※この作品はR-18です。

ハイスクールD×G~駒王町の規格外品   作:Tokaz

21 / 52

第22話をお送りします。
ご覧下さい。


第21話 二つの誓い☆☆(全員) 

 

 

「全く、貴方って人は・・・・」

 

 リアス()は思わぬ事態に額に指を当て、ため息を漏らした。

 

 お兄様に仕事を頼まれ、出かけていた一輝が三日ぶりに帰って来た。それも一人ではなく、小猫とその姉である『SS級はぐれ悪魔』黒歌を連れてだ。

 黒歌の事は私も聞いてたから、出会ったら絶対消滅させてやると息巻いてたのに、一輝と他ならぬ小猫に止められてしまった。そして一輝はお兄様に頼まれた仕事の内容を教えてくれた。

 

 話を聞いて私は驚いた。まさかつい最近行われたナベリウス家の摘発に絡んでいるとは。

 ナベリウス家の契約違反は貴族として決して許されない事だ。そのせいで辛い目に合ってきた黒歌と小猫には同情を禁じ得ない。禁じ得ないんだけど・・・・・・

 

「・・・・成る程。事情は分かったわ。でもね・・・・・・二人共、何でそんなに一輝にベッタリなのよ!?

 

 そう、話を聞いている間小猫は一輝の膝の上に座り、黒歌に到っては背後から一輝に抱き着いて頬ズリしてるのだ!

 こうなった理由(わけ)は分かってる。一輝がまた(・・)やらかしたのだ。

 辛い時、苦しい時に優しく手を差し伸べられ、自分や自分の大切な人を救われれば、好きになるのも無理はない(現に私もそうだったし)。

 確かに私はハーレムを肯定してるし、いずれは小猫も、と考えてはいたけど、三日間も放ったらかしにした挙げ句、新しい女を連れて来るなんてもう───! 取り敢えず今夜はたっぷり甘えてやるんだから!!

 私は怒ってるのか嘆いてるのか、よく分からない複雑な気持ちのまま、深くため息を吐いた。

 

 

 

 

 

 あれから暫しの時が過ぎた。

 その間一輝()は眷属の修業を手伝ったり、ミリキャス君と勉強をしたり、ヴェネラナ様やグレイフィアさんから貴族としての教育を受けたりと忙しい日々を送っていた。

 

 あれから小猫ちゃんは黒歌から仙術を教わっている。ウイザードタイプの黒歌と違って、小猫ちゃんは闘気の扱いに秀でたパワータイプらしく、俺も時々修業に付き合って組手をしている。

 黒歌との和解により恐怖を克服した小猫ちゃんは、やはり素質があったのか、急速に仙術を習得していった。

 成長著しい彼女に俺はひとつの技を教えた。シトリー眷属とのゲームで切り札になればいいんだが、果たしてどうなるか。 

 

 

 

 

 

 そうして夏休みも残り僅かになった頃、修業のタイムリミットを迎えた。

 明日にはグレモリー領で魔王主催のパーティが開催される為、修業に出ていた皆が戻って来る。久し振りにグレモリー眷属が勢揃いするのだ。

  

                    

 いつものように庭で鍛練をしていると、巨大な影が一輝()を覆った。何事かと空を見上げると、そこには巨大なドラゴンの姿が。

 

「一輝先輩!」

 

 ドラゴンの背からイッセーが飛び降りた。

 

「帰ったか、イッセー。・・・・・・へえ」

 

 久し振りに会ったイッセーは、上半身裸でズボンの残骸を引っ掛けて辛うじて大事な所を隠しているという酷い格好ではあったが、余計な贅肉が取れて筋肉が付いたせいか、ガッシリとした良い身体になっている。魔力も以前より充実し、身に纏うオーラが濃くなっていた。

 

「うん・・・・良くこの短期間でここまで鍛えあげた。頑張ったな、イッセー」

 

 俺が混じり気のない称賛をして肩を叩くと、突然イッセーが号泣した。

 

「ゔ、ゔゔゔ~~~! づ、(づら)かったっス、一輝(がずぎ)ぜんぱ~~~い!!」

 

 話を聞くと、イッセーの修業は誰もいない山の中でサバイバルをしながら、元龍王で現最上級悪魔のタンニーンと戦うという過酷なものだった。

 いくらタンニーンが手加減しているとは言え、今のイッセーでは戦いにならず、結局朝から晩まで追いかけ回されていたというが、正直これは酷い。しかも食料は自給自足。川で魚を捕ったり、木の実や山菜を採ったり、挙げ句に冥界産の兎や猪を狩ってたというのだから呆れる他ない。

 タンニーン以外にはたまに様子を見に来るアザゼルにしか会っておらず、なまじっかイッセーのサバイバル能力が高かったのが災いしたのか、アザゼルも介入する機会を逸して、結局最後までサバイバル生活を送る羽目になったそうだ。

 

「そうか・・・・辛かったな。でも頑張ったな、イッセー。うん、お前は凄い。大したもんだ」

 

「ううう~~、分かってくれますか、先輩!」

 

「ああ、分かる。分かるぞイッセー。お前は偉い!」

 

 話を聞いている内に俺も爺さんとの修業を思い出してしまい、涙が滲んで来た。

 

「あ~~、ゴホン、では俺はこれで失礼する。またパーティの日にな、兵藤一誠、ドライグ」

 

 俺等のやり取りに若干引いたのか、タンニーンが遠慮がちに声を掛ける。

 

「グス・・・・うん、ありがとうおっさん。パーティでまた!」

 

《すまんなタンニーン。また会おう》

 

「タンニーン殿、イッセーがお世話になりました。ありがとうございます!」

 

 イッセーとドライグが別れの挨拶を交わすのに便乗しつつ俺もタンニーンに礼を言う。

 

「なに、礼には及ばん。俺も楽しかったからな。ではまたな!」

 

 タンニーンが翼を広げ飛び去る。イッセーは姿が見えなくなるまで手を振っていた。

 

「さてイッセー。取り敢えず風呂に入って来い。その格好で皆に会う訳にはいかないだろ?」

 

「そうっスね。んじゃ、ひとっ風呂浴びて来ます!」

 

「ああ、また後でな」

 

 そう言ってイッセーは邸に入って行った。それを見送っていると、後ろから声を掛けられた。

 

「一輝先輩! ただ今戻りました!!」

 

 振り返ると、笑顔を浮かべた祐美がいた。

 

「ああ、お帰り祐美。どうだった、修業は?」

 

「あはは、師匠に徹底的に鍛え直されました」

  

 その笑顔に若干の疲れは見えるが、イッセー同様、身に纏うオーラが濃くなっている。修業は上手くいったようだな。

 

「そうか。お疲れ様、頑張ったな」

 

 そう言って亜麻色の髪を撫でると、祐美はそっと俺に抱き着いた。

 

「修業も辛かったですけど、先輩に会えないのはもっと辛かったです・・・・」

 

「祐美・・・・」

 

 祐美は俺を見上げてそっと目を閉じる。俺も目を閉じると顔を寄せて───

 

「あーーっ! ズルいぞ祐美!!」

 

 鋭い女の声に動きが止まった。

 

「その声・・・・もしかしてゼノヴィア?」

 

「何を言ってる? たった一月足らずで私を見忘れたのか!?」

 

 ゼノヴィア?はそう言うが、祐美の発言は尤もだ。何故ならそこには全身包帯に覆われたミイラ女しかいないからだ。

 

「・・・・その格好はどうしたんだ、ゼノヴィア?」

 

「いや、修業して怪我して包帯を巻いて──を繰り返してたら、いつの間にかこうなってたんだ」

 

 堂々と言い放つゼノヴィアに俺と祐美は呆れていた。

 ゼノヴィアは爪先から首までと、頭と左目を包帯に覆われ、特徴的な青い髪とその声で辛うじてゼノヴィアと判断出来る位だ。しかもコイツ、このシルエットから見るに服を着ていない。全裸に包帯を巻いているだけで、魅力的な身体のラインが丸見えだ。

 

「ゼノヴィア・・・・その、恥ずかしくないの・・・・?」

 

 堪らず祐美が指摘する。しかし、

 

「フフフ・・・・確かに。今の私は衣服はおろか下着すら身に着けていない。辛うじてこの包帯で隠しているだけだ。ここに来るまでにも大勢の視線に晒されて来た。───だが、それがいい!!

男達の情欲に塗れた視線、女達の蔑むような視線、子供達の奇異なものを見る視線、その全てが私の身体を熱く、熱く燃えたぎらせ、私は、私は────あ❤」

 

 熱く語っていたゼノヴィアが自らの身体を抱きしめ、ビクンと震えた。

 正直ドン引きだった。コイツ、初めて会った時はクールなライバルキャラだった筈なのに、どうしてこうなったんだろう。いや、現実逃避はやめよう。分かってるんだ。認めよう。俺が、俺がゼノヴィアの禁断(変態へ)の扉を開けてしまったんだと。

 

「先輩・・・・責任取って下さいね・・・・」

 

「ああ、うん・・・・・・」

 

 祐美の氷点下の言葉に、俺は頷くしかなかった。

 

 

 

「あらあら。どうしましたの、こんな所で?」

 

 甘い女の声と共に俺の後頭部が大きくて柔らかいモノに包まれる。この感触を俺は良く知っている。

 

「お帰り朱乃」

 

「うふ♪ 只今戻りましたわ、一輝❤」 

 

 思った通り、そこにはいつもの優しい微笑みを浮かべた朱乃がいた。

 

「あぁん! 会いたかったわ、一輝!」

 

 朱乃がギュッと俺の頭を抱きしめる。久々に感じる柔らかな感触と甘い香りに幸福感が溢れて、思わずニヤケてしまう。

 

「朱乃さん、ズルいです!」

 

「そうだ! 一人占めはズルいぞ!?」

 

「あらあら。いいじゃない、久し振りなんだし」

 

「そんなの私達だって同じですよう!」

 

「そうだそうだ!」

 

「あらあら、あら?・・・・貴女ひょっとしてゼノヴィアちゃんですの?」

 

 祐美とゼノヴィアの抗議に朱乃の感触が離れていく。やれやれと嘆息してると、再び頭に幸せな感触が。 

 

「カ・ズ・キ~~、ただいまにゃん♪」

 

 思った通り黒歌だった。そして俺の左手をキュッと握る小さな手の感触が。

 

「お帰り黒歌、小猫ちゃん」

 

「ただいまです」

 

 今の俺は黒歌に後ろから抱きつかれ、小猫ちゃんと手を繋いでピッタリくっ付かれている状態だ。そんな俺を見て、彼女らがどういう反応をするか。

 

「ちょっ──え? 小猫ちゃん? どういう事!?」

 

「何者だ貴様ぁ! 一輝センパイから離れろ!!」

 

「あらあら? 貴女もしかして・・・・」

 

 当然こうなるわな。さて、どう説明しようかと思ったその時、パンパンと手を叩く音がその場に響いた。

 

「はいはい、皆そこまでよ」

 

「「「部長───!?」」」

 

 いつの間に現れたのか、そこには我らが主、リアス・グレモリーが苦笑を浮かべていた。

 

「部長? 彼女はもしかして──「はいはい、聞きたい事は色々あるだろうけど、取り敢えず修業の汗を流してらっしゃい。話はその後にしましょう」

・・・・分かりましたわ」

 

 朱乃の質問を遮ってリアスが言う。

 

「まあ、簡単に説明すると一輝がまた(・・)やらかしたって事よ」

 

 リアスがそう付け加えると、朱乃達三人は「ああ・・・・」と納得とも呆れとも取れる呟きを漏らし、一斉にジト目を向けて来た。

 俺はその視線から逃れるように小猫ちゃんの頭を撫でる。気持ち良さそうに目を細める小猫ちゃんだけが俺の心の癒しだった。

 

 

 

 

 

 祐美()達外出組が帰還して修業の汗を流し終えると、眷属全員が談話室に集結した。談話室はグレモリー邸でも比較的(・・・)小さな部屋で、高級そうなソファーやテーブルセットが置かれ、ちょっとした話をするには持って来いの場所だ。私達は思い思いの場所に座って、メイドさんの淹れてくれた紅茶で喉を潤していた。

 全員が揃うのはほぼ二週間振り。皆魔力が充実し、一段と強くなったみたい。

 特に成長してるのがイッセー君と小猫ちゃん。イッセー君は前より筋肉が付いて身体付きがガッシリしている。野性味が増して、元々顔立ちも悪くないので、黙っていれば女の子からモテそう。でも私達の胸を見て鼻の下を伸ばしてるから、やっぱり無理かな。

 小猫ちゃんは自信喪失していた以前とは別人のように気力も魔力も充実し、静かに佇む姿は確かな実力に裏打ちされた自信さえ伺える。・・・・伺えるんだ・け・ど、

 

どうして一輝先輩の膝に座ってるの!?

 

 そう、小猫ちゃんは談話室に入って来た途端、まるでそこが自分の指定席だと言わんばかりに、一輝先輩の膝の上に収まった。私達外出組は何が起きたのか理解出来ず、開いた口が塞がらなかった。 

 

「待たせたわね、皆」

 

 そんな私達の前にさっき一輝先輩にくっ付いていた美女と共に部長がやって来た。

 長い黒髪に猫耳を生やしたその美女は、部長や朱乃さんに匹敵する肢体を着崩した和服に包み、妖しい色気を醸し出している。イッセー君なんか鼻の下を一段と伸ばして、アーシアさんにつねられていた。

 

「まず紹介するわ。小猫の姉、黒歌よ」

 

「よろしく。黒歌にゃん」

 

 その美女──黒歌が紹介された途端、イッセー君が立ち上がった。

 

「お前が黒歌だと!? お前どの(ツラ)さげて──「座りなさい、イッセー」──部長!?」

 

 声を荒げるイッセー君を部長が嗜める。

 

「でも部長! コイツのせいでどれだけ小猫ちゃんが苦しんだか・・・・!」

 

「分かってるわ。その事についても説明するから、話を聞きなさい」

 

 感情的になるイッセー君を部長はあくまで冷静に嗜める。

 

「イッセーさん、座って下さい。落ち着いて部長さんの話を聞きましょう?」

 

 私達より先に事情を聞いているのだろう、アーシアさんがイッセー君のシャツを引いて着席を促す。

 

「アーシア・・・・分かった。部長、すいません」

 

 アーシアさんにそう言われ、イッセー君は部長に謝ってソファーに座る。部長は小さく頷くと再び口を開いた。

 

「さて、事情を知ってる者はイッセーと同じ気持ちでしょうね・・・・でも暫くは黙って私の話を聞いてちょうだい」

 

 部長はそう断って話し始めた。貴族の思惑に翻弄された哀しい姉妹の話を。

 

 

 

 

 

 リアス()が話を終えると、皆は怒りを堪える者や涙ぐむ者など各々違う反応を見せていた。皆にとってさぞショッキングな話だろう。私は常日頃から「悪魔は契約を重んじる」と皆に教えていた。それなのに貴族の契約違反が小猫を苦しめる原因になっていたとは私にとっても頭の痛い問題だ。

 

「・・・・でも姉様も条件付きですが無罪になるそうですし、誤解も解けて和解する事が出来ました。今はこうして一緒に居られるだけで私は幸せです」

 

 そう言って小猫は本当に嬉しそうに微笑んだ。あの娘のあんな顔、私ですら初めて見たわ。その笑顔に皆の怒りや涙も吹き飛んだみたいで、同じように笑顔を浮かべていた。

 

「部長、お願いがあります。私は暴走への恐怖から本名の白音を名乗れず、部長に『塔城小猫』という新しい名前を貰いました。でも姉様と和解した今、私はようやく前に進めます。だからこれからは本名を、『塔城白音』と名乗りたいと思います。・・・・・・許して貰えますか?」

 

 申し訳なさそうに告げる小猫に、私は笑顔で応える。

 

「ええ、勿論。この時をずっと待っていたわ小猫──いいえ、白音」

 

「ありがとうございます。・・・・私、塔城白音はリアス・グレモリーの眷属『戦車(ルーク)』として立ち塞がる者を粉砕し、貴女と眷属を守る盾となる事を改めて誓います」

 

 白音は一輝の膝から降りると私の前で跪き、そう宣誓した。

 

「貴女の誓い、確かに受けました。・・・・・・改めてよろしくね、白音」

 

「はい!」

 

 そう言って小猫、いえ白音は再び満面の笑顔を見せた。さて、残るは───

 

「それで? 貴女はどうするの、黒歌?」

 

 私は黒歌に水を向ける。

 

「そうね・・・・・・うん、白音がカッコ良く決めたんだから、私もいい加減決めなくちゃね。・・・・リアス・グレモリー、貴女の申し出を受けます」

 

 黒歌もまた、白音の隣に来ると私の前で跪いた。

 

「黒歌、貴女にこの駒を授けます。私の新たな眷属として、これからは共に在りなさい!」

 

 私は『悪魔の駒(イーヴィル・ピース)』──『僧侶(ビショップ)』の駒を黒歌に差し出す。『悪魔の駒』は光を放ち黒歌の胸に吸い込まれて行く。かつて黒歌の眷属化には僧侶の駒二つが必要だったと言うが、果たして───

 黒歌の身体がパアッと眩い光を放つ。よし、成功したわ!

 

「私、黒歌──いえ、『塔城黒歌』はリアス・グレモリーの眷属『僧侶(ビショップ)』として妹と共に貴女と眷属を支える事を誓いましょう。願わくばこの誓いが永遠(とわ)に破られん事を───」

 

 そう宣誓して黒歌は艶然と微笑んだ。その笑みはまるで「お前に私を従える器量があるのか?」と問われているように私は感じた。いいわ、見てなさい! 私が貴女の主に相応しいと、必ず認めさせてやるわ!

 

「という訳で皆! 新しい眷属(なかま)、『僧侶(ビショップ)』の黒歌よ。よろしくね!」

 

 談話室に歓迎の拍手と歓声が鳴り響いた。

 

 

 

 

 

 それから談話室に料理や飲み物が運ばれ、黒歌の歓迎会兼修業の慰労会が始まった。

 リアスの音頭で乾杯した後、皆思い思いの料理や飲み物に手を伸ばし、談笑する。そんな光景に黒歌は目をパチクリさせていた。

 皆が黒歌にどう接するか心配だったが、思いの外積極的に話し掛けていて、逆に黒歌の方が戸惑っているようだった。その様子を見て一輝()もようやく安心して料理に手を伸ばした。

 

 

 

「どうした? こんな所で?」

 

 バルコニーでグラス片手に佇む黒歌に声を掛ける。

 

「一輝・・・・うん、ちょっとね」

 

 黒歌は嬉しいような、ふて腐れたような複雑な表情で遠くを見つめていた。俺は彼女の隣に立ち、黒歌が口を開くのを待つ。

 

グレモリー眷属(こいつら)って変な連中にゃ・・・・私みたいな女に気安く話し掛けたり笑い掛けたりして・・・・」

 

 そう呟く黒歌に俺は苦笑を漏らす。何の事はない。どうやら黒歌は照れてるようだ。照れ隠しにそんな態度を取る彼女が何だか微笑ましい。

 

「・・・・何よ、その目は」

 

 唇を尖らせ、黒歌がジト目を向ける。

 

「いいや。でも今日からお前もその変な連中の仲間入りだ。これからはこんな日々が日常になるから覚悟しておけよ」

 

 そう言った俺に黒歌は柔らかく微笑む。

 

「フフ、それもいいにゃ・・・・白音と、一輝がいてくれるなら・・・・」

 

 黒歌は風に靡く黒髪を押さえ、俺を見つめる。俺が顔を近づけると彼女はそっと瞳を閉じた。

 

 

 

 

 

 その夜───

 

「はあ、はあ、ああ、あん、もうダメ! 私また! またイク! イッックウ~~~~~!!」

 

 一輝の部屋から防音処理が施されていなければ邸中に聞こえる程の女の絶叫が響く。もう何度目か分からない精を朱乃の膣内(なか)に放ち、一輝は一息吐いた。

 一輝が肉棒を抜いてベッドに倒れ伏した朱乃の尻を撫でると、朱乃の膣口から大量の白濁液が零れ落ちる。

 

「一輝、今綺麗にするわね」

 

「あ、部長私も」

 

 精液と愛液で汚れた肉棒をリアスと祐美が左右から掃除する。

 

「ん・・・・ちゅぷ、レロレロ・・・・うふ、またいっぱい出たのね」

 

「ちゅぷ・・・・先輩まだ硬いまま・・・・まだ出来ますよね?」

 

 二人は肉棒を舌と唇で綺麗にしながら、欲情に塗れた瞳を一輝に向ける。

 

「そうだな。なら次は・・・・お前の番だ!」

 

「うにゃん!」

 

 肉棒を掃除する二人を羨まし気に見つめていた黒歌の手を取り、一輝はベッドに横になる。ベッドには先にダウンしたゼノヴィアと朱乃が寝ていたが、キングサイズのベッドにはまだ余裕があった。

 

「おいで、黒歌」

 

「うん・・・・・・ん、んんん!・・・・んはあ!!❤」

 

 肉棒に跨がった黒歌はそのまま腰を降ろした。熱く大きい肉の塊が自分の中心を貫く。初めてを捧げた日から何度となく快楽を与えてくれる一輝との行為に黒歌は完全に嵌まっていた。

 

「んんん、あはぁん!・・・・ああ、いい! 一輝のオチンチン、奥まで届いて・・・・ああ、気持ちいい!!」

 

 自ら腰を動かし、一輝の上で踊る黒歌。長い黒髪を乱れさせ、喘ぎ声を上げる彼女は他の少女達から見ても堪らなく淫靡で、美しかった。

 それに触発されたのか、少女達もまた動き出した。

 

「一輝、私にもして・・・・」

 

「先輩・・・・指、動かして欲しいです・・・・」

 

「先輩、お願い、舐めて・・・・」 

 

 右手をリアス、左手を白音が取り、自らの股間に導く。そして祐美が一輝の顔に跨がり腰を降ろした。

 柔からな恥肉の感触と濃厚な淫蜜の臭いに誘われるように、一輝は両手の指と舌を動かした。

 

「んん、んはあ!・・・・ああ、そこ・・・・そこいい!!」

 

「ふう、ふう・・・・んん、せ、先輩の指が・・・・あああ!」

 

 たっぷりの淫蜜に濡れた恥肉は容易く一輝の指を迎え入れ、もっと来てとばかりに奥へ奥へと誘う。

 二人は顔を真っ赤にし、瞳を潤ませながら一輝の手を取り、もっと気持ちいい所に当てようと腰を動かす。

 

「んはああっ! 先輩の舌が奥まで・・・・ああ、スゴい、スゴいの来ちゃう・・・・!」

 

 一輝の顔面に跨がった祐美は舌で舐められた途端、あまりの快楽に腰を落とし、完全に一輝の顔面に乗ってしまう。

 完全に口を塞がれた一輝は新鮮な空気を求め、祐美の尻を退けようと舌を動かしたが、逆に恥肉を押し付けられ、更に苦しくなる。

 こうなったら早くイカせて離れるしかないと、一輝は左右の指と舌、そして腰を激しく動かした。

 

「あああ! スゴい! スゴいの! 一輝のオチンチンが私の奥をノックして・・・・いっぱい気持ち良くなっちゃうのおぉぉぉーーーーっ!!」

 

 髪を振り乱し、豊満な胸を自ら揉みしだく黒歌はきらめく汗を撒き散らしながら、一輝の動きに合わせて激しく腰を振る。

 

「ふああ! 一輝・・・・! そんなにクリトリスをクリクリされたら、私・・・・私スグにイッちゃうーーーっ!!」

 

 リアスは膣内よりも感じるクリトリスを責められ、絶頂寸前に陥り、涙や涎でその美貌を汚している。

 

「先輩、先輩、先輩の指が二本も・・・・私の膣内(なか)、いっぱい拡がっちゃいますぅーーーーっ!!」

 

 白音は早く一輝を受け入れるようになりたいと、指を二本挿入され、小さな入口を拡張させようと頑張って腰を動かす。

 

「おおお! 私イク! 先輩にオマンコ舐められて、私またイッちゃうーーーーっ!!」

 

 祐美は一輝の舌の動きに淫蜜を溢れさせ、絶頂に備えて唇を噛む。そして────

 

 ブビュルルル! ブビュ! ビュルルーーーーッ!!

 

「「「「んはあぁぁぁんんっっ!!!❤」」」」

 

 一輝が黒歌の膣内(なか)で果てると同時に、四人もまた絶頂を迎えた。

 激しい絶頂に崩れ落ちる四人の下からようやく抜け出した一輝はベッドの縁に腰掛け、深く息を吐いた。

 

 

 

 

 

「流石に限界だな。一体何発射精()したのやら・・・・」

 

 そんな一輝()の背後から濃密な精臭が漂い、汗に濡れた柔らかな裸身が押し付けられた。

 

「ンフフフ・・・・皆の前であんなに激しく責め立てるなんて、一輝センパイはホント鬼畜だね」

 

 そこには最初に陥とした筈のゼノヴィアが艶然とした笑みを浮かべていた。

 

「さぁセンパイ。第二ラウンドといこう。相手してくれるよね?」

 

 そう言って色っぽく舌舐めずりをするゼノヴィア。更に───

 

「ウフフ、一輝、私もして・・・・だって、まだ三回しか膣内(なか)射精()されてないんですもの」

 

 いつの間に復活したのか、朱乃が真正面からやわやわと肉棒を刺激していた。

 

「待ってくれ。それをいうなら私は二回しか射精()して貰ってないぞ!?」

 

「あらあら。だってそれはゼノヴィアちゃんが呆気なくイッてしまうのが悪いんですもの。自業自得ですわ」

 

「ムウ~、ならばどちらが先に一輝センパイをイかせるか勝負だ!」

 

「あらあらあら。私に勝とうだなんて十年早いですわ! いいでしょう、受けて立ちますわ!!」

 

 復活した朱乃とゼノヴィアが一斉に俺の股間目掛けて襲い掛かる。

 

 

 結局、俺は朝まで眠る事は出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。

ご覧の通り、黒歌がグレモリー眷属入りしました。
ギャスパーファンの方、申し訳ありません。
一応話が進めば出て来る予定ですので、気長にお待ち下さい。

初の7Pはいかがだったでしょうか?
感想を貰えたら幸いです。

次回はいよいよメインヒロインとの初エッチです。
ご期待下さい。

小猫の初エッチのシチュエーションはどれが好み?

  • 小猫(小)で二人っきり
  • 白音(大)で二人っきり
  • 小猫(小)で黒歌と姉妹丼
  • 白音(大)で黒歌と姉妹丼
  • 小猫でレイヴェルと一緒に
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。