新連載です。
投稿間隔は不定期の自己満小説ですが、よろしければご覧下さい。
(まるで血に染まってるみたいだ───)
俺、駒王学園三年、
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俺はこの駒王町で生まれ育った。十歳までこの町で育ち、父親の転勤で別の町に引っ越したら突然の不幸に襲われた。両親が交通事故で他界したのだ。居眠り運転のトラックが両親の乗っていた路線バスに衝突し、乗っていた乗員乗客合わせて十名全員が死亡するという大惨事だった。
両親を亡くした俺は悲しみに暮れる間もなく、唯一の肉親である父方の祖父に引き取られた。
この祖父が所謂武術家という奴で、山奥に一人で住んで修行しているという変人だった。
引き取られたその日から祖父の使う武術を教え込まれた。正直両親を亡くしたばかりの孫にやるか、という位厳しい修行を課せられ、何度も死ぬような目に合ったが、お陰で悲しんでる暇はなく、日々はあっという間に過ぎていった。
瞬く間に五年の歳月が過ぎ、俺は十五歳になっていた。幸い俺には素質があったらしく、この五年でかなり腕を上げ、組手で祖父から一本取れるようになった。尤も祖父に言わせればまだまだらしいが。
だが、これを機に祖父の元から独立する事を許された。
中学の卒業(麓の村の生徒数三人しかいない分校に往復二十Kmの距離を毎日走って通ったのだ)を機に、生まれ故郷の駒王町に帰り、高校に通う事にした。
幸い両親の遺産を祖父が管理してくれてたので、贅沢しなければ大学卒業するまでは余裕で暮らせる位の金が手元に残っていた。俺は両親と祖父に感謝して、新年を迎えると共に祖父の元から旅立った(中学は課題を提出すれば卒業させてくれるそうだ。山奥の分校故のゆるさだ)。
懐かしの駒王町に帰り、かつて家族三人で暮らしていたマンションに居を構えると、近所にある私立駒王学園の入試を受けて、無事合格する事が出来た。
四月になり、俺は駒王学園1年A組に配属された。
この駒王学園は元々女子校だったそうで、共学になってから日の浅い、圧倒的に女子の多い学園だった。
この学園には可愛い娘が多いのだが、俺のクラスには学園でも指折りの美少女達がいた。
紅髪のロングに青い瞳のリアス・グレモリーと黒髪のポニーテールに紫の瞳の姫島朱乃。「学園の二大美少女」と云われる二人だ。
二人共十五歳にして大人顔負けの美貌と抜群のプロポーションを誇り、特にその胸は爆乳と呼べる程だった。初めて二人を見た時にはこんなに綺麗な娘がいるのかと、ただ見蕩れる事しか出来なかった。
このクラスで良かったと思いながら、学園生活が始まった。俺は家計の為にバイトをする必要があったので部活をしなかった。五年近く祖父としかまともに会話してないせいか口下手になっていた俺は、クラスではいつの間にか寡黙な奴という地位に落ち着いていた。
そんな俺にもクラスの皆は優しく接してくれて、友達も出来た。俺はごく普通の学園生活を過ごしていた。
楽しい学園での日々はあっという間に過ぎて、俺は三年生に進級した。
クラスは3年A組。このクラスには「学園の二大お姉さま」と呼ばれるようになっていたグレモリーさんと姫島さんもいた。これで三年連続同じクラス。ラッキーだ。
今年も去年と変わらぬ普通の日々が続くと思っていた。
だけど日常は急速に終わりを告げ、俺は非日常に足を踏み入れる事になる。
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既に深夜と呼べる時刻、バイトを終えた俺は家路を急いでいた。
血に染まったような紅い満月に嫌な予感を感じながら、俺は一刻も早く家に帰ろうと普段は通らない近道をする事にした。
近道した先には見覚えのある廃教会があった。亡き母は熱心なクリスチャンで、俺も日曜になるとミサに連れて行かれたのを思い出す。
そう言えばこの教会を管理していた牧師さんに俺よりひとつ年下の娘がいたっけ。女の子なのに外で走り回る方が好きで、よく男の子に間違われる元気な娘だった。
俺の事を
後任の管理者が配属されなかったらしく、思い出の教会はすっかり廃墟と化していた。
俺が昔を懐かしんでいると、突然教会から眩い光が発生し、次の瞬間、凄まじい爆音が鳴り響いた。
何かが爆発したのだろうか、俺は咄嗟にしゃがみ込んだ。光と音はすぐ止み、教会は元の静けさを取り戻していた。
何があったのかは気になるが嫌な予感が強くなって、俺はここから立ち去る事にした。その時、何かをぶち破る音が聞こえると、教会から何かが飛び出して来た。
それは着地するとふらつきながらも真っ直ぐ俺のいる方へ走って来る。扇情的な衣装を纏ったその女の背には、ぼろぼろの黒い翼が生えていた。
(何だこれ? 映画の撮影か───!?)
訳が分からず呆然とする俺にその女は、
「邪魔だ!どけえーーーーっ!!」
そう叫びつつ、俺に向かって右手をかざす。
元々は美しかったであろうその顔は、恐怖と狂気で醜く歪んでいた。そして、
ズンッ!!
鈍い音がして、女の手が俺の胸を貫いた。
攻撃されたと判断した俺の身体は、長年の修行で培った感覚で反射的に反撃した。
「ガハッ!?」
反撃される事など考えてなかった女は、俺の拳をまともに喰らい、吹っ飛ばされた。
「・・・・・ゴフッ」
そこで力尽きた俺は、血を吐いてその場に倒れた。
何も見えない。周りの音だけが聞こえる。
「くっ、こいつ何て往生際の悪い! 滅びろ!!」
「ギャアアアアーーーッ!!」
「夕麻ちゃん・・・・、くっ!」
「部長! 人が倒れてます!」
「何ですって!? どうして結界の中に?」
「! リアス、この人・・・・」
「どうしたの朱乃?・・・・! 嘘でしょ? どうして彼がこんな所に・・・・」
「部長? お知り合いですか?」
「・・・・ええ、クラスメイトよ」
「・・・・どうします? 部長」
「どうもこうもやるしかないわ、朱乃!」
「はい!」
複数の男女の声がする。中には聞き覚えのあるような声もあった。
やがて何かが自分の中に入って来る感覚がして俺はうっすらと目を開く。視界にはただ、鮮やかな紅だけが映っていた。
翌朝。目を覚ました俺はパニックに陥っていた。
見慣れた自室のベッドで寝ていた俺。その隣りに全裸の女性が眠っているのだ。しかも、その女性はあのリアス・グレモリーだ!
憧れの女性の一糸纏わぬ姿に心臓が激しく高鳴る。
(・・・・・・綺麗だ)
普段はキリッとした美貌も、眠っていると年相応のあどけなさがある。鮮やかな紅髪はサラサラと波打ち、白い肌に張り付いて艶かしさを醸し出す。横向きでありながら巨大な胸は垂れる事無く美しい曲線を形作り、それが極上の枕のような柔らかさを想像させる。
とても十七歳とは思えない色香に俺はゴクリと喉を鳴らした。
(え? どういう事? 昨夜何があった?)
まさか知らない間に童貞喪失してしまったんだろうか? だとしたら何て勿体ない! あのグレモリーさん相手にイタしておいて何も覚えてないなんて!!
「ううん、もう朝・・・・?」
そんな馬鹿な事を考えてるとグレモリーさんが目を覚したようだ。寝ぼけ眼をこすりつつ身体を起こすと俺に焦点を合わせ、じっと見つめる。
掛けていたシーツが落ちて豊満な胸も、そのピンクの頂も丸見えだ。俺は再度喉を鳴らした。
彼女は手を伸ばして俺の腹の辺りを撫でる。ひんやりとした手が動く度に背筋がゾクゾクした。
しばらく何かを確めるように俺の腹を撫でていた彼女は、手を離すとホッとため息を吐いた。
「良かったあ。傷は完全に塞がったようね。・・・・気分はどう? 不破一輝君」
「あ、ああ。問題ない、と思う」
「そう。良かったわ。・・・・・さて、状況の説明が必要よね。貴方はどこまで覚えてる?」
「えっと・・・・・教会の前を通りかかったら、もの凄い光と音がして、その後エロい服を着た女に攻撃されて、反撃したけど力尽きて・・・・・その位か?」
「あら、反撃したの? お腹に大穴開けられてたのに凄いわね、貴方」
腹に大穴? 俺は思わず自分の腹を見たが、当然穴なんてない。
「言ったでしょ? 傷は塞いだって。魔力が足りないから私の魔力を貴方に与えて傷を癒したの。貴方が私の眷属だから出来る芸当よ」
魔力? 眷属? 彼女の言ってる意味が良く分からない。俺のそんな様子を察したのか、彼女はベッドから立ち上がり、俺に背中を見せる。
傷ひとつない白い背中に紅い髪が映えて実に美しい。丸く引き締まったお尻が丸見えで、途撤もない色気を醸し出している。思わず凝視していると、次の瞬間、その背中に黒い翼が広がった。
「───え?」
蝙蝠のようなその翼は何かを連想させる。これはまるで───
「これで分かったかしら? わたしは悪魔よ」
彼女が自分の正体を明かす。そして、更なる衝撃の一言を口走った。
「そして不破一輝君。貴方も今日から私の下僕の一人。つまりは悪魔となったのよ」
その後、リアス・グレモリーから説明を受けた。
この世界は天使と悪魔、堕天使の三大勢力が覇権を争っていた。だが、大昔に起きた戦争で三大勢力全てが大量の犠牲者を出し、それぞれの勢力を維持するのが精一杯の状況に陥っていた。結果、今も大きな戦争を起こせる程回復せず、小競り合いが起きる程度なのだという。
悪魔側は現在『
『悪魔の駒』とはチェスに見立てた十五の駒をキングたる上級悪魔が人間に与え、眷属とする能力を持つマジックアイテムで、それぞれの駒に添った役割があるという。俺の駒は『
「あの時、貴方を救う為にはこうするしかなかったの。私達の不注意であの堕天使を逃がしてしまったせいで、本当にごめんなさい」
「いや、俺もまだ死にたくなかったし、それはいいんだ。寧ろ貴重な駒を使わせてしまって、却って申し訳ないと言うか・・・・」
「(クスッ) ありがとう。貴方はやっぱりいい人ね。私もね、貴方を眷属にした事を後悔してないわ」
そう言って、眩しい位の笑顔を彼女は魅せてくれた。
「グレモリーさん、俺の事知ってるの?」
俺は不思議に思い、聞いてみた。
「三年間同じクラスだったでしょ? 貴方は確かに目立つ方じゃなかったけど、文化祭や何かで大変な時、率先して手を貸してくれてたじゃない。ちゃんと見ていたわよ」
「それはどうも・・・・」
まさか彼女がそんな風に俺を見ていてくれたなんて、何だか嬉しかった。そんな時、
「うっ!?」
突然頭痛がして、俺は倒れかけた。だが、そんな俺をリアスさんが受け止めてくれた。柔らかくて、いい匂いのするクッションに顔を覆われ、その正体を知り顔が熱くなる。
「す、すまん!」
「いいから。まだ本調子とはいかないみたいね。もう少し寝てなさい」
そう言って彼女は俺をベッドに横たえた。
「幸い今日は日曜日。そのまま眠ってしまいなさい。詳しい話は明日学園でしましょう」
「ああ、すまない・・・・」
そのまま俺は深い眠りに就いた。そして───
翌朝。目を覚ました時、俺は前世の記憶を思い出していた。
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前世の俺は三十代半ばのごく普通のサラリーマンだった。
泊まり掛けで報告書をまとめて、朝食を買って来ようと近くのコンビニに出掛けた時だった。横断歩道を渡っている子供に居眠り運転のトラックが突っ込むのを目撃した。咄嗟に身体が動いて子供を突き飛ばしたまでは良かったが、代りに俺がトラックに跳ねられて、そのまま死んでしまった。
次に意識を取り戻すと、俺は何にもない真っ白な空間にいた。
《目が覚めましたか?》
「・・・・・えーと、俺は?」
《残念ながら、貴方は死んでしまいました》
「あ~やっぱり。じゃあここはあの世という奴ですか?」
《いえ、その一歩手前です》
「はあ・・・・あの、俺はこれからどうなるのでしょう?」
《貴方には二つの道があります。ひとつはこのまま天に召される事。もうひとつは別世界に転生する事です》
「別世界に転生!?」
《はい。貴方の助けた子供は本来死ぬ筈でした。ですが貴方が助けた事によりその子の運命が切り開かれました。彼は将来科学者となり、世界の平和に貢献する偉人となります。その偉人を生んだ功績から貴方には新しい人生を生きる権利が与えられたのです。それで、どうしますか?》
「・・・・では転生でお願いします」
《分かりました。では転生先は───こちらです!》
途端にドラムロールが鳴り、やがて止まると、ファンファーレが響き渡る。
《貴方の転生先は───『ハイスクールD×D』の世界です!》
ハイスクールD×D!? ラノベじゃねーか!
《あら、ラノベと馬鹿に出来ませんよ。この世界で生まれた数多の物語。それを支持する人の想いが新しい世界を生み出すのです》
つまりは読者が多ければ多い程、新しい世界が生まれているらしい。だとすれば納得出来なくもない。でも、ハイスクールD×Dかあ。俺も買って読んでたけど、途中までしか覚えてないなあ。でもまあ、俺が主人公達に絡まなければいいだけだ。うん。
《ああ、因みにバッチリ主人公達の近くに転生させますからお楽しみ♪》
いらねーよ、そんなサービス。てかこの声の主、女神さまか? 段々キャラが崩れてきてないか?
《コホン。失礼しました。それでは転生特典を決めましょうか》
「転生特典? そんなのが貰えるんですか!?」
《はい。貴方には生前の功績により三つの特典が貰えます。何がいいですか?》
「えっ? 何でもいいんですか!?」
《はい。余程の事がない限りご要望のものを用意出来ますよ》
そう言われて俺は考えた。バトル前提の世界だ。生き残る為に戦闘力は必須。だとすれば高い戦闘力が得られ、命を守るのに最適なモノ───
《決まりましたか?》
「はい。まずひとつは頑健な肉体を」
何をするにも身体が資本だ。病気や怪我にも強い頑健な肉体は必要だ。
《受諾しました。お次は?》
「その前に聞きたいんですが、指定した武術を使えるようには出来ますか?」
《可能です。何を使えるようになりたいのですか?》
「では二つ目は陸奥圓明流を使えるようにして下さい」
バトル前提の世界だ。ならば武術を使えるのが望ましい。これが使えればまず負けないだろう。
《・・・・受諾しました。最後に何を?》
「三つ目は『ユニット・ガイバー』を下さい」
命を守りつつ、戦闘力が得られる最適のモノ。これならばドラゴンとだって戦えるし、細胞の一片でも残っていれば復活出来る。
《ユニット・ガイバー?・・・・・・受諾しました。これで三つの転生特典が決まりました。それではこれより転生を開始します。よろしいですね?》
「はい。お世話になりました」
《いえ。では、善い旅を───》
その声を最後に俺は意識を失った。
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俺はベッドの上で頭を抱えていた。って女神さま、記憶を消してどうする!? 転生した事を忘れてたら特典の意味がねーじゃねーか!
だがこれで祖父のイカれた修行に耐えられた理由が分かった。転生特典で貰った頑健な肉体のお陰だった訳だ。そして祖父から教わった武術こそ陸奥、いや不破圓明流だったんだ。そして───
俺は洗面所へ行き、鏡に背中を映して見た。肩甲骨の上の当たりに植物の細胞のような奇妙なアザがあった。思い起こせば中二の秋、学校からの帰り道で奇妙なモノを拾った。今思えばそれが『ユニット・ガイバー』だった。それを拾った俺はついスイッチに触ってしまい、ユニットに取り込まれ気を失った。目を覚ましたらもう日が暮れていて、修行をサボった事を祖父からしこたま怒られた。その後いつもの倍の修行を課せられたせいで、その事をすっかり忘れていた。
ともあれ、三つの転生特典も受け取り、記憶も取り戻した訳だが、よりにもよってグレモリー眷属になってしまうとは・・・・・一番の激戦区じゃねーか!
とにかくもう時間だ。学園に行かなければ。俺は急いで制服に着替えると、部屋を後にした。
読んで頂きありがとうございます。
このまま3話まで連続投稿しますので、よろしければ続けてご覧下さい。
エロシーンは毎回必要?
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短くてもいいから毎回入れて欲しい
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エロはいいからストーリー重視で
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早く本番が見たい