第11話を投稿します。ご覧下さい。
「祐美!? 何故ここに?」
「先輩がここに入るのを見て、ここなら二人きりになれるかと思ったんですけど、ゼノヴィアとの話が聞こえて来たので、聞き耳を立ててました!」
「そ、そうか」
一輝は堂々と盗み聞きをしていた事を告白する祐美に戦慄を覚えた。
「それよりゼノヴィア。いきなり子作りしようなんて、そんなの無理よ」
「何故だ? ただ男性器を女性器に挿入して射精して貰えばいいのだろう?」
ゼノヴィアの言い様はまるで保険体育の教科書のようだ。
「・・・・いい、ゼノヴィア。セックスするにはまず男女共に準備が必要なの。貴女どうすればいいか分かってる?」
「いや。それは一輝センパイに教わればいいと思っていた」
「そういう事は事前に勉強しておくべきよ。いいわ、私がお手本を見せてあげる」
そう言うと、祐美は一輝の前に跪いた。
「先輩、失礼しますね」
そう断って、祐美は海パンを下ろして肉棒を露出させた。
「ほう。それが・・・・」
ゼノヴィアが興味深げに見つめて来た。祐美はゼノヴィアの視線を気にせず、一輝の肉棒を擦り始めた。祐美の手によって一輝の肉棒はどんどん硬く、大きくなっていった。
「ほう! これは・・・・!!」
ゼノヴィアが興味深げに顔を近付ける。
「ね? 凄いでしょう。でも、まだまだこんなものじゃないのよ」
そう言って祐美は大きくなった肉棒を舐め始めた。
「ん・・・レロ、レロ、んちゅ、んむ・・・ちゅ、」
「き、木場祐美!? そんな物舐めるのか!?」
「ゼノヴィア、何を言ってるの?・・・レロ、ちゅ、貴女は先輩の子種が欲しいんでしょ?、んむ、レロ、レロ・・・なら先輩のおチンポにご奉仕するのは、レロ、ん、ちゅ、当然よ?」
「そ、そうなのか?」
ゼノヴィアが驚愕しつつ、ゴクリと喉を鳴らす。
「こうやって、全体を唾で濡らしたら・・・あむっ」
祐美は肉棒を咥えて前後に動かし出す。
「んん、んぽ、んぽ、むうう・・・ちゅ、んむ!」
ゼノヴィアは顔を赤らめながら、祐美の行為から目を離せなかった。
「んんん、ちゅぽっ!・・・・ほらね? また大きくなったでしょう?」
「あ、ああ・・・・」
ゼノヴィアはさっきより更に大きくなり、完全に戦闘状態になった一輝の威容に度肝を抜かれていた。
(す、凄い! こんなに大きいモノが私の中に入るのか───!?)
「さあゼノヴィア。貴女もやってみて」
「わ、私もやるのか!?」
祐美の勧めにゼノヴィアが後ずさる。
「大丈夫、怖くないから。さあ、そっちに座って」
「う、ああ・・・・」
祐美に手を引かれて、ゼノヴィアも祐美と同じように跪く。
「さあ、まずは触ってみて」
「う、うん・・・・! か、硬い。それに、熱い・・・・」
ゼノヴィアは一輝の肉棒に触れて、ゆっくり撫で擦る。ゼノヴィアの息が段々と荒くなる。
「そうでしょう。硬くて熱い、これが先輩のおちんぽよ。さあ、そのまま舐めてみて」
「う、うん・・・・う、オエッ!?」
口を近付けた途端、嗅いだ事のない鼻に突く異臭を感じる。「本当にこれを舐めるのか」と祐美に視線を向けると、彼女はゆっくりと頷いた。進退極まったゼノヴィアは恐る恐る舌を伸ばし、一輝の肉棒を舐めた。
「うう、ん・・・・レロ──!」
舌先に痺れるような苦みを感じ、ゼノヴィアは思わず顔を離してしまう。すがるように祐美を見ると、「続けろ」と目で訴えている。ゼノヴィアは諦めたように顔を近付けて、肉棒に舌を這わせた。
「んん、・・・レロ、ちゅ、レロ・・・ちゅぷ、オエッ」
「ふふ、そんなしかめ面しないで。これが先輩の味よ。どう?」
「ちゅぷ、・・・・不味い」
しかめ面で答えるゼノヴィア。
「ふふ、でしょうね。でも、その内美味しく感じるようになるわ。こんな風に・・・・ん、レロ、ちゅぷ」
そう言って祐美は味わうように肉棒を舐める。ゼノヴィアには祐美が美味しそうに肉棒を舐めてるのが信じられなかった。
「さあ、次のステップよ。こうやって咥えるの・・・ん、んん、ちゅ、・・・ちゅぽ、むふ、ちゅぱ、んん」
祐美は何の躊躇いもなく、一輝の肉棒を咥え、前後に動き始めた。
「んん、んぽ、、ぢゅぽ、ん、んあ、あむ、んぷ、ちゅ、ズズズ」
舐め、しゃぶり、啜る音が決して広くはない用具室に響く。祐美の顔は恍惚として、一輝の肉棒を本当に美味しそうにしゃぶっている。
目を潤ませ、頬を赤く染めて、口の端からは涎すら垂らしている。いつもの清楚な祐美とは真逆の淫靡な姿にゼノヴィアは目が離せなかった。
(あの木場祐美がこんなにも淫らになるなんて・・・・
しかもあんな不味いモノをあんな風に咥えるとは・・・・
もしかして本当に美味いのか? 私の舌がおかしいのだろうか?)
「う、祐美、そろそろ」
「んちゅ、ぷあ、・・・・ふぁい」
一輝の合図で祐美が口を離す。祐美の唇と一輝の肉棒の間に透明の橋が伸びてプツッと切れた。その光景がゼノヴィアにはたまらなく淫靡に見えた。
「さあ、ゼノヴィア。貴女の番よ」
「う、うん・・・・あ、んむう、」
祐美に促され、ゼノヴィアが一輝の肉棒を咥えた。
(ううう、く、臭い! それに何かヌルヌルする!?)
だがゼノヴィアは咥えただけで動けなかった。それを見た祐美はため息をひとつ吐いて、
「先輩、やっちゃって下さい!」
そう言ってゼノヴィアの頭を後ろから押さえた。祐美に促され一輝は自ら腰を動かした。
「!? ぶふっ、むふ、ぶほっ、オエエッ!」
一輝の巨大な肉棒に咽奥を突かれ、ゼノヴィアは嘔く。逃げたくても祐美に頭を固定されて逃げられず、口内を蹂躙される苦しさに自然と涙が出て来る。どんなに苦しい任務にも耐えて来た自分がこんなにも簡単に涙を流している事にゼノヴィアは驚きを禁じ得なかった。
今やゼノヴィアの整った顔は涙だけじゃなく、涎や鼻水で汚れていた。息苦しさに意識が朦朧とする中、
「く、出すぞ!」
と、一輝の切羽詰まったような声が聞こえた。出す?何を?と思ったその時、熱い塊がゼノヴィアの口内に飛び込んで来た。
(何?何だこれは!? 熱くて苦くて、それにネバネバするう!?)
「飲め、ゼノヴィア!!」
一輝がそう命じるが、
(飲む?これを!?無理だ!こんなの飲める訳ない!?)
あっという間に口一杯になり、尚も送り込まれる精液を飲む事が出来ず、ゼノヴィアはとうとう噴き出した。
「ブフウッ! オエエエッ、ゴホッ、ゲホッ、ゲホッ」
ゼノヴィアは我慢出来ず、肉棒から口を離してしまう。未だ噴出する白濁した飛沫を顔や胸に浴びながら、激しく嘔き、口内の精液を吐き出した。
「ああ、勿体ない!」
祐美の声が聞こえるも、ゼノヴィアは白濁したネバネバを吐き出すのに必死だった。だがどんなに咳き込んでも口内にはり付いたネバネバは取れなかった。
「ゴホッ、ゴホッ、な、何だこれは!? こんなの飲める訳ないじゃないか!?」
「・・・何を言ってるのゼノヴィア。それが貴女の欲しがっていた先輩の子種よ?」
「な! これが!?」
ゼノヴィアは思わず声を上げた。性知識がほとんどないゼノヴィアは精液がどんなものか知らなかった。自分の胸にかかった精液をすくい取り、まじまじと見つめた。
「そんな事じゃあ先輩の子種はあげられないわね・・・
先輩、今綺麗にしますね」
そう言って祐美は汚れた肉棒を何の躊躇もなく咥え込んだ。
「ん・・・ちゅ、ズズ、ちゅぽ、レロ、レロ・・コク、コク、───ぷはぁ❤」
肉棒に付着した精液を丁寧に舐め取り、残りの精液を啜り、美味しそうに飲み込む祐美の姿にゼノヴィアは驚愕の視線を向けた。
「ん・・・・ズズズ、ちゅぽ、・・・ふう。先輩、綺麗になりました」
「ご苦労様、祐美」
一輝に頭を撫でられて祐美は嬉しそうに微笑んだ。そして、そのままおねだりをする。
「先輩。ゼノヴィアはお相手出来そうにないから、私に
「いいよ。おいで」
一輝は祐美を抱き寄せ、彼女のパンツに手を突っ込んだ。
「ああん❤ せ、先輩!」
祐美の股間は白い水着が透ける程グッショリと濡れて、既に準備が出来ていた。
「もう準備OKじゃないか、祐美」
「はい。だから祐美のグショ濡れのおマンコに、先輩の硬くて大きなおチンポを挿入れて下さい!」
「良く言えたな。それじゃあ挿入れるぞ」
一輝は祐美のパンツをずらし、秘裂を露出させると、そのまま一気に突っ込んだ。
「! んはあぁぁぁんん!!」
立ったままの姿勢で奥まで一気に突っ込まれ、祐美はあっという間に達してしまった。
「相変わらず敏感だな。そら、動くぞ」
一輝は祐美の両足をを抱え上げ、所謂駅弁の体勢になると、下からガンガン突き上げた。
「んああ! せ、先輩、これ深い! 奥に当たって私・・・くああぁぁぁんんっ!!」
「祐美は、奥の方が、感じるんだもんな!」
「ああん! はい、はい! 奥、気持ちいいです!」
パンパンと肉のぶつかる音が響く中、ゼノヴィアは二人のまぐわいを見つめて呆然としていた。
(何だこれは!? これがセックス? こんな、こんな激しいものだったなんて───)
ゼノヴィアの位置からは祐美の様子が良く見える。普段の清楚なイメージは見る影もなく、一輝に突かれる度快楽に蕩けた声を上げている。
「んあ! あん! んんん! 先輩、先ぱ~い!、イク、イクううう~~~~~!!」
ビクンと身体が跳ねると同時に祐美の股間から透明の飛沫が飛び散る。
(漏らした? 高校生にもなって漏らしたのか、木場祐美!?)
性知識のないゼノヴィアには潮とオシッコの区別が付かなかった。そんな祐美を見つめていると、
───クチュッ
突然、すぐ側で湿った音がした。何かと思って音のした方に視線を向けると、自分の右手が股間をまさぐっている事に気付いた。
(えええーーーーっ!? ちょっと待て! 私は何してるんだ!?)
だがゼノヴィアの手は気付いた後も止まらなかった。今まで洗う時以外触れた事のない股間を自分の手が勝手にまさぐり、そこからクチュクチュと濡れた音がしている。
(何だこれは!? 何でこんなに、き、気持ちいい────!?)
今までにない刺激を受けて、ゼノヴィアは呆気なく達した。
「ハア、ハア・・・・こ、これは一体───」
息を荒げて自分の右手を見ると、その手はグッショリと濡れていた。自分の身体の反応に戸惑い、救いを求めるように祐美を見るが、
「んん──ちゅ、ふうん、ちゅば、ああん!先輩、先輩❤」
祐美は一輝とのセックスに夢中になって腰を動かし、唇を重ねていた。
その淫靡な姿にゼノヴィアはゴクリと唾を飲むと、再び股間と、今度は豊かに実った胸にも手を這わせていった。
「はぁん! んん、あん、あん、凄い、いっぱい!いっぱいクル!」
「く、祐美、そろそろ───」
「はい!
パン!パン!パン!パン!
「祐美、祐美、イクぞ!」
「来て、来て、奥までいっぱい来てーーーー!!」
ブビュルルルッ、ビュルッ、ブビューーーッ!!
「んああぁぁぁんんっっ!! イク、イックゥーーーー!!❤」
祐美の最奥に肉棒が当たると同時に、激しい勢いで白濁液が膣内を満たしていく。そして、それとほぼ同時に、
「! ふううぅぅぅんんっっ!!」
自分で弄っていたゼノヴィアもまた、絶頂を迎えた。自らの膣内を子種で満たされて、満足そうに微笑む祐美を見て、
(ああ、本当に幸せそう───これが女の喜びか。いいなあ───)
羨望の眼差しを浮かべたまま背中から倒れた。自分の胸にかかっていた精液の残滓を指ですくうと、ペロリと舌で舐め取った。さっきまで不味いと思っていた精液が美味しいと感じたのが不思議だった。
ああ、やっちまった。こんな所でゼノヴィアと、しかも祐美とは最後までシてしまった。
祐美は息も絶え絶えで
「祐美、抜くぞ。一人で立てるか?」
「ハア、ハア・・・・ふふ、先輩まだ大きいままです。抜いちゃってもいいんですか?」
甘い声で祐美が囁く。
「私はこのまま続けてくれてもいいんですよ❤」
魅力的なお誘いだが、流石にこれ以上は無理だろう。
「そんな元気があるなら一人で立て。ほら、抜くぞ」
俺は腰を引いて祐美の膣内から肉棒を引き抜いた。
「ぁん!❤・・・・ああ、抜けちゃった」
祐美はまだしっかり立てないらしく、俺に支えられゆっくりと歩いていく。肉棒を抜かれた膣口からはポタポタと白濁液が零れて、祐美の歩いた後に点々と跡を作っていた。
「見てたでしょゼノヴィア。どう? これがセックスよ」
ゼノヴィアの傍らに座り、祐美が話しかける。
「木場、祐美・・・・身体が変なんだ。お前達のセックスを見ていたら、その、身体がどうしようもなく熱くなって、股間から変な液体が・・・・私の身体はどうしてしまったんだ!?」
涙目で訊ねる姿に、つくづくゼノヴィアは性知識がないのだと実感した。教会では性教育はしてないのだろうか?
「大丈夫よゼノヴィア。女はね、性的に興奮するとおまんこが濡れちゃうものなの。そうやって男性を受け入れる準備をするのよ」
「そう、なのか?」
「そうよ。現に私が先輩とシてる時も濡れてたでしょ?」
「確かに! ビショビショに濡れていたな」
「・・・・そうハッキリ言われると恥ずかしいわね。と、とにかくそれは正常な反応だから心配いらないわ」
「そうか・・・・良かった」
祐美にそう言われ、ゼノヴィアはようやく安心したようだ。
「木場祐美。教えてくれてありがとう。良かったらこれからも色々と教えて欲しい」
「(クスッ) 祐美でいいわよ。
「ああ、よろしく頼む。祐美」
美少女同士が微笑み合う光景は実に素晴らしいのだが、彼女らの身体に付着する白濁した塊が台無しにしていた。取り敢えずシャワーを浴びなければ。と思ったその時、
ガチャッ!
「一輝いる!? 埒が明かないから朱乃と水泳で、勝、負────何をしているのかしら?」
突然用具室の扉を開いて現れたリアスが、室内を見渡すと、声が一気に氷点下まで下がった。
その後ろからひょっこり顔を覗かせた朱乃は「あらあら、まあまあ」といつもの調子で笑っていたが、その笑顔が妙に怖かった。
「・・・・一輝。私は確かに貴方が祐美と関係したのは許したし、ハーレムを作るのも認めたわよ。でもね、私がすぐ側にいるというのに、これはないんじゃないかしら?」
「・・・・はい。ごめんなさい」
俺は即行で正座していた。まるで浮気がばれた亭主のような気分だ(実際その通りなんだが)。
「祐美、状況を説明しなさい。貴女が一輝を誘ったの?」
リアスは次に祐美に目を向けて、状況説明を促す。
「はい部長。そもそも発端はゼノヴィアの性教育の為で───」
祐美は全く悪びれず、理路整然と事情を説明した。その姿は実に堂々としており、ともすればリアスの方がやや押され気味になっていた。この中で唯一俺と結ばれているという自負が彼女を強くしているんだろうか。
「そう・・・・ゼノヴィアが一輝と子作り、ねえ」
「うん。以前リアス部長に相談した通り、好きなようにしようと思ってね。一輝センパイにお願いしたんだが、私は不勉強だった。だから祐美が手本を見せてくれたんだ」
「・・・・・・」
リアスは頭を抱えていた。ゼノヴィアが俺と子作りするのは納得出来ないが、自分の言った事を撤回するのもプライドが許さないようで、ホトホト困り果てていた。
「(ボソッ) やはり現時点で一歩リードしてるのは祐美ちゃんでしたか。リアスなんかに構ってる場合じゃありませんでしたわ。しかもゼノヴィアちゃんまで参戦するとは、これじゃあ私の番がちっとも回って来ないじゃありませんの! 何とかしませんと・・・・」
朱乃はさっきからブツブツと何かを呟いていて、役に立ちそうもなかった。
「あの、部長? 私達シャワーを浴びて来たいんですが、構いませんか?」
「・・・・ええ、行ってらっしゃい」
「はい。行きましょうゼノヴィア」
「うん。では失礼する」
リアスに断りを入れて、祐美がゼノヴィアの手を引いて用具室を出て行った。
「それじゃあ俺も・・・・」
「一輝は駄目」
「・・・・はい」
便乗して逃げようとしたが駄目だった。
それから約一時間、その場でリアスに説教された。足が痺れただけですんだのは果して僥倖と言えるのだろうか。
楽しかったプールの時間が終わった。とは言っても
それにしても部長と朱乃さんの水着はヤバかった。二人が素晴らしいスタイルをしているのは分かっていた筈なのにあの破壊力。つくづくあの二人から好意を寄せられている一輝先輩が羨ましいと思ってしまう。
半分位は鼻血を出してブッ倒れていたが、残り半分はアーシアや小猫ちゃんに泳ぎを教えたりして、それなりに楽しく過ごした。一輝先輩は何故だか部長と朱乃さんに囲まれ説教されていたし、祐美はゼノヴィアと真剣な表情で話をしていた。随分仲良くなったな、あの二人。
ともあれ、夕方になって楽しい時間は終わり、俺はいち早く着替えを終えて、皆を待っていた。───そんな時、白銀の輝きが俺の目に映った。
外国人だから良く分からないが、おそらくは俺と同年代か若干上の年頃。腰まで伸ばした長い銀髪の人目を惹く美形だった。
黒いブラウスに白のジーンズというどちらとも取れる服装をしている為、一見男にも見えるが俺の目は誤魔化せない。微かな胸の隆起とジーンズの上からでも分かる蠱惑的なヒップラインが女である事を物語っている。
何気なく校舎を見上げているだけなのに、その様が何とも絵になる美少女だった。
しばらく彼女に見惚れていると、俺の視線に気付いたのか彼女がこちらを向いた。彼女は俺を見ると、微笑みながらこちらへ歩いて来た。
「やあ。いい学校ね───兵藤一誠クン」
「えっと・・・・・・まあね」
俺は誤魔化すように笑みを浮かべる。誰だ? 少なくとも学園の生徒じゃない。これ程の美少女なら俺が知らない筈がない。じゃあ何で俺を知ってるんだ? 俺が必死で思い出そうとしてると、
「ああ、そうか。そう言えば素顔で会うのは初めてだったわね。──私はヴァーリ。今代の白龍皇、『
・・・・え? この娘何を───
「こうして会うのは二度目ね。『
【
それを見た彼女───ヴァーリが笑みを深める。ちくしょう、こんな所で赤と白の宿命の対決をおっ始める気かよ。今の俺が果たして彼女に勝てるのか? どうする? どうすればいい!?
ヴァーリは不敵に笑って俺に手を伸ばす。
「意外ね。君の方からやる気になるなんて。でも本当にやるの?」
俺は金色の瞳に魅入られたように一歩も動けないまま、彼女の伸ばした手が俺の頬に触れようとしたその時、
シャキンッ!
二本の銀光がヴァーリの首元に当てられた。祐美の聖魔剣とゼノヴィアのデュランダルだ。
「そこまでよ、白龍皇」
「こんな所で二天龍の決戦を始めさせる訳にはいかないのでな」
二人共怖い位に真剣な目をしている。まるで少しでも動いたら斬るといわんばかりだ。だが、そんな状況にもヴァーリは全く動じていない。
「聖魔剣と聖剣デュランダルか・・・・中々の力だが止めておいた方がいい。それは君達自身が一番分かってるんじゃないかな?」
「「くっ!・・・・」」
ヴァーリの言葉に祐美とゼノヴィアが悔しそうに歯噛みする。どういう意味だ?
「恥じる事はない。相手との実力差が理解出来るのは強い証拠だよ。私と君達の力の差は歴然、君達では私に勝てないわ」
「「・・・・・・」」
嘘だろ!? 二人とヴァーリの間にそれ程の差があるっていうのかよ!?
だがヴァーリの言う通り、良く見ると二人の手元は細かく震え、額には脂汗が浮いている。普段の訓練で二人がどれ程強いかは分かっているつもりだが、そんな二人が顔を強ばらせている。それ程にヴァーリは強いっていうのか!?
「・・・・・・でも君とはいい勝負が出来るかもしれない。ひとつ試してみる?───【ガイバー】不破一輝」
言われて気付いたが、ヴァーリの背後にいつの間にか一輝先輩が現れていた。先輩の登場に祐美とゼノヴィアも喜色を浮かべる。
流石のヴァーリも一輝先輩は無視出来ないらしく、相変わらず不敵な笑みを浮かべながらも警戒している。
「その気はないな。お前と戦うのはイッセーの役目だ。だが今は待て。今のイッセーはお前の足元にも及ばないが、じきに俺より強くなる。その時こそ思う存分戦えばいい。弱い相手を一方的に倒したって、お前は面白くないんじゃないか?」
───ちょっ、先輩!? 何言ってんすか!? 俺が先輩より強くなる!? 無理無理無理! あんまり俺を買い被らないでくれよ!! 俺の目標は美少女ハーレムであって、こんなのと宿命の対決なんて将来の予定にはないっつーの!!
「ふふ、確かに君の言う通り、弱い相手と戦ったって面白くも何ともないわね。まあ、元々兵藤一誠と事を構えるつもりはなかったのよ───少なくとも今はね」
「ならば何をしに来たんだ?」
「何、私はアザゼルの付き添いでここに来たのだけど退屈でね。先日訪れた学校というものを見てみたくなっただけなのよ。ここで君達と会ったのは全くの偶然・・・・・・いや、もしかしたら私達はやはり惹き合ってるのかもしれないね、一誠クン?」
ちくしょう。正体が分かっていながら、これ程の美少女から艶然とした笑みを向けられると、つい鼻の下が伸びてしまう。そんな場合じゃないのは分かってるんだ。だから無言で尻をつねるのはやめてくれ、アーシア。
後ろを見るといつの間にか部長以下、眷属が全員集合していた。全員が既に臨戦態勢だ。
「ふ~ん。バラキエルの娘に黒歌の妹、か。生憎この場で私の脅威となるのは一人だけね。もっと強くなりなさい、兵藤一誠。───私を楽しませる為に」
ヴァーリがそう言うと朱乃さんと小猫ちゃんの顔が強ばった。何の事だ? だが当のヴァーリは首元の聖魔剣とデュランダルを軽く押しやると、一輝先輩の横を通り過ぎて、この場から去って行った。
ヴァーリの姿が見えなくなって、ようやく皆は緊張を解いた。俺の汗ばんだ手をアーシアが心配そうに握ってくれる。俺は彼女に「心配ない」と伝えるようにその柔らかな手を握り返した。
白龍皇・ヴァーリ。
宿命のライバルとなる彼女との邂逅に、俺の「強くならなきゃいけない」という思いは益々強くなっていった。
読んで頂きありがとうございます。
今回はゼノヴィアの性教育の回となりました。彼女の本番行為はしばらくお待ち下さい。
女ヴァーリ登場。キャラクターイメージは「IS」のラウラ。彼女の身長を高くして、眼帯を外した感じです。因みにイメージCVは沢城みゆきさんです。
次回は授業参観から会談開始までの予定です。