「ハァ……ハァ……アリーザッ!」
「あっ……あっ……スタン……好きっ……好きぃ♥」
部屋全体の届かない程度の淡い灯りだけが点いた部屋で、二人の若者が互いの情欲をぶつけ合っていた。
二人だけの世界。今も今までも、そしてこれからも、これがずっと続くと互いに証明し続けるように。二人は愛を交わし続ける。
しかし、実際にはこの場は二人だけのものではなかった。
二人の気付かぬ間にズレた入口の扉。その隙間からその情事を覗く無粋な者がいたのだ。
「あぁ……あの二人……あんなに激しく……」
それは交わっている若者の内の一人であるアリーザ、その母親であるアリシアであった。
娘の情事をこうして母親が覗くというのは、様々な観点から見ても推奨される行為ではない。
しかしそうと分かっていてもアリシアは目の前の瑞々しい熱狂から、目を離すことは出来なかった。
クチュクチュと小さな水音が、アリシアのいる暗い廊下に静かに響いている。
それはアリシアの股で指が奏でている音。
彼女は自らの娘の情事を自分の自慰に用いているのだ。
「あぁ……スタン君……凄い激しい動き。アリーザもあんなにはしたなく鳴いて……それだけ気持ちいいのね……あぁ♥」
二人の行為の激しさが増すにつれて、アリシアの指の動きの激しさも増していく。
股からとめどなく垂れていく愛液にアリシアは羞恥心を覚える。
こんな年にもなってなんてはしたない、と。
しかしだからといって指の動きが止まることはない。むしろそれを快感に変えて更に自熱を高めていく。
そして中の二人の声が共鳴し始め、互いに達しようとするのにアリシアも合わせようとして。
突然、後ろから何者かに抱きつかれた。
「……ッッッ!?」
「しー。静かに」
反射的に悲鳴をあげそうになったが、ゴツゴツとした力強い手が口を覆ってそれを妨げた。
後ろを振り返ると、そこには見覚えのある若い少年が口元に人差し指を当てていた。
屋敷に盗みに入った不審者等ではなく、幸いにも見知った顔だった。
現れたのは中にいる二人が世話になっている騎空団の若き団長。グランだった。
そもそもアリーザが実家に帰ってきてるのは、彼の騎空団に依頼を頼んだついでにという理由があった。
しかし騎空団は街の宿屋に別で泊まっているはずで、彼がこうしてこの屋敷にいるのはおかしい事であった。
が、今はそんな事はどうでもいいくらいに不味い状況であった。
「何をやっているんですか、アリシアさん?」
小声でグランにそう聞かれ、アリシアは答えに窮する。
まさか娘の情事を覗きながら自慰をしていたとは口が裂けても言えまい。
しかしかと言ってどう言い訳したらいいのかも全く分からなかった。アリシアは決して口が上手い方ではないからだ。
「取り敢えず、アリシアさんの部屋にいきませんか」
「アッ……♥」
無造作に力強く胸を揉まれ、アリシアは昂りのままに甘い喘ぎ声を漏らしてしまう。
それだけで背後の娘と同じ位の少年が自分に何を求めているのかを、アリシアは理解した。
拒絶しなくてはいけない。理性ではそう分かっていても、雌の本能が悦んでしまっている。
理性的な思考よりも、この燻る熱を収めることに思考が大きく偏ってしまっていた。
故に彼女には、若い少年の誘いは酷く魅力的なものにしか感じられなかった。
「……静かにしてね?♥」
結果アリシアはグランを部屋へと招き入れることにした。
それがどれだけ危険な事か分かっていながら……いや、寧ろそうなる事を望みながら。
「オ゛オ゛オ゛オ゛ッ!?♥♥♥」
そして呆気なくアリシアは潮を吹かされていた。
既に三度目の潮吹き。溜まりに溜まった情欲が潮となって吹き出るように、ベットのシーツを激しく汚した。
「アリシアさん……静かにしないと屋敷の人に聞こえますよ」
「ハァハァ……だ、だってグラン君♥ 上手すぎるんですもの♥」
「アリシアさんがスケベ過ぎるんですよ」
「そ、そんな事は……あっ♥ んムッ♥ んあ♥」
三度の潮吹きで疲労したアリシアを労わるように少年は口付けしてきて。アリシアはそれを自然と受け入れてしまっていた。
既に何度も愛を確かめあったかのような違和感のなさだった。
その恐ろしい手際の良さはアリシアに少なからず危機感を抱かせた。
(この子上手すぎる。 あぁ……このままだと取り返しのつかない事になってしまうわ……だけど)
「アリシアさん……口でしてもらえます?」
「あっ……♥ んむ……♥」
目の前にその狂暴な肉棒を差し出されるだけで心が屈してしまう。まともな倫理観が働かない。体も心も奥の奥まで目の前の若いオスを求めてしまっている。
口の中いっぱいに広がるオスの熱。舌で愛でる度に素直に反応してその昂りを如実に教えてくれる。
アリシアの内に充足感が満ちていく。目の前の若いオスを喜ばせ満足させているという事実。自らが求められているという事実。
体の火照りは一層酷くなっていく。
「あぁいいですよアリシアさん。アリーザを作る時もこんなエロいフェラしたと思うと本当にエロいですね」
「ジュルル、ジュジュッポ、ジュポジュポ……♥♥ んぁ♥♥ あの人はこれをすると直ぐ出しちゃうから♥ 殆どした事は無いわ♥」
「へぇ……あぁ、もしかしてアリシアさんもあのアヴィザとしてたんですか」
「それは……」
あまり聴きたくない名だった。
私欲のままに一族の全てを奪おうとした忌むべき男の名だ。
しかし同時に劣情を否応なく、くすぐってくる背徳の名でもあった。
「この分だと色々仕込まれてそうですね。どんな事をされてきたんですか?」
「……口も、胸も、前も後ろも全部使われたわ」
「うわぁ……酷いなぁ。どうして逆らわなかったんですか?」
「夫の弱みを握られていたのよ。だからそれを黙ってもらう代わりに体を差し出したの」
そう答えている内に、彼は馬乗りになると谷間に差し込んで扱き始めた。
こちらの事なんてお構い無しの酷く乱暴な動きだった。否応なしにあの男の姿が目の前の少年と重なる。
程なくして熱くベタつくモノが顔に掛かった。鼻腔に染み付くツンとした臭いが遅れて匂った。
「あぁ……凄い量……頭がおかしくなりそうだわ……」
「アリシアさんの体が良すぎるからですよ……ほら、まだまだ出せそうだ」
見れば今出したばかりのはずのソレは、もうその威容を取り戻していた。
一体どれ程出せば満足するというのだろうか、アリシアには全く分からなかった。
それは恐ろしいことでもあったが、嬉しいことでもあった。
アヴィザが居なくなり、夫とも長いことしていない彼女にはその若き猛りは都合がとてもよかったからだ。
自らの娘とそう差のない齢の少年に向かって、アリシアは躊躇う事無く己のメスをさらけ出した。
何も言わずに、だらだらと情けなく性欲のヨダレを垂らすソコを見せつけて少年を誘う。
少年が誘われるがまま足の間に吸い込まれていく姿はこれ以上ない恍惚感をアリシアにもたらす。
ベットが軋む。両手両足で少年の柔らかさと戦士の無骨さが同居した体にまとわりつく。
己が既に決まった男のものであることを忘れて、目の前の魅力的なオスの女となる。
あまりに充分に、己の欲求が満たされたことで。理性が弾けていくような感覚をアリシアは味わった。
一突き事に今までのアリシアは死に、新しい淫らなアリシアが表れていく。
全身が汗まみれになり、口からケダモノのようにヨダレが垂れ、シーツにひたすらシミを作り続けようと、アリシアは行為を受け入れ続けた。
そして最後には、体が限界を迎え意識を無理やり暗闇へと落とした。
目が覚めると、まず違和感を感じた。
全裸であること、シーツが濡れていること、股間の異物感等など。
直ぐにグランとの激しい行為が脳裏を過ぎり、それらの違和感は解決した。
しかしもう一つの違和感にアリシアは視線を向けようと上体を起こした。
肉と肉がぶつかり合い弾ける音。息苦しさと切なさが入り交じった性的な喘ぎ声。
その音のする方向には、グランの逞しい背中があり。激しく腰を壁に向かって動かしていた。
いや、よく見ればブラブラと浮いている足が見える。彼は誰かの足を抱え込むように持ちあげながら動いているようだ。
「ア゛ァ♥ イグゥ♥♥ イギッ♥♥ イグイグ♥♥ イグゥ♥♥♥」
獣のような喘ぎ声だ。品位の欠けらも無い。
まるで先程の自分のようだ、そう思った瞬間に信じ難い閃きがアリシアに訪れた。
「……ま、まさか……アリーザ?」
まさか気絶する程激しい不貞を働いた少年と、自らの娘が交わっている?
あんなに汚らしい声を出して、溜まった小便のようにカーペットに潮を撒き散らしている雌が自らの娘?
あぁダメだ、激しい行為の声を聴けば聴くほど娘の声にしか聴こえなくなってきた。
「ハァハァ……ん? あっ、アリシアさん目を覚ましたんですね」
グランはその腰振りのペースを乱すことなく顔だけこちらに向けてきた。
彼の向こうで乱れている娘らしき雌が息を呑んだ気がした。
「ちょっと待ってて下さいね、このワガママな雌豚を……いや、いっそ見てもらおうか」
「アッ♥ ま、待っデ!?♥♥ ヤダヤダ♥♥ ママに見られぢゃう!!♥♥♥」
声を荒らげるも、完全に性に飲まれている体で抵抗出来るはずも無く。
グランはあっさりとその体を持ち上げてこちらを向いた。
そこには両足を持ち上げられグランの前面にぶら下がっている娘のアリーザがいた。
衣服は何も身につけて居らず、ドラフの女性らしい矮小ながらも筋肉質な体と豊かな胸を最大限に晒してしまっている。
しかし何よりも重要なのは。まだ生え揃ってはいないが確かにある一族特有の銀色の毛に覆われた若い女性器に、グランのその逞しくも恐ろしい勃起した陰茎がすっかり嵌ってしまっている事だった。
「フー♥♥ フーー♥♥♥ み、見ないでぇぇ……♥♥♥」
訳が分からなかった。どうしてアリーザがこんな目に合っているのか。彼は何故こんな事をしているのか。
「い、一体何をしているのアナタは! どうしてアリーザを!!」
先程まで体を重ねていた事も忘れてグランに怒声をぶつける。
それにグランは、嫌らしい笑みを浮かべると。ぶら下げているアリーザを上下に揺すり始めた。
「オ゛ッッッ♥♥♥ 待っ♥♥♥ イグッ♥♥♥ コレ、スゴッ♥♥ イグゥ♥♥♥」
敏感なところを重力のままに深く抉られたアリーザは、人の尊厳を感じられないくらいに激しく感じていた。
「怒らないで下さいアリシア。勘違いですよ。これはアリーザが望んだ事なんです」
「アリーザが……?」
「ほらっ……アリーザから……説明してやれ!」
「アッ♥♥ アッ♥♥ ハィィ♥♥♥ ワタシからッ♥♥ ワタシから誘いましたァァ♥♥♥」
「ねっ……?」
「そんな……だってアリーザにはスタン君が……」
でも確かに今のアリーザは、抵抗というか拒否しているようには見えない。
寧ろ、自ら楽しんでいるよう……。
「それはアリシアさんが言えた事じゃ無いですよ。自分も夫がいるのにあんなに楽しんでた癖に」
「そ、それは……」
「アンッ♥♥ アンッ♥♥ ママを虐めないで♥♥♥ だって♥♥♥ ア゛ッッ♥♥♥♥ ア゛ォ♥♥♥ こんなの♥♥♥ ガマンなんて♥♥ 無理ぃ♥♥♥ スタンのじゃ♥♥ 全然足りないんだもぉん♥♥♥」
アリーザの口からアリーザのものとは思えない言葉が飛び出してきた。
私の娘はあんなに誠実な愛を育んでいたスタン君を捨てて、こんな情けない姿で弄ばれることに悦んでしまっていた。
クチュクチュ。
無意識だった。いつの間にか手が自らの下半身に伸びて、ソコをほぐし始めていた。
鼻息を荒くして目の前の娘の痴態を食い入るように見ていた。
仕方の無い事なのだ。
こんな激しい愛を。こんな素晴らしい殿方から注がれるのなら。
女はあっさりと品位を投げ捨ててしまうものなのだ。
グランの腰の動きが早くなり、アリーザの声も声とは呼べないものへとなっていく。
あぁ……ダメ。娘が女として終わってしまう。
でも……あぁ、なんて……なんて、羨ましい。
グランが激しく腰を突き上げ静止し、アリーザはそれに合わせて痙攣する。
そして二人の接合部からは行為の成果として、白いものが大量に溢れ出して落ちていった。
アリーザは白目を剥き、ダランと脱力した。あまりの刺激に気絶したようだ。
その様子に気づいたグランはこちらに近づいてきてアリーザをベット寝かしつけた。
そして黙って彼はこちらに近づき、目の前に未だ雄々しいそれを見せつけてきた。
私は今きっと、これからされる事を想像して、とてもいやらしく情けない表情をしている事だろう。
その後、私は日が昇るまで彼に存分に体を味わい尽くされた。