教室の前の廊下を下駄箱の方向とは反対に進むと外に出る。地面にはシートが引かれていて道のように繋がって置かれている。それは離れの校舎への道だ。
離れには特別教室、つまり美術室や家庭科室何かの実習を伴う科目に使う教室がある。
逆に言えばそれ以外は何もない。基本人気が無く、廊下の窓のすぐ外には、敷地を覆うフェンスがあり、そのせいで廊下は日が高かろうと薄暗い。
正直一人で来たいとはとてもじゃないが思わない場所だ。しかしそこに僕はいた。
階段を上がる音がいやに響いて聞こえる。足音を立てないようにそっと足を下ろそうとしても、結局音は出る。
それでも息を殺し、音を出来るだけ出さないようにして僕は離れの校舎の中を進んでいた。
何故こんな忍者ごっこをしているのかというと、とある噂を確かめる為だ。
その噂に出てくる場所は離れの三階、その廊下の突き当たりにあるトイレだ。
三階には普段使いの教室はない。たまに部活か委員会の集会で使うくらいの空き教室だけだ。
だからそこのトイレは殆ど使われておらず、この校舎が建てられてから改修もされていないのでとても薄汚れている。
年月の経ったしつこい何か汚物らしき汚れは、ここの掃除当番を毎回辟易とさせる。
しかしそんな人を寄せ付けない場所だからこそ、噂というものは立ったのかもしれない。
「…………」
と、そんな事を考えながら3階への階段を登っていると、微かに音が聞こえた。
一段一段上がって行く毎に、その音もより鮮明になっていく。
これは人の声、それも女の声だ。
それと拍手のような音も混じっていることに気づく。短い間隔で断続的に鳴っている。
階段を登り切り、廊下をそっと覗く。しかしそこには誰もいない。
音はやはりその奥、噂のトイレからのようだ。
僕は相変わらず息を殺し、忍び足で進む。
そしてその噂のトイレの入り口近くまで来た。
「アッ♥ アッ♥ アッ♥」
ここまで近づくともう鮮明に聴こえる。
酷く乱れた女の声だ。いや最早メスだろうか。音は男子トイレからしており、入口にまでその荒々しく快楽で乱れている声が聞こえてきた。
拍手のようなリズミカルな音もつまりそういう事なのだろう。僅かに粘ついたような音も混じっているのも聴こえる。
あまりに淫らな音楽が男子トイレから流れている。聴いているだけで勃ってくる。
噂は本当だった。
離れの校舎。その三階奥のトイレではある事が行われているという。
それは援交。とある女子が金さえ払えばここに連れてきてくれて、その体を使わせてくれるというのだ。
それは流石にバレないのだろうかと思わずにはいられない。中々信憑性の薄い話だ。
実際その話を同級生から聞いた時は思った。しかし今日偶々用事がなく暇だったので、何となく来てみたらまさかの当たりだ。
このトイレの入り口の角の向こうに見たい光景が広がっている。
そう思うと嫌でも興奮してしまう。し過ぎてついつい息をするのを忘れてしまう。
止まるという選択肢は元々無かった。僕は覗こうとその角に手をかけて……。
「アッ~~~ッッッ♥♥ オッッッ♥♥♥」
何か獣のような呻き声が聞こえた。そしてすぐに音が止んだことに気づく。
ヤバい。反射的にそう思った僕は、踵を返すと咄嗟に近くの空き教室に入って廊下の壁際に隠れた。
しばらくすると満足気にため息をつきながら、誰かが廊下を去っていく足音が聞こえた。
そしてそれから暫くしてから、もう一つ足音が聞こえてきた。
その足音の主は酷く静かで、何も言わずに階段を降りていった。
タイミングが悪かった。もう少しで覗けそうだったのに。
けど、今のは一体誰だったのだろうか。とても気になる。
待てよ、ここから外を見れば校舎に向かう人を見れるんじゃないか?
その事に気づいた僕は、廊下に出ると窓際に行き下を誰か通らないかを見てみた。
すると最初はエルーンらしき男子が校舎へと入っていき、そして次に黒髪をやたらと長く伸ばした女子が校舎に入っていった。
遠目で少し分かりづらかったが、角が側頭部から生えているのが見えた。
という事は、さっきまでここにいたのはドラフの女子という事か。
けどあんな黒髪を伸ばしっぱなしにしているドラフの女子なんていたっけか?
少なくとも同級生にはいなかった気がする。
となれば上の先輩……?
となるとヴィーラ先輩に聞くしか……いや、理由を聞かれるに決まってるし、言ったら確実にヤバい。
となると自分の足で探すしかないか。
そう考えて頭を掻きながら、階段を降りようとした辺りで唐突に閃きがあった。
待てよ、何か見覚えがある。何だ、何処でだ?
脳裏をあの特徴的な黒髪が過ぎる、そしてそれと繋がっているのか、別のイメージが湧いて出てくる。
温かくて静か。それに大きな……棚、に綺麗に並べられた本たち。
そうか図書館。図書館で見たことがあるんだ。
場所が分かれば、もうやる事は一つだけだ。
帰りの足取りは行きと真逆で、とても軽やかでうるさくなってしまった。
それから数日間、僕は授業後は足繁く学校の図書館に通い、そして見つけた。
彼女は図書館に入ってすぐに見える貸出のカウンターに座っていた。
どうやら彼女は図書委員のようだ。カウンターの向こう側で静かに座っていた。
しかしいざ彼女を見つけると少し気後れしてまう。そのとても長い、ちゃんと切っているのか分からない、長い黒髪に顔の大部分は覆われていて目元なんか全く見えない。
失礼な話だが、見た目だけなら完全にホラー映画の住人だ。
ただ、彼女の特徴はそれだけじゃなかった。
その顔が怖くて少し視線を外すと、まるで何かしらの引力が働くようにしてそこを見てしまう。
彼女の制服の、その胸元。というか胸。そこがとても大きく膨らんでいて山を作り出している。
デカい。ドラフの女子には大きい子が多いけど、それにしても大きい。
元々締め付けが強い制服の胸元の張り具合が尋常じゃない。胸元のボタンが明らかにギリギリでいつ弾け飛んでも不思議じゃない。制服が可哀想なんて頓珍漢な感想が脳裏を去来してしまう。
「……」
彼女がこっちに視線を向けていた。……いや、前髪で完全に隠れていて、本当に向けてきているのかは分からないけど、顔は完全にこっちを向いていた。
流石に彼女の事を見すぎていた。いや、あの胸を見ない男子も男子じゃないと思うから仕方の無い事だと思うんだ。
諦めて僕は彼女に近づいた。
そして回りくどい事はめんどくさいと思ったので、直球で離れでのことを聞いた。
「……」
言葉が帰ってこない。反応も見られない。
えっ、まさか人違いだった?
不安が唐突に湧き上がる。恥ずかしすぎる。しかも内容が内容だ、もし彼女が噂を知っていたら、そういう意味で声をかけたと思うに違いない。
何か弁明しなければ。そう考えたが、焦った舌からは、あっ、とか、えっ、とか言葉にならない言葉しか出てこなかった。分かりやすく動揺している、余計に恥ずかしい。
そうやって目の前で挙動不審になっていると、彼女がすーと腕を上げて手のひらを向けてきた。
何だろう、近寄るなという意味だろうか?
「……5万」
小さくしかしハッキリと彼女はそう呟いた。
ごまん……? あぁ5万……お金か。
直ぐに察する事は出来なかったが、噂の内容を思い出したらこれは金額の事だと分かった。
僕は財布を取り出し、中身を確認する。千円札数枚しか無かった。
高い……いや、やる事考えたら高くて当然なのだが、一人暮らしの自分にはとてもじゃないが払えない金額だ。
しばらく眺めても増えるわけじゃないのに財布を眺め続ける。
そして諦めるようにため息をつき、ここから去ろうとしたら……。
ぐぅーと静かな図書館に音が響いた。
周りを見渡すが他に人はいなかった。
となると自分ではないので……。
目の前の彼女を見る。彼女は俯いていて余計に前髪が顔を隠していた。けれども、横から覗く耳は少し赤くなっていた。
どうやら彼女はお腹を空かしているようだ。
けれど少し不思議に感じる。昼休みから確かに数時間は経っているが、それにしても早すぎじゃないだろうか。
体育で激しく運動していた可能性もあるが、そんな様子ではなさそうだ。
大食いか、はたまたその逆か……。
何にせよ、話している内容の割に可愛らしい反応をした彼女に妙にギャップを感じてしまい気になり始めてしまった。
だから僕はご飯を奢ろうか、とついつい口にしてしまった。
完全にお金が無いから別のもので誤魔化そうとしている男の言動なのだが、彼女はそうは思わなかったようでバッと分かりやすく反応してくれた。
前髪の隙間から覗く瞳が明らかに期待に満ちていた。
もう断れないなこれはと思いつつ、僕は彼女の委員会業務が終わるまで待つ事にした。
「……美味しい」
彼女は目を輝かせて帰り道に買ったハンバーガーを頬張る。
それを見て僕は疑問に思う。何で彼女を、ダヌアを家に連れてきているのだろうかと。
ここはアパートの一室。僕の部屋だ。
そこにいつの間にやら連れこんでしまっていた。
いや、これには訳があるんだ。誰にでもなし僕は心の中で弁解する。
帰り道で僕は彼女と話した。あまり自分から話さないので僕が質問する形だったけど。
そこで彼女の名前がダヌアであること、1個上の先輩である事、そして彼女が僕と同じ駅で降りていることを知った。
先輩なのは同級生を探した時に見つからなかったから、何となく分かっていたが、まさかいつも同じ電車に乗っていたとまでは知らなかった。
そこで丁度駅前にファストフードがあったのを思い出したので、じゃあそこでいいかとなったのだが。買う時ダヌアが持ち帰りにして欲しいと言ってきた。
何で? と思いつつも一緒には食いたくないのかと思い言う通り持ち帰りを頼んだ。
そして店を出てダヌアの分を渡して別れようとしたら何故か着いてきた。
流石に意味が分からなかったので帰らないのかと聞いたら。
「……泊めて」
と言ってきた。
余計に意味が分からなくなり、家に帰らなくていいのか、両親が心配しないのか、そもそも初対面の男の家に来ていいのか、と先生みたいな事を言ってしまったがダヌアは大丈夫というだけだった。
全く訳が分からなかった。そしてどうしたものかととても悩んだ。
ただその様子から何かしら面倒な事情があるのでは無いかと思い、放っていくのは不味いと考えて、結局は自宅に連れてきてしまった。
ダヌアは黙々とバーガーを食い、今は三つ目にかぶりついていた。
それを見ているとやっぱり普通じゃないと思う。
一緒に帰っている時もかなりの頻度でお腹がなっていたし、これは多分食ってないんじゃないか?
それも昼飯抜きとかいうレベルじゃなく、昨日、ヘタしたら一昨日から。
それに初対面の男の家に泊まるというこの行動。これはつまり家に帰りたくないということなんじゃないか?
ここまで考えると色々と想像してしまう。とても良くない方向に。
けどそれは推測以上にはなりえないし、仮に本当だったとしたら、それこそ初対面の僕が踏み入れれる話じゃない。
僕は床に寝転がり天井を見上げる。
援交を頼もうとしただけでまさかこんな事になるとは。いや、援交を頼む時点であんまりな気もするけど。
何にせよ何だか元気無くなってきたし、このまま寝てしまおうか。そう思っていたら……。
「……」
食べ終わったらしきダヌアがこっちに来て顔を覗いてきた。
僕からは下からダヌアの顔を覗く形になった。前髪がカーテンのように垂れて、その顔をようやくまともに見れた。
想像以上に可愛らしい顔つきだった。思わず見惚れてしまうくらいの。
「する……?」
ダヌアがポツリとそう言うと、すすっと視界の下に引っ込んだ。
そして下半身に柔らかい、けどキツい電流が走り思わず呻き声を上げる。
首だけ持ち上げて見れば、ダヌアはこちらを見ながら僕のズボンの股間の辺りを手で撫でていた。
ただ表面を撫でている訳ではなく、適度に指先を押し付けて圧力を加えてきていた。
当然耐えるなんて事は出来ず、あっという間にテントが張ってきた。
それをダヌアは確認するとチャックを下ろしてきて、指先を中に入れると下着を器用にずらしながら僕のものを外に取り出してきた。
外気に晒された事でゾクリとするものが背筋を走った。
驚いたのは、その間ダヌアは手元を見ずにそれをこなした事だった。
先程まで美味しそうにハンバーガーを食っていたとは思えないほどに、酷く淫猥な表情で僕を見つめてきている。本当に同一人物なのかと疑いたくなる。
「……する?」
ダヌアは再度問いかけてきた。
ずるいとしか言いようがない。ここまでされたら断れる訳が無いじゃないか。
僕は静かに頷いた。
それを見たダヌアは仄かに笑みを浮かべた気がした。酷く妖艶な笑みを。
そしてダヌアは少し上体を持ち上げると、その場で制服の胸元のボタンを外しその豊満なモノを覆うブラを見せつけてきた。
紫色の大人っぽい下着だった。無口な彼女からはあまり想像のつかない色気たっぷりの代物だ。
気づけばそれに視線が釘付けになっていたが、ダヌアは気にせずにそのまま下着も上にズラす。
するとそこまで勢いよく動かした訳でもないのに、弾かれるような勢いでそれは目の前に現れた。
一言で言えばデカい。二言目もデカい。
下から見上げているからか彼女の顔と同じか、もしかしたらそれ以上の代物に見える。
それ故に、それとは対称的に控えめな主張しかしていない乳首が酷くアンバランスで背徳的な光景にしていた。
自然に僕の手がそこへと伸びる。ダヌアは何の抵抗も示さなかった。
触れた。沈み、食い込み、飲み込まれる。
ヤバい。エロ過ぎてヤバい。指先から理性が消えていくのが分かる。
手が勝手に動き、その天国を貪欲に貪ってしまう。
それにダヌアが小さく、しかし熱っぽい声で応えて来るので余計に止まらない。
これは永遠に続けてしまいそうだ。
そんな危機感が頭をもたげて来た所で、ダヌアは手を僕の腿の辺りに添えてきた。更に熱っぽい視線を僕の下半身、その正直過ぎる所に向けてくる。
胸を揉むだけで終わりかねないと思った僕は、何とか手を胸から外して、上体を起こすと後ろの部屋の壁に背を預けて、彼女に身を任せることにした。
ダヌアは緩慢に動くと、僕の下半身に向かい合う姿勢になった。
そして傅くようにして僕のモノに近づくと、その二つのモノで挟み込んだ。決して小さくはないと自分では思っているソレが殆ど飲み込まれた。先端が辛うじて飛び出ているくらいだ。
呻きが口から漏れる。心地よい質感による刺激は緩慢に、しかし確実に全身へ回っていくのを感じる。
ダヌアはそんな僕を上目遣いで見ながら、口の中でクチュクチュと音を立てたかと思うと、大きく開けてベロを見せつけてきた。
ベロを伝って彼女の涎が垂れて、真下にある亀頭を淫らに汚した。
エロい。さっきからその言葉しか頭の中に浮かんでこない。彼女の一挙一動を眺めているだけで達してしまいそうだ。
ダヌアがチラッと下を向き、充分に涎で濡れたかを確認した。
「……んむっ」
するとそのままそこに顔を埋めて、激しい水音がし始めた。
彼女の頭部で隠れて何をされているのか分からない。けど、何か柔らかいモノに囲われる感触と、しきりに亀頭を這っている何かがあるのは理解出来た。
その状態で彼女は胸に手を宛てがい動かし始めた。上下に動かすのを基本として、不意打ちのように左右から圧迫してきたりと明らかにこちらを弄ぶ技を心得ていた。何よりそれらの動きに躊躇いが一切感じられず、明らかに慣れている動きだ。
頭に何かが駆け上ってきて、脳内を暴れ狂う。まともにものを考えられない。
「……ど……う?」
ダヌアが僕の腰の上に乗せたその大きな双丘の向こうから、また上目遣いで問いかけてくる。それに気持ちいいと答える僕の声は情けなく快感に震えていた。
それを聞くとダヌアは表情を綻ばせ、また顔を自らの胸に埋めてから胸を手で動かし始めた。
ダヌアがその細い指をくい込ませて、自らの巨峰を淫らに弛ませる。その光景だけでイキそうだ。けど流石に早すぎると思って歯を食いしばって耐えようとする。
が、それも長くは持ちそうにない。息が自然と荒くなり、呻き声も勝手に出てくる。視界に写るモノも、もうまともに頭で認識出来ない。
「……」
そんな僕の様子をダヌアは手は変わらず並列に動かしながらも見つめていた。
若干白く染まっているような気のする視界の中で彼女が可愛らしく笑った気がした。
「……んっ」
ダヌアが可愛らしい気合いを入れる声を出すと、胸で思いっきり圧迫してきた。
トドメを刺された。
視界が一気に広がると共に、下半身に一気に何かが流れ込んでいく。
それはそのままダヌアの胸の中に埋まる部分へと集い、通り過ぎ、そして噴火するが如く外へと迸った。
吐き出された精の殆どは彼女の豊満な胸に受け止められたが、勢いが良すぎたモノはダヌアの顔に向かって飛んで行った。そのせいで顔は勿論、その長い前髪にもかかって白で斑に染め上げた。しかも断続的に数回放ってしまったのでかなりの範囲を。
出し切り力が抜けた僕は深く息をついた。これだけ出したのは初めてかもしれない。脱力感が半端じゃなかった。が、とても満足した。
深く息をつき僕はダヌアにお礼を言おうとした。するとそれよりも先にダヌアが口を開いた。
「そうじ……」
そう言うとダヌアは出したばかりの肉棒に両手を添えると一気に奥まで咥えこんできた。
そして出したばかりで敏感になっているそこを、ダヌアは口内全体を使って下品な音を奏でながら吸ってくる。
音といい、それを目の前のダヌアが出している事実といい。あまりに淫らなその行為は胸の内にまた劣情の炎を再点火させる。
数回ハイペースに動いた後、ダヌアは股間から離れるとこちらを向き、そしてベロを出すとそこに乗った僕の精液を見せつけてきた。
しかもそれを再び口にの中にしまうと、喉をコクリと鳴らして嚥下した。
確実に分かっている行動だ。そうすれば男が悦ぶと知っている行為だ。
僕が無言でそれを見届けると、ダヌアは恐らくこれも意図的なのだろう上目遣いを向けてくる。
その時何故かは分からないが、その視線の意味が分かってしまった。まるで心の内が読めるようになったかのように。
どういう事かはさっぱりなのだけれど、多分これがダヌアの処世術なんじゃないだろうかと思った。こうやって男に媚びることが彼女の生きる術なんじゃないかと。
愚息がまたその首を擡げてくる。我ながら簡単過ぎると自嘲気味に笑ってしまう。
僕はダヌアを引き寄せると前髪を手で払い、その顔をまじまじと見た。
前髪で隠しておくにはあまりに惜しい可愛らしさだ。素直にそう思い、そして口にしてしまっていた。
直ぐに、しまった、と思ったが。それを聞いたダヌアは目を見開いて硬直していた。何だか隙だらけに見えたので勢いでキスをした。
突然の事だったからか、最初の反応は薄かったが。直ぐに自らの舌を差し出してきて絡みあい始めた。
数分間その柔らかい乳房を胸板で感じつつ、甘くとろけるように彼女と舌を絡めた。
そして一度彼女と顔を離すと、本当にいいのかと聞いた。
僕が金を払えないことは知っている筈だし、さりとて深い付き合いがある訳でも無いのだから確認は必要だ。
それを聞くとダヌアは僕から離れて自らのカバンを漁り始めた。そして戻ってくるとその口にはコンドームの袋を咥えていた。
そして静かに頷いた。
僕はダヌアとベットの上に移動した。そして彼女の下半身に移動すると足を広げさせてその間に入り込んだ。
スカートの中がよく見えた。そこにはブラと同じで紫色の大人っぽい下着があった。黒に近い色でも分かるくらいに、その下着にはシミが出来ていた。
僕は下着の紐に手を掛けて脱がしていく。ダヌアも足を浮かせて脱ぎやすくしてくれた。
そして脱がし切ったら下着を傍に置いてから改めて彼女の下半身に向き直る。
黒々と生い茂った陰毛と、彼女の血色の悪い肌に似合わない浅黒い陰部があった目の前に現れる。
既に陰部の周りは愛液で濡れていて、前戯の必要は無さそうだった。
指先でその黒々とした陰部の口を押し広げた。中はとても綺麗なピンク色で肉々しかった。
「は……やくぅ……」
ダヌアが催促してくる。彼女もかなり高まってきているらしかった。
僕はコンドームを開けてペニスに嵌めると、彼女の腰の横に手を着いて上になる。そして片手を開けて膣口を広げ、そこにペニスの先端をあてがった。
そして入れるよと一言言ってから、返事も待たずに彼女の中に挿入した。
「アッ……ハッ……♥」
ベットに着いている腕に力が入ってしまう。トロトロに溶けた彼女の中は、気を抜くと飲み込んできそうだと思うくらいに気持ちよかった。
これは長く持たないな、と半ば確信に満ちた思いを抱きつつ僕は腰を動かし始めた。
「……アッ♥ んっ……♥ ……アッ♥」
一突き事に膣が蠢く。奥に奥に誘い込むように蠕動する。それに逆らって腰を引くと、膣口が卑しくペニスに吸い付いてくる。
これは五万払ってでもヤリたくなるのも分かる。
こんなにエロく、貪欲にペニスで悦ばれると男としてはもう逆らえない。何処まででもハマってしまう。
もっと悦ばせたい。もっと激しく彼女を感じさせたい、エロくしたい。頭の中がそれでいっぱいになってしまう。
最初は優しくしようと思っていたのに、気づいたら彼女の胸を乱暴に揉みしだきながら、腰を荒々しく打ち付けてしまっていた。
「オ゛ッ♥ ウッ……ア゛ッ♥♥ ア゛ッア゛ッア゛ッ♥♥♥」
ダヌアも獣のように喘ぐ。普段の無口な彼女からは想像もつかない下品な鳴き声を惜しげも無く響かせる。
そう言えば、トイレで音を盗み聞きした時も結構下品な声を出していたような気がする。
心の何処かで彼女に同情していた自分がいた。理不尽な事情があってこんな行為をしてしまっているのだと。
けど、この目の前の、一人のメスからは、そんな事情があるとはとてもじゃないけど思えなかった。
僕は中を掻き回すように腰を動かしつつ。ダヌアに楽しいのかと聞いた。
「フグッ♥ オァ……ギッ♥ ア゛ッ♥ アッアッアッ♥♥♥」
ダヌアは嬌声を上げ続ける。けれどもその口の端が僅かにつり上がったように見えた。
とんだ淫乱女だ。少しでも同情した僕がバカだった。
僕は彼女の様子もお構い無しに腰を動かした。彼女の口から快楽とは別の苦しそうな声が漏れても無視して動き続けた。
そして僕は背筋を駆け上がってくるものになんの抵抗もせず、そのまま下半身へと流し込んだ。
ダヌアが大きく目を見開く。彼女の骨ばった細い体が細かく震えた。
僕は彼女から腰を話すと、ペニスの先端にぶら下がっているものを取り外してベットの上に投げ捨てた。
そしてダヌアにまだ残りはあるのかと聞いた。
ダヌアは口をだらしなく開けて、僕の枕に頭を預けて天井を仰ぎ見ていたが。その状態でも確かに首を縦に振ったのは見えた。
それからはひたすらに僕が彼女を貪る形になった。
「ア゛ッ♥ ア゛ッ♥ ア゛ッ♥」
ベットの縁に手をつかせてお尻を向けさせた状態で、その胸と同じくらいに大きなお尻をちぎれそうなくらい強く掴みながら腰を打ち付けた。
「ン゛ッ♥ オ゛ッ♥ ヒギィ♥」
ベットとは反対の壁に押し付けると、そのまま押し潰すつもりでひたすらに奥を突き上げる。豚のような悲鳴をダヌアは上げていた。
「ンッ♥ ンッンッ♥♥ ンン~~~……ンギィ♥♥!? オッ……オ゛ッオ゛ッ♥♥♥」
ダヌアを上に乗せて腰を振らせた時に、一回だけダヌアが顔を激しく横に振って嫌がったけども。一回深く奥を突いたらまた下品に喘ぎ始めた。
コンドームは直ぐに切れた。けれども辞めることなく犯し続けた。
流石に中には出さなかったけども、その分彼女の体に僕の精液を塗りたくった。
何度も何度も、汗だらけになりながら狂ったようにダヌアを犯した。
そして体力を無視して行為を続けた結果、いつの間にか眠っていたようでダヌアの繋がった状態で朝を迎えていた。
起きた時の部屋の惨状は目を覆いたくなるものだった。至る所にコンドームや精液が散乱していて、これが本当に自分の仕業なのかと疑いたくなった。
けれどもそれ以外無いだろと思い、僕はダヌアから離れると彼女の膣口からダラリと白いモノが垂れた。
あっ……と思ったのと同時にダヌアが目を覚ましてしまった。
それから数週間後。学校が終わり、いつのように駅から自宅へと向かおうとすると、駅の出口にダヌアが立っていた。
その事に気づきつつダヌアの前を通り過ぎると、ダヌアは当たり前のように僕の横に付いてきた。
結局ダヌアとの関係は続いた。いや、やってしまったからこそ関係が続いてしまった。
出してしまったことにダヌアは気づいても何も言わなかった。けれどもその後から、学校で見つかる度に彼女は僕だけに向けてお腹を触る仕草を見せつけてくるようになった。
それがどういう意味かは明らかで、僕は逆らうことが出来なかった。
更にそれをして来た日は決まってこのように駅前で待っている。
脅迫兼合図という訳だ。あまりに合理的だ。
実の所、ダヌアは実はかなり計算高いのでは無いかと最近は思っている。無口だからこそ彼女の思惑は分かりづらい。
最近は中に出してしまったの迄も彼女の手のひらの上だったんじゃないかとまで思うようになって来ている。
まぁ流石にそれは無いだろうなと思いつつ、僕はダヌアとコンビニ寄ってからアパートに帰った。
今日もコンビニの袋の中には見慣れてしまったコンドームが入れられていた。
取り敢えずこれで学園パロは終わりです。次回からはまたいつものお空の話になります。
けど、この学園パロ。妄想が滾って仕方なかったのでエイプリルフールとか無視してまた書くかもしれません。
というかグラブル学園パロ誰か書いて。
読むし、感想書くし、評価10付けるので。