」
それでも何となくためらいをぬぐい切れないでいると、あかりちゃんはしなだれかかるように、こちらの耳元へ口を近づけ、囁くような声で
「遠慮しなくていいんですよ、さっきも言ったみたいに、これは野良ボイスロイドの私を拾ってくれて、お風呂やご飯まで提供してもらった『お礼』ですから」
吐息交じりの声が、ゾクゾクとした快感となって耳をくすぐった。
「いっ! いや、別にお礼をしてほしいからそうしたわけじゃなくて!! ただ君の事を放って置けなかったから――」
「そんなおにいさんだからこそ、ですよ」
あかりちゃんは嬉しそうにはにかむと、こちらの言葉をさえぎって続ける。
「おにいさんが本当に純粋な好意で助けてくれたからこそ、私も何かお返しをしたかったんです。ですけど、私にはこれ位しか返せるものが無かったので」
そこで、あかりちゃんは少し不安そうに眉をハの字に歪める。
「……それとも、私みたいな作られものの躰では魅力がありませんか?」
「……そんな事ないに決まってるだろ」
もう流されてはいけないなどという決意はとうに流されてしまっていた。否、目の前の女の子にここまで言わせておいて逆に流されない方が、いわゆる据え膳喰わぬという奴だろう。
覚悟を決めて彼女の背中に手をまわし軽く抱きしめる。
と、あかりちゃんも間を置かずしてこちらに抱き着いて答えてきた。
肉棒への刺激はないが、女の子と密着しているというあたたかな幸福に全身を包まれ、これだけでも心地よい。
胸板に彼女の双峰が押し付けられてゆったりと変形するのを感じながら、そのまましばらく抱き合う。
だが、せっかちな獣欲はさらなる刺激を求めて知らず知らずのうちに、あかりちゃんへ腰を、そしてそこから突き出す張り子を押し付けていた。
それに気づいた彼女は静かに体を放す。
「優しくしてくれるのは嬉しいですけど、我慢しなくていいんですよ」
そう言って彼女を隠す唯一の布であるシャツのボタンをはずし始めた。
薄明りの中に、ゆっくりとあかりちゃんの大きな胸が、深い谷間がさらされていく。
「やっぱり、気になりますか?」
あかりちゃんの言葉に意識を柔らかな連山から戻すと、とっくにボタンは全部外し終わっていた。
当然、気にならないわけがない。
「……触っていいかな?」
あかりちゃんは小さく頷くと、シャツを肩から滑り落とした。
今まで谷間と内側の稜線しか望めなかった双峰の、ツンと可愛らしく自己主張する山頂が大気にさらされる。
画像や動画で何度も見たことはあっても、こうして目の前に実物があるという感動は全く別次元のもだった。
恐る恐る手を伸ばし、下から支えるように触れてみる。
――すべすべしていて柔らかい。
手に優しく力を入れてやると、それに合わせてふにふにと形がかわる。
その様子を見ていると、どうしてもしゃぶりつかずにはいられない気持ちに駆られてしまった。
「あっ……」
たまらず左の乳房にしゃぶりつくと、あかりちゃんが吐息交じりの小さな嬌声を上げ、それがますます興奮を高める。
ミルクが出るはずもないが、その先端は何となく甘いような感じがして、その甘みを味わおうと夢中になってそこを刺激する。
吸い上げ、舌で打擲し、甘噛みし、先端をほじり、優しく舐る。
その度ごとに、あかりちゃんの口から「んっ……」とか「んあっ……」とか様々な声が漏れる。
それがまた楽しくて舌先でころころと飴玉を転がすように舐めていると、後頭部にあかりちゃんの手が添えられたのが分かった。
「もう、おにいさんはおっぱいが凄く好きなんですね」
「んちゅっ……駄目だった?」
「いえ、おにいさんの好きにしていいんですよ」
「じゃあ遠慮なく」
折角一度口を外したのだから、と今度は右の乳房に顔を寄せる。
今度は先端からではなくその麓に舌をあてがい、そこから山登りのように這わせていく。
ジグザグにゆっくりと昇っていき、途中で止まって同じ個所をしばらく舌先でつついてみたり、或いは少し来た道を戻りながら先端に近づいてみたりとじらしてやる。
あかりちゃんも感じるというより頼りない刺激に興奮しているのか、ふ、ふ、という可愛らしい鼻息が頭上から聞こえた。
そうなると、余計じらしてしまいたくなるのは何故なのだろうか。
漸く先端に到着する……という寸前で上るのをやめて、そのまま先っぽに当たらないよう丁重にその周囲を何度も嘗め回す。
あかりちゃんの切なそうな喘ぎを無視してそのまま舌を這わせていると、ついに我慢ならなくなったのだろう、抗議の言葉が飛んできた。
「好きにしていいって言いましたけど、そんな意地悪、しないでくださッ⁉ んひゃああぁぁっ!!」
その時を待っていたとばかりに先端を思いっきり吸い上げると、あかりちゃんは甲高い悲鳴を上げた。
同時に逃げるように背筋が跳ねたのを逃さず抱き寄せ、追撃とばかりに乳首を舌先で押しつぶしてぐりぐりと刺激してやる。
「んっ、酷いっ! ですよぉ……んあっ!!」
焦らされたためか容易にびくんびくんと反応あかりちゃんは、うるんだ瞳で力なくこちらを睨みつけたが。
「ごめんごめん、感じてるあかりちゃんが可愛くて、つい、ね」
そんな言葉一つで相好を崩した。
「……仕方ないおにいさんですね。でも……」
そこで少し呼吸を整えて、あかりちゃんはこちらの手を取り彼女の秘所へと導く。
「準備、出来たので」
そこは、先ほど触った時とは比べ物にならないほど湿っており、ふっくらとした外の肉のみならず腿までもを、先ほど放った精と彼女の愛液の混じった液体が覆っていた。
もう、我慢の限界だった。
「あかりちゃんっ!!」
逸る気持ちを抑えきれず彼女を布団に押し倒すと、あかりちゃんも抵抗なく倒れこみ、肢体を布団の上に広げた。
まるで彼女のすべてを支配したかのような心地に、一層劣情の炎が激しく燃え上がる。
緊張に震える指で彼女の腰を捕まえて、自らの腰に近づけた。
「もう、いいよね?」
あかりちゃんは優しくほほ笑んでこちらの背中に手を預けた。
「はい、勿論です」
もう辛抱たまらないと、竿を右手で掴み彼女の開いた足の奥に押し込もうとする。
だが、先端は彼女の柔らかい肉の中をかき分けるばかりで、その全体が入っていくはずの穴が無い。
「あれ? あれ……?」
一刻も早く肉棒全体で彼女を味わいたいという逸りばかりが先行する。
動画とかだともっとあっさり入っていっているように見えるんだけど……。
と、彼女の手が剛直に添えられた。
「焦らなくていいんですよ、もうちょっと下の方にこうやって……んひぁっ!!」
ずぶり。
彼女が愚息を上の方にずらしていくと、突如落とし穴にはまったかのように亀頭が膣に飲み込まれた。
「うあぁっ!」
まだ亀頭だけだというのに、雷に打たれたような快感が腰から脳天までを一気に駆け上がる。
まるで熱々のゼリーに入れてしまったかのように、鈴口から傘の裏から、一ミリの隙間もなく熱を帯びた肉が密着し、きゅうっ、きゅうっとリズムよく圧迫してくる。
比べること自体がおこがましいが、その構造を模倣したジョークグッズなんかとは比べものにならない。
これだけでも射精してしまいそうなほどの快感だったが、さすがに三こすり半もいかずに入れただけで出すなんてのは少し情けない。
歯を食いしばってしばらく動かずに堪え、射精感を抑え込む。
「……奥まで入れるからな」
「はいっ……」
漸く衝動が落ち着いてきたところで、さらなるあかりちゃんの奥底までゆっくりと腰を沈めた。
先端が奥へと進むごとに肉と肉が擦れあい、休む間もなく気持ちよさが生み出され続ける。
「んんっ……!!」
あかりちゃんも気持ちがいいのだろうか、口を真一文字に結び眉根を寄せて目を閉じ、快楽に耐えるようにシーツを握っていた。
気持ちよすぎて苦しくすらあるが、目の前にいる雌が感じているのを見たいという雄の欲求で耐え抜き、ついにその先端が今までの溶けたように柔らかい肉とは違う、弾力のある何かにぶつかった。
「んひゃぁっ!!」
一際高い嬌声が、結んでいた彼女の口元を破って漏れる。
どうやら、それが彼女の膣奥のようだった。
彼女との接合部に目を落とすと、ちょうど根元まで彼女の中に飲み込まれているようで、自分のは誂えたかのように、あかりちゃんへ収まるサイズらしい。
そんな事を考えながら荒い息を整える彼女にぼんやりと目を落とす。
先ほど少し休憩して生まれたはずの余裕を再び回復するため、動きをとめざるを得なかったのだが、その様子を見てあかりちゃんが不安そうに口を開いた。
「もしかして、気持ちよくないですか?」
何故そんな事をと思ったが、はたと射精をこらえるために知らず知らずのうちに眉間へ皺が寄っている事に気づく。
「ああ、違う違う。逆に、あかりちゃんの中があまりに気持ちよすぎて、我慢してたんだよ」
あかりちゃんはほっとしたように表情を再び快楽で弛緩させると、脚をこちらの腰に回してきた。
「別に、我慢しなくてもいいんですよ……。何回でも、気が済むまで出していいですから」
その言葉で、完全に意識が脳から下半身へ支配される。
もう早漏を気にして射精を我慢することなどどうでもよくなって、抜ける寸前まで腰を大きく引き……そして鐘を衝く丸太の如く、勢いよく突き入れる。
「ひゃあああんんっ!! いきなりっ……そんなぁっ!!」
あかりちゃんの嬌声が部屋の中に響き渡る。
だが、こちらもただでは済まない。
びっくりしたように痙攣するあかりちゃんの膣肉が、竿にカリ首に絡みつき、ぞりぞりと互いの肉を削って快楽に変換していく。
たった一往復なのに金玉がせりあがり、精液が今すぐそこに発射させろと尿道の筋肉を押し分けのぼってこようとする。
「――っ!! あかりちゃんっ! あかりちゃんっ!!」
目がくらみそうになりながらも、吠えるように名前を呼び雄の意地で腰を前後させる。
その一突きごとにねったりとした快感に包まれ、尿道に残っていた先走りが精液に押されて迸った。
「んやぁ!! ひうっ……!! おにい、さん……おにいさんっ!!」
あかりちゃんも小動物のように鳴き続けながら、求めてくる。
童貞な自分なんかのペニスで目の前の美少女が悲鳴を上げていることに、得も言われぬ満足感と、より乱れさせたいという更なる欲望がふつふつと沸き上がってきた。
だが、限界を超えてなお無理やりに耐えていた射精感が爆発したのは、それとほとんど同時の事だった。
「うぅっ!!」
最後の力を振り絞り、射精の寸前にあかりちゃんの腰と自分の腰が一つになってしまう位の勢いで、最奥に鈴口を押し付けた。
瞬間、びゅーーーっ、という長い射精が始まる。
「んひぁぁっ!! イくっ!! おにいさんのせーえきでぇっ……!!」
それと同時にあかりちゃんの膣が痙攣したようにぎゅぎゅっと精液を搾り取ろうとし、脚には力が入り、そのまま最後まで奥で出してほしいというように腰をより一層密着する。
そのまま二人とも時間が止まってしまったかのように、最後の一滴があかりちゃんの膣奥に注がれるまで動かなかった。
――びくん、びくんと陸に打ち上げられた魚のように力なく、最後の脈動が彼女の膣内に精液を送り込んだところで、漸く柔らかくなった肉棒があかりちゃんの膣圧に負けて押し出される。
そこで呼吸を忘れていたことを思い出し、荒い息を切らしながら、彼女の横に体を投げ出した。
間違いなく人生で一番気持ちいい射精だったが、同時に間違いなく一番疲れた射精にも違いない。
すると思い出したように昼からの疲労もどっと押し寄せてきて、意識にかかった霧はたちまちに濃霧となり、隣にいる柔らかい温かさを感じながら意識を手放すのだった。