※この作品はR-18です。

ハイスクールD×G~駒王町の規格外品   作:Tokaz

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久し振りなのでこっそり投稿します。




第40話 激突! ガイバーVS雷神トール 

 

 

 戦乙女(ヴァルキリー)の一人にして北欧きっての名医、エイル。

 彼女ならフェンリルの神殺しの“呪”を解き、オーディン様を救えるという。

 だが彼女は今、北欧最強の軍神、雷神トールに連れ去られ、彼の属する『中立派』に囚われている。そこで───

 

一輝()達にエイルを救出する手助けをしろと?」

 

「そうだ。何も全てそちらでやれという訳じゃない。中立派には既にエイル救出の為『九姉妹』の一人、グリムゲルデが潜入している。君らはグリムゲルデがエイルを救出する間、中立派、取り分けトールの目を引いてくれればいい」

 

 成程、お膳立ては整っていると。だが・・・・俺はチラリとセラ姉さんに視線を向けると、それに気付いたセラ姉さんが頷く。

 

「ブリュンヒルデ殿、お話は分かりました。オーディン様を救う為なら私達は協力を惜しみません。ですが一つだけ約束して欲しいのです」

 

 セラ姉さんがそう切り出すと、ブリュンヒルデは訝しげな視線を向ける

 

「何をだね、魔王レヴィアタン殿?」

 

「・・・・例えオーディン様が亡くなられても、我々との和平の道を閉ざさずにいると」

 

 セラ姉さんの発言に、ブリュンヒルデは不快そうに形の良い眉をひそめる。

 

「ほう・・・・失礼だがご自分の立場を分かっておいでか? このような状況になったのは、一体誰の責任か!?」

 

「そうね、確かに私の責任だわ。でも貴女に何の責任もないと言えるのかしら?」

 

 一喝するブリュンヒルデにセラ姉さんは冷静に切り返す。そんな姉さんの態度にブリュンヒルデは訝しげな表情をする。

 

「どういう意味だ?」

 

「主神の護衛となれば、本来なら護衛団が付く筈なのに、貴女が寄越したのはロスヴァイセ唯一人。例え彼女に全幅の信頼を置いていたとしても、これは異常よ。寧ろ陰謀を疑うレベルだわ」

 

「・・・・何が言いたい?」

 

 ブリュンヒルデは炎のような苛烈な眼差しでセラ姉さんを睨む。それに対しセラ姉さんは氷のような冷たい眼差しを返した。

 

「貴女達ヴァルキリーは一応『開国派』なのよね? でも貴女自身は私達聖書勢力を嫌ってるらしいし、ひょっとしてロキと同じ『鎖国派』なんじゃないかしら?・・・・・そうすると本当は『鎖国派』の貴女がオーディン様を害する為、わざと一人しか護衛を付けなかった何て事・・・・・!?」

 

 轟ッ!!

 

 突然燃え上がった炎が俺達を襲う。だが、

 

 キィィンッ!!

 

 突然の冷気が襲い来る炎を凍りつかせ、パキィンと音を立てて砕けた。砕けた氷が塵となって俺達の間に舞い散る。

 

「「・・・・・・・・」」

 

 炎を出したブリュンヒルデとそれを凍りつかせたセラ姉さんの間で半分炭化し、半分凍りついたテーブルが崩れ落ちる。立ち上がり睨み付けるブリュンヒルデの炎のような視線をセラ姉さんは動じる事無く、氷のような視線で見つめ返す。息が詰まるような緊張感の中、先に折れたのはブリュンヒルデだった。

 ブリュンヒルデはどっかとソファーに座り込み、盛大に息を吐き出すと、苛立たしげにガシガシと頭を搔いた。

 

「・・・・二つ訂正がある。私は確かに聖書勢力(お前ら)を嫌っているが、それは私個人の考えであって公私の区別位付く。私は『開国派』だ」

 

「あら、それは失礼。もうひとつは?」

 

「今回のオーディン様の行動は極秘で、大っぴらに護衛団を付ける訳にはいかなかった。何より人員が不足していてな、ロスヴァイセを付けるので精一杯だった」

 

「人員不足? 北欧にだって優秀な人材はいるでしょう?」

 

 セラ姉さんが訊ねると、ブリュンヒルデは自嘲の笑みを浮かべた。

 

「今北欧が三つに割れてるのは知ってるな? その中で最も数が少なく勢力(ちから)が弱いのが『開国派』だ。何せほとんどオーディン様お一人で保ってるようなものだからな」

 

 何てこった。薄々感じてはいたが、そこまでオーディン様頼りだったとは・・・・

 

「成程・・・・でも『中立派』を取り込めれば勢力図は逆転するんじゃない?」

 

「確かに・・・・『中立派』などと言っても大半は日和見してる連中だ。『開国派(こちら)』に分があると理解(わか)ればこちらに付くだろう」

 

「問題はこちらに付かせる方法よね・・・・・説得が通じると思う?」

 

「無理だな。第一時間が無い」

 

「そうよね。となると・・・・・」

 

「「「「「・・・・・・・・」」」」」

 

 俺を始め周りの皆はセラ姉さんとブリュンヒルデ、二人の会話に付いて行けなかった。

 いきなり殺し合うような魔力の応酬をしたと思ったら、今は熱く議論を交わしている。アルトリアやロスヴァイセは勿論、他の『九姉妹』も呆然としている。ヘルムヴィーゲに至ってはウトウトと船を漕いでる位だ。

 

「・・・・・・となると有効なのは」

 

「ああ、力を示せばいい。『開国派(こちら)』に付けば勝てる、そう思わせればこっちのものだ」

 

「となると鍵は・・・・・」

 

 セラ姉さんが俺に視線を向ける。何だ?

 

「お願いね、カズくん」

 

「いや何が?」

 

 物凄く嫌な予感がして聞き返す。すると、

 

「 要はお前に『中立派』に殴り込んで貰おうって話だ」

 

 ブリュンヒルデはあっさりと言った。

 

「「「ええぇぇぇーーーーッ!!?」」」

 

 皆が驚愕する中、俺は思わず天を仰いだ。

 

「セラ姉さん、分かるように説明してくれないか?」

 

「んーとね、要は『中立派』を味方に付けるには私達『聖書勢力』の力を見せ付ける必要があるの」

 

「ならば一輝だけじゃなく、魔王であるセラフォルー殿も一緒に・・・・」

 

「私じゃ駄目なのよ、アルトリアちゃん。私は仮にも聖書勢力のトップの一人。その私が戦ったって認めてくれないわ」

 

 成程、確かに魔王であるセラ姉さんは強くて当たり前だと思われるだろう。となれば俺がやるしか無いのか。

 

「昔から我が北欧には武を尊ぶ気風がある。お前が相応しい武勇を示せれば、『中立派』も聖書勢力(お前ら)と手を組む事に同意するかもしれん。だから精々派手に暴れてやれ。そうすれば例え失敗しても、潜入しているグリムゲルデがエイルを救出するだろう」

 

 セラ姉さんとブリュンヒルデ、この場の最高権力者二人の決定には逆らえず、俺は『中立派』に殴り込む事になった。

 

 

 

 

 

 

 『中立派』の居城ヴィーンゴールヴ。

 私──九姉妹の八女グリムゲルデはブリュンヒルデ姉さんの密命を帯びて、ここに潜入していた。

 ヴィーンゴールヴはヴァルハラに匹敵する位荘厳な宮殿で、巨大な闘技場(コロッセオ)が併設されているのが特徴だ。『中立派』に占拠されたこの宮殿で、私は連れ去られたエイルを救出する機会を窺っていた。 

 

(エイルの居場所は掴んだっていうのに、アイツ(・・・)がいる限りエイルを連れて逃げるのは難しいわね・・・・・さて、どうしよう?)

 

 私とてヴァルキリーの頂点たる『九姉妹』の一人。武芸に自信はあるが、相手があの雷神トールとなれば話は別だ。【北欧神話】最強の名を欲しいままにするあの神を一対一で倒せるのは、グングニルを手にしたオーディン様か、完全武装状態のブリュンヒルデ姉さん位だろう。とにかく私の手には負えない。

 

(これはもう九姉妹全員の出動を要請するべきかしら・・・・・)

 

 私が真剣に頭を悩ませていたその時、

 

 ドゴォォンンッッ!!!

 

 突然凄まじい破壊音とそれに伴う衝撃が宮殿中を揺るがした。

 

「ちょ───何なのよ一体!?」

 

 私が慌てて近場の窓から顔を出すと、あろう事が巨大な城門が破壊されていた。

 

「・・・・・・・・は?」

 

 ちょっと待って。あの城門ってオリハルコン製の上にオーディン様の魔法で封じられてるから、外からは絶対に開けられない。ましてや破壊する事なんて不可能な筈なのに・・・・一体何が・・・・・?

 とその時、もうもうと立ち込める土煙の奥から三つの人影が現れた。人影のひとつが剣を掲げると凄まじい風が巻き起こり、土煙を吹き飛ばす。現れたのは黒髪の男と金髪と銀髪の女。銀髪の女は知ってる顔だった。

 

「ロスヴァイセ!?」

 

 オーディン様の護衛として任務に就いている筈の妹。中立派の居城に堂々と真正面から乗り込んで来るなんて、何やってるのよあの娘は!?

 警備の神闘士(ゴッドウォーリア)が取り囲む中、黒髪の男が一歩前に出て大声を上げた。

 

「俺は聖書勢力の上級悪魔、不破一輝! 中立派の首魁、雷神トールにお目通り願う!!」

 

 この男が噂の不破一輝(ガイバー)!? って聖書勢力の彼が何でこんな所に!?

 

「たかが悪魔風情がフザケた事を! 皆の者! この愚か者共を叩き出せ!!」

 

 隊長らしき神闘士の号令に、周りの神闘士が一斉に襲いかかる。ロスヴァイセをその場に残し、不破一輝と金髪の女騎士が迎撃に向かい、激突した。

 

「へぇ♪ やるじゃない」

 

 不破一輝と女騎士は襲い来る神闘士の群れをバッタバッタと叩き伏せる。

 神闘士(ゴッドウォーリア)神闘衣(ゴッドローブ)という鎧を身に付けたアースガルドの戦士。その戦闘力は聖書勢力の中級、いや隊長格ともなれば上級悪魔にも匹敵する。だというのに二人はさして苦戦する様子も無く、次々と神闘士達を戦闘不能に追い込んでいく。

 

(大したものね・・・・神闘士が手も足も出ない。しかも一人も殺してないなんて・・・・)

 

 余程の実力差が無ければこうはいかない。でも、これはチャンスだわ。

 彼らの襲撃は恐らくブリュンヒルデ姉さんの手によるもの。ならば今の内にエイルの救出に向かえという事に違い無い。そう判断した私がエイルが囚われている場所へ向かおうとしたその時、

 

「テメエら何だこの情けないザマはーーーーッッ!!」 

 

 雷のような大喝に私は思わず足を止めた。

 

「出て来たわね・・・・」

 

 宮殿の奥から金色の蓬髪に髭面をした、上半身裸の偉丈夫が三人の男と共に姿を現した。

 

 雷神トール。

 

 北欧神話最強と呼ばれる軍神は侵入者を見やると、不敵な笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

「現れましたね」

 

 アルトリアの声に一輝()は静かに頷く。

 成程、北欧神話最強と呼ばれるだけある。トールの全身からはロキ以上の凄まじいオーラが抑え切れずに溢れていた。 

 

「トールは元より、後ろの三人もかなりの手練れだな。あれが“ウォリアーズ・スリー”か」

 

 ブリュンヒルデから聞かされていたトールの三人の側近“ウォリアーズ・スリー”。

 

 赤毛の巨漢──大いなるヴォルスタッグ。

 

 金髪の優男──鮮烈なるファンドラル。

 

 黒髪総髪の男──強面のホーガン。

 

 数々の戦場をトールと共に渡り歩いて来た歴戦の勇士達だ。どいつも雰囲気がある。

 

「トール、あれは聖書勢力で噂の“ガイバー”だ」

 

「ほう、あれがか」

 

 ホーガンがトールに囁くと、トールは愉快そうに口角を上げた。

 

「ハッ! ガイバーだが何だか知らねえが、たかが悪魔風情が好き勝手暴れてくれたじゃねえか!!」 

 

 ヴォルスタッグがドスドスと足音を鳴らして近付き、巨大な両刃の斧を振り下ろした。

 ドゴンッ!と凄まじい音を立てて、巨大なクレーターが穿たれる。だが俺は素早く懐に潜り込み、ヴォルスタッグの一撃を躱して渾身の一撃を放った。だが、

 

「何だぁ? 蚊でも刺したか?」

 

 まるで効いてないようで、ヴォルスタッグは平然と拳の当たった所をボリボリと搔く。

 

「そんな・・・・・・!」

 

 予想以上のヴォルスタッグの耐久力にロスヴァイセは驚愕した。

 ヴォルスタッグは再び両刃の斧を、

 

「貴様のヤワな拳なぞこの俺に効く訳が───」

 

 振り下ろそうとしたその時、

 

 

 ───ドクンッッ!!

 

 

 全身がバラバラになるような衝撃が疾り、ヴォルスタッグが斧を取り落とす。

 

「グフォッ!? バ、バカな・・・・・・」

 

 ヴォルスタッグは血を吐き、その巨体は地響を上げて倒れたまま動かなくなった。

 

「不破圓明流奥義【無空波】」

 

 誰もが声を失う中、俺の声だけがその場に響いた。

 

 

 

「ヴォルスタッグ!? おのれ───!」

 

「待てファンドラル!!」

 

 怒りのままに襲い掛かろうとしたファンドラルをホーガンが静止する。

 

「何故止めるホーガン!?」

 

「落ち着け。ヴォルスタッグを一撃で倒した奴だ。怒りのまま襲い掛かれば奴の二の舞だぞ」 

 

 ホーガンの言葉にファンドラルは悔しそうにしながらも剣を下ろす。意外と冷静だな。頭に血が昇ったまま襲って来たら簡単に返り討ち出来たのに、残念だ。

 

「成程、どうやら噂通りのようだな、ガイバー。それで? 何をしに来た?」

 

 トールは口元に笑みを浮かべながら、真っ直ぐに俺を見つめる。

 

「アンタ達中立派に開国派(こちら)に付いて貰いたい。その交渉に来た」

 

 俺も真っ直ぐにトールを見つめ返しつつ、単刀直入に用件を伝えると、途端にファンドラルが激怒した。

 

「フザケるな! こんな真似をしておいて手を結べる訳無いだろうが!!」

 

「ブリュンヒルデから北欧は武を尊ぶと聞いた。ならどれだけ言葉を並べるより、こうした方が手っ取り早い。そう思ったんだが・・・・どうかな、トール?」

 

 俺が挑発するように言うと、トールは愉快そうに笑った。

 

「フハハハーーーーッ!! 成程、その通りだ! 良かろう、お前の、いや聖書勢力の力を見せて貰おう! さて・・・・」

 

「トール、俺にやらせてくれ!ヴォルスタッグの仇を討ってやる!!」

 

「いや、ヴォルスタッグ死んでないぞ」

 

 剣を抜いて名乗りを上げたファンドラルに、ホーガンがツッコミを入れる。だが、

 

「悪いが却下だ。どうせならトール、俺はアンタと直接()りたい」

 

 俺の挑戦にトールは笑って答えた。

 

「フハハハーーーーッ!! 面白い! いいだろう、俺自ら相手になってやろう!!」

 

 次の瞬間、トールから稲妻を纏った強大なオーラが噴出した。戦る気のようで何よりだ。だが、

 

「そりゃあないぜトール! 今更剣を収めるなんて俺は出来ねえよ!!」

 

 ファンドラルが不満を爆発させる。すっかり戦る気だったトールも困り顔だ。その時、

 

「では貴方の相手は私がしましょう」

 

 アルトリアが俺の隣に立った。ファンドラルは訝しげな顔で口を開こうとしたが、

 

「そりゃあいい。ファンドラル、もしアンタが彼女に勝てたら俺が相手してやるよ」

 

「その言葉、忘れるな───!」

 

 ファンドラルが怒りの籠もった目で俺達を睨む。

 

「決まったな! では場所を移すぞ、着いて来い!」

 

 俺達はトールの後に続いて宮殿内に足を踏み入れた。

 

 

 

 

 

 

 戦いの場を闘技場(コロッセオ)に移し、ロスヴァイセ()は一輝さんと共にファンドラルと相対するアルトリアさんを見つめています。

 

「やっちまえ、ファンドラル!!」

 

「生意気な聖書勢力をブチのめしてやれ!!」

 

「二度と北欧に逆らえなくしてやれ!!」

 

 観客席は中立派で埋め尽くされ、野次や罵倒混じりの喚声が鳴り響いている。100%アウェイの状況であるにも関わらず、闘技場に立つアルトリアさんは平然としている。

 今いる貴賓席には私達の他にトールとホーガンが杯を傾けながら闘技場に立つ二人を興味深げに見つめていた。

 

「あの女かなり出来るな・・・・何者だ、ガイバー?」

 

「アルトリアは俺の女王(クイーン)だよ。悪魔の駒(イーヴィル・ピース)は知ってるか?」

 

「あぁ、あの他種族を無理矢理悪魔に転生させるって言うアレか・・・・アレ、評判悪いぞ」

 

 顰め顔するトールに、一輝さんは苦い顔をする。

 

「らしいな。昔は強引な勧誘や、それこそ誘拐して無理矢理眷属にするなんて話もあったそうだし・・・・でも今の冥界からはそういう悪しき貴族は排斥されつつある。アンタからすれば虫のいい話だろうが、過去(むかし)より現在(いま)冥界(俺達)を見て判断してくれないか?」

 

「フム・・・・」

 

「ククク、いいんじゃねえか、トール。そいつの言う通り、大切なのは過去(むかし)より現在(いま)だろ?」

 

 一輝さんの切実な言葉にトールは考え込み、ホーガンは意外にも賛同する様子を見せた。

 

「フン、そうだな。見せて貰おうか、聖書勢力(お前ら)現在(いま)ってヤツをな・・・・」

 

 闘技場には審判を務めるヘイムダルが入場し、試合開始の笛を鳴らす。

 

 闘いが始まった。

 

 

 

 

 

 

「女だからって俺は手を抜かんぞ?」

 

「当然です。戦場に男も女もありませんから」

 

「上等だ!!」

 

 長剣を構え襲いかかるファンドラルをアルトリアは風王結界で迎え撃つ。十合、二十合と鋭い剣撃が飛び交い、火花が飛び散る。

 

「中々やりますね!」

 

「チッ! この!!」

  

 アルトリアの風王結界(不可視の剣)に苦戦しながらも、ファンドラルは凄まじい連続攻撃を繰り出し対抗する。

 

(成程、見事な剣技だ。“鮮烈”とは良く言ったものです。だが!)

 

(チッ! 見えない剣なんて小細工を弄するから対した事ないと思ったが、この女、隙が無い上になんて剛剣を使いやがる! こうなったら・・・・)

 

 ファンドラルはアルトリアと剣を交わしながら冷静さを取り戻していた。

 ファンドラルは多彩な剣技と鮮やかな連続攻撃を得意とするテクニックタイプ。一方のアルトリアは強力な一撃で相手を撃ち倒すパワータイプ。だがその本質はどちらも同じ剛の剣。今は均衡しているが、ほんの僅かな事で天秤は一気に傾くだろう。

 ならばとファンドラルは決意し、剣を打ち合わせた反動で大きく飛び退いた。

 

「おい、貴様剣士として恥ずかしくないのか!?」

 

「何・・・・? 貴殿は何を言っている?」 

 

「剣は剣士にとって我が身も同然。それを隠して闘うとは卑怯であろう! 貴様に剣士の誇りがあるなら正々堂々剣を曝して闘ったらどうだ!?」

 

 ファンドラルとて北欧有数の剣士。戦場で相手がどんな武器を使おうが文句は言えないのは解っている。だが二人の実力は均衡している。このままでは埒が明かないと策を廻らせ、心理戦を仕掛けたのだ。

 これでアルトリアが動揺して冷静さを欠けば儲け物位に仕掛けた策だったが、果たして効果はあった。

 

「ほう・・・・・良かろう。剣が見えれば文句は無いのだな?」

 

 アルトリアは冷笑を浮かべつつ、虚空から一枚のカードを取り出した。そのカードに描かれているのは剣士(セイバー)。アルトリアはカードを正面に翳し───

 

夢幻召喚(インストール)!!」

 

 鍵語(キーワード)を唱えるとカードが白い光を発し、アルトリアの全身を包み込んだ。

 

「な、何だ!?」

 

 白い光の中から現れたのは可憐な姫騎士。

 金色の髪は大きな黒いリボンでポニーテールに結われ、白を基調としたドレスは腋や背中が大胆に露出し、膝丈のスカートの下からはガーターベルトに吊られた白いストッキングが顔を覗かせていた。

 身体の要所を白銀の鎧が覆い、変身が完了した。

 

「美しい・・・・・・」

 

 思わずファンドラルが零したように、少女特有の色気と清純さを合わせ持った可憐な姫騎士がそこに在った。

 

「これなら文句は無いでしょう、鮮烈なるファンドラル」

 

 アルトリアは腰に佩いた黄金の剣を抜いて、ファンドラルに切っ先を向けた。

 

「貴様は・・・・・・一体何者だ?」

 

「私はアルトリア・ペンドラゴン。ガイバー不破一輝の“女王(クイーン)”だ!!」

 

 アルトリアは黄金の剣を構え、襲いかかる。

 

「───チイッ!?」

 

 ファンドラルは黄金の軌跡を描いて迫る剣を躱しながら、忌々しげに舌打ちする。

 さっきまでのアルトリアが「剛の剣」を振るっていたのに対し、今のアルトリアが振るうのは、まるで舞を舞うかのような華麗な「柔の剣」。まるで別人を相手にしているかのような感覚にファンドラルは戸惑い、防戦一方に陥っていた。

 

(クッ、可憐な容姿に相応しい剣だが、それだけに厄介だぜ。これならさっきまでの見えない剣の方がまだマシだったな。だがパワーならさっきまでの方があった。こうなったら───!)

 

 ファンドラルは防御を固め、一瞬の隙を突くカウンター狙いに戦法を変えた。だがこれは悪手だった。ファンドラルの持ち味は多彩な連続攻撃。それが足を止め、防御に走っては自ら持ち味を捨てた事になる。更に、

 

(くっ、いかん! 速さも鋭さもどんどん増しやがる! このままでは───!?)

 

 ファンドラルが対処出来ない程にアルトリアのスピードが上がっていく。刻々と鋭さを増すアルトリアの剣にピンチに陥ったその時、攻撃に夢中になったのか、アルトリアのガードが下がったのがファンドラルの目にはっきりと映った。

 

「そこだ───!!」

 

 アルトリアがようやく見せた隙に、ファンドラルは起死回生の突きを放つ。だがアルトリアはそれが来るのを読んでいたかのように、紙一重で突きを躱す。

 アルトリアの金色の髪が数本、風に舞った。

 

(しまった、誘われた───!?)

 

 ファンドラルはアルトリアがわざと作った隙に誘われ、手を出してしまった事に気付いた。

 並の剣士なら気付かない、ほんの僅かな隙に気付いたのはファンドラルの実力の高さを物語るが、アルトリアはそれさえ織り込んだ罠を仕掛け、ファンドラルを陥れた。

 これはアルトリアがファンドラルを完全に上回った証、アルトリアの黄金の剣の切っ先はファンドラルを完全に捉えていた。

 

「思った以上に鋭い突きでした。見事です、鮮烈なるファンドラル。ですがこれで終わりです───!」

 

 そしてアルトリアは高らかに、手にした聖剣の銘を叫ぶ───

 

勝利すべき黄金の剣(カリバーン)!!」

 

 黄金の剣、いや聖剣から放たれた光がファンドラルを貫いた。

 

「すまん、トール・・・・・」

 

 長剣を取り落とし、ファンドラルが倒れた。

 

「ふう、実戦で使ったのは初めてだったけど、案外いけそうですね」

 

 元の姿に戻ったアルトリアは、手にした剣士(セイバー)のカードを見つめて微笑んだ。

 

 

 『クラスカード』と呼ばれるこのカードは、アルトリアが悪魔に転生した際に持っていた正体不明のカードであった。

 剣士(セイバー)弓兵(アーチャー)槍兵(ランサー)騎乗兵(ライダー)魔術師(キャスター)暗殺者(アサシン)、そして狂戦士(バーサーカー)。聖杯戦争の七騎のサーヴァントが描かれたこのカードの正体を確かめる為、一輝立ち会いの元、アルトリアは自身のクラスであった剣士(セイバー)のカードを使うと、あの姫騎士の姿に変身したのだ。

 その後、他のカードも使ってみて(諸々のトラブルもあったが)リアスやアザゼルも交えて検証した結果、クラスカードで変身した姿は、数多の平行世界(パラレルワールド)に存在するアルトリアの姿と能力を自身を媒体に召喚したものではないかと結論づけられた。

 

 

 アルトリア、もといアーサー王の伝説は多岐に渡る。

 一番有名なのは聖剣エクスカリバーを携えた騎士の王というものだが、中には剣ではなく、弓や槍を携え戦ったというものや、魔術師マーリンから手解きを受けた魔術師であったという逸話まである。七つのクラス全てを扱う素養は十分にあった。  

 実戦で試したのは初めてだったが、思いの外上手くいった事にアルトリアは安堵の微笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

「只今の勝負、聖書勢力の勝利ーーーーッ!!」 

 

 ヘイムダルの判定が下り、観客の中には失意の溜息を吐く者や敗れたファンドラルへ罵声を飛ばす者もいたが、大半は二人の健闘を讃える者で、中には勝利したアルトリアを讃える者もいた。

 

(アルトリアさんの勝利で聖書勢力を見直す者も出て来たわ。もし一輝さんがこの怪物を本当に倒せたなら、全てが上手くいくかも知れない)

 

「ハハハ、中々面白い戦いだったな。さて、次は俺達の番だ。準備はいいか?」

 

「いつでも」

 

 楽しげに笑うトールに一輝さんも笑って応える。

 

(一輝さん・・・・これから戦うっていうのに笑ってる・・・・・) 

 

 一輝さんの肩には開国派、ひいては北欧の命運が掛かっている。

 だというのにそんなプレッシャーを感じる風も無く、戦いを前に一輝さんは不敵な笑みを浮かべていた。そんな彼を見てるだけで不思議とロスヴァイセ()の心臓は早鐘を打ち、目が離せなくなる。

 

「先に行くぜ」

 

 そう言うとトールは飛び上がり、闘技場に降り立つ。途端に歓声が上がった。

 

「じゃあ行って来る」

 

「あ、一輝さん!」

 

 これからトールと戦う一輝さんに何か言わなくちゃ──そう思ったのに咄嗟に言葉が出ず、気付けば私は一輝さんの唇に自分の唇を押し当てていた。

 

「んむ!?」 

 

「───た、戦いに赴く勇者に捧げる戦乙女(ヴァルキリー)の祝福の口づけです! 九姉妹の一人たる私のですから効果は保証しますよ!」

 

 顔を真っ赤にして、私は早口で捲し立てる。

 

(何してるのよ私はもう!・・・・・うぅ、恥ずかしくって一輝さんの顔がまともに見れない・・・・・)

 

 暫くすると、顔を真っ赤にして俯く私にクスクスと笑う声が届く。そっと顔を上げると、一輝さんが楽しそうに笑っていた。

 

「そうか・・・・うん、力が湧いて来た。ありがとう、勝って来るよ、ロスヴァイセ」

 

「は、はいっ!!」

 

 闘技場に飛び降りる一輝さんを私は熱い視線で見送った。

 

「ククク、あのロスヴァイセがねぇ・・・・・」

 

 その声に私はこの場にホーガンがいた事を思い出し、一部始終観られていた事に気付いて、全身が真っ赤になった。

 

 

 

 

 

 

 闘技場に降り立った一輝は、こちらに歩いて来るアルトリアとハイタッチを交わした。

 

「征って来る」

 

「ご武運を」

 

 短く言葉を交わし、一輝は5m程間隔を空けてトールと対峙した。

 

(スゲえな・・・・・これが北欧最強か・・・・)

 

 2mを越える長身に筋骨隆々の体躯、歴戦の戦士の風格と溢れる強烈な神気がトールを身長以上に巨大に見せる。

 肌にビリビリと突き刺さるその迫力に、流石の一輝も畏怖を感じざるを得なかった。

 

(思えば相手を怖いと感じたのはあの時(・・・)以来だな・・・・あの時(・・・)から俺はどれ位強くなったんだろう・・・? サーゼクス(あの人)にどれ位近付けたのか、アンタで試させて貰うぞ──雷神トール!!)

 

 覚悟を決めた一輝から炎のように紅のオーラが迸る。そのオーラの強大さに観客席から感嘆の声が洩れる。

 

「ほう・・・・・いいな、お前。いいぜ、お前の力を見せてみろ!!」

 

「おう! いくぞ、雷神トール!!」

 

 二人のオーラが渦を巻き、堪らずヘイムダルが開始の笛を鳴らした。

 

「「オオオオオーーーーーッ!!」」

 

 二人の拳が真正面から激突する。その衝撃に何重にも張られている筈の結界がビリビリと揺れて、観客が騒然となる。

 

「・・・・何て奴らだ、この結界はオーディンの爺様が張ったっていうのに・・・・」

 

 闘技場の結界はオーディン自らが張ったもので、頑丈さは折紙付き。その結界を揺るがす二人の力にホーガンが感嘆する。

 

(でもこれはほんの小手調べ・・・・だって一輝さんはまだガイバーになってないし、トールもまだ伝家の宝刀(・・・・)を抜いてないのだから・・・・・)

 

 ロスヴァイセは戦いの激化を予想し、一人固唾を飲む。ロスヴァイセの予想通り、戦いが本格化するのはこれからだった。

 

 

 

 

 ドォン、ドォンとまるでトラックが正面衝突したかのような轟音と衝撃が闘技場に轟く。

 

「ハハハ! 本当にやるじゃねえか! ならこれはどうだ? 10万ボルト【放電(ヴァーリー)】!!」

 

 トールが掌から雷を放つ。

 

(マズい───!)

 

 一輝は身体強化の倍率を上げて、大きく回避した。

 トールのような雷使いの厄介さは、バラキエルとの一戦で嫌と言う程理解している。

 雷の威力やそのスピードは勿論、一番厄介なのは感電によって動きが止まってしまう事だ。戦場で動きを止める事は死を意味する。一輝はトールの雷に当たらぬよう、回避に専念した。

 

「どうしたどうした! 避けるだけでは俺は倒せんぞ!」

 

(野郎、舐めやがって───!)

 

 一輝は頭上から雷を降らせるトールを忌々しげに見上げた直後、顔色を変えた。

 天を衝くように翳したトールの指先に雷雲が集い、どんどん広がっているのだ。やがて闘技場を覆う程に雷雲が広がるとトールはニヤリと笑った。

 

「受けてみろガイバー、このトールの必殺の一撃を! 【万雷(マララガン)】!!」

 

 トールが指を振り下ろし、幾条もの雷が闘技場全体に降り注いだ。

 逃げ場無く降り注ぐ雷の中、一輝はもう一人の自分を喚ぶ。

 

「ガイバーーーーーーッ!!」

 

 殖装時に発生するバリヤーが【万雷】を防ぐもそれは一瞬、すぐさま新たな雷が迫る。だが殖装したガイバー(一輝)にはその一瞬で充分だった。

 

「舐めるな、トール!!」

 

 一輝は両掌を頭上に向け、腰の重力制御装置を発動させる。両掌に生成された【ブラックホール】が降り注ぐ雷を吸い込んで行く。

 

「何だと!?」

 

 驚愕するトールに向かって一輝は飛び上がり、上昇する勢いのままトールに激突、拳を突き上げた。

 

「グフッ!!」

 

「不破圓明流【富嶽】」

 

 一輝の一撃にトールの身体が揺らぐ。この隙を逃すものかと追撃に移った一輝はトールの頭を掴んで地表に落下、衝突と同時に膝でトールの頭を潰した。

 

「不破圓明流【巌颪】」

 

 トールを中心に蜘蛛の巣状に地面にヒビが入り、その直後陥没した。

 大勢の観客が見つめる中、もうもうと立ちこめる土煙の中から現れたのは紅の鬼神──ガイバーだった。

 

「嘘だろ? あのトール様が負けた!?」

 

「そんな馬鹿な!?」

 

 途端に観客席から悲鳴が上がった。だが次の瞬間、額から血を流したトールが土煙の中から飛び出し、一輝に拳を振り下ろす。  

 

「一輝さん、危ない───!!」

 

 ロスヴァイセの声が届くよりも速く、ヘッドセンサーでトールを察知していた一輝は、振り下ろされたトールの右腕に飛び付くと、関節を極めると同時にトールの顔面を蹴り付けた。

 

 不破圓明流【飛燕十字蔓】

 

 そのままトールの右腕を折ろうとする一輝。だが、トールの右腕はビクとも動かなかった。

 

「何いっ!?」

 

「・・・・・さっき俺に舐めるなと言ったな? その言葉そっくり返すぞガイバー! このトールを舐めるな───!!」

 

 トールは一輝ごと右腕を持ち上げると、そのまま力一杯地面に叩き付けた。

 

「ガハッ!!」

 

「喰らえい! 100万ボルト【放電】!!」

 

 更にトールはさっきよりも出力を上げた【放電】を放つ。

 

「ガアアアアーーーーッッ!!」

 

 トールの雷を浴びた一輝は苦悶の声を上げ、無様に転がって逃げる。だがトールのダメージも深く、追撃出来ずにその場に片膝を付いた。

 

「グウぅ!? ・・・・・クッ! 右腕が上がらん・・・・・クソ! 思った以上にダメージを喰らったようだな・・・・・だが!!」

 

「しまった・・・・・雷撃をまともに喰らっちまった・・・・・くそ! 動け! このままじゃやられるぞ!!」

 

「「ヌオオオオーーーーーッッ!!」」

 

 トールと一輝はダメージを負った身体に鞭打ち、ほぼ同時に立ち上がった。

 

「ククク、まさかここまでやるとは・・・・・噂通り、いや、それ以上だったな、ガイバー」

 

「アンタもな、トール。北欧最強は伊達じゃないな・・・・」

 

「フッ、お前を舐めていた事を詫びよう。お前は確かに強い。だがだからこそ俺には勝てない。何故ならその強さ故にこのトールを本気にさせたからだーーーーッ!!」

 

 

 バリバリバリーーーーッッ!!!

 

 

 トールの全身から激しい雷光が生じ、雷鳴が轟く。

 雷光の中、トールの姿が変わっていく。上半身裸で簡素なズボンしか履いてなかったトールの全身は鈍色の鎧に包まれ、背中には真紅のマントが翻る。そしてトールが徐ろに左手を掲げるとどこからともなく黄金のハンマーが飛来し、その手に収まった。

 全長5、60cm位の黄金のハンマー、それを見た一輝に戦慄が走る。あれこそはミョルニル。雷神トールの代名詞にして、あまりの有名さに様々な媒体でその名を轟かせる神の武器(ゴッドアーム)だ。

 鎧を纏い、ミョルニルを手にしたこの姿こそ雷神トールの真の姿。その姿は正に軍神と呼ぶに相応しい武威に溢れていた。

 

「待たせたなガイバー、この雷神トールの本気を見せてやろう!」

 

 トールからこれまで以上の凄まじいオーラが立ち昇る。だが、そんなトールを見た一輝の胸に沸き上がったのは恐怖では無く歓喜、そして闘志だった。

 

(・・・・凄えな、これが北欧最強の本気か・・・・やっぱりトール(こいつ)と闘うなら、全力、いや死力を尽くさねばならないって事か───!!)

 

 一輝の身体から紅のオーラが灼熱のマグマのように沸き上がる。それはトールの纏う雷光に引けを取らない強大さだった。

 

「詫びる必要は無いぞトール。何故なら本気じゃなかったのは俺も同じだからだ。今こそ見せてやろう、この俺の、ガイバーの本気を! ガイバーーーーー、巨人殖装(ギガンティック)!!」

 

 一輝の思念波に応えて背後に『サナギ』が出現し、身体を覆っていく。一瞬の後、ガイバーは紅の巨人【ガイバー・ギガンティック】に変わっていた。

 ガイバーの変化にトールは一瞬呆けた顔をしたが、次の瞬間、心底嬉しそうに大笑した。

 

「フフ、フハハハハーーーーッ!! このトールを相手に力を隠していたとは生意気な! 面白い、このトールの必殺の一撃、見事受けられるか見せて貰うぞ、ガイバー!!」

 

 トールはミョルニルを天に掲げるとミョルニルに雷が落ちてバリバリと放電する。息を飲む一輝に対して白熱したミョルニルを構え、トールは大きく飛び上がる。

 

「受けて見ろ! これが打ち砕く雷神の鉄槌(トールハンマー)だ!!」

 

「!!?」

 

 雷神トールの代名詞たる必殺技がガイバー・ギガンティックに向かって今、放たれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございました。

私事でゴタゴタしている内に年末になってしまい、すっかりご無沙汰していました。
ようやく時間が取れるようになって来たので、少しずつですが執筆を再開したいと思いますので、よろしくお願いします。

次回はトール戦の決着とロスヴァイセ攻略をお送りします。
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