復帰早々、たくさんの感想ありがとうございます。
今回はタイトル通り、雷神トールが復活します。
ご覧下さい。
「巨人が動いたぞ!!」
誰かの発した声に顔を上げたグリムゲルデは、魔物の群れの後方から霜の巨人が進撃を開始したのを視認し、固唾を飲んだ。
その巨きさはほとんどが10m前後だが、一際巨きい20mオーバーの上位種もいる。
まだ距離はあるのに、その巨体が放つ威圧感に畏れが湧いて来るのが抑えられない。
神話の時代からの仇敵であったヨトゥンヘイムの霜の巨人。その到来に本能が危険信号を発しているのかもしれない。
皆も同じ思いなのか誰もが息を飲み、戦場に在りながら動きを止めてしまう。とその時、
轟ッ!!
突然グリムゲルデ達と魔物の間に炎の壁が立ち昇り、魔物を焼き払った。
「馬鹿者!! 戦場で立ち止まるな!! 死にたくなければ動け!!」
炎の壁を発生させたのはブリュンヒルデだった。ペガサスに乗り、空から叱咤する頼れる長姉の姿にグリムゲルデは一瞬でも怯んだ自分を恥じ、悔しさに光杖ブリオネイクを握り締める。
「畏れるな!! 巨人に対抗する戦力はある! 見よ!!」
言われて巨人の方を見ればいつの間に現れたのか、巨人の前には二つの人影が在った。
ひとつは青みがかった黒髪をツインテールにした美女。彼女は青と白を基調とした露出の高い
もうひとつは金色の髪を結い上げ、青い戦闘用ドレスに身を包んだ剣士。彼女は海上に在りながら、何故か地上に居るかの如く水面に立っている。
「あれは────!」
その二つの影は聖書勢力の魔王セラフォルー・レヴィアタンと一輝の
二人は朝の恥態が嘘のように、美しくも凛々しい顔つきで迫り来る巨人を見上げていた。
「それじゃあ行こーか、アルトリアちゃん」
「はい」
セラフォルーが翼を広げて上昇すると【湖の乙女の加護】により水面に立っていたアルトリアは、手にした聖剣を上段に構えた。
既に
「
光が通り過ぎた後、その巨体は跡形も無く消滅していた。
「まずは二体」
眼光鋭く、アルトリアは再び聖剣を構えた。
「アルトリアちゃんは派手だなぁ。それじゃあ私も」
アジュカ謹製の
魔方陣が氷のように透き通った青い光を発すると、氷雪が荒れ狂い、急激に気温が下がっていく。異常に気付いた巨人達は慌ててセラフォルーから距離を取ろうとするが既に遅かった。逃げ遅れた数体の巨人の身体を氷雪が覆っていく。寒さに強い筈の霜の巨人すら凍える寒さに足を止めたが最後、前進も後退も出来ず、気付けば巨人の周囲は海ごと凍り付いていた。
(これをあの小さき者がやったのか───!?)
巨人は驚愕するも、やがてその意識すら凍りつき、最後にはその魂さえも───
「網に掛かったのは四体だけかぁ。もうちょっと減らせると思ったんだけど・・・・・まぁいいか」
セラフォルーが手にした槍を一閃すると、完全に凍りついた四体の巨人はガラス細工のように粉々に砕け、その破片がキラキラと輝きながら舞い散った。
「
一瞬で四体もの巨人を葬り去ったセラフォルーは明るい口調とは裏腹に冷たい微笑みを浮かべた。
「凄い・・・・・・・」
誰かがポツリと呟いた。
次の瞬間、爆発的な歓声が自軍から上がった。
アースガルドの者からすればヨトゥンヘイムの霜の巨人は神話の時代からの仇敵、その怖ろしさは知れ渡っている。その巨人をいとも容易く葬り去った二人の武勇に、北欧に戦士達は惜しみない歓声と喝采を上げる。
「見たか! 我らが友の力を! 巨人畏れるべからず! 北欧の戦士達よ、今こそ奮い起て!! 」
すかさずブリュンヒルデの檄が飛ぶ。武勇を尊ぶ北欧の戦士にこの檄を受け、奮い起たぬ者はいない。戦士達は雄叫びを上げて、魔物へ攻撃を再開した。
「おや? 巨人が止められてしまったか。ふむ・・・・・」
ミドガルズオルムの頭部でチェスの駒を並べていたロキは折角動かした
「ならば予定より早いがこちらを動かすとするか」
ロキは盤上の
「ホホホ、父上より指令が来たか。良かろう、全軍進撃を開始、蹂躙せよ!」
豪奢な黄金の輿に腰掛けた美女の命で、亡者の軍団が進軍を開始する。
アースガルドの大地を進む死の国の住人達。それを率いるニヴルヘイムの女王ヘルは闇を溶かしたような腰まで届く漆黒の長い髪と玲瓏な肌をした美女だが、性格は傲慢にして残忍。その昔降伏したヴァン神族1000名の首を一人残らず斬り落とした事でオーディンの怒りを買い、ニヴルヘイムに落とされたが、逆にニヴルヘイムを支配し、女王となった女傑である。
故にオーディンを恨み、虎視眈々と復讐の機会を狙っていた彼女にとって今回のロキからの申し出は渡りに船であった。
「フン、ようやく機会が巡って来たわ。父上には悪いがオーディンの皺首を
そう命じるヘルの眼前で巨大な火柱が上がった。
数十体の
「ホホホ、誰かと思えばそなたか・・・・・久しいのう、ブリュンヒルデ」
火柱の向こうにはペガサスに乗ったブリュンヒルデの姿があった。
「ああ、久し振りだなヘル。性懲りも無くオーディン様の命を狙うとは・・・・・・いい加減、
ブリュンヒルデが炎の魔剣レヴァンティンを掲げる。
「ハンッ、そなたごときが片腹痛いわ。殺れ!!」
ヘルの命令に二体の
「舐めるなぁーーーーッ!!」
ブリュンヒルデは慌てる事無くレヴァンティンを一閃、四つに別れた
「ほう、少しは腕を上げたようじゃのう・・・・・よかろう、我が元まで来るが良い。さすれば戯れに相手をしてやろう」
揶揄うように拍手するヘルを睨み付け、ブリュンヒルデは再び剣を構える。
「貴様に殺された先代の仇、今日こそ討たせて貰う!」
ニヴルヘイムに落とされたヘルはオーディンの命を狙い、軍勢を率いてアースガルドへ攻め入ったが、トールやヴァルキリー達に阻まれ、失敗した。
それ以降ヘルは力を回復させると再び攻め入る──という事を再三繰り返して来た。
前々回の戦いでヘルは当代のブリュンヒルデと戦い、これを撃退したが、その時負った傷が元で軍を退かざるを得なかった。敗れたブリュンヒルデはそのまま息を引き取り、彼女の弟子がその名を継ぎ、新たなブリュンヒルデとなった。それが今代のブリュンヒルデである。
そして前回の戦いで、先代の仇を討とうとヘルに戦いを挑んだブリュンヒルデは完膚無きまでに敗北した。その時はトールとオーディン自らがヘルと戦い、辛うじて撃退に成功している。
(先代の仇とあの時の雪辱、今こそこの手で雪いで見せる────!)
裂帛の気合と共に、ブリュンヒルデは愛馬を疾らせた。
「ヒルデ姉さん!? ・・・・・もう、仕方ないわね。ゲル、トライテ、二人もヒルデ姉さんの応援に行って! ここの指揮は私、ヴァルトラウテが執ります!! 」
前線の指揮を執っていたブリュンヒルデがヘルの出現を知るとその場の指揮を放り出し、単身突撃してしまった。
慌ててブリュンヒルデの副官、ランドグリーズが麾下のヴァルキリーを駆り、後を追ったが、それだけでは心もとないと思ったヴァルトラウテは、次女ゲルヒルデと五女シュヴェルトライテに後を追わせ、自ら陣頭指揮を執った。
「あのバカ・・・・・指揮を放り出して突撃するなよな
・・・・・ったく!!」
対峙するオークの頭蓋をメイスで打ち砕きながらホーガンがボヤく。
戦線を維持するのが精一杯なのに前線の指揮を執っていたブリュンヒルデが抜けたのだ。すぐにヴァルトラウテが代わって指揮を執ったが、当然ヴァルキリーは動揺するし、そのしわ寄せはこちらにも及び、当然負担も増える。
「とはいえヘルを放置する訳にもいかんし・・・・・くそっ! 何で俺がこんな苦労を・・・・・」
これまで戦場を共にして来た戦友達の姿は無く、面倒な陣頭指揮を任されてるホーガンとしては愚痴のひとつも零したくなる。
「ホーガン殿、危ない!!」
その声に振り向いたホーガンの目に狼に乗ったゴブリンライダー数騎が長槍を構えて突撃して来るのが見えた。
(ヤベ─────!!)
回避も防御も間に合わない。
その時、観念しかけたホーガンの眼前を何かが遮り、
「オラァーーーーーッ!!!」
戦斧の一振りでゴブリンライダー達を宙へ弾き飛ばした。こんな馬鹿げたパワーの持ち主は一人しかいない。
「ヴォルスタッグ───!」
「おう、待たせたなホーガン。大いなるヴォルスタッグ、完全復活だぜ!」
ヴォルスタッグが髭面を歪ませる。更に───
二人に襲い掛かろうとしたオークの群れの間に銀光が疾り、全て斬り倒される。こんな鮮烈な剣技の使い手は一人しかいない。
「ファンドラル────!」
「遅くなってすまない。だが遅れた分はこの剣で返させてもらおう」
ファンドラルが涼しげに笑う。
「お前ら・・・・・来るのが遅えんだよ!!」
「いやぁ、ガイバーの野郎にいいモン食らっちまってよう。起きたら戦争がおっ始まってるじゃねえか。こりゃいけねえってこれでも急いで来たんだぜ」
「そんな事よりホーガン、姫はどこだ?」
「姫? 誰の事だ?」
「俺を倒したあの可憐な姫騎士に決まってるだろう」
「ああ~、あの姫さんなら巨人の足止めしてるよ」
「何と! ならばすぐにも加勢しなくては!!」
「何だよおい、お前あの女騎士に惚れたのか?」
「うむ。あの美しい剣に俺は惚れた。今日から我が剣は彼女を守る為にある!!」
「必要ねえと思うがな・・・・・どの道すぐには無理だぞ。この魔物どもを蹴散らしてからじゃないと」
「フン、ならば!」
「行くとするかぁ!!」
「ククク、そうだな。三人揃った俺達の力を見せてやろうぜ!!」
ヴォルスタッグが両刃の斧を、ファンドラルが長剣を、そしてホーガンがメイスを握りしめ走り出した。
大いなるヴォルスタッグ。
鮮烈なるファンドラル。
強面のホーガン。
ウォリアーズ・スリー、ここに完全復活!!
「ええい、面倒な!」
襲い来るマーマンを斬り倒しながら、珍しくアルトリアが悪態を吐いた。
巨人の相手をしていたアルトリアとセラフォルーだったが、巨人は
巨人の足止めが目的の二人にはそれで良かったのだが、困った事にマーマンを始めとした海の魔物が襲って来て、そちらに対応してる内に巨人はアルトリア達を迂回、間もなく海岸に到達しようとしていた。
(マズい、このままでは巨人が上陸してしまう。だが私の宝具もセラフォルー殿の魔術も溜めが必要・・・・・・こうも波状攻撃を受け続ければ撃つ暇もない。どうする・・・・・?)
その時、ふと一枚のクラスカードの存在を思い出したアルトリアだったが、その考えを振り切るように頭を振った。
(いや、あれはダメだ。確かにこの状況を打破出来るかもしれないが、あれは・・・・・あれは恥ずかしすぎる!!)
「アルトリアちゃん、危ない───!」
そんなアルトリアに迫る魔物をセラフォルーの氷の矢が貫いた。
「すまない、セラフォルー殿」
「しっかりなさい! こんな所で顔を真っ赤にして───まさか貴女、昨夜の事を思い出して・・・・・」
「ち、違います! 巨人を攻撃する方法があるのだが、その、少々恥ずかしくて、どうしようかと考えてたんです!」
「恥ずかしいって何がよ?」
訝しげに尋ねるセラフォルーの姿をアルトリアはジッと見つめる。
セラフォルーの
「恥ずかしくないのですか?」
「恥ずかしいに決まってんでしょ!!」
真剣に尋ねられ、セラフォルーはキレた。
「でもこれ性能は物凄くいいんだから割り切るしかないのよ!!」
この
「確かにこれよりはましですね・・・・・・止む終えません、
諦めたのか、アルトリアは虚空から一枚のカードを取り出し、
取り出したカードは
一瞬の後、水色の光の中から現れたのは白と水色のクロスホルダービキニの水着に包まれたアルトリアだった。
「ただの水着じゃないの!!」
散々渋って出て来たのがただの水着(まあ普段のアルトリアからすれば露出は激しいが)だった事に、セラフォルーは思わず批難の声を上げる。
「私にはとっては十分恥ずかしいんです!───ええい!!」
顔を赤らめながらアルトリアが両手を前に出すと、水色の光が集まり、ある物を形作った。
「ちょっ、それって───」
戸惑うセラフォルーの声を無視してアルトリアは引き金を引いた。
音もなく撃ち出された水弾は迫り来るマーマンに直撃し、そのまま海の藻屑へと変える。
「何よそのデタラメな威力・・・・・」
セラフォルーが呆れるのも無理はない。アルトリアが手にする武器───それは紛う事なき
アーチャーフォームのアルトリアの武器は水鉄砲であるが、勿論ただの水鉄砲ではない。水系下級魔術『
「逃がす───ものか!」
自身に群がる魔物を水鉄砲で一掃したアルトリアは水鉄砲を消すと、今度は金色に縁取られた青い弓を顕現させた。そのまま弦を引くと、眩い光輝が本来矢を番える場所に顕れる。
それは紛う事無き聖剣。アーチャーフォームのアルトリアの宝具は聖剣を矢として発射する───
「
「はえ~、まるでミサイルだね」
セラフォルーの呆れとも感心ともつかぬ声にアルトリアは思わず笑みを漏らす。
「これで進軍が止まればいいのですが────なっ!!」
そう願い巨人に目を向けたその時、アルトリアの顔が驚愕に引き攣った。
巨人の隊列はアルトリアの
「────くっ、しまった!!」
自分の攻撃により分断された結果、皮肉にも半数とはいえ巨人の上陸を許してしまった事にアルトリアは悔しげに歯噛みする。
「・・・・・あの巨人、何をしてるのかな?」
セラフォルーの呟き通り、上陸した巨人達は奇妙な行動を始めた。
兵卒級数体が岩場をこん棒で砕き、他の数体がその岩をせっせと砂浜へと運び出すのを繰り返している。
何をするつもりなのか読めない行動に嫌な予感を感じつつも、アルトリアもセラフォルーも魔物の攻撃を受け、止める事が出来なかった。
その時、海中から盛大な水飛沫を上げて二体の隊長級巨人が現れ、兵卒級が運んでいた岩を手に取った。
「────まさか!!」
二体の隊長級巨人は岩を手に取ると、大きく振りかぶって放り投げた。
巨人が投げた岩は隕石のように降り注ぎ、前線で戦う戦士や魔物の区別なく被害を拡大する。
岩に潰され即死出来た者はまだいい。吹き飛ばされ四肢が千切れたり、破片で身体に穴が空いても死ねなかった者の絶叫や呻き声が響く。二体の隊長級巨人による投擲がほんの数回行われただけで、前線は阿鼻叫喚の地獄と化していた。
「何という事を───!!」
自分が巨人の上陸を止められなかった事で起きた惨劇に、アルトリアは怒りの声を上げた。
「行くわよ、アルトリアちゃん!」
巨人に一番近い自分達が止めなければ、とセラフォルーが翼を羽撃かせる。アルトリアもそれに続くが、突如海から巨大な魔物が浮上し、二人の゙行手を阻んだ。
「クラーケン!?」
巨大な触腕を蠢かせ、海魔クラーケンが二人に襲いかかる。流石の二人もクラーケン相手では集中するしかなく、巨人の投擲を放置せざるを得なかった。
その間にも被害は拡大の一途を辿った。
「全軍後退! 皆、急いで結界内に避難なさい!!」
敵味方関係無く降り注ぐ岩石に、ヴァルトラウテは全軍に後退を命じた。
(マズいわね、このままじゃ突破されるのも時間の問題だわ・・・・・)
戦況は悪化の一途を辿っていた。
数で圧倒する悪神軍に対し個の武勇で戦線を維持していた大神軍だったが、数の差は如何ともし難く負傷者が続出、戦線が維持出来なくなって来た。
加えて霜の巨人と戦っていたセラフォルーとアルトリアに海の魔物が襲いかかり、巨人に集中していられなくなった隙を突いて、巨人が岩を投擲、敵味方問わず被害が拡大していた。
巨人の投擲を止める部隊を編成したい所だが、こちらも戦線を維持するギリギリの人員しか居らず、仮に居たとしても魔物の陣容が厚過ぎて巨人まで到達出来そうもない。
ブリュンヒルデ達は少数でヘルの亡者の軍勢を食い止めてはいるが、如何せん数に差がありすぎる。ジリジリと押され少しずつ後退している。
ブリュンヒルデもまた
ヴァルトラウテの眼前で結界が激しく明滅する。巨人の投擲はとうとう結界にまで届くようになり、もういつ破られてもおかしくない。
更に後方には無傷のミドガルズオルムにスコル・ハティ、そしてロキがいる。
元々戦力差は絶望的、だがヴァルトラウテの瞳にはまだ希望があった。
(既に開戦からニ時間以上経ってる・・・・・・予定通りならもうすぐの筈・・・・・・お願い、速く来て!)
祈るように目を閉じるヴァルトラウテ。果たしてその祈りは───天に届いた。
バリバリバリーーーーー!!!
突如、宮殿から激しい
その轟音に両軍の動きが止まった。
雷の止んだ次の瞬間、猛スピードで飛来した
「待たせたな、ロキ・・・・・・・・・ここからはこの雷神トールが相手だ!!」
読んでいただきありがとうございます。
セラフォルーの戦闘服のモデルは「俺、ツインテールになります」のテイルブルーです。
アルトリアのアーチャーフォームは水着となりました。
元来の宝具は「陽光煌めく勝利の剣」ですが、あれは最終的に剣で斬りつけるので変更しました。モデルはアーチャーの偽・カラドボルグの長距離射撃。名前はスパロボの「流星、夜を切り裂いて」という曲名から取りました。
冥府の女王ヘルのモデルは「ワンピース」の蛇姫様です。
自分のイメージに最も近かったので採用しました。
次回はようやく主人公が参戦します。
一輝の眷属にドラゴンを入れたいのですが、誰がいいでしょう?
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トール(小林さんちのメイドラゴン)
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タ二ア(追放されたビーストテイマー)
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ライカ(スライム倒して300年)
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ティオ(ありふれた職業で世界最強)
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巴(月が導く異世界道中)