※この作品はR-18です。

ハイスクールD×G~駒王町の規格外品   作:Tokaz

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連続投稿の第3話です。

この後はストックがないので間隔が空きます。ご了承下さい。


第3話 出現! 驚異の強殖装甲

 

 

「一輝!!」

 

 リアスの叫びは凄まじい爆音に掻き消された。

 ライザーの砲撃で新校舎は斜めにごっそりと熔け落ちていた。焼け焦げた鼻につく臭いのする屋上にライザーは着地した。

 

「ハア、ハア、ざ、ざまあみろ。この俺を怒らせるからこうなるんだ」

 

 荒く息を吐きながらライザーは言う。まるで自分は悪くないと言い訳しているようにレイヴェルには聞こえた。

 

「お兄様、流石にやりすぎでは?」

 

「何を言うレイヴェル。これは試合(ゲーム)中の事故だよ、事故」

 

 兄の言い様に不快感を覚えるレイヴェルだったが、実際手遅れだ。ライザーの全力の魔力砲撃を喰らえば骨も残さず朽ち果てただろう。

 

(面白い人でしたけど、残念ですわね・・・・)

 

 もう少し話をしてみたかったとレイヴェルは思い、悲痛な表情をしているリアスを見つめた。

 

 

 

 

(一輝、そんな・・・・)

 

 自分の不手際で一度は死なせてしまったクラスメイト。クラスでは決して目立つ方じゃなかったけど、困った時は率先して力を貸してくれる優しい人だった。

 自分に対する言動やあの驚異的な武術等聞きたい事は沢山あったのに、彼は自分の前から永遠に消えてしまった。

 恥ずかしくて朱乃以外の眷属に結婚したくない理由を話せなかった。自分の気持ちを包み隠さず話した時、笑われたけど否定はされなかった。寧ろ貫けと、そう言ってくれた。その時感じた気持ちは今まで感じた事のないものだった。彼ともっと一緒にいればこの気持ちが何なのか分かっただろうか? でもそれはもう叶わない。彼は炎の中に消えてしまった。

 沸々とこれまでにない怒りがリアスの心に満ちて来る。

 

(よくも一輝を、よくも私の大切な人を───!)

 

 怒りのままにリアスが魔力を爆発させようとしたその時、

 

 ズシャッ!

 

 何かが着地した音が隣から聞こえた。

 何かと思い顔を上げたリアスの目に映ったのはライザーとレイヴェルの驚愕する表情だった。何を驚いているのかと隣を見上げたリアスは二人と同じ表情をした。

 

「な───!?」

 

 そこにいたのは、異形の鬼神。

 頭頂部には角のようなものが生え、額のメダルが月光を反射して輝いていた。全身は装甲に覆われているが、金属的な感じはなく、まるで甲虫のように何処か生物的に見える。関節部が何かの細胞のようなものに覆われてるのがそれに拍車をかける。とにかく見た事のない異形の存在だ。

 全身を紅の装甲に覆われたその異形の鬼神はリアスをジッと見つめている。その視線に何処か温かいものを感じたリアスは、まさかと思いつつ頭に浮かんだ男の名をそっと呟く。

 

「・・・・・一輝?」

 

 その瞬間、異形の鬼神が微笑んだようにリアスには感じた。

 

「良く分かったな、部長」

 

 その声は紛れもない一輝の声だった。

 

「一輝!!」

 

 今度は満面に喜びを浮かべて一輝に抱き着いた。

 

「良かった無事で!・・・・でもその姿は一体?」

 

「この姿は、まあ俺の【神器(セイクリッド・ギア)】のようなものだ」

 

「貴方の【神器(セイクリッド・ギア)】・・・・」

 

「詳しい話はライザーを倒してからにしよう・・・・

離れてくれ、部長」

 

「うん・・・・気をつけて、一輝」

 

 リアスは一輝から手を離し、見送った。

 

 

 

 

「待たせたなライザー。第二ラウンドといこうか」

 

「貴様・・・・何故生きている!?」

 

「お前の炎程度じゃこの【ガイバー】の【強殖装甲】には通じなかったようだな」

 

「ガイバー? それがその【神器(セイクリッド・ギア)】の名か?」

 

「それを知った所でお前の未来は変わらないぞ」

 

 そう一輝、いやガイバーが言うと同時に額から一条のビームが放たれ、ライザーの額を穿った。

 

「!?」

 

 そして倒れると同時に、炎に巻かれてライザーが復活した。

 

「くっ、何だ今のは!?」

 

 何をされたか全く分からない内に倒されてライザーは混乱していた。だがガイバー(一輝)は何も答えず勝手に話を進める。

 

「不死身ってのはいいよな。お陰でお前を──何度でも殺せる」

 

「!!?」

 

眷属(仲間)達の分までたっぷり返させて貰うぞ、ライザー!!」 

 

 一瞬でライザーの前まで来たガイバー(一輝)は腰部の重力制御球を発動させ、重力を纏った拳【グラビティ・ナックル】を放つ。

 

「まずは小猫ちゃんの分!」

 

「ガハッ!!」

 

 拳が突き刺さると、炎が巻き上がりライザーが復活する。

 

「くっ、おのれ!」

 

 次にガイバー(一輝)は両腕の突起を伸長させ、【高周波ソード】を発動する。

 

「次は朱乃さんの分!」

 

 【高周波ソード】がライザーの両腕を斬り落とす。

 

「ぎゃああああっ!!」

 

 蹲るライザーが炎に巻かれて、復活する。

 

 次にガイバー(一輝)は再び重力制御球を発動させ、重力を腕に集中、【プレッシャーカノン】を発射する。

 

「これは祐美の分!」

 

「グハッ!!」 

 

 身体中に大穴を空けライザーが倒れるが、再び炎に巻かれて復活する。心なしか炎の勢いが弱い。

 

 次にガイバー(一輝)は額のメダルの上にある器官から【ヘッドビーム】を数発発射する。

 

「これはアーシアの分だ!」

 

 頭部を穴だらけにされライザーが倒れるが、再び炎に巻かれて復活する。やはり炎が弱くなっている。

 

「うぐ、く、くそ!」

 

 次にガイバー(一輝)は重力制御球を発動させ、宙を飛ぶ。そのまま足に力場を纏わせ、【グラビティ・キック】を放つ。

 

「これはイッセーの分だ!」

 

「ぐああああっ!!」

 

 【グラビティ・キック】の威力にライザーが吹っ飛ぶ。倒れたライザーは再び炎に巻かれて復活するが、炎の勢いは益々弱くなっていた。

 そして復活したものの、ライザーは倒れたまま動かなくなった。

 

「どうするライザー、投了(リザイン)するか?」

 

 その一言がライザーに再び火を点けた。そしてライザーは炎の翼を広げて宙に舞う。

 

「ああああっ!! 貴様許さん、許さんぞ!!」

 

 空に舞い上がったライザーはどうすればガイバー(一輝)に勝てるかを必死に模索する。そして見付けた。ガイバー(一輝)の後方で戦いを見守るリアスと倒れたイッセーを治療するアーシアの姿を。

 

「ククク、そうだ。これはゲームなんだから、先に『(キング)』を取られた方が負けなんだ!!」

 

 ライザーは自分に残った全ての魔力を集中させ、先程よりも大きな炎を作り出す。全身に炎を纏わせたその姿はまさしく伝説の不死鳥(フェニックス)のようであった。

 

「喰らえリアス、お前の負けだあああっ!!」 

 

 

 

 

 ライザー・フェニックスは冥界のエリートだった。

 72柱の名門フェニックス家の三男として生まれ、ゲームではフェニックスの不死性により連戦連勝。負けたのは家同士の付き合いによる接待試合だけで、実質無敗を誇って来た。

 眷属も全員が美女、美少女のハーレムを築き上げ、当然の如く全員抱いていた。まさに順風満帆であったが、ひとつだけ懸念する事があった。それが自分の地位であった。

 家督は長兄が継ぎ、次兄はその補佐に当たる事が既に決定していて、今のままでは自分は所詮フェニックス家の三男でしかない。その事を不満に思っていた矢先に同じ72柱のグレモリー家との婚約話が舞い込んで来た。

 グレモリー家は魔王を輩出した家系で、それを機に発展し、現在ではフェニックス家よりも勢力の強い家だ。婚約相手のリアス・グレモリーは次期当主に指名されている有名な才女であり、尚且つライザー好みの美少女だった。

 ライザーからすればこの話は自分の地位を向上させ、好みの女をモノに出来る上、数少ない純血の悪魔の血を残すという、悪魔社会にも貢献出来るメリットしかない、すぐにでも乗るべき話であり、事実二つ返事で引き受けた。

 唯一の懸念があるとすれば、当のリアスが自分との婚約を拒否している点だが、そんな物結婚してしまえばどうにでもなる。リアスは自分の眷属が女ばかりで、皆に手を着けているのが気に入らないらしいが、そんなのは処女故の潔癖症なだけで、一度抱いてしまえば気にならなくなるだろうと、リアスの豊満な身体を自分のモノに出来る日を楽しみにして来た。

 だが、リアスは頑なに自分との婚約を拒否し続け、このままでは情愛深い事で有名なグレモリー家当主も意見を変えかねなくなって来た。焦ったライザーは父に働きかけ、一気に話を進めようとして今回の騒動と相成った。

 グレイフィアの提案でゲームによる勝敗で決着を着ける事になったが何の心配も無かった。自分は眷属全員が揃っており、ゲーム経験者。対するリアスは眷属が六人しかいない上にゲーム初心者だ。ましてや自分は不死身のフェニックス。これで負けると思う方がおかしい。確かにリアスの眷属には二つ名持ちの女王や複数の【神器】持ちがいて侮れないが、あくまで将来的にはだ。現時点で恐れる者は何も無い筈だった。

 ノーマークだった駒消費一の兵士に眷属を五人も撃破され、今、王たる自分が追い詰められている。妖しげな武術を使うだけでなく、鎧のような【神器】まで持っているなんて何の情報も無い上に、その戦闘力はまさに驚異だ。一試合でこれだけ復活した事など無い。大抵は二、三度復活して見せれば、自分の攻撃が効かないと諦める物なのに、こいつは何度でも殺せると嬉々として攻撃して来る。その与えられる痛みや恐怖にライザーの心は折れかけていた。

 フェニックスは不死ではあるが滅せない訳では無い。神クラスの圧倒的な一撃で叩き潰すか、何度も倒し続けて精神を疲弊させれば復活出来なくなるのだ。

 最早形振り構っていられないとばかりにライザーは後方で試合を見守るリアスを狙う。王であるリアスを撃破すればこのゲームは終わる。ただそれだけを考えてライザーは炎の魔力を放った。

 

 

 

 

「ちっ、追い詰め過ぎたか!?」

 

 ライザーの狙いが自分ではなくリアスであると気付いたガイバー(一輝)は魔力を足に集中させると、魔力による身体強化とガイバーを纏う事による強化の相乗効果により、瞬間移動と見紛うスピードでリアスの前に現れた。

 

「! 一輝!?」

 

「部長はそのままで。大丈夫、必ず守る」

 

 一輝の声に確かな自信を感じて、リアスはそのまま動かずにいた。自分を狙った攻撃が迫っているというのに、リアスの心は不思議と落ち着いていた。

 

「ええ。貴方を信じるわ、一輝」

 

 リアスの信頼を込めた言葉に一輝の心は高揚していた。それは己が王を危機から守ろうとする『悪魔の駒(イーヴィルピース)』が作用しているのか、自分がリアスから信頼される喜びから来るのか一輝には分からなかった。唯一つ分かるのは自分の内に今までになかった想い(ちから)が充ちている事だった。

 ガイバー(一輝)は自ら胸部装甲を左右に引き剥がす。そして、胸部に宿る太陽の如き光をライザーに向かって撃ち放った!

 

 

「最後にこれは、お前に散々嫌な思いをさせられたリアスの分だ!!」

 

 

 【胸部粒子砲(メガスマッシャー)】。ガイバー最大の攻撃が光の奔流となってライザーに襲いかかる。

 

「バ、バカなああああーーーーっ!?」

 

 光の奔流はライザーの炎を飲み込み、真っ直ぐにライザーへ伸びて行く。そしてライザー自身をも飲み込むと、夜空の彼方へと消えていった。

 

 しばらくすると、空から残り火のような小さな火が落ちて来た。屋上に落ちた火は燃え広がり、ライザーの肉体を構成すると消えてしまった。

 

「お兄様!?」

 

 レイヴェルが駆け寄り様子を見ると、ライザーは完全に意識を失っていた。

 

 

『ライザー・フェニックス様のリタイヤを確認。よってこのゲームはリアス・グレモリー様の勝利です!』

 

 

 グレイフィアのアナウンスが響く中、リアスは殖装を解いた一輝に抱き着いた。

 

「ありがとう!ありがとう一輝!!」

 

 涙を浮かべ自分に抱き着くリアスを軽く抱き返して一輝はポツリと呟いた。

 

「あっ、俺の分を返すのを忘れてた」

 

 そんな一輝の言葉にリアスは苦笑を浮かべた。

 

「もう。あれだけボコボコにしたのにまだ足りないの?」

 

 そんな一輝にリアスは破顔しつつ、両手で一輝の顔を挟むと、

 

「部長? ───んむっ!?」

 

 次の瞬間、リアスは自らの唇を一輝のそれと重ねた。

 突然の事に狼狽える一輝だったが、たっぷり数十秒もの間、初めての甘い感触に酔いしれた。

 

「───ぷはっ」

 

 その間息を止めていたのか、唇を離した途端、リアスは大きく息を吸った。

 

「き、今日頑張ってくれたお礼よ。その、人間界ではファーストキスって大切な人にあげるものなんでしょ? わ、私も初めてだから、その、そ、そういう事で、ね」

 

「あ、ああ・・・・・」

 

 何がそういう事なのか一輝には今ひとつ分からなかったが、取り敢えず、顔を真っ赤にして想いを伝えるリアスは殺人的に可愛かった。

 

(そんなつもりじゃなかったんだけどなあ・・・・)

 

 そんな事を考えていると、

 

「ああああああーーーーーっっ!!」

 

 目を覚ましたらしいイッセーの叫び声が聞こえた。

 そちらを見ると、顔を真っ赤にしたアーシアと愕然とした表情のイッセーが口をパクパクしていた。

 

「イッセー、目を覚ましたのね」

 

「起きたかイッセー」

 

 リアスと一輝が声をかけるが、イッセーはまるで聞いておらず、

 

「一輝先輩、そりゃないっすよおおおおおーーーーっ!!」

 

 イッセーの悲痛な叫びが木霊した。

 

 

 

 

 

 

「いやはや、こういう結果になるとは・・・・フェニックス卿、申し訳ないが今回の話は無かった事に」

 

 紅髪の紳士がそう言うと、もう一人の金髪の紳士が答える。

 

「良い話でしたが、致し方ありませんな。リアス嬢は自らの力で自らの望みを勝ち取ったのですから。・・・・それにしてもあの『兵士(ポーン)』の彼。彼には礼を言わなければいけませんな」

 

「ほう? それはまたどうして?」

 

「息子はフェニックスの不死性を過信しすぎてましたからな。今回の敗北はあやつにとって良い薬になるでしょう。それにしても彼のあの力、あの武術といい、あの【神器(セイクリッド・ギア)】といい、何者なのでしょうな?」

 

「確かに。お前は何か聞いてないのか、サーゼクス?」

 

「いえ、何も聞いてません。恐らくリアスも知らなかったのではありませんか、父上」

 

 その部屋にいたもう一人、紅髪の青年が答えた。

 

「ふむ、力を隠していたという事か。だとしたら何故だろうな?」

 

「さて・・・・いずれにしても彼とは一度話をしてみたいものですね」

 

 紅髪の青年は何処か楽しそうに呟いた。

 

「いずれにせよグレモリー卿、リアス嬢は良い眷属を持った。『雷の巫女』を始め、何人もの【神器(セイクリッド・ギア)】使い。そして何より『赤龍帝』とあの『ガイバー』、これからの冥界は面白くなりそうですな」

 

「ハハハ、いや、恐縮です」

 

 グレモリー家とフェニックス家の両当主が和やかに語り合う中、紅髪の青年───四大魔王の一角、サーゼクス・ルシファーは一人思案を巡らせる。

 

(赤き龍が目覚めた。ならば白き龍もいずれ姿を現すだろう。それにしても『ガイバー』のあの力。現時点で既に上級悪魔に匹敵する。・・・・見極めねばならんな、彼を)

 

 

 

 

 

 

 

 

「という訳で今日から私もこの部屋に住むから。よろしくね、一輝!」

 

「いや、どーいう訳だよ?」

 

 あのゲームの夜からしばらくして、部長が俺の部屋に押しかけて来た。俺の部屋よりあんたが住んでる部屋の方が確実に広くて住みやすいだろうに、何故だ?

 

 

 

 

 あれから部長とライザーの婚約は正式に破談になった。ライザーはあの敗北以来、ショックで自室に閉じこもっているそうだ。

 

 リアスの『王』としての評価は思ったより落ちなかった。どうやら『赤龍帝』であるイッセーと『ガイバー』である俺を眷属にした事が評価に加算され、差し引きで若干マイナスになった程度で収まり、彼女もホッとしていた。

 

 眷属の皆も元気だ。リタイヤした朱乃さんと小猫ちゃんの怪我もアーシアの【聖母の微笑(トワイライトヒーリング)】の能力で全快した。祐美もライザーの『女王(クイーン)』と戦いながら、軽傷ですんでいた。

 一番重傷だったイッセーだが、いくらアーシアでも身体の傷は治せても心の傷までは治せないようで、落ち込んでいた。よっぽど部長が俺にキスしたのがショックだったらしい。まあイッセーの事だからエロい事があればすぐに復活するだろうから、心配はしていない。 

 

 俺の力については大まかに説明しておいた。両親を事故で亡くして祖父に引き取られ、祖父の元で「不破圓明流」を教わった事。今まで使わなかったのは「不破圓明流」が人殺しの技だからと説明しておいた。事実、その威力を目撃した部長や祐美はこの説明で納得してくれた。

 「ガイバー」については自分にも良く分からない、悪魔に転生してから使えるようになった【神器】のような物だと説明した。イッセーも悪魔に転生してから【赤龍帝の籠手】を使えるようになったので、これについても取り敢えず納得してくれた。

 皆に嘘を吐くのは心苦しいが、転生特典で謎の女神様に貰ったとは流石に言えない。あの女神様がどの神話体系に属するのか分からないし、完全に外なる神(アウター・ゴッズ)だった場合、益々ややこしくなりそうなので、黙っている事にした。

 

 

 

 

「で、何でだ?」

 

「だって・・・・こういうの憧れてたんだもの」

 

「こういうの?」

 

「だから、その、好きな人と一緒に暮らすのが・・・・」

 

 俺はその大胆な行動力に頭を抱えた。

 

「だからっていきなりすぎるだろ」

 

「そうかもしれないけど・・・・でも一輝は貫けって言ってくれたわ。一輝は私と暮らすのは、嫌?」

 

 不安そうな上目づかいで見上げる部長。くっ、反則だ。可愛すぎだろ!

 

「別に嫌って訳じゃ・・・・」

 

「ホント!? ならいいわよね♪」

 

「・・・・ああ」

 

 俺から言質を取ると、部長は「やったあ!」とウキウキしながら荷ほどきを始める。取り敢えず物置にしている部屋を片付けるとしようか。

 

「ところで部長」

 

「リアス」

 

「え?」

 

「だから、私の事はリアスって呼びなさい」

 

「・・・・何で?」

 

「ゲームの時は散々リアスって呼び捨てにしてたじゃない。だから貴方には今後もそう呼ぶのを許すわ。・・・・ううん、そうじゃない。私が貴方にそう呼んで欲しいの。駄目?」

 

 だからそれは反則だ。俺はため息をひとつ吐くと、改めて部長───リアスを見つめた。

 

「分かったよ、リアス」

 

「ええ、一輝!」

 

 リアスは輝くような笑顔を見せた。

 

 

 

 

 




読んで頂きありがとうございます。

まずはリアスがヒロイン化しました。
次回は初のエロ回になる予定です。お楽しみ。

エロシーンは毎回必要?

  • 短くてもいいから毎回入れて欲しい
  • エロはいいからストーリー重視で
  • 早く本番が見たい
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