今日は午後から非番だった。
伊13、通称ヒトミは遠征に出ている妹と一緒に居られないのを何処か退屈に感じながらも、穏やかな鎮守府の日常に浸っていた。
生真面目な彼女には、イマイチ余暇というものをどう過ごせばいいのか分からない。
提督は好きにすればいい、と言ってはいたが……いつもの水着の上にジャージという姿で、自室のベッドに突っ伏していると、今は外している妹の伊14――イヨへの心配ばかり頭に浮かんで仕方がない。
いや、実際妹は普段は良い子なのだ。快活で明朗、気さくでノリも良い。少なくとも、内向的で気弱な自分よりは周囲に好かれやすい性格をしているだろう。自分に瓜二つでありながら、自分が持っていないものを持っている妹には、むしろ惹かれるものさえある。
1つ懸念があるとするならば――妹は、イヨは酒がたまらなく好きだということだ。ヒトミは酒に弱いので飲めないし、今まで興味も湧かなかったが、妹が美味しそうに飲んでいるところを見るのは嫌いじゃない。
が、しかし。不安なのは調子に乗って飲み過ぎるということだ。幾ら艦娘と言えど、あの小さな体に大量のアルコール摂取は毒なので、心配なのだ。それほどに彼女は酒癖が悪い。暇があれば、気が付けば飲んでいる程に。
例えば、あれは妹が着任して間もない日の事である。
このブイン基地では、新入りの事をよく知る為に新しく着任した艦娘はしばらく秘書艦を務めることになっている。
確かによくやっていた。時報の読み上げも演習の指揮も、奔放な彼女にしてはよくやったと思っている。問題は、その日の夕食の間宮を提督に奢らせた挙句(彼は人柄が良いので、そのくらいでは気にしなかったのが幸いか)、提督の前で調子に乗って飲みまくって酔っ払いやがったことか。
少し心配になって様子を見に行くと、へべれけモードになった妹とそれを窘める提督や周囲の艦娘。恥ずかしさで涙が出てきそうになった。泣きながら思いっきり、拳骨を加えてやったのが記憶に新しい。
いや、それだけではない。
この間は、提督が外している間に執務室で飲んでいやがったのである。様子を見に来た所、ばっちり一升瓶を片手にラッパのみしているのを目撃してしまったのだ。流石のヒトミも怒って、再び拳骨を見舞っている。
以後は、以前のような無茶な飲み方はしなくなったものの、自由奔放な彼女がいつ羽目を外して周囲や提督に迷惑を掛けるか分からないと思うと胃が痛い。
そう思ってこの間提督に相談したのだが――
「気長に向き合っていくしかないな。どっかのアル重みたいに仕事中に飲んだりするわけじゃないし。いや、確かにこないだは俺が外してる間に飲んでたけど、あれはもう勤務時間外だしね? それに、流石に好きな物を禁止するのは可哀想だからなあ……まあ、いざという時は、俺がいるから。流石に……この間の間宮の一件ではびっくりしたけど、前例は……他の娘であるし」
――との事だった。これより酷い艦娘を抱えているとなると、提督も大変である。
確かに、結論を焦る必要は無いかもしれない。
だが、それでも心配な物は心配だ。自分は、彼女の双子の姉なのだから。
「……」
ふと、思った。
むしろ、これは自分が悪いのではないか、と。
いや、確かに飲み過ぎる方に非があるのは否めない。
しかし、むしろおかしいのは彼女のようにお酒が飲めない自分の方では? と。
艦娘達は幼い少女の容姿をしていても、人間よりアルコールへの耐久力が高いのと彼女達の扱いへの事情が特別なのもあって、例えば駆逐艦でもお酒を嗜むものは多い。
そんな中で、自分はむしろ浮いているのではないか? と真面目なヒトミは周囲に合わせられない自分にだんだん嫌悪感を感じ始める。
むしろ、妹があれほど魅了されるお酒というものがどれほど美味しいのか、気になった。
自分は酒が苦手だが、もしかしたら試しに飲んだら、あるいは少しづつでも毎日飲んでみたらそれが分かるかもしれない。
そうなれば、また少し大切な妹の事が分かるかもしれない、と。
「イヨちゃんが……好きなお酒……」
ベッドの下を探す。
案の定、そこには1本のボトルのようなものが寝かされて置いてあった。むしろ、1本だけだったのが驚きだ。開封済みではあるが、まだ量は残っている。
そういえば、以前妹が銀髪の白帽子を被った駆逐艦と一緒にこれを飲んでいたのが記憶に新しい。
Smirnoff、とラベルには書いてある。意味は分からないが、あの小柄な駆逐艦の子と飲んでいたのならば、そんなに度数の強いお酒ではないだろう、と判断する。
コップを部屋の小さなテーブルに置き、ボトルを開けて丁寧に注いだ。どうせ、もう午後は夕食を含めて自由時間だ。コップ1杯くらいなら、酔う事も無いだろう。
「イヨちゃんが勝手に……隠していたのが悪いの……試しに1杯、くらいなら……」
そう自分に言い聞かせる。妹の物なので罪悪感はあるし、久しぶりに苦手な酒というものを飲む事に抵抗が無いわけではにが、思い切ってごくり、と一気にコップの中身を飲み干したのだった。
※※※
「姉貴、ただいまー!! 今日もイヨは大活躍だったよ、イェイ!! んっふふー、提督にも褒められちゃった! 姉貴も褒めてよ、褒めて!!」
バァン、と部屋の扉が乱暴に開いた。
遠征の旗艦で成功させ、ご満悦なイヨは大喜びで戦果を姉に報告しようとする。パタパタ、と頭の艤装のスクリューが犬の耳のように動いている。買ったのか、手には珍しく酒ではなくオレンジジュースの瓶が握られていた。
が、しかし。
「あり? 姉貴?」
イヨは目を疑う。
小さなテーブルに突っ伏している姉の姿がそこにはあった。
明らかに様子が変だ。自分の声にも、反応していない。
「ちょ、姉貴、大丈夫!?」
慌てて彼女を抱き起し、顔を見た。
真っ赤だ。頬は上気しており、目を回している。何か言葉を紡ごうとしているが、呂律が回っていない。
まるで林檎のようだ、と思ったがテーブルに置かれている瓶を見て、イヨは血の気が引いた。
「ス、スミノフ……何で、姉貴がコレを……!?」
スミノフはウォッカと呼ばれるロシアの度数の強い酒の一種だ。
以前、ロシアで半生を過ごした銀髪の駆逐艦に「新入りは知っているかな、ウォッカ。飲める口らしいけど、是非紹介したい」と言われて一緒に飲んだ事があるが、余りにも度数がきつくてストレートではとてもじゃないが喉が焼けるようで飲めなかったのだ。しかも、元々噂で知ってはいたが、これでも度数は低い方だと彼女は言っており、ロシア人はあんな酒をストレートで飲むのか……と思うと胃が痛くなったのが記憶に新しい。そして、日本生まれにも関わらず、何故あの駆逐艦はアレをそのまま飲めるのか疑問に思ったのも覚えている。
その後、ボトルを貰ったものの、結局何で割って飲んでしまおうかと考えていたので、ベッドの下に隠して放置していたのだ。
「あんまり減ってないな……姉貴、お酒に弱いから1杯飲んだだけでこんなに……ジュースと間違えたのかなあ」
ともかく彼女をベッドに運ぶ。この際、姉が勝手に自分の酒を飲んだことなど、どうでも良かった。
「しっかりしてよ、姉貴……ああ、もう……」
いつものイヨからは考えられないような弱った声で呼びかける。
すると、「イヨ、ちゃん……?」という声と共にヒトミが目を開けた。
しかし、まだ酔いが醒めたわけではない。意識ははっきりとしていないようだ。
「ねえ、姉貴。水、飲める? 少し楽に――」
「ん……いらない」
次の瞬間だった。
ぎゅうっ、と彼女はイヨを抱き締めて自分の胸元に倒した。
「ちょ、姉貴!?」
「イヨちゃん……好き……」
困惑して顔を上げると、自分にそっくりな姉の顔が迫ってくる。
逃れようとするが、脇本をばっちりホールドされており、起き上がれない。酒で力のリミッターが外れているのか。
「ん……ちゅ……」
「~~!!」
呼びかける間もなく、イヨの唇は柔らかいものに塞がれる。
スミノフに濡れた熱い舌が口の中に入り込んできて、口内をまさぐっていく。
恥ずかしさで、彼女の顔も真っ赤になってしまった。頭は沸騰してしまっており、何より実の姉妹にファーストキスを奪われてしまったことに、背徳感を感じていた。
「あ、ねき……だめ、だって……イヨ達、姉妹だよ」
「いっつも……いよちゃんが、私に心配かけるからいけないの……せきにん、とって」
「んな無茶苦茶なぁ!?」
「だめ……」
強い力で腕を握られ、ぐるんと寝返りを打つようにすると上下関係は一転した。
姉に押し倒されたイヨは、再び口を塞がれる。舌が入ってきて、口の中を淫らに蹂躙していく。せめてもの抵抗と言わんばかりに、彼女も舌を絡ませるが、頭のほてりは増すばかりだ。
そして、今度は胸元にくすぐったさを覚えた。
「んっ、ん……ぷはっ、姉貴!?」
思わず口を離す。既に、ヒトミの右手は自分の左腕からは離れており、競泳用水着の上から控え目ではあるが特徴的なセーラー服によって目立っている胸を掌で擦っていた。
特に、突起の部分に触れると一際くすぐったさ以上に快感が頭に流れていく。
「こっちも……」
今度は狙いを定めるように、左胸にヒトミは舌を這わせた。
そして、突起の部分を探るとちろちろと集中して苛める。
「ひゃあっ、だ、だめっ、ほんとに何やってんの、姉貴っ」
「ん、自己主張してる……可愛い」
「あっ……やあ、恥ずかしいって」
既に突起は快感を感じ取ったからか、ぴん、と水着の上から分かるほどに勃っていた。
乳首を集中して苛められたからか、既にイヨは抵抗する力も抜けてしまっており、されるがままになっていた。
「……今度は……こっち」
「ひうっ!?」
こすこす、と掌でヒトミが擦ったのはイヨの下腹部。そして、徐々に下へ、下へと掌を這わせていく。
くすぐったさが増していき、思わず閉じ合わせるが、無理矢理こじ開けられてしまう。
「だ、だめっ、やぁっ」
「胸を触られただけ……なのに、もう濡れてるのね……イヨちゃん……結構ふしだらなの……?」
「や、ちがうっ、これはっ……」
その部分には、水で濡れたような染みが出来ていた。
彼女が擦れば擦るほどに、それは広がっていき、恥ずかしさでイヨは顔を手で隠してしまう。
「もう……がまんできない……イヨちゃん、直接、触るね……」
「え――?」
電撃が、頭に走った。
姉が太ももの隙間から指を入れたのだ。
そして、それはそのままイヨの秘所に侵入する。
既にそこは濡れそぼっており、ぬるぬるとした愛液で覆われていた。
「あ、姉貴っ、だめだってばあ、そこ触っちゃ、だめぇ!!」
しかし、触っているヒトミも左手で自分の胸を弄っており、妹の嬌声には聞く耳を持たない。
強い酒を飲んだことで、何かに目覚めてしまったのだろうか。
「ひゃぁっ!?」
「1本……」
人差し指が、彼女の膣に入った。ぬめりに覆われた肉壁がぎゅうぎゅう、と締め付ける。
「あ、あ、やあ、どこに指入れてるの……!?」
そんな疑問に答える事もせず、ただひたすらに指を動かした。
普段の任務で締まった彼女の肉壁の中を。
「い、やぁっ!! 電気が、頭に走って……!!」
はあ、はあ、と息を切らせながら喘ぐ妹。
エスカレートしていく行為だったが――ぴたり、とヒトミは指を止めた。
「あ、えっ?」
「イヨちゃん……脱がせて、いいよね……?」
「ちょ、ちょっと!?」
抵抗しようとするイヨだったが、秘所の中の指が暴れて力が抜けてしまう。
その隙に、邪魔なセーラーを脱がせて、そのままぴんぴんに自己主張している桃色の乳首が見えるまで水着を捲りあげた。
「あ、あああ、恥ずかしいっ」
「いつも恥知らずなのに……可愛いわ」
「そ、そんなことしなくてもっ」
言うが早いか、はむっ、とヒトミは露出した彼女の乳首にしゃぶりついた。きゃあっ、と妹が一際高い声を上げるが、そのままちろちろと下で淫らに勃ったそれを舐める。
左手では、もう1つを軽くねじったり、つまんだり、擦ったり。
既にイヨは抵抗するどころか、姉の頭を自分の胸に押さえつけていた。
まだ幼さのある彼女の精神は、快楽を知ってしまったのだ。おまけに、膣の中は姉の指が暴れており、抵抗できない。
「んっ、じゃあもう1つも……」
「えっ……?」
ちゅぽっ、と姉の指が膣から抜けた。
そして、乳首を苛めていた手も止まる。
そのまま、両手で彼女の力の抜けた太ももを開くと、ぬらぬらと愛液に濡れた蜜壺が水着越しでも分かった。
興奮は止まらない。既に、いつもの姉は、そこにはいなかった。
「……イヨちゃんっ」
思いっきり、セパレート水着の下も膝まで脱がされた。外気に触れる淫靡に濡れた、桃色の花びら。股を開くと、それが露わになる。
恥ずかしさでイヨはヒトミとは目を合わせようとしなかった。
しかし。既に彼女は妹の花びらに釘付けになっている。
「それじゃあ……」
そのまま、貪るように顔を近づけた。
流石のイヨも、恥ずかしさが頂点に達したのか、途端に脚を締めようとしたが、もう遅い。
「やっ、あっ!? 姉貴!? そこ、汚いって!!」
「イヨちゃんのものだもの……そんなことは、ないよ」
ぺろ、ぺろ、とヒトミはまだ産毛も生えていない秘所をしゃぶり始める。
艶やかな花びらを舌先で苛めるようにつつくと、膣から愛液がどろり、と零れた。
それにつれて、イヨの嬌声も次第に大きくなっていく。
「あっ、やあっ、ひゃうっ」
「可愛い、可愛い、イヨちゃん……私の可愛い妹……ちゅるっ、イヨちゃんは、私のもの……」
最後に残ったのは、ぴん、と上を向いた3つ目の小さな突起だった。
クリトリス。女性の性器の中でも、最も強い快楽を感じる部分。
以前、座学で習ったが、どうなっているのか敢えて自分で試しはしなかった。
しかし。もうこうなったらもう止まらない。
夢中になって、沸騰した頭で酔いに任せるままに突起をしゃぶる。
「ひゃあああ!?」
思わずイヨは自分の口を自分で塞いだ。
快感の電流が、頭の中に勢いよく流れて止まらない。同時に血液が突起にどんどん集まっていき、破裂してしまいそうだ。
「だめぇっ!! 頭、おかしくっ、ひゃあっ、あっ、ひうううっ」
姉への呼びかけは失せ、初めての感覚にイヨはただただ雌の喘ぎを上げるしかなかった。
余りにも強すぎて痛みさえ感じる快感。
善がる妹を見ると、ヒトミの興奮は余計に増してしまう。
自分もジャージの下、ではなくその下に着ている水着に手を突っ込み、自らの蜜壺をまさぐる。
自慰行為というのは、あまりやったことがなかったが、酒に影響されたか、それとも妹の身体を弄って自分も興奮したからか、ヒトミ自身も感じやすくなっていた。
思わず、強く、強く妹のクリトリスを吸い上げた。
「あうっ」
びくん、と一際大きくイヨの体が跳ねる。
決壊してしまった快楽が、彼女に絶頂を与えた。
爆雷が破裂した時よりも大きな衝撃が、頭の中を真っ白にした。
「んっ、あっひゃっ、ひゃうううううううううううう!!」
ぷしゃっ、と秘所から留め止めなく愛液が噴き出る。
それが、ベッドのシーツを濡らしていき、びしょびしょにしてしまう。
はあ、はあ、と荒い呼吸をしたかと思うと、「あ、ねき……」と呻くように言い、そのまま彼女の意識は落ちてしまう。初めての「イッた」感覚に頭が耐えられなかったのだろう。
「うっ……イヨ、ちゃんっ……」
ぼーっとした頭で妹の絶頂を見届けたヒトミも、疲れたのか、1度ふらついたかと思うと、妹の体に倒れ込んだのだった。
※※※
「……」
肌寒い。それでヒトミは目を覚ました。
確かに、冬場だが部屋の暖房は付けていたはずだ。
しかし、同時に下腹部――いや、そのさらに下にくすぐったさを覚える。
具体的には指で押し広げられる感覚、そして呼気――
「おおーっ、女の子のってやっぱこうなってんのね……自分じゃ見ないからよく分かんなかったわ」
「……え? イヨちゃん?」
気が付けば。
水着の上にジャージまで着ていた自分は、全裸。
即ち――全部服を剥かれていた。
「あ、起きたの姉貴? もう酔いは醒めたみたいだね。それと邪魔だから、全部取っ払っちゃったわ」
「あ、あの……イヨちゃん、何やって――」
ベッドの下には、投げ捨てられたように放られた自分のジャージと水着があった。
そして、イヨもイヨで何も身に纏ってはいない。
互いに、生まれたばかりの姿だった。
「姉貴こそ覚えてないの? さっき、イヨにたっぷりひどいことしたくせにさ。……ま、まあ気持ちよかったから良いんだけど」
「……え? ~~!!」
思い出す。
自分が酒に酔って何をやったのかを。
余りの醜態に、彼女はもう弁解する気にすらならなかった。
勝手に妹の酒を飲んだ挙句、たったの1杯で酔っ払い、そして部屋に帰ってきた妹を襲ってしまった――
「ほんと、このびしょびしょのシーツとかどうするんかなあっ、て。龍鳳さんに何て説明すりゃいいのかなあ」
「あ、あう、あの……イヨちゃん、わ、私、その――」
「んっふふー、今更覚えてなかった、は無しね? 今思いっきり動揺したでしょ」
「そ、そんな――はうっ」
ぺろ、ぺろ、とイヨが自分の性器を舐めている事に気付く。
更に、指で自分の花びらを押し広げた。
「んーと、確かコレがショウインシンって奴で……あ、これが赤ちゃんが生まれる穴かー。何かもう、口みたいに姉貴の欲しい欲しいってしてる。くぱくぱ、閉じたり開いたり」
「い、言わないで……言わないでって」
「あっ、何かどろりっ、って出てきた」
「んうう……ぐすっ、ひうっ……」
半泣きの姉を横目に、興味津々と言った様子でイヨは彼女の性器をまさぐった。
自分のもこうなっていたのか……と思うと、余計に濡れてきてしまう。
もう我慢が出来なかった。秋雲に読ませてもらった本で女の子同士でやっていたことをやりたくなってしまう。
ずいっ、と圧し掛かるとイヨは全裸になった姉に覆いかぶさる。
そして位置を調節し、自分と姉の蜜壺がくっつきあうようにした。所謂貝合わせというやつだ。
「ひゃうっ!?」
今度喘いだのは、ヒトミの方だった。泣き顔を手で隠していたが、妹が今度何をやっているか気になって指と指の隙間から覗いてみると――赤面した。
覆いかぶさり、求めるような雌の表情をした妹が性器を擦り付けて、息を荒げていたのだ。
自分の所為だ。自分があんなことをした所為で、妹が――そう思うと、恥ずかしさと申し訳なさで顔が真っ赤になる。
「ねえ姉貴? 今度は一緒に、気持ちよくなろ? んっふふー、秋雲が前に持ってた本に、姉妹でこんなことするのがあったんだよねえ」
「そん、な、秋雲さんったら――」
「にはは、いきますか!」
両手は、姉の露出された双丘に置かれた。
まだ大きくはないが、膨らみかけのそれを揉む。
そして、指ではじくように乳首も苛めていく。
「ひゃっ!!」
「それじゃあ、こっちも――」
次にイヨは、思いっきり腰を突き出すように動かした。
自分と、ヒトミの秘所と秘所がこすれ合うように。
「あうっ……そんな……イヨちゃん、そんなにしたら……」
「んー? なーに、姉貴? 気持ちいいんでしょ?」
「だ、だめっ、イヨちゃん……えっちぃのはもう終わりっ……!」
「姉貴から始めた癖に何言ってんの、ほらっほらっ、んっ……! クリとクリが擦れてっ……!」
ぐちゅぐちゅ、と淫らな音を立てる2人の蜜壺。
さっきので、完全に理性が飛んでしまったからか、もうイヨも姉妹同士だとか女同士だとか、そんなことを気にはしない。
「んっ、姉貴のおっぱい、美味しいっ……ちゅる、ちゅっ……!」
屈みこむようにヒトミに覆いかぶさったイヨは、腰を動かしながらも姉の乳首をしゃぶる。
まるで、赤子のようだったが、いつもは表に出さない甘えん坊なところが興奮して表面化したのだろうか。
対するヒトミはというと、乳首とこすれ合う秘所の刺激を前に、溺れるだけになっていた。
「だ、だめっ……イヨちゃん、何も出ないからっ……ひゃあっ、あうっ、あっ」
「ぷはっ、でも気持ちいいんでしょ? んんっ、あ、でもおっぱいはイヨの方が若干大きいかな?」
「やあっ、胸が小さいの恥ずかしいのっ……大きい子は大きいのに……っ」
「はぁっ、はぁっ、ハチとイクとニムが規格外なだけだよ。それに姉貴のおっぱい、可愛いよっ。はむっ」
「だぁめっ、歯を立てないで……っ」
かぷ、と甘噛みするイヨに呼びかけるヒトミだったが、もう彼女は聞く耳を貸さないようだった。
舌で先端をぐりぐり、とつつき、前歯を少しだけ立てるとヒトミの嬌声は更に大きくなった。
「ちゅるっ、んー、美味しー! イヨは姉貴のおっぱい、好きだよ!」
「ねえ、わざと恥ずかしい言い方してるの……? 怒ってる……!?」
「ぜーんぜん? ひゃあうっ! あはっ、気持ちいい!」
腰をぐりぐり、と回すように動かし、気持ちいい部分と部分を擦りあげる。
恥ずかしさと、快楽、背徳感。
背中から這い上がってくる気持ちよさに、耐えきれる気がしない。
「ねえ、キスしてるよ、姉貴っ! イヨのクリと姉貴のクリがキスしてるっ!」
「ば、ばかぁっ!」
「ほうら、手でも弄ったら分かるかな? んんんっ、やば、これ癖になるっ」
「ひゃうううっ!」
乳首から口を離したかと思うと、今度はこねこね、と勃起した2人分のクリトリスをイヨはこねくり回す。
ぴん、ぴん、と弾力があるそれは、弾くたびに痺れるような快楽を与える。
「んん、かわいいっ、姉貴可愛いっ!」
「もう、もうひゃめて……」
ヒトミはというと、口から涎をだらしなく垂らしており、もう限界が近付いているようだった。その表情にさえ、イヨは興奮してしまう。
ぐりぐり、と快楽に従うままに腰を突き出した。
「イ、イヨちゃん、私もう――」
「はあああっ! 姉貴、イヨもイくからっ、一緒にっ……」
「や、やあっ! イヨ、ちゃんっ、好きっ……」
「~~!! 姉貴、何てこと言うのっ、んなこと言われたら、あうっ、もうイヨも……!!」
互いに蜜壺から愛液を撒き散らし、快楽を、体温を貪るようにして求め合う。絶頂が近付いているのだ。
ぴん、といやらしく勃起したクリトリスが、いや性器全体が充血し、2人の頭を痺れさせた。
ぞくぞくっ、と体が震え――
「ひゃあああああ!! あっ、あうっ、あああ!!」
「ひううう、好きっ、やあああああっ!!」
――2人同時に、果てたのだった。
※※※
「……え、うう……ごめんなさい、イヨちゃん……」
「あー……いや、イヨも途中から調子乗っちゃったし」
脚がかくかくするのを抑えて、ベッドのシーツをこっそり洗濯機に入れて洗った後、水着の上にジャージという部屋着に着替えた2人は、反省会ムードで小さなテーブルに向かい合っていた。
特に、ヒトミの方はというと、今にも泣いてしまいそうな表情だ。
「普段は私が……イヨちゃんに注意する立場なのに……お酒に酔って、まして妹を襲ってしまうなんて……何てことを」
「そういや、何でお酒なんて飲んだの? も、もしかして、お酒飲まないとやってられないくらい、思い詰めてた? イヨが……悪い?」
「ち、違うの! イヨちゃんは……悪くないの。ただ……イヨちゃんがあんまり美味しそうにお酒を飲むから……私も知りたくなって。なのに私、1杯であんなに……」
「仕方ないよ! だってアレさ、前にヴェールヌイが勧めてくれたスミノフっていうウォッカなんだけど、強くてそのままじゃイヨでも飲めなかったくらいだし、お酒が苦手な姉貴ならああなっても仕方なかったんだよ」
「そう……なの……?」
「姉貴、あんまりお酒の事知らないし、仕方ないかあ。だからあれ、ベッドの下に隠してたんだ。冷蔵庫にお酒なんか入れたら……姉貴あんまりいい顔しないだろうし。だから、元はイヨが悪いの! ね?」
「そ、そんな、私だって……」
このままでは、互いに自責してばかりだ。
どうにかならないか、と考えたイヨはふと思いつく。
「そ、そうだ姉貴。一緒に元気になるおまじない、飲も?」
「え、でも、私お酒は……」
「まあ、まあ、イヨ色々考えたんだよ」
スミノフの瓶と、冷蔵庫に入れたオレンジジュースの瓶を持ってくると、イヨはテーブルの上にそれを置いた。
そして、グラスを2つ持ってくると、氷を入れる。そして少しだけそれにスミノフを注ぎ、残りをオレンジジュースを注ぐ。
もう片方のグラスには、オレンジジュースだけを注いだ。
「折角貰ったのに、ましてお酒を捨てるなんて勿体ないしさ、どうにか美味しく飲めないか考えてたんだけど……ほら、こうやってオレンジジュースで割ったら美味しいって聞いて、今日酒保で買ってたんだよ。その……オレンジジュースなら、酒の飲めない姉貴でも飲めるでしょ? たまには部屋で一緒に飲みたいな、って思って……」
「イヨちゃん……」
恥ずかしそうに言った妹だったが、彼女も一緒に居られなかったのが寂しかったのだろうか。
「イヨ……怒ってないよ。むしろ、初めてが姉貴ならよかったかなあ、って」
「……そう」
「それに、いつもは姉貴に迷惑かけてばかりだし、後……姉貴に好き、って言われた時ちょっと嬉しかったかなって」
「そ、それは言わないでっ! ……思い出すのも……恥ずか、しい」
俯いた彼女は、呟くように言った。
「……ねえ、イヨちゃん」
「んー? なぁに、姉貴」
「これからも、私達はずっと一緒……よね?」
「何言ってんの、姉貴。当たり前じゃん。イヨも……姉貴のこと、好きだし。てか、前みたいに勝手にいなくなったらイヨ、怒るからね!!」
「……うん」
それは、どういう好きなのかまでは分からなかった。
だが、少なからずイヨが自分の事を大切に思ってくれているのは、ヒトミにもひしひしと伝わったのだった。
そうだ。あの戦いの歴史では、自分が先に居なくなってしまったのだから。
「後、少しだけお酒も控えようかなあ。反面教師も目の前にいるし」
「もうっ……! イヨちゃん!」
「冗談だよ、冗談」
景気よく、グラスを飲むと「うん、良い酒!」とイヨは嬉しそうに言う。
ちびちび、とオレンジジュースを飲みながら、ヒトミもずっとそれを見つめている。
その夜は眠くなるまでグラスを盃に、2人だけの宴は続いたのだった。